経済・政治・国際

2008.06.24

ドラマ監査法人

NHKの土曜ドラマ「監査法人」が面白い。この枠は以前から注目のドラマが多い。前回の「トップセールス」も、実は前クールでもっとも面白かったドラマだ。ただ、いかんせん話数が少なくて、ここに書き込むタイミングを逸してしまう。今回の「監査法人」も全6話ですでに2話終わってしまった。

だいたいいつも3話目くらいから面白さを判断し始めることが多いので、そうなると土曜ドラマはもう半分終わってる。名作中の名作「ハゲタカ」も「人生はフルコース」も「ちゅらさん4」も、ちゃんと書けずに終わってしまった。

というわけで「監査法人」は、書いておこうと思ったわけ。それにしてもNHKの経済ドラマは銀行に厳しいっすね(笑)。悪の枢軸は銀行っていう基本路線が明確。気持ちいいっす!

ボクも某監査法人と仕事したことありますが、正直、厳格監査って効率悪い。通常業務の合間を縫って協力してるわけだけど、膨大な時間を割かれる。あれもってこい、これ説明しろ、(ま、言い方はもっと丁寧ですけれど^_^;)。言うのは簡単だからねぇ...。

例えば企業がみんなこんな非生産的なことをさせられているとすると、収益に影響するんじゃないかとも思えてしまう。悪く言えば「営業妨害」みたいにすら感じるときがある。資料集めに使った残業代を監査法人が払ってくれるわけじゃないからね。

前に倒産した取引先からの債権回収のため、弁護士事務所で法廷用の書類をガッチガチに固めたことがあるけど、それに近いことを四半期ごとにやってる。そりゃキッチリやって清廉潔白かつ透明な決算書類は大変大切だ。しかしここで出来上がる書類は正しいことが前提なので、完璧になっても生産性はまったくあがってないどころか、逆にコスト増なだけ。書類の保存だって保管費用がかかるんだよ。監査法人の倉庫を無償提供してくれないでしょ?

「いや、それによって株価に影響する」というのももっともなご意見だとは思う。株主資本主義でしたっけ?ボクなんかそういう考え方「ケッ!」って思うけど。内申書にビクビクして本当の学びが身につかない優等生の姿にちょっと似てる。現場を巻き込むなよって思う。

まぁ、「監査難民」って言葉もあるくらいだから、監査してくれる監査法人がなくなったら決算が通らずに、それこそ存亡の危機に陥る。なんだかわけのわからないスパイラルに巻き込まれる可能性があるから、協力せずにいられない。三谷幸喜のコメディみたいな話だ。

そもそも本家米国のSOX法は、一部の巨悪が露呈したがために、あらゆる企業なり事業主を性悪説で見ようという法律じゃないの?アメリカが没落していくのは、こんな非生産的なものを全体に適用しようとしてるからだと思えてならない(すでに緩和策も取られているとか)。もっともモラルハザードが進んでいけば、それも経済衰退を招くんだろうけど。行くも地獄戻るも地獄のSOX法。どうあがいても世の中、盛者必衰ってことよねぇ...。金融版禁酒法じゃない?

そんな非生産性を日本にも導入しようってのがJ-SOX法ってヤツだと思うんだけど。きっとこれで経済がさらに停滞して、そのうちゆり戻しが来るよ。例えるならダイエット後のリバウンドってヤツ(笑)。締め上げて再度緩めたら、それこそモラルはさらにハザードっちゃうよ。

不正をする輩は、どんな法律が出来てもやっちゃうんだからイタチごっこ。そのとばっちりを厳格監査という名の非生産性システムで普通の企業が受けるわけ。どんなに厳格なことしても限界あるでしょ。正しいけど非生産的。この「正しさ」ってヤツも扱いにくい概念だね。結婚式での長いスピーチみたいな感じ。お願いした手前止められない(笑)。よかれと思ってやってくれてるわけで...。

とまぁ、私見はこのくらいにして、「監査法人」はドラマとして面白い。巨悪を相手にしているときは、監査法人がまさに正義の味方だ(笑)。そして目に見える悪の背後には、必ず銀行という名の諸悪の根源(ボスキャラ)がのうのうと生きさらばえているわけだ。

そういうことなら銀行を最初から徹底的に調べ上げればいいんだけど、銀行にはカンタンに公的資金を導入しちゃったりするニッポン。チグハグだねぇ。そういう世の中を完成させたのがコイズミだったことは死んでも忘れちゃならないよねぇ。

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2008.05.03

セブンイレブンは船場吉兆を見習え!

昨日21:50ごろセブンイレブンで弁当を買おうとして、はじめて賞味期限切れ弁当でレジに並ぶ当事者になってしまった!

店員の女の子が「期限切れですので交換します」とレジを出て行ったが、同じ弁当がないことは知ってた。どうするか待ってたら「同じものが無いのですが...」との回答。ひねりなさいひねりなさい!

弁当の期限を見ると、午後7時が期限となってた。おしい!3時間早くオレが来れば良かった!めんご!

いやいやいや、違うだろ!3時間前には食えてた弁当が、もう食えんのかいっ!そんな危険なモノ出しとんのかい!っつーか、それなら3時間前に客の前からさげとけよー。本部直営トレーニングストアはこれだからダメだな。真剣さが足りん!

