google-site-verification=o_3FHJq5VZFg5z2av0CltyPU__BSpMstXTEV1P8dafg 旅行・地域: ひとくちメモ

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2024/11/03

夏旅2024 夫婦編(8)~ 人力車で姫路城一周 ~

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8月17日(日)ホテルオークラ神戸での朝食は大広間だった。昨日の朝食会場はブッフェレストラン有明だったが日曜で宿泊客も多いからかもしれない。しかしちゃんとシェフもスタンバイしていて卵料理を提供してくれる。神戸長田の名物ぼっかけをオムレツにかけることも出来た。昨日、新長田駅で途中下車して鉄人28号のモニュメントを見に行ったときにぼっかけも食べたかったのだけど、そのあとに南京町食べ歩きを予定していたので食べなかった。朝食で遭遇できて良かった。

11:00チェックアウトだったので、そこまで部屋でゆっくりしつつ、この日の予定を確認した。夏旅最終日なので神戸市内か東京方面を目指すところだが、姫路城を見に行くことにした。

姫路は初日に途中下車で寄るとか、神戸二日目に遠出しても良いかなとも思っていたが、帰郷先の山口県からの帰京で台風の影響が出て神戸までの新幹線を取り直したため、初日に安彦良和展(兵庫県立美術館)、翌日までに南京町神戸牛と週末花火というスケジュールにして、導き出した最終日の観光地が姫路城だった。なかなかこういう機会でないと姫路に寄ることも少ないし妻はまだ行ったことがないということで。帰京とは逆方向になるが姫路らだったら帰りにそのまま東京行の新幹線にも乗れるので好都合だった。

●いざ姫路城へ

チェックアウト後、大きな(取っ手が取れやすい)スーツケースを引きずりながら南京町を抜けて元町駅へ。エレベータでホームに向かった。姫路駅までは山陽本線一本一時間で着く。新幹線乗換口近くのエキナカに大きなロッカーがあるのでそこにスーツケースを入れて駅を出た。

駅から姫路城までの広い大手前通りに出ると真っ白い姫路城が見える。途中まで地下道で行ったが、通りに上がると暑い。右手のアーケードを通ればもっと近くまで行けたのだが、それは後述する人力車を降りてから教えてもらった…。まぁ大手前通りを通って城に向かっていなければ人力車に出会うこともなかったわけだけど。

城の手前まで来ると、姫路城近辺の地図を持って通行人に話しかけている色黒の明るい男性がいた。人力車の呼び込みだ。最初は通り過ぎようとしたけれど、CXの「ザ・ノンフィクション」の人力車シリーズを結構みてきたので、ちょっと興味をそそられて振り返ってこちらから近づいて行った。妻は「また始まった…」という目で見ていたようだが「もう乗る気まんまんだったよね」とも言われた。まぁそうなるよね!

呼び込みの男性は天下車屋専務の五月女さんだった。業界歴が長く裏も表も知り尽くしている明るい人だった。「ザ・ノンフィクション」の話も言える範囲(笑)で聞かせてもらった。

この流れで人力車に乗らないという選択肢はない。明朗会計だし旅の終わりに人力車ってのも思い出になる。夫婦そろって初めて乗るので興味津々でもあった。

●人力車でハプニングも

ただ、すでに13:30で16:00頃の新幹線には乗りたい。姫路城の中も当然見学したいという話をすると「45分で姫路城一周を超速で回るコースならいける!」と太鼓判を押してもらったので、そのコースで出発することにした。俥夫は若手のイケメン栗宗希光さん。姫路城にまつわる逸話を面白く話しながら、時にはクイズ形式で雑談しながら、この暑さの中を突っ走る。かっこいいっす!

途中で人力車ではほとんどないというパンクも経験した。初めての人力車なので多少ゴトゴト走っていてもこちらは快適だと思っていたのだが、出発して10分と経たないうちに「乗り心地、悪くないですか?」と何度も聞かれて「いや、いいですよ」と答えていたのだが、俥夫ご本人がどうもパンクしたみたいだと道を逸れて停車した。

そこで我々をいったん降ろして日陰に連れていき、携帯電話をかけ始めた。どうやらパンクで車の変更になるようだ。この非常事態にイケメンもちょっと不安げだった。そもそもコースを外れて停車して怒られないかも心配そうだった。もしかすると初めてのパンクだったのかもしれない。我々は45分コースでギリギリの設定だったので時間の心配をしていた。

人力車の交換ってどうやるのかと思ってみていると、さっきの五月女専務が別の人力車を引いてこられた。そりゃこの方法以外ないよな。交換車も人力で引いてくるしかない。携帯電話がない時代はどうやっていたんだろう…。「いやーすみません!次の車も出払っていて!」と五月女専務はここでも明るい。パパッと車を交換してパンク車を引いて戻って行かれた。いやはや出発後10分程度で良かった。

