旅行・地域

2008.07.16

おがさわら丸で過ごした1日ちょい

前の記事で船酔いに関してのコメントいただきました。せっかくなので、船でいかに過ごしたかをメモしておきたいと思います。

昨年、フェリーで北海道に行きました。その往路では爆笑をこらえて体調を崩し、とんでもない目にあいました(笑)。それで今回はなんとしても2段ベットの特2等が取りたかったのですが予約がいっぱいで、結局雑魚寝部屋(2等)に甘んじました。しかし総じて快適でした。まったく不快なことはなく、25時間半がそれほど長く感じませんでした。

船酔いについては、乗船後出航前に酔い止め薬を飲んでいました。その筋(?)では「効く!」と定評のあるエスエス製薬アネロン「ニスキャップ」(6錠)です。そのおかげか、まったく酔わなかったです。

ニスキャップは2錠ずつ行きと帰りと予備とに小分けして持って行きました。この酔い止めは1錠で約1日効き目が持続するそうなのですが、なにせ片道1日以上なので(笑)、船内で起床したときも飲みました。それで往復4錠って計算です。

もし酔い止めがなかったら、船酔いしてたかもしれません。そんな酔いそうな揺れではありました...。2等船室にいて、北海道のフェリーよりもスピード感ありましたよ。そんで大きな揺れと小さな揺れとがグワングワン来る感じはあって、「あ、これで酔わないのは薬が効いてるからかなぁ」と思った瞬間は何度かありました。

●船の中での過ごし方

昼食の豚キムチ丼とりあえず出航後即効で食事。外海に出たら揺れそうだから。レストランはまだガラガラでした。そこで豚キムチ丼(750円)を食べました。基本的にひとりのときは昼夜問わずアルコールは飲みません。

食べたらとりあえずデッキに出て、東京湾にさようなら~。このときポータブルプレイヤー(iPodではなくZEN16GB)でシャッフル再生してたら、スタートレックのテーマが!うーん、下手な占いよりあたりだよ(笑)。

結構長く海を見ていました。その後、15:00~16:00は仮眠。メモ帳がわりにミニスケッチブックを持ち歩いているのですが、そこには「ゆれるが酔いなし」と書いてました。

その後18:45~19:10にレストランで夕食。おが丸島塩ステーキ(1300円)と、ちょっと豪華に。行きにステーキを食べるほうがいいと思ったのは、肉を仕入れて間がないと思ったから(^_^;)。もちろん真偽は不明ですが。このときも「かなりゆれているがよいどめ効果でよわず(のんでなきゃかくじつによってる!)」と日記に書いてます。

食べ終わって缶コーヒー(160円)を飲みました。基本的に、食べて寝てみたいな感じですけれど、あいてる時間は読書してました。これも酔わなかったればこそ!「久世塾」を21:00に読了です。その後就寝。2等船室は22:00消灯です。

翌6/26(木)は朝4:30ごろ起床しました。日の出を見ようという人はこのくらいから活動を始めるので、結構起きてる人いました。朝食は軽めでいいので、お茶(160円)とポテチ(150円)。

5:00~6:00は朝日を見るためにデッキへ。来る前はとにかく天気予報に釘付けだったのと、波の音を録るために母島の干潮・満潮とか日の出・日の入は頭に入れていたので、結構朝日とか夕陽とは縁がありました。

8:50~10:00にはデッキ左側に陣取って、ずーーーーとケータ列島を見てました。まったく飽きないです。なんたって小笠原諸島の玄関口との遭遇ですからっ!久々の陸地だし(笑)。このとき、母島へ渡る人向けのアナウンスがあり、宿が全室満室だと知りました。

おがさわら丸2等船室ざっとこんな感じなんですが、25時間半と聞くと最初はあまりに長いと感じますよね?しかし時間取りがいいというか、朝10:00に出航してワクワクしているうちに昼食・夕食食べて寝て、朝になったら朝日みて小笠原諸島が見えてきて、11:30にはもう下船でしょ。あまりボーっとしてる時間はなくて、いいバランスなんですよね。

北海道行きのときは、不可抗力で体調崩してたのもありますが、朝起きてからが長く感じました。中途半端な時間が長いと持て余すけれど、おが丸の25時間半は1日きっちり過ごせる感じでした。

ただし、帰りはちょっと気分が重いので(笑)、行きほど短くは感じないかもしれないですけれど(^_^;)。まぁ帰らなきゃならないんで我慢しましょ。でも島で知り合った人としゃべったり、船でちょっと声かけたりすれば、楽しいひとときも待っておりますわ。必ず父島か母島から乗った人ばかりだから話題はひとつだし、やっぱ旅慣れてるツワモノが多いから面白い話が聞けるかも。(うるさすぎる集団は最悪だが!!!)

というわけで、この記事の元になったミニスケッチブックメモ画像をアップして、快適なおが丸の一日ちょいを終わります(この画像だけでよかったかも...)。

乱筆乱文失礼!

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母島までの海・海・海!

遅筆ゆえ、母島の旅を書くのも時間がかかる(などといいつつ亀田メキシコデビューとか寄り道してるけど)。今回は趣向を変えて、竹芝桟橋を出てから母島に着くまでの海の写真を時系列にならべてみます。写真のうえにカーソルを乗っけると、ひとくちコメント書いてます。

いざ出発!遠くにフジテレビ社屋が見える。曇り...

出発一時間後。なんだか妙なオブジェが見える。

いきなり翌朝5:30の朝日。まだ船の上...

朝5:50見渡す限り太平洋。でも空は徐々に青くなってきた!

9:30前後。遠くにケータ列島が見えてきた。俄然元気が出る。

11:00過ぎ。ついに父島が眼前に。かなり感動!

11:30ごろ。定刻どおり25時間半で父島着。ははじま丸へ乗り継ぎ。

12:30父島を後に一路母島へ!まさに遊覧船気分。

14:20ごろ。ついに母島が見えてきた。さらに感激!

14:30ごろ。もうすぐ到着。けっこう揺れてます!

日本返還40周年の小笠原諸島母島上陸!お疲れサマンサ!(最後がダジャレかよ!)

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2008.07.13

雨の北港で昼食

東京ドーム3塁側ゲート付近の雨これを書いている今日7月12日(土)の夕方、都内はいきなりのスコール!右写真は東京ドーム3塁側ゲート付近で雨宿りしていたときの写真だ。わかりにくいけど、屋根から滝のような雨水が滴り落ちてる。今日は某バイクショップ(って東京ドーム近辺ってだけでわかっちゃう人にはわかっちゃうけど)にスクータを見に行った。イタスクのアプリリア・スカラベオ125がお目見えと7/11のショップHPに記事が出ていたので。後輩がここがオススメと教えてくれたのだけど、ホントにめっちゃ感じのいいショップでビックリした。バイクショップに偏見持ってました(どないやねん!)。買うならここで買いたいっす!