セブンイレブンはちょっとだけ船場吉兆を見習え(笑)。高級料亭なのに、他人の食べ残しを使いまわししてたんだぞ。前回の偽装問題といい、今回発覚した食べ残し問題といい、もったいない精神は健在だ。一本筋が通ってる。ブルジョア客に対する反骨精神が見える(笑)。

いつものオレなら店長呼んで無料にするよう交渉しちゃうのだが、疲れていたので期限切れ弁当より安くてカロリー低めの弁当に換えてやった。結果的にヘルスィー(?)。

まぁ、安易にコンビニ弁当を買ってる時点で、一夜の夕食がもったいないか...。

しかし、せめて賞味期限をもう少しフレキシブルに出来んのかな。あるいはここまで厳密にやるなら、買ってから消費するまでの猶予時間をレジで宣告してみたらどうだろう。

「お客様、こちらのお弁当はあと2時間16分以内に消費なさいませぇ!」ってさ。

「お客様!あと12分しかありませんよ。お近くにお住まいですか?素早く帰宅してお食べください!レンジで2分消費しますから、あと10分しかありませんよ!お客さまぁ」とかさ。

「お客様、あと4分ですよ!大丈夫ですか!ここで食べますか?あたためますから。いいえ、私の責任で温めますから、ここで食べなさい!そうしないと食あたりしますよ!」みたいな。

レジを通せないしくみは締め付けには都合がいいだろうけど、狂ったような潔癖さは、きっと人間の精神にも異常を来たし始めるぞ。ほんとのようなウソだけど(笑)。

人間社会はもっとファジーだったはず。その余裕というか寄り道感覚みたいな部分こそが、社会をうまーくゆるーく存続させて来たんじゃないかと思うわけ。労働までデジタル化しちゃった現代はほんとに生きずらい。

常に変化を求められているコンビニの過剰さと、伝統と格式の高級料亭での不始末と。真逆だけど根は同じ。継続は力なり。されど権力は腐敗する。コンビニは世の中を便利にしてくれたけれど、長く続くとトンデモな風習が出てくるのも世の習い。

「お客様、鈴木会長の方針に逆らうんですか!いえいえ、鈴木会長の著作に賞味期限なんてないんですよ!」

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2008.05.01

バイノーラル録音@メーデー

5月1日はメーデー。メーデーがどういう日か知ってますかっ!?それは年に1度、車道を一般人が堂々と歩ける日です!

というわけで、バイノーラル録音に目覚めた私は、このチャンスを逃すまい(っつーか、確信犯的に間に合うようにマイクとハンディレコーダを購入したわけですがっ)と、このお祭り行列に紛れ込んでバイノーラル録音を堪能してみました。

録音時間が長時間に及ぶ可能性があったので、品質はCD並み(44.1kHz/16bit)で録音。それでも4GBのSDカードなら6時間以上録音可能です(ぶっ通しじゃなく、ファイルは分割しますけど)。

いろんな音が録れたんですが、特定の政治的主張とか個別労働組合による言語的意味が通じる音ってのは公開をはばかられるので、そういう音声は個人でバイノーラルを楽しむために使うことにして、とりあえず公開できそうな部分をさがしました。

その結果選んだのは、たまたま通りかかった救急車の音。そう、ドップラー効果です(笑)。

ドップラー効果の波形

場所はJR新宿駅南口、甲州街道の高架のあたり。車道の一車線をデモ行進が使ってたので、その行列のなかで出来るだけ車に近づけるよう右端(車道の中央線寄り)を静かに歩いていました!

音声はハンディレコーダZOOM H2バイノーラルマイクBME-200を接続して録音してます。それをパソコンにコピーして、超カンタンに使えるフリーの波形編集ソフトSoundEngineFreeでフェードイン・フェードアウトの加工をし、iTunesでMP3に落としてます。上の画像はSoundEngineFreeでのドップラー効果の部分の波形です(笑)。そして音は下記です。

メーデーデモ行進が聞いた救急車ドップラー効果の音(35秒)

救急車が去った後のトラック系のアイドリング音もなかなか味わい深い。ヘッドフォンで聞くとバイノーラルな感じに録れてるのがわかりやすいです。特に自分の後ろに遠ざかっていく音とか、後で鳴っている音声のリアル感がバイノーラルの面白さかもしれないですね。

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2008.04.26

聖火ランナークイズスタート!

いまNHKでクイズ特番やってるよ。聖火ランナーが誰かを当てるリアルタイムクイズ(笑)。

厳重警戒で護送されてる(?)聖火ランナーの名前は公表されていない。

アナウンサーも幅広い著名人を知ってないといかんから大変だぁ。

マスコミ新入社員の感度チェックに使えそうだぞ。

NHKはウラで名簿を入手しているかと思っていたが違うのか?

やっぱインサイダー取引する局員もいるから信用されてないんだな(>_<;)。

それにしても面白い光景だなぁ。なかなか見れないコメディだ。

個人的にはオリンピックのハイライトだな。聖火護送集団!