●東西南北から見る姫路城

車を変えると確かに乗り心地が格段に良くなった。ゴトゴト感はほぼなくスイスイと滑るように進む。イケメン栗宗希光さんの弁舌も滑らかに戻った。姫路城は南側(姫路駅側)から眺めることが圧倒的に多い。側面や裏面を見に行く観光客はほとんどいないという。確かに北側も美しく歴史を感じる城壁などもあるが観光客の姿はほとんど見ない。そこを一周しながら要所で記念写真を撮ってくれるので、満足感はとても高かった。パンクのハプニング込みで思い出に残る体験が出来た。年取ったらゆったりコースも乗ってみたい。

写真もたくさん撮ったがいい写真には我々も写っているので、ここでは乗ったままスマホで撮った写真を東西南北で並べてみた。

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一周回って45分コースだったが、パンクの車交換もあり全行程60分程度だったと思う(料金はもちろん45分コース)。とりあえず時間的に許容範囲で助かった。そのあと姫路城のなかに入り最上階まで上った。

最終的にJR姫路駅には16:00過ぎに着いたのだが、その時点で乗れる新幹線を探してスマートEXで予約をいれ、駅ビルのカフェに入ったのだが、そこで頼んだパフェの出てくるのが遅くて遅くてまいった。もうキャンセルして出ようかというギリギリになって持ってきた。こっちのほうが時間的には危なかったな。味わう暇もなく食べ終わり、荷物をロッカーから出して17:26発の新幹線のぞみ176号東京行に乗ったのだった。

今年のお盆は台風の直撃や南海トラフ地震の不安が一気に広がったが、8月14日に下り新幹線で出発したため、ちょうど不通の区間を避けた格好になった。ハプニングといえば予定していた徳山から新神戸行きが東京行新幹線だったので全線不通になり、新神戸着の新幹線を前日夜に取り直したことくらいか。それもスマートEXだったので実家で出来て助かった。公共サービスは新しいものを面倒がらずに使ったほうが良いな。特にSuica連動でスマホ機器をいちいち駅で取り出さなくて良いのがうれしい。

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夏旅2024 夫婦編(7)~神戸港ウィークエンド花火 ~

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歩き回ってホテルに戻り角煮バーガーとスイーツも食べ終え、シャワーも浴びて着替えをして18:30を回ったころに神戸ポートタワーのあるメリケンパークに出かけた。花火は19:30からだったがホテルオークラ神戸からメリケンパークは直結なので、会場の雰囲気を味わいながらぶらついてどこで見るか考えながら場所取りをした。

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多くの人が詰めかけていた。階段状に座れる場所はもうほとんど空きがない。オリエンタルホテルやその前に停泊する船上レストランからも見られるようだった。結局、(モアイ像のような)神戸海援隊の碑の土台の前に陣取った。花火は5分くらいなので立ち見でも大丈夫。5分だけど結構内容の濃い花火で神戸港の美しさと相まって充実した気分になれる。

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花火が終わって夕食をどうするかということになった。南京町は夜が早いが、やっている店もあるんじゃないかと、夜の南京町に向かってみた。しかし20:00頃だと、ほとんどの店は終業時間を回っている。そもそも昼は食べ歩きで来ているので、どんな食堂があるのかもリサーチできていなかった。そんなときに出会ったのはグリルキッショウだった。まさかの二夜連続で神戸牛!

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グリルキッショウさんは神戸牛愛をめっちゃ説明してくれた(笑)。神戸の最後の夜でもあるし、せっかくなので神戸牛ステーキにした。サーブしてくれた女性店員さんも気さくな方で、神戸牛のフィレとサーロインとシャトーブリアンの違いなども熱く語ってくれた。目の前でフランベされたサーロインは格別だった。また来たいお店だ。

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夏旅2024 夫婦編(6)~南京町でランチ ~

鉄人28号のモニュメントを後にして南京町に戻って来た。最初にめざしたのは豚まんで有名な老祥記だったが案の定大行列だった。最初は並んでいたが、この日は姉妹店の曹家包子館(ソウケパオツーカン)でもテイクアウトをしているというアナウンスがあったので、向かいにあるそちらに並び替えた。結局こちらでも並んだけどとりあえず購入出来て、お店の前の広場のベンチに空きを見つけてそこで食べた。

その次に、何が食べたいか考えつつ、 適当に歩きながら食べられる北京ダックがある華鳳でまた行列に並んで、400円の北京ダックを買って食べ歩き。ハンバーガー女子の妻はこういうものを食べるのが上手いが、私はとにかく苦手だ。タレがこぼれるのが気になって味はよくわからないが、この雰囲気を味わう。

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その後、デザートというか、この後ホテルに戻って食べるおやつとして、エストローヤルのシュー・ア・ラ・クレームなどを購入した。しかしもう少し腹に入れたいということで吟味した結果、朋榮の角煮バーガーを食べることに。お店に行くと調理してるお兄さんに「美味しいとこのスイーツ持ってますね!」と言われつつ、角煮バーガーもホテルに持ち帰って食べるというと「ご事情、すべて承知しました!」みたいな感じで会話も面白かった。