20年ぶりに旅先でバイクで走って気持ちよすぎて...とか、20年前はアメリカン好きだったので、ビラーゴとかエリミネーター400の思い出話(全部もうないですねみたいなリアクションいただきました。そりゃそうでんなぁ ^0^)をしつつ、スカラベオ125の見積もり取ってもらいました。即買いそー!でも夏は車で旅行だし、秋まで待つか悩むーーーー!!ていうか乗る時間があるのか...(いや、時間は作るものだ)。

レインウェア姿そんないい気分になっての帰り道。東京ドームにちょっと用事があって(オレがじゃないけど^_^;)、立ち寄った瞬間に降り出した雨。しかし雨宿りをしながら、ふと20年ぶりにバイクで走った旅先、つまり小笠原諸島・母島の旅でのスコールを思い出したのでした...。(おぉドラマのような回想シーンに突入じゃ!)

ビッグベイ桑ノ木山を後にして、猪熊谷(ビッグベイ)から長浜(ロングビーチ)にさしかかる頃には、雨はやんでいた。ミレーのレインウェアを着た写真を残したいと思って、カーブミラーで素早く自分撮り(車来ないからっ)。その後、レインウェアの上着は脱いで丸めてザックにつっこんだ。ポケットいっぱいついてる旅行用のグレゴリーZ30ザックでよかった。買ったときの機能性への期待をここまで思い通りに実現してくれるとうれしくなる。

その後、かつてクジラ漁でにぎわったという東港に寄り道。完全に晴れていて、東港のコンクリートは雨が降った形跡もなく、完全に乾いていて暑かった。

だが油断大敵!そこから向かった北港(ほんの数分後)にはいきなりのスコールが!エンジン止めるか止めないかのタイミングだった。だが目の前に北港の屋根つきの休憩所があったので、そこまで走った(自分の足で)。

北港休憩所の屋根と雨

このとき、時計はまだ11時過ぎ。母島に来て初めての本格的な雨だった。これじゃ波の音の録音も出来ないので、早めの昼食を取ることに。

北港での昼食昼食は携帯用に持ってきた、ジャガバターとマヨネーズだ(笑)。有楽町の北海道どさんこプラザでこの旅用に事前に購入しておいたのだ。一個ずつにパックが分かれているのと日持ちするのと調理不要で食えるとこがいい。またマヨネーズも小さくて常温で日持ちするすばらしい調味料だ(>前にテレビで得た知識 ^_^;)。

昼食と一緒に写っている絵はがきはロース記念館のもの。バイクで出発直後にロース記念館に寄ってもらった。ロース記念館にはほんの少ししか居なかったけど、母島の歴史が詰まっていて民俗学的興味を満たしてくれた。その絵はがきに書かれた説明などをこのとき読んでいた。

昼食後も雨はやまない。しかし遠くの空は晴れかけている。とりあえずすることもないので、雨音の録音を練習していた。

そんな時、独りのおじさんが休憩所に駆け込んできた。Tシャツがズブ濡れだ。聞くと北港から大沢海岸まで続く遊歩道(という名のジャングル)をトレッキングされていたという。ジャングルなので湿度が異常に高いうえにこのスコール。かなり辛そうだった。

雨の邂逅...。というだけで芥川の「羅生門」を思い出した。それぜんぜんシチュエーション間違ってるよ!なんて不謹慎なオレ!

雨宿りは2時間に及んだ。もっとも雨は降ったりやんだりだった。やんだときには鳥が教えてくれる。雨と鳥の関係は桑ノ木山と同じだ。雨のときは休憩所でおじさんとのおしゃべり、やんだら思い思いに北港に降りて行く。おじさんはずっと水辺にいた白い大きめの鳥を見に行き、オレはもちろん波の音を録音する。

北港10分間の天気

上の写真は12:41から12:51までの3枚の写真。10分で天気が大きく変化する様。雲を眺めながら鳥のさえずりを待ちながら、雨が上がるのを待った。

そして13時ごろ、ようやく晴れ間が見えてきた。おじさんは先にスクーターで旅立った。オレはまた独りになり、もう一度北港の波の音を録音した。北港は小石の浜で、また一味違った波音になる。好きな音だった。満足してオレもそろそろ行こう。まだ昼だ。とりあえず集落のある沖港まで戻り、水分補給をして南へ向かってみることにした。

今日の東京ドームの雨もスコールのようだった。しばらくしてやんでくれた。...雨とスクーターか。まるで母島でのスコールとスクーターの思い出を忘れるなよと天が話しかけているようじゃないか(笑)。買えってか!?

北港側から見た車道

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2008.07.08

救世主レンタルバイクの旅

ハイビスカス早朝散歩から宿へ戻って朝食。そこで何度もレンタルバイクについてしつこく聞いてしまった。予約なしで当日いきなりだから不安だったのだ。しかしあっさり借りることが出来た。

宿の駐車場のところで支度していると、いきなりのスコールが!走り始めてからでなくて良かった。スタッフのお二人としばし立ち話していたらやんだ。雲が南へ流れていく。その雲を見て、急遽予定を南から北へ変更した。一応、レインウェアのズボンだけはいて出発することにした。

思えば原チャリなんて20年ぶりだ。あれは確か茅ヶ崎で短大生M嬢のバイクを借りて直線コースを試し乗りしたんだった。そのとき以来の原チャリなのだ。実は中型二輪の免許も持ってるのに、その免許が普通自動二輪と呼ばれるようになっていることすら知らなかった(笑)。ほとんどエンジン始動方法から忘れている!

だが母島のいいところは信号がない。対向車もほとんどこない。ものの2分も走ったら感覚が戻ってきた。スローイン・ファーストアウトだ(笑)。念仏のように唱えつつ、北へ向かったのであった。もちろんペットボトル5本を補充しての出発だ。

レンタルバイク@ハスベイなんて気持ちがいいんだろう。この機動力は時間の節約にもなるし、風を切って走る楽しさを、ほんとに20年ぶりくらいに思い出した気分だった。実際自宅に戻って来たいま、台湾製125ccスクーターを購入しそうな勢いだ(マジで)。

北港までバイクで飛ばせば30分くらいで着くらしいが、途中いくつかのポイントで止まりながら北上したので、北港まで2時間程度かかっていた。

私の場合は景色の写真もさることながら、フィールド録音という目的があるので、止まるポイントもさまざまだ。景色がいいところは録音には向かない。パースペクティブの広がりはいい音に結びつかない。どちらかというと、空間的には閉じ加減なとこの方が録音には向いていそう。防風がやはり重要だからだろうか。

走っては止まり、写真を撮ったり自然音を録ったり水分を取ったり。休憩も取ったり(笑)。その繰り返しでも北港まで2時間、まだ午前中だった。もしバイクなしで南へ向けて歩いていたら、おそらくペットボトル3本くらい飲み干してギブーギブーと叫びながら、遊歩道の入り口にも到達できず、引き返すかどうかの検討に入っていたことだろう。まったく!天国と地獄は紙一重だよ(>_<;)。天国を選べてよかった!免許を持っているなら迷わず文明の利器を利用すべきだ。どうしても歩かなきゃ行けない場所はたくさんある。緩急が大切だっちゃ!