思わず録画し始めた。でもYouTubeで出てくるだろうな。楽しみ。

欽ちゃんに沿道からモノ投げんなよ!失敬な抗議方法だ。

でも透明の盾に守られて笑顔の欽ちゃん。

アナウンサーもそういうことにはあまり触れない。

昭和のプロレスラーにトイレットペーパー投げるみたいなシチュエーション見れないかなぁ。

これ、お祭りなの?どー見ても政治デモに見えちゃうよ。

映像を見ながら思わず「安保!反対!安保!反対!」って口走っちゃったよ。

でもこの隊列は機動隊なんだよなぁ。時代は変わったなぁ。

映像からひとつも楽しさや期待感が伝わってこない。聖火リレーなのになぁ。

何のために走るのか。何のために守るのか。

世の中の矛盾を凝縮して、聖火リレーはなぜか世界を駆け巡る。

火をあがめるのやめようよ。

かつて火は神聖だったかもしれない。

けれど、いまや戦火が世界を席捲してる。

日本の国旗「日の丸」はとってもいいデザイン。だけど汚された。

火だって同じじゃないか。オリンピックそのものが汚れてて。

聖火も日の丸も、崇めながら汚してきた人々がいる。

彼らを象徴するものだから、気持ち悪い。

お、福原愛ちゃんだ。これはサービス問題だな(笑)。

欽ちゃんにモノが投げつけられたってコメントがニュース風に流れたぞ。

ここがハイライト中のハイライトだったのかな?

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2008.04.20

地デジブロックノイズに怒れスポンサー!

テレビが地上波デジタル放送に完全移行するスケジュールだが、デジタル化されて視聴者はアナクロな問題に悩まされている。先週金曜もそんな一日だった。

関東は大雨で風が強かった。朝から天気予報は「今後さらに風雨が強まる」と言っていた。それを聞いて「こりゃぁ、今夜のドラマは録れないかもしれないなぁ」と漁師のような気持ちで予約録画をしていた。

案の定、結果は散々。「パズル」は6分だけブロックノイズが録画され受信停止(録画も切れてた)。初回でつまづいたのでもう観ないかも。ただでさえ今クールは録画予約が多い激戦なのだ。昼の番宣特番まで録画したんだけどな。

around40」では途中厳しいまでもストーリー展開がわかる範囲で進行したが、最後に天海祐希がプロポーズを断るシーンから測ったように完全ブロックされた...。途中、なんで断わるのかと問いかける松下由樹だけ一瞬口の動きが読めた(>_<;)。怒り心頭のオレも注文の多いオトコ、アラフォーのひとりだ。悪いかコノヤロー(笑)。

もちろん回避方法がないわけじゃない。ケーブルテレビにも入っているし、アンテナの質や向きを替えることで向上するかもしれない。だが問題はそんなとこにない。

アナログで普通に見れていた番組を完全シャットアウトするブロックノイズは、CMだってブロックする。スポンサーの利益を著しく損ねているのだ。

ゴールデンタイム、プライムタイムって言葉は視聴者にとってというよりも、スポンサー料金設定の話だ。そんな時間帯に莫大な資金を投入して広告宣伝しているスポンサーの15秒が、風が吹いただけでまったく視聴不能になるのが地上波デジタルだ。

こんな事態にスポンサーは怒らなければならない。あるいは指向性の高いネット広告ほかに投資を向ける必要性が高まるかもしれない。

最初はテレビ局内部からも「東京タワーから見てある一定方向では映らない」とまでいわれていたデジタル放送なのだ。それを推し進める国家の意図がどこにあるのかは知らない(米国にあるのかもしれないが)。まぁ見せたくない映像を完全ブロックできるデジタル放送は国家には有益かもしれない。しかし視聴者に格差を生み、スポンサーに不利益を与える品質をこのまま放置しておいていいのだろうか。

オレに資本があれば、ブロックノイズで難視聴になった地域を特定する事業を作る。それでそのブロックされた地域に対するスポンサー不利益を算出してテレビ局に返金と慰謝料(あるいは再放送)を求め、その料率でオレの会員スポンサー企業からマージンを受け取るというビジネスモデルだ。逆視聴率調査。ヤクザみたいだが公益性がある(笑)。

そんな軋轢を避けるためにも、地デジはなんとしてでも品質向上をしなければならない。完全デジタル化まであと3年ある。スポンサーも視聴者も納得する品質を求む!!

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2008.04.16

人より道が大切な国ニッポン

後期高齢者医療制度の天引きが始まりましたね。天引きに天下り。ほんと官僚は天が好きだな。

コイズミ時代にニッポン破壊の総仕上げが始まったわけだ。その“成果”がわかりやすいカタチで示現しはじめた。コイズミ自民党に投票した人間には自業自得。衆愚政治とはこういうものだ。

しかし格差拡大政策はまだまだ続き、庶民には道が必要だと全国の首長が叫ぶ。道が必要なのは病院にいく道路整備だなんてことも言ってたな。その病院に医師が足りず、病院に行く負担も増やしておきながら、なにが病院へつながる道路だ?どーせ老人の歩ける道路じゃないんだ。高速道路つくって地場産業も破壊される。

優先順位が人なのか道なのか。キューバには道が無くても医者がいるじゃない。カネがなくなってきたニッポンはキューバに学ぶことも多そうだ。とくに医療制度は。カネがない国でなにを優先するのか。アメリカの庇護のもと金満大国となった成功体験から抜け出せない政治家と官僚。国民の大半もそうだと思う。