こうして南京町からホテルオークラ神戸に戻ったのはちょうどおやつタイムの15:00ごろだった。

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朝から時間配分も運動量もなかなかのものだったが、それにしてもまだ早すぎる15:00にホテルに戻ったのには理由がある。この日は土曜で、毎週土曜に神戸港で花火が上がるのを見に行く予定だったから。先週は台風と地震(南海トラフ地震臨時情報)警戒とで中止になっていた。この日はピーカンで花火日和と言える天気だった。

ホテルオークラ神戸は神戸ポートタワーの近くにあるので、いったん部屋で休んでから花火に出かけようということにした。この時、懸念だったのは買い過ぎたスイーツをどこまで食べるかと、食べたら眠ってしまい花火の時間に起きられないのではないか…ということだったが、何とか大丈夫だった。

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夏旅2024 夫婦編(5)~鉄人28号 ~

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須磨寺の奥の院から降りて来たのが12:30頃だった。そこから新長田駅まで戻って途中下車し、鉄人28号のモニュメントを見に行った。横山光輝先生原作のアニメでの身長と同じ18mの巨大なモニュメントだ。駅からアーケードを通っていくと見えてくる。これが普通にそこに存在するってところがすごい。

アーケードの街灯も鉄人28号になっていて芸が細かい。須磨寺から戻ってきたものだからこんな妄想に囚われてしまったことをお許しください…。

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1995年の阪神淡路大震災から14年後の2009年、作者の横山光輝先生ゆかりの地に建てられたのがこの鉄人28号モニュメント。私は横山光輝さんの漫画では『伊賀の影丸』を全巻持っていたが、鉄人28号は読んでいないしアニメも見ていなかった。山口県で放送していなかったかもしれない。しかし昨日の安彦良和展で安彦先生の超初期の「遥かなるタホ河の流れ」のタッチが横山光輝さんにそっくりで驚いた。少年漫画のタッチそのもので、現代の漫画では見ることのないタッチだが、それだけに郷愁も誘うし独特の存在感が漂う。

横から見ても後ろから見ても実にシンプルで良い。

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途中下車しての滞在時間は20分程度だったが、気持ち的には昨日の安彦良和展と連続して楽しめた。これで南京町に戻れば、ちょうど13:30頃でお昼時だ。朝から相当歩かされて食べる気満々の妻といざ南京町へ!

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夏旅2024 夫婦編(4)~ 須磨寺 ~

8月17日(土)は朝9:00頃にホテルで朝食ビュッフェを食べて観光に出発した。ホテルオークラ神戸は南京町にも近く歩いて行ける。しかし朝食後にすぐ南京町に繰り出してもお腹いっぱいなので、事前にリサーチしておいた須磨寺まで電車で行ってみることにした。

南京町は帰りによる予定なのでロケハン的に歩いてJR元町駅へ。そこから須磨駅まで。途中の新長田駅を過ぎたあたりに鉄人28号のモニュメントが一瞬見える。ここも帰りに途中下車することにしてまずは須磨駅へ。

須磨寺に行こうと思ったのは、今年の大河ドラマが吉高由里子主演の「光る君へ」だったから。光源氏が若木の桜を植えたのが須磨寺だという『源氏物語』の逸話があるというので(読んでないもんで聞きかじり)。ついでにこのエピソードについて生成AIのgeminiにも聞いたので引用しておきたい。

📖
このエピソードは、源氏物語の第12帖「須磨」の中に描かれている描写の一つです。光源氏が須磨に流されて、寂しい日々を送る中で、若木の桜を植えてその成長を見守り、故郷や愛する人々を思い出すという、物語の中のひとつの場面なのです。
(中略)

「須磨」の章で何が描かれているのか?

源氏物語の「須磨」の章では、光源氏が都を追われ、須磨に流される様子や、その地での生活、そして故郷への思いなどが描かれています。若木の桜のエピソードはその中の重要な場面の一つであり、光源氏の心情の変化や物語全体の雰囲気を象徴的に表しています。
📖

ということで、紫式部のドラマには源氏物語のこのエピソードがまんまは出てこないけど、せっかく今年神戸に行くならということで須磨寺に行くことにした。これを書いているのはもう11月だが、いまならパワハラで失職した斎藤元彦元兵庫県知事のニュースの現場ってことで兵庫県庁を見に行っても良かったかも(楽しくはないな…)。

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須磨駅前は海水浴場だった。青い海と青い空を見るのは気分がいい。しかし喉が渇く!駅のコンビニで飲料を調達しいざ須磨寺へ。googleMapの選んだ最短距離をたどったのだが沖縄での失敗が蘇る。あの沖縄の青い海、青い空、急な坂!そう、GoogleMapは高低差を考慮しないのだった。しかし歩き始めてしまったので、急な上り坂をゆっくり歩いて行った。それはそれでなんだかおもしろかったが。

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須磨寺は源氏物語よりも平家物語のほうが有名だ。源平合戦にゆかりのモニュメントが多かった。geminiによると、