●森を感じる桑ノ木山

桑ノ木山(クリックで拡大)録音についてはまた後日まとめて書く予定だが一箇所だけ。フィールド録音で良かったなと思うポイントに桑ノ木山がある。自然音録音界の巨匠だった故・中田悟さんのCDでも録音されていたポイントだ。

たしかに何かを感じる森だった。エコツアーなんかだと、夜の桑ノ木山にグリーンペペという光るキノコを見に行ったりするらしい。もっともフィールド録音はひとりで行くのが基本(by ジョー奥田さん)だ。とはいえ夜ひとりでこの森に入る勇気はオレにはない(笑)。

ちょうど桑ノ木山にさしかかったとき雨が少し降り始めた。そこで桑ノ木山の入口にバイクを止めて、レインウェアの上着も着込んだ。正直、持ってて良かったと思ったぞ(笑)。そしてバイノーラル録音の準備もして、森に少しだけ足を踏み入れた。写真は入り口からほんの30mくらいかな。ホントに森だ。

雨の森に立つと、なんともいえないさびしい気持ちになる。入口からたった30mなのだが、はやく青い海と青い空の世界へ戻りたくなる。しかし雨が小降りになるにつれて、鳥たちが歌いだす。鳥も雨上がりとともに元気になることを初めて知った。

スコールのような降り方なので、待てば雨はやむ可能性が高い。雨音が遠ざかり、小鳥のさえずりが空間を満たしていく...。その狭間を録音するために、雨の音をジッとモニターしていた。

結果的に雨の録音は初めてでもあり、マイクゲインの調整がイマイチで、あまり成功したとはいえなかったけれど、この桑ノ木山という森を肌で感じられたことは良かったと思う。妖精がいそうな森だった(柄でもないが^0^;)。

しばし森の音を確かめつつ、またバイクに戻って走り出した。山の空気は湿っていたが、そのぶん気温も低めで快適だった。そしてまたすぐにカラっと晴れる。レインウェアも着たり脱いだり忙しい。そしてバイクの走りはひたすらどこまでも気持ちがいい。めまぐるしい天候の変化が、なんだか好きになっていた。(つづく)

桑ノ木山を後にして北へ

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2008.07.06

早朝散歩にうってつけの日

Hahajima10早朝5時過ぎ。宿泊先のラメーフから近い、鮫ヶ崎展望台へ通じる遊歩道を散歩する。この遊歩道は短く、脇浜なぎさ公園につながっており、早朝散歩にはうってつけ。写真は6月27日朝5:23の朝日だ。鮫ヶ崎展望台(沖村園地)から撮影した。

近くて涼しくて居心地のいい展望台だ。オンシーズンにはホエールウォッチングのポイントらしい。いまはひと気も少なく、のんびりするには絶好の場所だった。前の記事のレッズユニフォームセルフ撮影も翌日ここで撮った。

朝日もやや高くなり、明るくなった脇浜なぎさ公園に降りてみる。散策している人が何人かいた。早朝散歩をする人に悪い人はいない(笑)。朝早くから散歩するなんて心に余裕がある証拠だ(なんてことを言うヤツは都会に疲れた人間だという証拠でもある...)。もっとも釣り人は既に釣り船で出かけていて、港はすでに一仕事終えた静けさを取り戻している。

脇浜なぎさ公園は人口浜で海水浴場風だが、海水がやたらときれいだった。当然散歩にもリニアPCMレコーダZOOM H2とバイノーラルマイクBME-200を持参しているので、凪いだ浜の音をいくつかのポイントでさっそく録音。

防波堤の先のほうへ歩いて行った。岩と岩の隙間に潜り込む水と空気のコラボは微妙に好きな音だったりする。いわゆる波の音とはまた違った趣きがある。早朝の空気感まで音風景にパッケージングできたらいいのだが、それはオレのエフェクトテクにかかっている...のか?

天気もいい。雲好きにはうれしい大きな雲が朝日を受けて輝いていた。今日もすばらしい一日になりそうな気がする。だが、そのすばらしさを大きく左右する“文明の利器”をなんとしてでも入手しなければ...(つづく)

母島の朝

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2008.07.05

自分探し、もとい、自分の体力探しの旅

石次郎海岸母島ウォーキングのときに必須事項は3つある(よーな気がする)。

1)綿(コットン)100%のTシャツで歩くべからず!
2)必要充分な水分補給量を把握すべし!
3)自分の体力を過信するべからず!

これはちょっと歩いただけで痛感した3つの事項だった。もっとも、これ以前にウォーキングの基本(すべらない靴を履くとか)もあるだろうが。これらの根拠については記事のなかでおいおい触れていく予定。

日常、なにも考えず買ってるTシャツって、ほとんど綿100%だったりする。普段着ならいいけど、汗を吸って乾かないので、歩くときには大変不愉快だ。ぜひポリエステルとかアウトドア専門店で売ってる合成繊維系のTシャツを歩く日数枚以上持っていくべきだと思う。

ポップンinレッズ今回は、インナー用、ウォーキング用の吸湿速乾性素材シャツ2枚と、恒例の(?)浦和レッズのユニフォームを持参して行った。このユニフォームは10年以上前に購入し、マッターホルンともコラボしてるツワモノなのだ。今回母島とのコラボという勲章をまたひとつ獲得したのであった。

ただ初日は散策レベルだったので、普通の綿100%ノースリーブTシャツで出かけたわけだ。そして、頭だけで理解していた綿100%が汗100%の不愉快さへと変化していく様を実体験した。

●石次郎海岸

最初に訪れたのは石次郎海岸(右上写真)。集落のある沖港から徒歩数分だ。坂道を登ると入り口が見つかる。

この坂道、けっこう山道(笑)。

ここで運動不足人間は「おや?」っと思わなければならない。坂道がここだけだと思ったら大間違いなのだ。しかし、初日でもあり、起伏があることも頭では理解して来てるので、まだへこたれない。無知とは時に危険な冒険だ。

石次郎海岸石次郎海岸へ降りてみる。男性が独り「浸かって」いた。なんとなく銭湯に来てるような感覚にとらわれる小さな海岸だ。小笠原旅行には欠かせない「好きです!小笠原」(ニッポン離島探検隊著/双葉社刊)にも「6畳一間といった感じ」と書かれていた。

だが、この箱庭な感じのためか、波の音は大変心地いい。左右の壁に反響しているようにも思える(モニタリングしてるとだけど)。さっそく録音開始。先客の彼もしばらく泳いでいたが、いかにも録音してるテイのオレに遠慮してくれたのか、フッといなくなり、まさにプライベートビーチ感覚となった。