だが使えるカネは無いんだ。ムダ遣いしまくったし。借金経営しながら人(納税者)より道(設備)を優先させる。そんな経営があるか?カネがないときゃ設備投資をまず抑えるだろ。サービスを低下させて設備投資する会社がどこにある。道以外にサービスの方法を考えろ。それが政治じゃないのか?ましてやその補填を弱者に押し付ける政治がまかり通ってる。衆愚政治かつ収奪政治だ。

人々の活力を吸い上げて土建利権だけが潤う旧勢力と、コイズミ・ブッシュ路線で顕著になった日本売り新自由主義勢力の分捕り合戦。どちらに行ってもニッポンの未来は真っ暗闇だ。第三の道はないのか...。

この路線をチャラにするにも相当のひび割れは覚悟する必要があるだろう。コイズミが言っていた「国民のイタミ」はまだまだピークを迎えていない。

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2008.04.03

文化庁 映画「靖国」を国会議員に試写

日中合作映画「靖国」はぜひ見に行こうと思っていた。

ついでに靖国神社遊就館にも寄って常設の映画も観たい、そう思っていた。

右翼を恐れてか都内の映画館はことごとく上映取りやめ...。

なんなんだ、まったく!

それにも腹が立ったが、国会議員が文化庁に試写を求めたって話はもっと腹立たしい。

カネ払って観ろよ、ボケ。

結局、日本ってタブーばかりの国家だってことだ。

これまでもそうだったけど、大衆レベルにまで浸透し始めたわけだ。

日の丸・君が代もそうだけど、自信がないから押し付けるんだ。

映画に圧力をかけるってのも、彼らの守りたいモノが揺らいでいる証拠だ。

結局、そういう幻想にしがみつくしかない愛国心なんて、哀しいだけだ...。

でもそんな哀しいタブーがどんどん大きくなっている。

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4/5追記:上記で「国会議員が文化庁に試写を求めた」ってとこのリンク先の新聞記事がいつのまにか消えていたので、別のもっと詳しい記事にリンクしておく。事前検閲ではなく、助成金の支出が正当かどうかの調査のために見たと言っているようだ。カネ払ってから言え、ケチ。言論封殺のために国会議員になったような議員に見えるが、あまりに哀しく小さい国会議員だ。右翼の運動までも小さく見せてくれるという逆広告塔としての意味はあるかもしれない。

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2008.03.29

新銀行東京はハゲタカに売られるの?

「晴れた日に傘を貸し、雨の日に取り上げる」

名作ドラマ「ハゲタカ」(第二話)での松田龍平のセリフだ。銀行の過剰融資とその後の剥がしを指している。まさに言い得ているが、新銀行東京はちょっと違った。

新銀行東京は、雨の日に傘を取り上げられた人々に貸してあげるよと言って始まったが、傘なんかじゃ到底間に合わない嵐のなかでも傘を貸し続けた。ヘルメットが必要だったり、外に出ちゃいけない時にまで「傘があるよ」と言って連れ出していたわけだ。

そろそろ傘で間に合う時が来て、同じ傘をもっと安く貸してくれる従来のブランド(銀行)が復活してきた。傘が必要な人々は去り、嵐のなか傘を借りたまま行方不明になった人々(不良債権)が残った。

自分自身も瀕死の状態で貸す傘もほとんど無いのにまだ傘を貸し続けるという。無い傘をどうやって貸すのか?

そこでトミン君ちから盗んでくるわけだ。いやイシハラ君は「盗むわけじゃない、ちゃんと話し合って決めただろ」と言う。確かにそうだ。

まさか傘を盗むようなヤツだと気づいてなかったから彼を選んだ。トミン君が彼のこれまでの生き方をもっとちゃんと知っていたら選んでなかった。みんな表面しか見る時間が無いからね。面倒なことを考えたくないもんね。

でも政治が自分の生活を壊す可能性を身を持って知った。時間を作ってでもちゃんとした人間を選択しなければ自分が脅かされることを400億円の傘で気がつけばいい。これで終わりとはまったく思えないけれど...。

こうして新銀行東京は「雨の日に貸して、晴れの日に取り上げる」普通の銀行に生まれ変わろうとしているようだ。でも、盗んだ傘をお土産にして身包み剥がす追い剥ぎにくれてやろうという“秘策”を持ってるとの噂も。

どうせギャンブルなんだから、この400億円をヘッジファンドに突っ込んで一か八かの賭けをしてみたらいい。すぐに3倍くらいになるよ。でもそこはイシハラ君の嫌いなロシアや中国が主役の賭場だけど。

イシハラ君のようなハッタリだけの時代は完全に終焉を迎えたってことかも。もっと大きなサギがまかり通ってるし、せめてイシハラ君のような旧態依然とした典型的な詭弁には騙されないよう考える必要があるよね。他人事だけどね。

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2008.03.26

いよいよ新ギャンブル東京は次ステージへ!

400億円ぶち込むことが決定したね!

やったぜ東京!トトトト東京ワッショイ!

オレは石原だー!オレは偉いのさー!