📖
須磨寺は、単なる歴史的な場所にとどまらず、人々の心に深く残る物語の舞台となっています。平家物語の「敦盛最期」は、武士の悲哀や無常観を描いた美しくも悲しい物語として、日本人にとって特別な存在です。須磨寺を訪れることで、歴史のロマンを感じるとともに、人間の心の奥底に触れることができるでしょう。
📖

生成AIはなんて便利なんだ。人間が馬鹿になっていきそうだ。それはそうと、他にも弘法大師にゆかりの寺でもあった。弘法大師は須磨寺奥の院に祀られている。せっかく坂道を上って来たんだから、もう少し上っても同じだ、と妻も思ってくれたかどうかは定かではないが、奥の院まで上ってお参りして来た。

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2024/11/02

夏旅2024 夫婦編(3)~ 安彦良和展と青いりんご ~

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8月16日(金)15:00過ぎにホテルオークラ神戸にチェックインして16:00には兵庫県立美術館に到着していた。安彦良和展を観賞に行くという目的の神戸泊だったが、その後の行程を考えると初日に訪問するのがもっとも効率的だという結論に達していた。正解だったと思う。

安彦良和さんといえば機動戦士ガンダムの作画監督として有名だが、個人的には安彦さんの絵が好きだ。うちにはアリオンの版画もある。アリオンの頃の美しい線は素晴らしいが、今回の展示で漫画家を目指されていたころの原画(大学ノートに書かれたものなど)を見ると、手塚治虫や横山光輝などの巨匠のタッチによく似ていて驚く。確かに初めから上手いのだが、アリオンの線とはまったく別人かというくらいに漫画のタッチなのだった。アニメ制作が作画に大きく影響しているんだろうなと感じた。

またストーリーテラーとしても独特の感性を持っている人だ。それは『原点 THE ORIGIN』を読んだ頃から感じていた。学生運動の闘士だった経歴から左翼思想といえばそれまでかもしれないが、そんなイデオロギーだけで括ってしまう凡庸さを簡単に飛び越えて、理想の共同体意識とか人物へのまなざしが大きい。SF作家たるものそのくらいの大きな視点や人類への冷徹な視線を持ってこそ描ける世界があると思う。

閉館のアナウンスが流れる頃、美術館の外に出た。兵庫県立美術館のシンボルといえば安藤忠雄の青いりんごだ。野口五郎の「青いリンゴ」を口ずさみながら、というのは独身時代までで今回はやらなかったが、二人で見に行った。草間彌生の黄色い南瓜赤い南瓜、そして安藤忠雄の“青春のシンボル”青いりんご。夏旅夫婦編で信号色がそろった瞬間だった(笑)。巨大な果物のオブジェってのは、ただそれだけで、偉大だと思う。

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美術館を出て三宮まで戻り、まったく予約もしていなかったが神戸牛を食べようと探してステーキ仙さんへ。インバウンド全盛期だからか外国人客ばかりだった。食べ比べセットを注文して食べてホテルへ帰った。一日中天気は良く夜景も美しかった。

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2024/09/01

夏旅2024 夫婦編(2)~ 新神戸着 ~

8月16日(金)の昼には徳山駅から新幹線のぞみ148号で新神戸に行く予定にしていた。しかし前日の夜、実家でスマートEXを見ていると台風7号の影響で動いていない新幹線のリストが掲載されていた。新大阪から東京までの新幹線は全面運行停止というのは知っていたが、新神戸までは動くと高をくくっていた。しかしなんとなくリストを覗いてみると、のぞみ148号は運行停止リストに載っていた…。

のぞみ148号は博多から東京まで乗り換えなしで行ける新幹線だったからか、博多から新大阪までの西日本を含めて全面停止になっていた。これはまずいと、21:30頃だったが別の新幹線を探した。すでに徳山から乗り換えなしで新神戸まで行ける新幹線さくらに空きはなかった。そこでこだま850号で徳山から広島までで行き、そこから運行停止リストになかったのぞみ26号で新神戸まで行くことにした。

こういうときスマートEXは便利だ。その場で変更できた。2019年に実家から直島に向かったときは、前日の台風情報や運行停止案内を見聞きして徳山駅に向かって手続きをしたものだ。

翌11:00、母の運転で徳山駅の新幹線口まで送ってもらった。80歳を超えるが住み慣れた徳山の街はいまでも運転して出かけている。免許返納をとはなかなか言えない。徳山の街中は走りやすいのが幸いだ。

徳山駅に着くと運行停止新幹線リストの貼り紙があった。みどりの窓口や券売機の前には行列が出来てはいたが、以前ほどの混雑はなかった。おそらく前日までに交通情報が行きわたり、予約変更もされ、新幹線の臨時便も出たりしていたので8月16日に上り新幹線の混乱も少なかったのではないかと思う。我々もSuicaで徳山駅の改札口を入った。昨晩スマートEXで変更した列車の座席番号用紙が乗り換え後も含めて2枚改札機から出てきた。便利な世の中になったものだ。便利になるスピードと自然災害が強大になっていくスピードとが相関しているような錯覚すら覚える。

●新神戸からホテルへ直行

広島での乗り換えもスムースで、乗り換えの不便さはほとんど感じない。ただ、持って行ったスーツケース(アメリカン・ツーリスターのテクンナム・スピナー)の取っ手がやはり厳しい。宮崎旅行で壊れて汎用品に取り換えたが、それもネジが甘くすぐに取れそうになる。ネジが取れるたびに荷物を出して、中に転がっているネジを拾いプラスドライバーで取っ手をつけるため、ドライバーも持ち歩いた。とにかく早くこのスーツケースからオサラバしたい!

