ひとくち小説☆☆☆

2007.01.02

熱燗

正月らしさのかけらもない。
せめて正月のカケラだけでもと思い、日本酒の熱燗を作ってみた。
熱燗を口にするのはおそらく10年ぶりか、それ以上だ。

どうして正月のカケラが熱燗なのか。
考える間もなく、熱燗は出来上がった。

騒がしい正月番組に飽きて、ドラマ「優しい時間」DVDを見始める。
熱いコーヒーでもいいとこだが、眠れなくなるので日本酒の熱燗に。
そんなところだ。

暖冬といわれた昨年末だったが、この正月は寒い。
雪こそ降らないが、この寒さは冬らしくていい。
寒いから熱燗、そんなところだ。

久しぶりにシチューを作った。これで3日は安泰だ。
シチューは暖かさの象徴かもしれないと思う。

熱燗とシチューと優しい時間。
暖かさの象徴に囲まれながら、それでも冬は寒い。
それでいいのだ、と思う。

正月のカケラが空いた。もう一杯いこう。
そうしてからだが暖まったら、寝るとしよう。

暖かい布団にもぐり込んで、あったかい夢を見よう。
そのうちこの正月も思い出になるだろう。
熱燗を飲みながら思い出す日が来るだろう。

静かに更ける一夜の暖かな思い出。
そんな些細な正月のカケラ。
なんでもない一日の記憶に乾杯。

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2005.12.24

クリスマスキャンドル

クリスマス 灯した炎は
やがて思い出にかわる
大切な時間をありがとう
いつまでもこの胸に

むかしパパとママが灯した
明かりに導かれて
生きてきた時代を忘れない
そして君に伝えたい

  キャンドルは火を失っては
  生きてるといえない
  燃え尽きたとき幸せだよと言える
  ぬくもりを捧げたい

ぼくたちの灯した炎が
やがて思い出にかわる
君と君の最愛の人と
まだ見ない家族と

永遠の火を灯すことが
君たちの貴い未来に
確かな夢を継ぐ贈りもの
心からMerry Christmas

※昔々、そうる勇樹名義で書いた詩です。
たまには普通の詩を書くこともあるんです(笑)。
だから名前を変えてるんだけど...。青いっ!

ま、いまだからいえるのは、人類愛を謡うことで、
バブリーな一日を正当化したかったみたいな(^_^;)。
芸能ってそういうものさっ...。The照れ隠し!
「嬢王」の最終回をみて、ちょっと似た世界観だなと思い蔵出ししてみました。
即効で次の記事書かないと恥ずかしっ!

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2004.09.11

スパムに想ふ

デュシャンは語るこの「ひとくちメモ」にはひとくち小説ってカテゴリがあるのですが、ひとつしかアップできていません。めちゃめちゃシュールな内容を目指そうとしていたので、完全にこのblogから浮いちゃう。他で立てればいいんですが、そこまでやりたいわけでもなくて、開店休業中なワケです。開店休業状態を愛でるみたいな。言い訳か?

ボクがキティちゃんのシュールさを好きなのと、たぶん通じているんですけれど、物語や前後の文脈のない切り取られた風景・日常・関係みたいなものを唐突に提示したかったワケです。論理を超越してるけど何かを喚起できるコトバっていうか。唐突に夫婦の会話を提示して、その前後の文脈は読者に勝手に想像してもらうみたいな。意識のコラボレイション(しかもライブで消えていき、書き手と読者と双方に意思疎通もない)というなんの結果も残さない泡沫小説。そういうものを目指していたわけでございます。

CMってある意味その最高峰なんですが、昨日のスパムの文面なんかは、意識としては割と近い気がして。文章の稚拙さとか、動機のツマラナサみたいな部分はあるわけですけれど、もっと高度にアナーキーであって非文学的であるスパムは可能なんじゃないか。マルセル・デュシャンの「」(Fountain 1917/MUTT 1917)なんて作品はまさにスパムだったわけですよ。当時の芸術界や展覧会へのバックドロップだったわけで。