築地ブランドもぶっ壊すぜ!

汚染なんて関係なぁい!

臨海の赤字はぁー隠し通すぜぇー!

オリンピックも止めないぜー!

カネをつぎ込むぜ!イェーイ!

いっそ台場にカジノも作っちゃっおうぜー!

カジノで儲けて銀行に貸してやろうぜー!

どんな逆境でもオレはへっちゃらさー!

なぜならオレには秘策があるのさー!

任期は残りあと3年。たったの3年!

逃げ切ってやるぜベイベー!

嫌なことは考えたくなぁーい!

3年だけはつぶさないぜー!

それですべてが終わるさべイべー!

そんな生き方こそがーオレのー人生さー!

ずっとそうやってー生きてきたのさー!

東京はーオレ様のモノー!

東京はーオレそのものー!

都民が選んだのさー!

オレのせいじゃなぁーい!

イェーイ!ガッガッガッガッガッツナゥ!

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2008.03.22

いま、連合赤軍とあさま山荘を観ること

何から語ればいいのかわからない。映画「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」(若松孝二監督)を観て以来、映画のさまざまなシーンがずっと頭から離れない。ボンヤリとした知識でしかなかった事柄が明確になったけれど、同時に心に穴が空いてしまったような感じをずっと持っている。

帰って来てから、YouTubeで当時のニュースの一部を観た(左映像ほか)。映画を観る前と後とで、このあさま山荘事件映像の印象は大きく変わるかもしれない。

映画のパンフレットにあった「吉野雅邦 獄中からの手紙」を真剣に読んだ。吉野氏はあさま山荘で逮捕された一人。無期懲役で服役中だ。この映画で吉野氏を演じる役者にあてた手紙として書かれた。伝わってくるけれど届かない。映画を観たときと同じく、心の穴はますます大きくなるばかりだ。

公開されてから観たくてしかたがなかったが、3月20日春分の日にようやくテアトル新宿で観た。風雨の強い日だったが、この日も長蛇の列。5分遅かったら座れなかったかもしれない。休憩時間にも当時の学生運動のモノクロ映像がずっと流されていた。強烈に惹かれるあの時代。だが届かない。渇望と断絶と。だからそこ、迫りたかった。

私が生まれる少し前が学生運動・労働争議全盛時代で、小学校高学年くらいからフォークソングを媒介にして当時のカルチャーに憧れを抱きはじめた。あさま山荘事件やよど号ハイジャックはその後のテレビで何度も流れていた。私にとってはこれらの事件もその時代の熱さの一部であり、憧れないまでも嫌悪するニュースではなかった。

ときどき、自分が学生運動の時代に大学生だったら何をしていただろうかと思う。一歩間違えばあさま山荘に立て篭もっていたか、リンチで死んでいたか、仲間を殺していたか。それとも常に少数派でいたい私があの時代にいたら、ノンポリ学生(実は多数派?)だったか。同人誌に詩でも発表していたか。

●淡々と、激しく、映画が語る連合赤軍

映画にはものすごくフラットな印象を持った。あさま山荘に機動隊が突入し銃撃戦が行われていても、この映画の主人公たる連合赤軍のメンバー寄りには到底なれず、かといって警察(国家権力)を拍手喝采で応援する気にもなれず。このあさま山荘を(必然かどうかはともかく)結果として起こった事実として追体験した。

ただ指導者の二人、森恒夫と永田洋子にだけは虫唾が走った。脱走兵から簡単な自己批判で軍に戻り指導者となった森。何度総括と言ってたか総括したいくらいにメンバーに徹底的に総括を求め、すべて否定し結局は殺してしまう(他のメンバーの手で殺させてしまう)森。森恒夫は逮捕1年後の正月に獄中自殺しているが、それすら卑怯に思う。

永田洋子はターゲットを決めたらネチネチと攻め始める。そして森が総括要求しリンチが始まってもただ見ているだけ。いや、その様子を俯瞰し次の獲物を探していたのかもしれない。永田には革命とか思想とか、そんなものはどうでもよかったのかもしれない。それだけにデモに参加した誰もが永田になっていた危うさを感じる。永田洋子は死刑囚として36年たったいまも獄中生活をしている。

リンチによって殺された学生たち。彼らのセリフのなかに印象的なものが多かった。暴力のなかで正気に戻ると死が待っている。そんな組織だった。まるで裸の王様に「王様は裸だ」と言って死んでいくようだ。

山田孝が死ぬ直前に叫んだ「俺が死ぬことで革命が前進するなら、喜んで殺されてやる!革命は、どこにあるんだ?森!おまえこそ総括しろ!」という言葉は、メンバーの誰もが思っていただろう。しかしついに森・永田自身へぶつけられることは無かった。

最年少の加藤元久君(当時16歳で加藤3兄弟の3男)は、山岳ベースで兄の死と直面し早々に正気を取り戻していたがどうすることも出来ず、あさま山荘での銃撃戦へと突っ込んでいく。彼のセリフは少ないが、正気の人の言葉で印象に残る。理想に燃えて翻弄され挫折した青春だった。