新神戸から電車で三ノ宮へ。今回はホテルオークラ神戸で二泊の予定にしていたので、ホテルまでのシャトルバス乗り場に向かった。神戸泊は台風が来るからではなく、せっかくなら帰りにどこかに寄りたいなと以前から話していて、ちょうど安彦良和展を兵庫県立美術館でやっている時期だったので神戸泊にしたのだった。妻も神戸牛や南京町で美味しいものが食べられるならと承知してくれたわけだ。

シャトルバスの車内は混んでいた。係員の方に私のスーツケースの取っ手が取れやすいと話すと丁寧に社内に持ち込んでくれた。着いたのは14:30頃だったが、ホテルまでの道路はそこそこ混雑していた。

ホテルオークラ神戸は海沿いのメリケンパークの横なので、土地勘がない我々は、街中に出るには毎回シャトルバスか巡回バスかタクシーかで三宮まで来る必要があるのかなと思っていたが、南京町が大変近く元町駅なら難なく歩けることが分かりホッとした。

20240816_145851s ちょうど15:00頃にホテルにチェックインできた。19階の部屋だったが観覧車側ではなかった。とりあえずホッと一息つきたいところだが、新幹線のなかで今後の予定をいろいろと考えたところ、着いたその日に兵庫県立美術館に安彦良和展を観賞するのが一番効率がいいという結論に至っていたため、すぐに出発することにした。

兵庫県立美術館に行くには三ノ宮駅まで出る必要があったのでホテル玄関横からのシャトルバスを利用した。阪神本線の神戸三宮駅から岩谷駅まで電車に乗り、そこから美術館まで歩いた。16:00少し前に到着した。

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夏旅2024 夫婦編(1)~ 徳山帰郷 ~

今年の夏旅は台風が集中した8月14日から18日までを予定していた。8月8日頃に小笠原沖で台風5号が発生し、12日には南鳥島近海で台風6号が、翌13日には強力な台風7号、14日にはその東海上に台風8号が次々に出現した。一時は4つの台風が東日本の天気図に描かれていた。

昨今の気象予報はかなり正確であり、この一連の台風は東海地方から東北地方までを暴風雨に巻き込むことはほぼ確実と考えられた。メディアも連日台風への警戒を告げており、お盆を直撃した台風によって予定変更を考えた人も多かった。

台風といえば例年、フィリピン沖や台湾、沖縄の近海で発生し、九州から本州へというコースが多いが、台風5~8号は明らかにその想定コースから外れていた。どれも東日本に上陸または東北沿岸を舐めるようなコースだった。

台風に先駆けて大きな地震もあった。8月8日に日向灘で震度6弱(M7.1)、8月9日神奈川県西部で震度5弱の地震が起き、気象庁は南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を初めて出した。

地震情報と台風情報を受け、交通各社の運行停止や減便が相次いだ。特に8月16日(金)の台風7号が最も警戒され、8月10日(土)から3連休でお盆休みと合わせて遠出や帰郷をしていた人たちは8月15日のうちに帰宅しようと駅や空港に詰めかけた。JR各社も8月16日の新大阪~東京間は全便運休を決め、前日の8月15日には増便して何とか8月15日のうちに東日本方面の乗客を戻そうとしていた。

そんななか、私たちはどう動くかを考えていた。

●8月14日に徳山へ

8月14日(水)の下り新幹線は動いており予約もしてある。これは問題なく乗れるはずだ。それ以前にお盆休暇で動いていた人たちはこの地震と台風とで早めに上り新幹線で戻ってくるだろう。またここからは出発を取りやめる人も多いだろう。だったら逆に行った方が良いと思った。台風の関東にいる必要はない。山口県の実家でやりすごせばよいと思った。

新型コロナの影響で2022年の夏旅以降、実家に帰っていない。2年前のときも台風8号が関東を襲っていたため実家に一泊することにしたのだった。また今年は父が入院や通院を繰り返していたため両親に顔を見せに帰りたいと思ったし、妹の子どもたちも出産、就職、結婚と三者三様のめでたい状況にもあったので、近況も聞きに帰った。妻の実家にはもともと今夏は帰れない予定だったが台風の影響でかえって予定していなくて良かったかもしれない。