ボクのひとくち小説というプランは、つまりはそんなスパム的なるものを目指すことだったんじゃないかなと自己分析。ま、それがこのblogにそぐわないかもという判断も大人かなと思うわけですが(^_^;)。また違った形でひとくち小説のプランが思いついたら始めようっと。

それはそうと、キティちゃんがblogを始めたとか。諸刃の剣だと思うな。語るということは、人格形成の第一歩。それはシュールさから遠ざかることにもつながる。多くのキャラクターが物語を持つことで成功したという事実はあるけれど、キティはあえて物語を排除することでここまで来た稀有な存在だった。そのキティが自身の言葉を語り始めるということが、吉と出るか凶と出るか。

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2004.07.02

保坂尚輝VS布袋寅泰

バタアシ金魚布袋の火遊びに水を注す保坂だが火に油を注ぐ様相も呈しており、言葉遊び的にも面白くなってきた!

もともとの記事自体は今井美樹の新アルバムプロモーション用スキャンダルのような感じだったし、そういう安いスキャンダルに使われた高岡・保坂組としても、その分のギャランティくらいいただかなくては納得いかんだろう。

今回は保坂尚輝支持だ!ほていともやすって読めないし(笑)。女優・高岡早紀好きだもんっ。そんな早紀ちゃんご出演の映画からオススメするのは、マシュー南もイチオシの「バタアシ金魚」です!BestHitTVのベスジェネコーナーでも紹介されたから、みんな知ってるよね!保坂くんもきっとDVD持ってる!

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2004.04.29

オレのホームドラマ!

「オレンジデイズ」とともに録画している今クールのドラマ「ホームドラマ!」。「ちゅらさん」の岡田惠和脚本でスタートがめちゃめちゃ重い。これはいい作品になる可能性ありってことで。堂本剛くんとは「夢のカリフォルニア」で組んでたし、いしだあゆみさんとも「恋文」つながり。「キッズ・ウォー」の井上真央は以前からの注目株で、酒井若菜のOL風貌も設定にバッチリだし。ポテンシャル高いんだよな。ただ、これまでの傾向では、こういうドラマで視聴率が取れないところが難しい(^^;)。今回はどうなることか...。あとユースケ・サンタマリア!あえて呼び捨てに「!」をつけさせてもらった(笑)。まさにこのドラマのタイトル「ホームドラマ!」と同じ意味合いで。

kawa_itsuka.jpg芸能界に登場してきた頃の彼が大嫌いでした。深夜バラエティで「はい、座布団3枚!」とかつまんないことを叫びまくってるだけの人に見えたから。しかもふざけた名前じゃん。まったくの芸No界野郎だと思ってしまったわけ。でもその後の彼のドラマでの輝きというか、おこがましい言い方をすれば「成長」は群を抜いてた。特にオレの中では「ウエディングプランナー」が決定打でしたね。「川、いつか海へ」も早くもDVD−BOX化です。今回の「ホームドラマ!」も楽しみですよー。

前回のひとくちメモ「ボクのオレンジデイズ」では、中学時代の思い出を書きました。で、「ホームドラマ!」のようなエピソードも探してみましたが、設定がファンタジックなんで、なかなかないよね(^_^;)。

既に家族と過ごした時間より一人暮らしのほうが長くなってしまった。でも二十歳のころ、あかの他人と一週間だけ一緒に暮らしたことがある。台湾人のNちゃんで十代後半だったと思う。お母さんが台湾の人で、日本人の方と再婚されたとき一緒に日本に来たそうだ。日本語教育もほとんど受けずに来て、いきなり日本の高校に編入したと言っていた。

彼女とは恋人でもなんでもない。まったくの他人で、ウチに来たときが初対面であった。なんとなく「ホームドラマ!」っぽいでしょ?実は彼女は...