権力を笠に着て気に入らない振る舞いの同志をリンチしていく組織。内ゲバはどんな組織にも起こりえる。誰もが永田洋子や森恒夫になる可能性がある。それを自覚しない人ほど永田や森のようなリーダーになる可能性がある。自覚があるからこそ客観性が生まれ謙虚になれるのだ。

あさま山荘事件後、敗北を悟った多くの学生が「自分たちは彼ら彼女らとは違う」と思っていないだろうか。企業戦士の鎧をまとって、いま指導者層(50代後半から60代)となっている彼ら彼女らは、本当に永田・森と違うのだろうか。違わないからこそ謙虚になる必要があると考えたことがあるだろうか。

あさま山荘世代が現役指導者層であるいま、この「実録・連合赤軍」が公開された。国家権力に利用された“学生運動の敗北”がいまの世の中をいまだ覆っている。永田・森と似た心性を持つコイズミ・あべ路線(自己正当化と批判者パージによる権力誇示)の政治が、無気力な敗北世代のチルドレンを支配しようとしている。過去の検証を淡々としつつ、日本もイデオロギーと無関係に「権力」について再点検が必要な時代だと思う。

3時間10分食い入るように見つめた映画だった。この映画に限っては、あえて個々の役者について語ることは瑣末な感じもするのだが、遠山美枝子役の坂井真紀にはひとこと触れておきたい。坂井真紀が「総括要求」で自分を殴り岸部一徳のような顔に腫れ上がる。戦慄の走る場面だ。

最近はドラマ「エジソンの母」とかバラエティドラマの印象がある坂井真紀だけに、この壮絶な役はひとつのメルクマールになったのではないか。坂井真紀の親友でこの映画ではさらぎ徳二役を演じている佐野史郎が、坂井にオーディションを薦めたそうだ。さすが!

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2008.03.20

できるメデューサのルール

松丸友紀アナはいつからホーリーになったのか?昨夜のゴッドタンは第4回を迎えるヒドイ女サミットだったが、名前テロップが松丸・ホーリー・友紀になっていた。だからどうというわけでもないけど、ちょっとご報告まで(笑)。

さて本題は「できる人のルール」(秀和システム刊)だ。普段のオレは、この手の自己啓発系ハウツー本はまったく買わないのだが、今回は特別。だって加茂洋子タン著だから。

加茂洋子はゴッドタンと続きでやってる番組「メデューサの瞳」で活躍中の魔性のヘッドハンターだ。メデューサの瞳は来週最終回とか。その記念に加茂メデューサの著書を買ってみたというわけ。このタイミングじゃなきゃ買ってないと思う。

そこにはある意味松丸アナの格言にも似た(?)「できる人のルール」があとがきまで入れて30項目あげてある。1時間もあれば読み終えられる本だった。

「メデューサの瞳」での加茂メデューサは容姿端麗かつ鋭い洞察力で、人の職業等を見抜く。そういう眼を持った女社長が定義する「できる人」とはこういう人のことなんだ!へーっていう本だ。それが1時間でわかるなんてお得!

せっかくなのでこのルールを自分に当てはめて考えてみると、謝る時は「ごめんなさい」というルールはなかなか新鮮だった。女性らしいご意見。

確かに「すみません」「申し訳ございません」ってのは日常よく使うけど、ぶっちゃけ心底謝ってるわけじゃない。申し訳なさを持っていることは確かだが、ある種定型句のようなもの。

でも「ごめんなさい」はなかなか使ったことがない。「めんごでやんす」はよく言ってるがぜんぜん謝った感が薄いだろ(笑)。

逆にこれまで「ごめん」って言った瞬間を思い出してみると、オレそのとき号泣してるよ...。

心底悪かったと思ってたり、自分に出来なかった悔しさとか辛さとかがないまぜになって、さらに相手の状況への想像がどんどん広がって行って止まらなくなり号泣...。

感情がものすごく高まったときには無意識に「ごめん」って。使ってるよ。

加茂洋子タン!正しいっすよ。さすが。このルールを読めただけで良かったよ。

ってオレができる人だって主張したいわけじゃないけど(笑)。

オレは良いときと悪いとき、やる気のあるときとないときが極端にブレる“でき”の予測不可能な気分屋だから。三振かホームランかみたいな。使うほうは大変さ。って知らないけど(((^_^;)。

ただそれだけにちょっとしたことでも気分にレバレッジをかけられるので、出来るだけ「できる人のルール」のような日常を過ごしつつ、高揚感をいい方向に持っていく生活をしたいね。

うーむ、軽いハウツー本もたまにはいいなぁ。でも加茂洋子メデューサ本だったからに違いない。だってミーは気分屋だから!いつかオレもヘッドハントされてみたい。加茂メデューサ限定仕事抜きで(笑)。でも見抜かれそうで、ちょっと怖いぞ(>ヨワヨワなオレ...)。

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2008.03.18

日銀総裁はアシモがいいのでは?

とうとう日本金融史に残る珍事、総裁の椅子がしばらく空席になることが決まった。

空席にするくらいならアシモを座らせればいいのに、と思う。

どっちにしろ、ロボットなんでしょ?

日銀の意思決定では乱数表でシロクロ一票いれますよ。

いっそ総理大臣のイスも開放して、アイボでも置いとけ。

どっちにしろ、ポチなんだから!