実家には二泊した。8月16日には新神戸に行く予定にしていた。これも台風5号が来る前からの予定だった。せっかく山口県まで行くなら、とんぼ返りでなくどこかに寄りたいということで、ちょうど兵庫県立美術館で「描く人 安彦良和展」をやっていたのでこの美術展を目指すことにした。6月に雑誌『芸術新潮』で特集されていて、観に行きたいと思っていたのだが、神戸では難しいとなかばあきらめていたので、この機会は逃すまいと思ったのだった。

実家では特に何をするわけでもなかったが、そういう時間を過ごせることが大切な気もする。妻もうちの両親には何度かしかあったことがないわけだが嫁姑問題が皆無なのは良いことだ。出産間近の妹の三女も夫婦で顔を見せた。私たちの結婚式でリングガール(高校生だったが)をしてくれた子が母親になるわけだ。春に結婚した長女はすでに実家を出ていて会えなかった。就職が決まった次女は名刺交換(という行為)をしたいというので、たまたま名刺を持ち歩いていた私と名刺交換した。

8月15日には妹の出社時間に合わせて車に同乗させてもらい妻と駅前まで散歩しに出掛けた。徳山(周南市)の街中は高校時代とはずいぶんと変わった。駅前なんて知らない土地のようだ。駅前からみなみ銀座、銀座通り、銀南街とめぐって青空公園あたりまで暑いなか歩いた。シャッター商店街はお盆だからか人影もまばら。昔の活気は完全に失われていたが、新しい商業ビルも出来つつあるし、ところどころにおしゃれなカフェも出来ていると妹には聞いたから、活気を取り戻してほしいものだ。

昼は駅前のカフェクラブ・ミルに入った。徳山にいた頃は入ったことがなかったが、雰囲気のよいカフェだ。前にローカル路線バス乗り継ぎの旅で太川さんと蛭子さんが立ち寄っていたはず。それを覚えていた。

その後、駅ビルの土産店で、お菓子をいくつかと、地元の酒蔵はつもみぢの銘酒原田の特別純米酒と純米大吟醸、それと特別純米酒西都の雫の3本を買った。実ははつもみぢの原田くんは中学時代の同級生なのだ。両親や妹と飲み比べしようと買った(妻は下戸)。そしたら、たまたま妹も原田の純米吟醸を買って帰って来たので4本の飲み比べが出来た。評価としては大吟醸が美味いのは当然だが、米が山田錦でない「西都の雫」もみんな高評価だった。私もそう思う。徳山土産は獺祭ばかりでなく西都の雫もお薦めできる。


 

 

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2024/06/30

鎌倉プチ散策(後編)

20240617_070848 6月17日(月)朝5:00にスマホのアラームで目覚めた。疲れはあったが寝起きは良かった。シャワーを浴びて、昨日のフルーツ大福の残りを食べ、コーヒーを飲んだ。鶴岡八幡宮まで徒歩1分の好立地で、屋上もあるGEN HOTEL KAMAKURA(源ホテル鎌倉)なので、6:00過ぎに屋上に上がってみた。天気も良く、森からは鳥のさえずりが絶え間なく聞こえる。鶴岡八幡宮にはちらほらと観光客もいたがさすがに空いている。明月院までは歩くつもりなので、途中までは八幡宮のなかを通って行こうと思った。

荷物を片づけたりしていて7:00出発は出来ず、7:30ごろのチェックアウトとなった。チェックアウトは返却ポストに鍵を入れるだけ。簡単であっけない。

20240617_074434 鶴岡八幡宮から明月院まではおよそ徒歩30分だ。多少の高低差はあるが知らない道を散策するのは二人とも好きなので途中にある寺院なども眺めながら歩いていた。建長寺のそばに桑田佳祐(サザンオールスターズ)の出身校である鎌倉学園高校があり、ちょうど通学時間帯だったため大量の男子学生が向かってくる。最初は避けながら歩いたが歩道も細いため、押しボタン式の横断歩道で逆側の歩道に移動した。

北鎌倉駅の手前を右に折れるのだが、すでにそこには警備員さんが立っていた。しかし行列はまだない。そのまま歩いていくとついに行列の最後尾が見えてきた。7:57だった。開門(この時期は8:30)まであと33分。最後尾にも警備員さんがいる。「どのくらい並んでいますか」と訪ねてみると「まぁ50人くらいかな。開門すればすぐに入れますよ」とのことだった。

20240617_090102並んでいる間もウグイスやガビチョウが鳴いている。バッタや蛾も見つけた。月曜にして正解だったが、後ろにも次々と行列が出来ていく。

開門すると入場料を払う列が3つに分かれる。A,Bルートは混むが左手のCルートが空いている。ただしCルートは人気撮影スポットの石段からは少し遠い。この辺りのコース取りは何を目指すかで決める必要がありそうだ。私はBルートにした。前の人がお釣りをもらうなどして少し時間がかかった隙に石段の前にはスマホやカメラを構えた人だかりで大渋滞してしまった。