海岸のちょうど真ん中あたりと、右壁際での岩肌へ当たる波の感じとを録音した。地形的にも風に邪魔されることも少なく、一発目からかなり気に入った音が録れた。

気分良く帰ろうとして、降りてきた石次郎海岸の短い階段を戻っていくが、いきなり大腿四頭筋が弱っていることに愕然とする(笑)。足が上がらないぞ!まだ初日の一発目だぞ!筋肉の衰えってこんなに直接的ダメージだったっけ?いろんな思いが渦巻きつつ、やっとこさ登りきった...。

石次郎海岸入口

●御幸之浜

石次郎海岸で体力の衰えを自覚し始めてはいたが、まだ徒歩での島巡りを考えていた。これまで運動不足だったし、27時間超の船旅での疲れもあるんだろうと思い込み、明日以降のウォーキングに向けたトレーニングを兼ねて、もういっちょ行ってみようと思った。最初の録音の成功が弾みをつけたともいえる。

事前に母島観光協会で聞いた話では、次の御幸之浜までは沖港から20分程度とのことだった。それなら大丈夫!と歩き始めた。途中で、さっき石次郎海岸で泳いでいた彼と出会う。挨拶すると「どこまでいかれるんですか?」と聞いてくれる。

無謀な旅行者がこんな夕方から南崎方面へ歩こうとしているように見えたのかもしれない。ここから先に民家はなく給水も不可能で、歩き始める時刻はとうに終わっていた。「御幸之浜まで」と応えると、安心してくれた(ような気がした)。

だが、またしても坂道...いや山道。地図を見るともっとカンタンに浜へ出られそうに見えてきて(実は間違っていたのだが)、坂道を脇に逸れて歩いていった。するとそこにいた兄ちゃんに「こっちは抜けられませんよ」と教えられる。そこで地図を見せると、まぁわかっちゃいたのだが「あの道です」と山道を指差された。ごめん、楽しようとして幻の道を夢みてました!

タマナ並木母島に王道なしか...(?)。仕方がない。行こう。そのためのハイキングシューズじゃないか!というわけで坂道を登ると、程なくタマナ並木の入口があった。近くて喜ぶ。ここから300mで御幸之浜だ。

タマナ並木も起伏はあったが、右から波の音が聞こえ、海岸線にいることが感じられて気持ちがいい。あっというまに浜についた。だが、しかし。音的には正直イマイチ!

最初は砂浜ではなく岩場だったので、面白い波の音が録れるかなと思ったが、いかんせん波が強い。潮の満ち干きとも関係あると思うけど、このときの波の強さは、音だけで聞くとちょっとうるさい。

波の音は“緩急の妙”というか、ゆらぎが必須条件だと思うのだ。このゆらぎは宇宙(地球と月)のゆらぎであって、気持ちのいいゆらぎを得ることは、外海的な強さのなかでは難しいように思う。そういう意味で、御幸之浜も録るには録ったが、ちょっと使いにくい波の音だった。

音楽に休符があるように、波にも適度な休符が必須だ。気持ちのいい間といおうか。ひっきりなしの波の音はやすらげない。パンク聴きながら寝られんだろ(笑)。そんな感じの波音だった。

基本はやはり凪の音だなとあらためて自覚できたという意味では、この御幸之浜の経験も役に立ったと思う。

●水分補給は生死の問題!

御幸之浜ちょっと気分がトーンダウンしつつ、明日以降のイメージをあれこれ考えながら集落へ戻った。御幸之浜なんて徒歩20分の距離だが、これだけ体力を消耗している。明日もし南崎まで歩いていくとなると、片道この5倍程度は歩く必要がある。それも山道に等しい起伏の激しさだ。

また、水分補給の問題は実に大きな問題である。ガイドブックにも2リットルは必要と書かれている。万人向けの遊歩道で2リットル必要ならば、オレなんて6リットル必要だろう。おそらく遊歩道にたどり着く前にギブアップだ!

だが途中でギブアップしたとして、そこからどうする?徒歩で戻らなければどうしようもないが、電話もない(PHSしか持ってない)。人通りもない。ギブー!ギブー!と叫んでも誰にも聞こえない。こりゃ死ぬぞ。確実に死ぬ...。

そういうストーリーがハッキリ見えた瞬間、「明日はレンタルバイクを借りよう。うんうん、そうしよう。うん、絶対、そうしよう!」となだき武バリに言い聞かせながら、徒歩20分の下り坂を歩いて帰ったのであった。

帰り道、母島唯一の個人商店である前田商店で、500mlのペットボトルを5本購入した(お茶3、水1、コーヒー1)。コーヒーはメインストリートの中心にあるガジュマルの木の下に座ってゴックゴク飲んだ!美味すぎるー!さらにその日の夜、お茶も3本飲んでしまったのであった。こりゃ普通に生活してても水分は2リットル必要だな。(つづく)

メインストリート

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2008.07.02

母島の旅へ

小笠原40周年母島

母島にして良かった。そう思ったのは帰りの中継地父島でだった。母島と父島とは約50km離れている。父島からははじま丸という定期船で約2時間かかる。でも東京の竹芝桟橋から父島までおがさわら丸に乗って約25時間半。ここまで来ればもう父島も母島も同じかなとはじめは思っていたのだ。

この旅の目的は3つあった。日本返還40周年の小笠原諸島にとにかく行きたかったのがひとつ。ふたつめは小笠原の自然音をバイノーラル録音したかった。そしてもうひとつは島の持つゆったりとした時間の流れに浸りたかった。観光にしたくなかった。

父島かがや亭のラーメン帰りに寄った父島は、実に観光地だった。みんな楽しそうだ。サイパンを思い出した。そういう旅行もいい。思わずオレも暑いテラスで塩ラーメン食った。非常に素朴だが、チャーシューが最近では珍しい中華街風味のいいお味でした。島塩使ってるのか聞いたけど不明でした(一応ラーメン道も探求しないとね)。

しかし父島は、釣り人でもダイバーでも観光でもないひとり旅には向かない“ハイテンション”の島だった。こういう観光地には、アクティブな目的を持って徹底的に遊ぶ気で来るべきだ。来るときに父島散策をしなくて良かった。ひとり旅のゆったり感覚がその高いテンションで乱されるところだった。今回はそういう旅行ではないのだ。

父島でおがさわら丸からははじま丸に乗り換え母島へ向かう人は約1割(100人強)だ。釣り人、ダイバー、仕事関係、ジモティが主だと思う。あるいは2航海(オフシーズンは週1便なので、その最短往復便での旅が1航海。それ以上の滞在で、帰りの便が来た便から何便目かで2航海、3航海と増えていく)以上の人々がオプションで訪れたり。それでも今日はどこも満室らしい。

小笠原諸島は野営禁止なので必ず宿を予約しておく必要があるが、母島の返還祭は先週末に終了し、今週は父島の返還祭で、その狭間をあえて選んでの母島行きだったので、母島も全宿満室と聞きちょっと驚いた。

ラメーフ母島に着くと宿泊先クラフトイン・ラメーフのお迎え車に乗った。同乗は女性ダイバーさん1人だけだった。他の客は2航海以上ですでに宿泊中だったり、仕事関係で別の車で宿に向かったようだ。

1航海で母島だけ、それも観光でなく録音が目的というのは、なかなか珍しいのではないだろうか。同乗の女性ダイバーさんに録音しに来たことを告げると「なにかの調査ですか?」と聞かれた(笑)。いい音録ったるぜ!