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2008.03.16

壁を壊せた人々

昔々、バブルの残滓が残る時代、建材に関わる某大手企業の経営の皆様にIT系新規事業の企画プレゼンをしたことがある。業界では最大手だが、ITを使った新しい事業を模索されていた。我々の提案は事業領域を考慮したかなり現実性の高いものだと自負していたが、いま思うとそれだけに新規性が乏しかったかも知れないなと思う。結果は落選。世の中はバブル破裂後の新規事業ブームだった。ITバブルはその時代と重なる。

また、社会人になって間もない頃、あるイベントでDOWAの方とブースが隣同士になったことがあった。名刺交換した担当営業の女性は、女優の黒木瞳をボーイッシュにしたような方でかっこよかったのでよく覚えている(笑)。DOWAホールディングス(株)の吉川廣和会長・CEO著『壁を壊す』(ダイヤモンド社)を読み始めて最初に興味深く見たのはグラフ。そのイベント当時がどういう時期だったのかだった。

すると、ちょうど吉川氏が新素材事業本部長になられたころで、総資産も有利子負債もほぼピーク、経常利益は二番底から上昇過程にある頃だった。傍から見れば利益も出ているし上り調子の会社だ。しかしDOWAの合理化が始まるのは、吉川氏が専務になった頃、私がイベントでDOWAと隣り合ってから5年後だった。

逆に見れば私が黒木瞳と談笑していた時代は、DOWAが「桃太郎計画」と銘打った多角化路線で崩壊へ向かう道程のまさにピークだったということだ。確かに私の業界とはずいぶん違う業界の会社がDOWAだった。DOWAもまたバブル後に訪れた「夢よもう一度」の新規事業のワナにはまろうとしていた。

しかしこんな黒字が出ている時期に改革に着手できるというのはすごい。相当の反発があったに違いない。随所にそういう抵抗について触れられてはいるが、ここに書かれた程度の反発ではないはずだ。特に「鉄は国家なり」という背景で安定成長してきた企業の歴史があり、著者自身も人事課から社長になった異色の経歴。普通は構造改革なんて成功しないどころか、手をつけることすら出来ないと思う。つぶされる。

そんな吉川会長が「普通」でなかったのは、リアルに存在する壁から本当に壊してしまったところだ。「形あるものは壊れる」といったのはソソソクラテスかプラトンか忘れたけれど、形あるものを次々と壊してしまったのが吉川会長だ。現在の本社は全長150mの体育館のようなパーテーションのないオフィス(書籍の表紙写真)となっている。

本のタイトル「壁を壊す」とは、まさに会社にあるさまざまな壁を壊してきた構造改革の象徴で、これ以上のタイトルはない。組織の壁、上下の壁、社風・風土の壁、そして心の壁、組織にはさまざまな見えない壁がある。だが吉川会長はそれらの壁を取っ払うために、本物の壁から壊し始めた。そこが普通じゃなかったわけだ。

そして7年で経常利益10倍を達成する。この長期不況のご時世に。相場の神様山種が言うように不況のときに利益を上げる者が本物なんだろう。そこで得た利益は額面以上の価値がある。

●大企業病からの脱出

企業はよく「わが社の社風は」というが、私がその言葉を聞いて思いつく漢字は常に「遮風」だ(笑)。風なんてないだろ?遮られてるんだろ、と思う。大企業のなかなんてのは“遮風の嵐”(矛盾してるなぁ)で、さらにゴマスリ幹部が蓋をして無風状態に違いない、と思う。なんて佐高信チックなんだろう、オレ...。

業界大手の老舗企業というのはほとんど構造改革なんてできないだろう。過去の余力もあるし、ほとんどの社員は大きな船に乗っているだけで全体を見ることができないのではないだろうか。

セクショナリズムと社内ヒエラルキーだけが舵取りをする船の中しか知らないため、全体像を見てとばっちりをくうよりは保身に走る(実際には会社を蝕み保身にならないのだが)。

あるいはあえて誰にも全体が見えないよう部門ごとに煙幕が張り巡らされる。まさに壁ばかりの迷宮のような会社になるのかもしれない。そして数字だけが一人歩きし始める。

この本の改革前のDOWAはそんな印象だ。桃太郎計画という落下傘的多角化事業も、セクショナリズムの拡大でしかないように見える。大企業病に犯された会社の新規事業ほど難しいものはない。足元の会社そのものが崩壊しかけているなかでの多角化はいつか破綻する。論理的に破綻する。

また、不良債権(将来性のない部門)を切ることなく多角化していけば早晩行き詰る。そのことに社長自ら気付いた、いや社長になるまでの会社生活の中で、異端視されながらもそういう現場を見て改革の芽を育ててきた吉川氏の取組みが壁を壊せたのだろう。

選択と集中の3つの基準にも納得がいく。特に論理的な経営という面で、メーカーとしてのQCDDの観点が重要だ。クオリティ、コスト、デリバリー、ディベロプメント=品質、コスト、納期、開発力。これはプロジェクト管理手法の言葉で、製造業の4大要素だ(プロジェクトの場合は開発力を除いたQCDの3大要素とする場合もある)。競争力のパラメータといえる。