とはいえ、誰もが同じような写真(石段と紫陽花)を撮るわけで、個人的にはそういう写真を撮る群衆というテーマのほうに興味がある。負け惜しみでなく(笑)。私はその群衆のなかに入り群衆と石段と紫陽花の写真を撮ったりした。妻は早々に石段前からは離脱し、まだほとんど誰もいない左側の側道の紫陽花の写真を撮ったりしていた。私も群衆の写真を撮り終えて妻と合流した。

20240617_081858この石段は開門からしばらくの間(おそらく一時間程度)は写真撮影の群衆へのサービスとして立入不可の不文律があるようだ。石段の上下には木製の立入禁止スタンドが立ててある。しかし歩いてはいけない訳ではなさそうだ。群衆の白い目に耐えられれば誰もいない石段を歩くのを誰も止められない(文句は出るかも)。実際、私が上から門越しに群衆を眺めていると、まだ立入禁止スタンドがあるにも関わらず、おじいさんが石段中腹の向かって右手からゆっくり現れ、石段を歩いて上がって来た。かくいう私も「上から門越しに群衆を眺める」という行為は写真待ちの群衆には甚だ迷惑だったかもしれず、そのおじいさんが横にそれたタイミングで私も妻に促されてウサギ小屋の方へとフェードアウトした。

20240617_082327 時間を戻そう。側道を歩いていくと悟りの窓と呼ばれる撮影スポットがある。ここも行列になるそうだが、この日はまだ石段で写真を撮っている人が多く丸窓は数人待ちレベルだった。この丸窓も誰もが同じ構図で撮影するスポットなのだが、せっかくなので撮影してみた。もう少し待てば、丸窓の先の庭にも入れる(期間限定)らしいのだが今回はパスして、花想い地蔵(こちらも撮影スポット)を拝んで撮影しウサギ小屋へ。

ウサギ小屋の前に紫陽花との撮影スポットがあり、夫婦で自撮りしようと悪戦苦闘していたら、サングラスをかけて小麦色の肌をしたいかにも湘南っぽい女性が「撮ってあげましょうか」と声をかけてくれていい写真が撮れた。ありがとうございました。

出口を出ると立派な竹林を通って入口方面へ。小一時間もいただろうか。ちょうどこのとき石段下では係員が立入禁止スタンドを撤去していた。これが撤去されると誰もが石段を歩いて登り出す。写真から群衆を消すことが不可能な時間となるのだ。

既に大勢の外国人ツアー客が小旗を振っているガイドとともに並び始めていた。鎌倉にいるとインバウンドは本物だと実感する。様々な外国語が左右から聞こえてくる。

●鎌倉駅前小町通り

20240617_091046 ここからは鎌倉駅方面に切通しを通って向かうことにした。結構な高低差があったが木漏れ陽が気持ちいい。途中で寄った寿福寺では大佛次郎北条政子源実朝のお墓を拝みに行った。高浜虚子のお墓もあったが大きなアブが飛んできて撮影できず。妻はお墓には興味がなく(虫の多さを嫌がり)階段下で待っていた。

20240617_101309 鎌倉駅まで戻って何か食べようとラ・ブティック・ドゥ・ユキノシタ・カマクラの玄関前で開店を待った。以前、テレビで長島一茂さんがここのクッキーを買っていたことを妻が覚えていたのだった。朝から歩きっぱなしで疲れたためイートインでマンゴーのケーキとドリンクを食べた。

20240617_101303 窓外には浴衣にブーツといったいで立ちの外国人の女子がいて、せっかくなら履物もちゃんとすればいいのにと話したが、どうやら浴衣にブーツという「浴衣コーデ」が確立されている時代のようで、それもひとつのコスプレとして成立しているとネット検索をしてわかった。なにが正解かわからない時代だ。いや、正解を探す必要はない時代なのかもしれない…。

土産のクッキーを買って店を出た。昼食前の一休みのつもりが結構食べておなかがいっぱいだった。昼食は映画監督小津安二郎も通ったという高級かつ丼を食べようと思っていたが無理なので、お土産屋を一通りまわり、甘味屋で冷やしうどんを食べた。

20240617_101316 とりあえず月曜でもあるし存分に楽しんだので早めに帰ろうということになり、鎌倉駅から宇都宮線の普通列車に乗って帰路に着いた。

片道一時間半のプチトリップだが新鮮だった。このくらいの距離だと一泊するのはもったいない気もするが(私たちも最初はそう思っていたが)、旅先で早起きして活動するというのもひとつの楽しみになる。「朝起きたらもうそこは旅先」という感覚は宿泊なしでは味わえない。今回は明月院に開門前に並ぶというミッションがあっての宿泊だったが、ぶらっと近場で泊まるのもたまには良いかもしれない。

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鎌倉プチ散策(前編)