14:30過ぎ。宿についたら荷物を置き、すぐに散策開始した。明日以降の行動感覚を確かめたいのと、まずは近場の波を録ってみたいということで。この日の行動が後に大変重要だったことがわかる。まさに生死を分ける準備活動だったのだ!(つづく)

母島沖港となぎさ公園の浜

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2008.06.25

そろそろ出発

そろそろ出かける時間だ。携行品チェックリストを作って確認し終わった。いつもなんでこんなに荷物が多いのだろう。特にデジタル小物が集まるとかさばる。重っ!

デジカメ、PHS(つながらないけど)、携帯メディアプレーヤ、ノートPC、リニアPCMレコーダ、ライト、そしてそれぞれのケーブル類とACアダプタ、バイノーラルマイク、予備SDカード、予備電池各種、コンセントプラグ...。思わず「やさしさ紙芝居」の替え歌を歌いながら確認してしまった(笑)。

気象庁による天気予報では、確度Cで曇り一時雨。確度Bよりも翌日にズレる可能性があるとか。こりゃ希望的観測をするなら、明日は到着時パラパラ雨、その後いったんやんで金曜日中が曇り、夜半から翌日にかけて終日雨というところか。

でも他の悲観的予報を見ると逆パターンもあって、やっぱり悩ましい。いまの為替市場と同じくらい読みにくい(笑)。宿のインターネットが使えれば、日々チェックしながら出かけたい(島では全工程徒歩の予定。くじけなければだけど)。

とりあえず着いた当日と翌日が重要かな。雨が降っていない隙を見つけて、とにかくチャンスがあれば近場から波の音を録音しつつ、南へ向かうという作戦にしてみたい。

録音さえ出来てればゴアテックスのレインウェアがボクを雨から守ってくれるはず(暑さからは逃げられないが)。晴れてれば、南崎まで到達してから戻りつつ録音したかったが仕方がない。全工程4~6時間程度になるはずなので、臨機応変に対応したい。

また今回のもうひとつのテーマは、小笠原諸島日本返還40周年記念の旅だ。1968年に返還された。ボクの生まれた年だから、直感で行こうと思ったわけ。母島の返還祭は先週末だった。父島は今週土曜(雨が降らなきゃいいですね)。父島の祭り客が多いとおが丸は混んでそうだが...。

そういうお祭りを避けて母島にしたのは、波の音を録音しながら一人1968年生まれを祝おうと思ったりしてさ。でも、できれば母島の40周年記念Tシャツを買って帰りたい(笑)。それ着ればいいから、持って行くTシャツ減らすかな。

返還40周年記念特集をNHKの「首都圏ネットワーク」(18:10~19:00)で今週やってた。昨日たまたま見て、途中からあわてて録画を始めた。金曜まで毎日放送されるようだ。録画して帰ってから見よ。

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2008.06.23

天気予報に釘付け(>へ<;)

毎日、暇があると週間天気予報サイトをはしごしている。見れば見るほど悩ましさばかりがつのる...。確実そうなのは、オレが自宅に戻った頃、小笠原諸島に久々の太陽が現れるってことだ!やはり小笠原には2航海の日程を組むべきなのかも。次回気をつけよう(っていつになるのやら...ってまだ行ってませんけど!)。

母島滞在中に雨が降ることはほぼ間違いなさそうなのだが、それがいつなのかだ。終日フリーの日はどちらも降水確率50%前後で、曇り一時雨というのがほぼ一致した見方のようだ。

一時雨とは、24時間のうち25%の連続した時間(つまり6時間程度)降るということらしい。そして降水確率50%とは、統計的に見て1mm以上の雨が降る確率が五分五分ということらしい。

そういう状態が2日に渡って続くということは、初日降っていなければ、そのうち降りだして翌日に雨を持ち越す可能性がもっとも考えられるのだろうか?両日とも日中だけ降るというのが最悪のパターンだな。そういう事態も見越して本はたくさん持っていこう。

昨日雨に当たった身体でクーラーガンガンかけてうたた寝していたので頭痛がする。こりゃサバイバルの旅が待っていそうだな。湿度100%で気温30度のジャングルをレインウェア着て単独行をしたりするとリスク高いかな?

とりあえず、雨の強行軍では定番の歌手別(歌いだし別、曲名別)あいうえお順鼻歌という強力な武器がある!鼻歌で歌える歌の数では、流しの兄ちゃんもビックリの私なので(笑)、いまから練習しとこう。

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2008.06.22

雲が好き!

台風6号はどうやら大陸側に逸れて行きそうだ。しかし週間予報では、お日様は見られず、くもり一時雨の母島となりそうだ。気象観測は父島が基準だから、50kmはなれた母島は多少異なるかもしれない...と淡い期待をしているのだが、50kmというと東京駅-成田空港間より近いくらいなので、大きく差はなさそうだ。

そうなると、曇りの楽しみ方をいろいろ考えなければ。もともと雲は好き。このタイミングで雲が好きというのは、負け惜しみみたいで(しかもまだ出発すらしていない)、もっと早く「雲好き」をカミングアウトしておけばよかったと、そのことを後悔している。

雲は“発明”されたって知ってます?神の発明とか、そういうことじゃなくて。ひとりのアマチュア科学者が発明したんですって。

前にタモリがタモリ倶楽部で「学問ってのは分類から始まる」と非常に核心的なことをおっしゃいました。どの回だったかな?アンガールズご出演の「苔」の育成のときだったような気がするな。

まさにそうで、気象学を語るうえでも欠かせないのが「雲」です。雲の分類です。そして雲を分類するという行為は、19世紀初頭のひとりのアマチュア科学者によって成された画期的な行為だったというわけです。

『雲の「発明」』(リチャード・ハンブリン著・小田川佳子訳/扶桑社刊)は、移ろいやすく捉えがたい雲の変化に対応する画期的な雲の分類を発明したルーク・ハワードについてのお話。

19世紀という時代のイギリスは、科学が大衆娯楽として花盛りだったそうで、雲の発明という歴史の始まる瞬間も大衆への講座というカタチで発表されました。知的好奇心を駆り立てる科学の面白さ、いまの日本の教育にも欲しいっすね(^-^)。