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2004.03.13

彼女からの手紙

今日は酔っ払ってます。だからちょっち、ナイーブなお話でも書いてみようかなと思って。それはこんな彼女からの手紙から始まります。美しい文字を書く人でした。

お元気ですか?その後変わりはないですか?私は...というとご報告があります。結婚することになりました。幸せですが今はマリッジブルーになっています。(中略)帰省する予定はあるのですか?もし帰省することがあったら連絡してくださいね。またみんなで会いましょう。(中略)ちなみに...結婚後は●●になります。

概ねこんな内容の手紙をもらって、どうしたらいいのでしょうか...。マリッジブルーになってるけど、会うのはみんなで。そんな帰省して会えるわけないじゃないか。結婚後の新姓なんて聞きたくなーい!

彼女には二回フられてます(笑)。最初に彼女を意識したとき、彼女はボクの横で菊池桃子の「雪に書いたラブレター」を歌ってました。ものすごく懐かしい。あれからもう十余年...。青春してたな。そして2年の月日が流れ去り、最初の別れが訪れ、長い長い7年が過ぎましたとさ。他に好きな人がいると聞いたときには本当に本当に世界がネガポジ反転して見えましたとさ。めでたしめでたし。いや、めでたしちゃうがなっ!

7年後に出会った彼女は、昔と同じでもあり違ってもいました。言葉にできないな。バッタリ出会うことってあるんですね。田舎は狭い。でもそれを運命だと感じちゃうと後々やりきれないよね(笑)。彼女が上京していると聞き、何度か渋谷で会いましたが、その後彼女は帰郷してしまいます。そしてそしてこの手紙です。元気なわけないやろ。めちゃめちゃ変わったでオレは(笑)。

あれからずいぶん時間が経ったような気がします。この手紙は、モラトリアムなこの男をひとり立ちさせるための最後通牒だったのではないかと思ってます。これまでのボクの恋愛の基準はまぎれもなく彼女でした。これがまた高い高い高い高いハードルで...(笑)。人生は一度きりだとしても、いや一度きりだからこそ、それでいいと信じてました。

モラトリアムの出口はどこかにあるのでしょうか。いや見つけるべきなのでしょうか。モラトリアムなまま生きることは不自然なのでしょうか。ボクはあらゆる日常をカムフラージュして生きてきました。まるで歌を忘れたカナリアのように。ボクにとって日常とは無用の長物でした。必要悪でした。

ドラマ「プライド」のハルを見たとき、恥ずかしながら自分を投影していました。メイビー(笑)。キムタクには死んでもなれないわけですけれど、ゲームとしての生活、ゲームとしての日常、すべて上っ面だけで生きてます。ボクの時間はあの瞬間から止まってしまったのでした。常にセーフティゾーンに身を置いて、自分自身をも第三者の視線で眺めてます。多重人格と真逆の自己喪失症にかかったか弱き子羊なのです(笑)。

でもいまこうしてここに酔っ払いつつも書き記している事実は、ボクのなかでは大変大きな変化であります。どうしてなんだろう。ウチの親がこの3月で定年退職するという連絡をもらったからだろうか。出口を見つけられそうになっているからなのだろうか。ちょこっともがいてみようかな。そうすれば世の中がまた普通に見えるようになるだろうか。そうすれば、また彼女に会えるだろうか。そのときボクはモラトリアムから解放された普通の人類として会話が出来るだろうか。その応えは風に吹かれている。

というわけで、名曲の歌詞をちりばめつつお届けしました、赤面ラプソディー。何曲わかったかなぁ!?赤い顔は恥ずかしいからじゃない!焼酎飲みすぎたんでぇべらんめぇー!カオルちゃんおそくなってごめんね。懺悔の値打ちもない。ナハ、ナハ、ナハ!酒が足りんな。今日は飲み明かそう!一人で(^_^;)。

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2004.01.07

無で満たされた空間

この空の青さは12年前に見た青さと同じだろうか。冴子はふと思った。出逢い、語り、別れた。それが伸二郎との日々のすべてであった。あの日伸二郎が投げかけた言葉を今もときどき思い出す。今の冴子にはどうすることも出来ない時間が流れてしまった。一瞬でも戻れるならと思いながら、もう一度空を仰ぐ。だがもし戻れたとしても、結局そこには同じ日々の繰り返しが待っているだけだ。この空の青さと同じように。そして私の答えもまた。冴子は視線を戻し歩き始めた。

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