6月17日(月)までを三連休にして16日に鎌倉へ出かけた。最初は臨時特急「鎌倉」で行きたいと妻が希望していたが、いろいろ調べると特急料金がかかるうえ、湘南新宿ラインよりも時間がかかる(メリットは普段走らない線路を走る乗り鉄向けのように思えた)ので、湘南新宿ラインのグリーン車で行くことにした。紫陽花の時期なので明月院(あじさい寺)を目指そうということになったが、こちらもシーズン真っただ中の土日は開門前から北鎌倉駅からの長蛇の列だということで、それなら多少でも空いていそうな月曜朝を紫陽花のターゲットとして逆算し、日曜午前中出発、鎌倉一泊、月曜早朝に明月院を目指すというスケジュールを立てた。

20240616_enoden 日曜朝8:44浦和発の湘南新宿ラインのグリーン車はそこそこ混んでいた。最初は妻と私とで1階通路側の前後の席に座ったが、新宿を過ぎるとガラガラになったので私が席を移動し、妻が窓側にズレた。10:17に鎌倉駅着。速いものだ。この日は久しぶりに太平洋を見ようということで、江ノ島電鉄に乗り換えて七里ガ浜まで向かった。曇天だったが雨になりそうな感じはなく暑かった。それにしても外国人客が多い。感覚的には日本人と半々という感じだ。何か国語聞いたか知れない。

20240616_132151 ここで早めの昼食を食べようとカレーで有名なモアナマカイ珊瑚礁まで行ったが、すでに大行列だった。それならと七里ガ浜高校の横の坂道を登った先にある珊瑚礁本店を目指そうと坂道を歩いた。沖縄以来、旅先では坂道を歩いてばかりだ。循環バスもあったが横を通り過ぎて行った。なんとか珊瑚礁本店にたどり着き、受付で名前を書く。店員に「結構かかりそうですね」と聞くと「まぁ、1時間から1時間半待ちというところですね」との答え。どうしようかと思ったが、今日は時間もたっぷりあるし、せっかく来たのだから食べていこうと並ぶことにした。

20240616_132202 「声の届くところでお待ちください」とのことだったが、1時間は確実に待ちそうだったので、向いにあるココカラファインに入ったり、並びにあるお店を眺めて散策しながら40分程度時間をつぶした。その後、店の横のベンチに座り、前の人たちが呼ばれるのを見ながら、日陰のベンチへと移った。

この日は父の日であり、外国人を交えた団体客も入ってパーティをされていた。それもあって相当回転率は悪かったと思う。テラス席に通されたご夫婦は座ってからおそらく30分は待たされていた。1時間半経ってもまったく呼ばれる感じにならず、約2時間後(117分後)にようやく呼ばれた。そのころには団体客もほぼ食べ終わっていて、私たちの注文は割とすんなり通ったようだった。団体客が去った後も、今度はドドドッと客が席につくのでフロアと厨房との間で「行けるか?」みたいな協議をしている声も聞こえた。繁盛店はなかなかに大変だ。

20240616_131606 私は茄子と挽肉のカレーライス、妻はポーク三枚肉の煮込みカレーを注文。妻は前菜にビッグサイズのオニオンリングも食べたいというのでそれも注文したが、想像以上のビッグサイズだった。そのうえ、待ち時間が長く生ビールも飲んでしまい、腹いっぱいで脂汗が出てきた。カレーは美味かったが。

食べ終わるころには青空も見えていた。気温は暑いのだが、鎌倉のそよ風は心地よい。緑が多いからだろうか。都市部の生暖かい風とは質が違う気がした。七里ガ浜駅まで降りていき、鎌倉方面の江ノ電に再び乗った。昼食がサクッと済めば、長谷駅で下車し大仏を見に行きがてら鎌倉駅まで歩いても良いかなと思っていたが、思いのほか時間がかかったので江ノ電で鎌倉駅へ向かった。小町通りを散策しながら、15:00になったので今夜の宿として予約していたGEN HOTEL KAMAKURA(源ホテル鎌倉)へ。

昨年リニューアルしたばかりでこじんまりとして奇麗なホテルだった。フロントはなく全て画面タッチで鍵を受け取る。事前登録済みだったが、なぜかスタッフに電話が繋がり、このときだけスタッフと話した。外国人観光客向けなのだろう。

20240616_150445 朝から坂道を歩いたり長時間並んだりたらふく食べたりしたので、夕方までホテルでまったり過ごした。

18:00をまわり少し涼しくなってから、徒歩1分の鶴岡八幡宮へ。さすがに観光客も少ない。ひと通りお参りして、苔寺として有名な鎌倉最古の寺院杉本寺まで歩く。16:00で閉門なのは知っていたが雰囲気だけ感じに行った。その散策中に鎌倉彫後藤久慶ギャラリーや鎌倉女子大学二階堂学舎など職人の仕事を眺めながら歩けて良かった。

その後、小町通りも少し歩いたがほとんどの店は閉店していた。翌日のお土産をどこで買うかのアタリをつけて回った感じ。昼に珊瑚礁で食べ過ぎたので夕食はいらなかったが、フルーツ大福が全品半額だったので6個買ってホテルで食べた。翌日の昼前にまた通って見たら全品半額だったからずっと半額なんだろう…。

明日は朝5:00起きで明月院の開門前に間に合うようチェックアウトする予定にして寝た。

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