知識は得てしまうと娯楽じゃなくなるのかも。得る過程にこそ自発的動機ってものが芽生える。詰め込み型知識教育の行き詰まりはそういうことなんだよな。得た知識を一生使える道具とできるかどうかは、最初が肝心。

他人の知識で埋もれた21世紀だからこそ、知的好奇心も多様化せざるをえないわけだし。画一的な知識の詰め込みには直接的学習動機がない(大学受験などの間接的動機だけのつまらない勉強しか残らない)のは歴史の必然。

でも人類の学べるキャパは思ったほど多くないから、自分の好きなことだけを学んでいても100年くらいは充分楽しめる。その20%を画一教育に犯され、そのブロイラー的成果によってその後の40%程度を支配される官僚的人生なんてつまらなくて当然じゃない?つまらない人生を送ってるから居酒屋タクシーでウサはらすしかないワケよ。あるいはモラルハザードを起こすワケさ。

なーんてことを、雲の発明から脱線して思ったりして。現代は知識に埋もれてるわけだから、今度はその先、知の編集とか、そういうことが重要になってくる(松岡正剛の受け売りみたいな言い方だけど)。

一点の曇りもない青い空って、最初はいいけど段々飽きてくる。絶世の美女みたいに(笑)。あるいは、海の写真撮ったことがある人は覚えがありませんか?360度大パノラマだって、その大きさを表すには岬とか砂浜とか山とか島とか、なにか風景を構成する、一種の抵抗(カウンター)があってこそ、その海の大きさや美しさが表現できる。青い海しか写っていなければ、なんだか青いだけのつまらない写真になったりする。

雲もそうです。青い空をただ撮影してもなんだかさえない。そこに入道雲でもあれば、それはひと夏の暑い一日を連想させたりできる。雲は気象学にとってはモノサシであり、風景にとってもなくてはならない存在だと思うんです。それも主役じゃない。そこがバイプレイヤー好みのボクの嗜好に合ってるわけ。

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2008.06.21

台風6号フェンシン

Fengshen20080621なんとも悩ましい台風6号フェンシン(FENGSHEN)が発生している。(財)日本気象協会の衛星画像(左写真)を見るとかなり強そうだ。昨日現在フィリピンにあり西北西方面に進行中。

今年は台風の当たり年で、4号も5号も記憶に新しい。もうすぐ出発する小笠原の旅への影響が出てくるかもしれないな。

今回の旅のテーマはバイノーラルマイクによるフィールド録音。曇っていても大丈夫だけど、雨は厳しい。レインウェアを着込んでしまうと、リアルヘッドのバイノーラルマイクでは、レインウェアに当たる雨音しか録音できない...。こちとら潮の満ち干きまで記録して準備してるんだけどっ!

雨の音も自然音の一種だし、ある意味梅雨明けの小笠原諸島で雨に遭遇するほうが貴重かも、みたいな思いも旅人感覚としてはなくもない。「雨」もフィールド録音のテーマとなり得る。それも結構上級レベルの。

だけど、たとえば雨の森を美しく録音できるスキルはいまのオレにはない。残念ながら。雨音の練習は本州でやればいいんで、なにも小笠原で初雨音ってのはなぁ。

それに波の音を期待してくれてる理髪店のマスター(元サーファー)への手土産は、やっぱ美しい波の音でなきゃ(笑)。

前に民俗学的アプローチのフィールド録音を目指すみたいなこと口走ったけど、その後サウンドスケープ理論とかいろいろググってみたところ、やっぱ「美しさ」というのは自然音といえども選ばなければ得られないことを耳で感じた。

これまで美しい自然音ばかり聞いてきたが、サウンドスケープ理論の一環として録音されたある漁港の波の音(+カモメの声)を聞いてビックリした。まるで美しくないのだ。敵(笑)の子どもも車も飛行機もおらず、波と鳥だけの音なのに、美しくない。

美しい音は謙虚に求めて自然界からいただく贈り物だということをあらためて認識した。そして選択と編集の重要性も。だからこその小笠原の旅でんねん!台風6号フェンシンなんぞに邪魔されたくないねん。

Fengshen2008062124今後の予想が気になる。いつもブログパーツでお世話になっている天気予報コムによる台風情報(左画像)を見ると、24日3時の予想位置が表示されていた。

現在は父島から南西、約2560km地点にあり、24日には台湾南岸あたりに上陸しそう。これが25日以降東に進路を大きく変えたりすると直撃なのだが、この流れでユーラシア大陸方面に消えて行ってくれることを、できれば小笠原近辺の雨雲を巻き込みつつ去ってくれることを、祈るばかりだ。

雨さえ降らなければ、死ぬほど暑くても我慢する(:^~^;)。

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2008.06.15

物語にはサイドストーリーが必要だ

近づいてきた島旅のために、持っていく本を選ぶひととき。この上なく楽しい。これも旅の一環だと思う。25歳の頃に環境評談家・森林ジャングル(もりばやし・じゃんぐる)名義(^_^;)で、「ジャムとサラミとトマトジュース」という紀行エッセイを某同人誌に書いた。先日の秋葉原無差別連続殺人犯と同い年の頃だった。

このときの旅、そもそもは留学中のある女性を追っかけて行った旅だった。まだ連絡手段もほとんどなく数ヶ月間絵はがきの交換をしながら見切り発車で旅立った。オレも相当若かった。

結局、彼女とはすれ違いで会えず、傷心の(しかも下痢気味の)観光旅行となったわけだが、このときの読書体験とか録音体験がいまに生きてる。ひとつの挫折で自暴自棄になったりしない。

いくつものサイドストーリを膨らませて旅は続く。最後にもうひとつ。欧州のジャムとサラミとトマトジュースが好きだ。加工しすぎていないから。欧州では必ずジャムとサラミとトマトジュースを食べる。今後もきっと変わらない。

25歳のオレはエッセイの最後をこう締めくくっていた。ジャムもサラミもトマトジュースも旅の本質じゃない。ただのサイドストーリーだ。でも、それもまた旅の一環であり人生の一環でもある。最近ハマってる録音にたとえれば、五感を外に向けてバイノーラル感覚(全方位感覚)で生きることが大切だと思う。

いまの25歳とは環境が違う。いまのほうが生きずらいとオレも思う。いまの25歳はいいときの日本をまったく知らない。生まれた頃はバブル真っ只中。だが物心ついた頃には転落していく大人が急増し、自殺者も3倍に膨らんだ。そして政局サイボーグ・コイズミの登場...。

日本のセーフティゾーンを崩壊させた戦犯とそれに熱狂する大人たち。その頃成人した彼らは、あのバカ騒ぎをどんな目で見、その感受性でどう受け止めたのか。その答えがそろそろ出始める。そして選択しなければならなくなる。バカ騒ぎを続けるのか、新たな希望を見出すのか。

自身の物語のサイドストーリーを膨らませて、たくましく生きる術を身につけて欲しいと思う。サイドストーリーがヴァーチャル空間で手に入ると錯覚しやすい時代だけど、やはり人間の精神活動というものは「実働」と結びつかないことには次のステップへ進めないと思う。

いいサイドストーリーが本編を輝かせる。もし世の中がいやになったなら、無差別殺人ではなく、政治的手法を身につけて戦犯と戦わなければ世の中は変わらない。敵の正体は見えないわけじゃない。未熟なうちは戦い方が見えないのだ。日本は格差確定社会に向け、多くの民を労働者・消費者としてしか位置づけない教育を延々としてきた。気付けば戦う相手が見えてくる。

アキバの彼について思うことを書く予定ではなかったけれど、たまたま25歳のオレの文章を引いていて、あの日あの場所にオレが(被害者として)いてもおかしくなかったことに思い至り、いまの思いを記録だけしとこうと思った次第。これもサイドストーリーだな。

日本の海洋民さて、今度の旅に持って行く書籍がとりあえず2冊決定。

ひとつは、「日本の海洋民」(宮本常一・川添登編/未來社刊)だ。この書籍は1974年7月10日に初刷発行で、2008年5月15日に7刷が発行された。8出版社共同復刊企画“書物復権”のなかの一冊として復刊された。

「海の話をするまえに山の話からはじめなければならない。」

文学者でもないエッセイストでもない民俗学者なのに、この書き出しの軽妙さ。これで決まった。宮本常一氏の書物のうち、どれを持っていくか考えていた。「旅の民族学」つながりで対談本も複数出ていて捨てがたかったけれど、25時間以上の船旅にはやっぱこれかなと。海洋民のひとりとして思ったわけよ。

もうひとつは、ガラリとジャンルが変わって「久世塾」(塾長久世光彦/平凡社刊)に決定。これは書店でたまたま見つけた。2007年2月19日初版発行。比較的新しい本だが、久世さんは2006年3月2日に亡くなったので、この久世塾は大変貴重な空間の記録だと思う。

脚本家をめざす塾生へ、久世さんほか表現を仕事としている人々による講義録になってる。久世光彦はテレビドラマを文学にした人だとオレは思っているし、向田邦子とのコンビはもっともっと見たかった。

ひとり旅は少なからず人生に影響する。その旅の道程で久世塾を読みたくなった学校嫌いのオレです(笑)。

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2008.06.08

歩くのが速すぎる

今度行く旅のテーマはスローライフ。なのだが、長らく都会生活を続けているために、歩くスピードがあまりに速すぎることに気付く。逆に遅く歩こうとすると難しい。つい足が出てしまう。足首が固いというのもあるだろう。ゆっくり歩くには関節がほぐれている必要がある。スローライフもなかなか難しいものだ。ゆっくり歩く練習をしなければ。

さて、前の記事「砲丸投げ」のコメントで、中学時代をスポーツマンとして過ごせたウラに秘密があったことをカミングアウト(?)した。その秘密とは!?

Continue reading "歩くのが速すぎる"

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2008.06.01

南硫黄島シンポジウム聴講記

2007年南硫黄島自然環境調査の概要昨日購入したソックスとシューズに慣れるため、今日は一日ジャングルで試し履き。ま、ジャングルといってもアスファルト・ジャングル新宿ですが(笑)。

本日、新宿の東京都庁・都民ホール(都議会議事堂)で「南硫黄島自然環境調査報告公開シンポジウム」が開かれたので、それを聴講に行ってきました。パンフの画像に写っている島が南硫黄島(無人島)です。画像をクリックしていただくと、公式サイトにリンクしてますが、この南硫黄島の写真がめっちゃカッコイイっす!これも東京都の一部なんですよねぇ。

南硫黄島の特殊性は際立っていて、漂流者以外に人が定住した記録が残っていません。というか、人が住める場所がほとんどないそうです。砂浜とか平地がなく、海>岩>絶壁という感じ。

シンポジウムでは、そんな厳しい自然環境へ敢然と挑んだ調査隊の皆さんご本人からお話が聞けました。植物(植物相、植生)、動物(哺乳類、鳥類。陸産貝類、昆虫、爬虫類、海洋生物)、地質の専門家の皆さんに加え、ルート工作(山岳)、海洋調査、映像班の皆さんも参加され、映像・写真をふんだんに使って、南硫黄島の貴重な資料をわかりやすく面白おかしく(笑)、説明してくださいましたよー。25年ぶりの調査隊ということで、みなさんハイテンション!

Tentそれにしても聞けば聞くほど、ものすごい島です。調査っていっても、ほとんど探検隊ですよ。上陸からして船はつけられないから、ウエットスーツに着替えて生活物資を泳いで荷揚げしたり。ウツボがうようよいる海岸スレスレの岩肌でテント生活とか。さすがに就寝用に重い簡易ベットを持っていかれたそうです。重量制限の厳しいルールもあるなか、何を持って行き何を残していくか、そういうところにも気を使うのが探検なんですねぇ。

断崖絶壁をザイルとユマールで昇っていく山の素人たち。皆さん学者であって登山未経験者ばかりです(もちろんルート工作担当の山のプロもついてます)。登山訓練もやられていたそうですが、いきなりこの断崖絶壁ってのはすごい。ザックの重さも20kgだそうです。大きな怪我がなくて良かったです。コウモリにかまれたりウツボに襲われそうになったりハエの大群に辟易されたりはしたようですが。でもコウモリにかまれた鈴木副隊長の映像は噛まれながらうれしそうでした ^_^;)

また外来種を自ら持ち込むわけには行かないため、徹底的な検疫を行われていました。皆さん日常的にフィールドワークをされている学者さんなので、例えばカメラのカヴァの裏側に種子がちょこっとくっついていたりします。そしたらそのカヴァは持ち込み禁止(買い替え)になったり。

帰りも大変です。今度は採取した標本などから予期せぬ生物を持ち出さないよう、すべて冷凍したりして。夜間の自動撮影装置の内部にミナミトリシマヤモリが潜んでいた写真もありました。もし冷凍処理をして持ち物チェックしてなければ、一匹の密航ヤモリのせいで外来種対策の努力が水の泡になる可能性もあったわけです。自然を守りながらの調査というのは並大抵のことじゃないですなぁ。

しかし南硫黄島は人が行かなくても、外来種の脅威にはさらされています。50km隣の硫黄島はほとんどが外来種に制圧されている島だそうです。そこから鳥や風その他によって外来種がやってきて、いつ南硫黄島の生態系に悪影響を与えるかわかりません。ひとつの生態系を守るというのは個体だけでなくまさに自然環境全体の問題であるということなんですねぇ。しかし外来種が生態系の一部と化してしまう場合もあり、なかなか難しい問題です。

小笠原はいま世界自然遺産の認定を受けようとしており(2007年1月29日ユネスコに通知)、この調査もそういう流れのなかに位置づけられます。今回いくつかの新発見や前回調査との違いなども明らかになりましたが、今後も定期的な調査・観察、また別ルートでの新発見(今回は25年前とほぼ同ルートでの山頂トライでした)なども期待したいと思います。

追記)-----
そうそう、このシンポジウムでスクリーンに映し出された映像は、8月にBShiで「大自然ロマン」3部作のひとつとして放送される予定だそうです。まだ細かい日程等はわかりません。7月下旬に要チェックです!

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旅支度三種の神器

土曜は雨の中、アウトドア用品専門店へ。旅のイメージが固まりつつあるので。まだチケットが確保できるかどうか微妙な段階のため行き先等は公言できないのですが、そこへ行くという前提で必需品の靴、レインウェア、ザックを見てきました。

●靴とソックス
とにかく靴です!これがなきゃ始まらない。前回の店は合う靴がついに見つからず断念したため、今回はさらに気合を入れて店員さんにお願いしました。店員さんのお話では、登山靴だと足への力のかかり方等を考慮して、あまり幅広(4Eとか)はないんですと。とくにハード登山では指先を内側に向けて踏ん張る必要性もあり、普段履きのような指が開いて楽ちーんみたいなのとはそもそも用途が違うってワケですな。それは大変納得のいくお話でした。

とはいえ、ハード登山をするわけではないので、そのひとつ手前くらいのミドルカット・ハイキングシューズで足長をあわせて幅広3Eがよさそうという話になり、初心者がハイキングするシューズをということで探してもらい、最終的にはキャラバンの靴(C-1)に落ち着きました。だよねー。事前の雑誌・カタログ調査でも、たぶんこの足に合うのはシリオかキャラバンのジャパニーズ用ラストだろうと思ってましたよ。とりあえず合う靴が見つかってよかった。

ただ足回りはこれで終わりませんでした。店員さんからX-SOCKSをとりあえず履いてみてちょと言われて、履いてみましたら、これがすごかった!X-ソックス・トレッキング・エクスペディション・ショートというヤツなんですが、このフィット感は異次元だったな。

靴のサイズはいくら合わせても、動き回っている間に靴のなかで足がズレたり滑ったりということが少なからずありますよね。これはほとんど正確に計測しないで靴買ってる日常ではよく体験してます(笑)。そういう事態を防止する役割がソックスにあると。それだけじゃなくて、そのフィット感の気持ちよさは履いてみると明らかに違ったわけです。ま、かなり高価なソックスではあるんですが...。気に入ったので、2足購入しました。

●レインウェア
レインウェアは、ノープランで挑みました...。軽量でゴアテックス仕様がいいかなくらいの感じで。あと色は派手目がいいなくらいで。

で、今度は女性の店員さんにいろいろご相談させていただきました。私の場合、いろんな意味でデカいので(笑)、セパレートタイプがいいでしょうということで、いくつかのブランドを試着しました。

まずはパンツから。ジーンズの上から穿いて、ストレッチ(ヒンズースクワット)をして選んで見ました。いわゆる昔の雨合羽とはワケが違うんですね(笑)。ほんと、世の中ってのは進歩してるんだなぁ。めちゃめちゃ動きやすい。というわけで結局ミレーのパンツに決定。

パンツが決まったら、あとはジャケット。同じミレーのMIV0050で色はオレンジ。ポップンポールカラーだから(笑)。さすがおフランスのメーカーだけあって、いい色出してるな。かなり気に入りました。雨の日も明るい色で心も明るくお出かけできます。でもできれば雨は降ってほしくない...。

●ザック
最後にザックです。まぁ、時期的にも体質的にも「暑い」がテーマです(笑)。そんで背中が蒸れずに、軽量なものというのが基準でした。サイズは30リットル級。宿に荷物を置いて日帰りトレッキングというテイでいくつか背負って見ました。

ただ登山ではなく、あくまでも旅であるという部分がキーワードになりました。その大きな違いはポケットの数でしょうか(笑)。これも店員さんのちょっとしたヒトコトに超納得でした。

登山の場合、きっちり密閉して背負いたい場合が多いそうですが、旅の場合は逆にこまごましたものを取り出しやすく整理したいというニーズがあると。たとえば、ちょっとサンダルに履き替えて遊んで、帰りはザックのポッケにザクッと挿してフリーハンドで歩けるのがいいよねみたいな。

まさにごもっとも。というわけで選んだのはグレゴリーのZ30でした。ポケットいっぱいなのもうれしいですが、それ以上に背中が蒸れなさそうなのがいい。通気性と背負い心地を両立する Jet Stream DTS サスペンションてのを採用しているそうです。結構軽そうだし(いろいろ入れると9kgくらいにはなりそうですが)。

と、以上が今回の購入品です。もうひとつハイキング必需品としてはライトがありますが、これはペツルのe-ライトをすでに購入済み。非常用のちっちゃいライトなんですが、本格登山でなければかなり使えそうです。日常の生活でも一家にひとつ置いておくにも便利。

頭につけられるだけでなく、まるでiPodシャッフルみたいにクリップ留めもできるので、ちょっと手元を明るくしたいとか、そういう用途にももってこい。LEDはいいなぁ。ちっちゃいのに明るいし。昔の懐中電灯のオレンジのわっかみたいな光(<昭和やなぁ)じゃないんですよ。白色灯です。赤色灯にもなります。点滅もできます。赤点滅させると、自分がネイチャージモンになった気分です(笑)。

さーて、どこへ行こうとしているのでしょうか、私は...。まぁ、もしチケット入手できなくても、バイノーラル録音がらみのハイキングは今後増えていくと思うし、アウトドア三種の神器(靴・レインウェア・ザック)は必需品なので、とりあえず気持ちのうえで一歩踏み出せたかなと思う、今日この頃です。

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2008.05.24

地球探検隊長の本!

感動が共感に変わる!最初に言いたい。怖い本である。今すぐにでも旅に出たくなってしまうのである。地球を探検したくなる。隊長と一緒に。その一歩を踏み出せるかどうか。インドアなオレ(笑)に問いかけてくるのである。

中村伸一隊長率いる地球探検隊(エクスプローラ社)との出会いは、先日のジョー奥田さんとの夕べだった。楽しい会だった。ただしインドア派でも楽しめる会だった(笑)。だが、地球探検隊の旅は、まさに自分たちで作り出すアウトドアな旅なのだ。隊長の本をこの会に持参されていた隊員の方がいて、ちょっと見せてもらった。帰宅後さっそくアマゾンで購入した。今回紹介するにあたり、表紙カヴァを自分でスキャンした。オビがないほうがこの写真のすばらしさが伝わると思ってさ。

実はすぐに読み終えていた。だが感想を書くのをた