単なる数字を元にした印象批評になりがちな経営陣の判断をシステムに落とし込むうえでも重要なポイントがQCDDで、これを経営陣自らが共有しフローを描ける会社は強い。その時点ですでにセクショナリズムの壁をひとつ壊せている。

●壊した壁の向こう側

改革の中心人物が書いた著書であるため、すべてを鵜呑みにして読むのは危険だ。労働者の立場としては切られた部門や関連会社、切られた社員、その家族、いろいろな視点があるだろう。事実と著者の考え・評価とを分け、ときには批判的に考える必要もある。ただ、そこだけに囚われても良い読書とはいえない。

読者自身にフィードバックされるコアな部分を外さないで、その後は読者がどう実践に採り入れていくのかが重要だ。なにもお手本はひとつではない。吉川会長自身もジャック・ウェルチの著作などからも示唆を受けながら、自身の置かれている状況を自ら考え壁を壊した。

そしてDOWAの構造改革はまだまだ続く。未来は予測不可能だ。いま良くても数年後はわからない。ただいまやれることをやる。その「やれること」の本質をトップ自らが考え抜く姿勢とその表現方法が大切なのかもしれない。

大企業病のひとつに秘密主義がある。情報を隠すことで部門の利権を温存し、また失点をうやむやにしようとする病理だ。たとえばいま「やるべきこと」を秘密主義を前提にしていては成功しない。論理的に成功しない。この意識を経営者が持っているだけで、すべての改革、すべての美辞麗句が無意味になる。それらの原理原則こそが本質で、壁を壊すという行為はひとつの事象に過ぎない。

そういう経営者の意識改革について、この著書は示唆しない。私(吉川会長)にはそれがあった、あなたにはあるの?というだけの話だ。また当社(DOWA)では壁を壊せば秘密主義も壊れた、あなたのとこはどうかな?というだけでもある。

ここを自覚することが経営のキモだし、なんらかの組織に属す人々すべて、自分自身で問い直さなければならない。ただ、それは大変難しい。その克服のために「私、壁を壊してみました」というひとつの事例がこの著者なのだ。

そしてそういう壁を壊せた人が書いた本だからこそ、この本の情報も信頼性が高いようにも思えた。実践に裏打ちされた言葉、人事課出身なのに現場を知ろうとした人の言葉のすがすがしさを感じる。

『壁を壊す』-事業構造改革で目指したもの-吉川廣和講演録

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2008.03.12

日銀崖っプチサプライズ(笑)

各国の金融当局は、ときどき「サプライズ」を起こす。通常は市場予想を超える政策金利の発表による市場へのメッセージであり、サプライズによって市場は流動性を増す。上手なサプライズ、思いもよらないサプライズが劇的な効果をあげることもある。ビックリするからサプライズと受け取られるわけだ。

いまの日銀には打つ手がない。手詰まり感だけがあり、世界経済の蚊帳の外にある。サプライズなんて起きようがない。

...と思っていたら、まさかの日銀総裁後継人事で、空席の可能性が出てきた。

こんなショボイサプライズがあったとは!

ショボイサプライズをプチサプライズと呼んだりするが、今度のはプチはプチでも崖っプチだ。

与党の魂胆は見え見えで、財務省出身者による日銀総裁ポストへの道復活だ。伊吹文明自民党幹事長(大蔵省出身)が絶対譲らないと息巻いているのも、すべてはタスキ掛け人事復活のためでしかない。タスキ掛けップチサプライズだ。

個人がどうこうという次元でなく、財務と金融との分離による健全化からは完全に逆行する財務官僚出身者をしゃあしゃあと出してくる姿勢。旧態依然とした既得権益への固執にしか見えない人事案。日銀の独立性が建前からして崩れるのも見え見え。

スジが悪すぎる。というより露骨すぎる官僚擦り寄り人事ではないのか?タスキ掛けみたいな形式ありきの考え方してる時点でダメダメ。まぁそれも日銀総裁ポストという財務省の既得権益を安定的に守ることが本質のタスキ掛けだ。日本の金融の将来とか、そういう次元でのゴタゴタではまったくないところが、国民的には本当のサプライズだ!

とはいえ、カタチにこだわるなら、何をやっても誰がやっても特にサプライズのない日銀総裁のイス。誰でもいいのかもしれない。サラ金業者の社長にでもやらせてみたら?金利上げたくなるかもよ。

でも政府から金利を上げるなと言われればあげない人ってほうが、政府にとっては都合がいい。国債麻薬国家の日本は借金漬けでラリってる中毒患者だからな。それが国益なのか?

もしかすると財務省出身総裁でも政府に逆らって金利をあげたときこそが、本当のサプライズなのかもしれない。いい方向での裏切り大歓迎。そういうスタンスで人事を注目したい。

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2008.03.07

アホなこと聞くな、バカ

報道ステーションで、新銀行東京へ400億円突っ込もうとしている石原都知事の記者会見が流れた。

男の記者が「これで100%立て直せる保証があるのか?」と聞く声。

いかに石原がダメ男でも、こんな子どもみたいな質問があるか、バカ。

こんな記者しかおらんのか日本のマスコミには!カスやんけ。

ウソついたらハリセンボンのーますって言ってるようなもんやアホ。

巨悪がはびこるわけやな。記者なんかやめてしまえボケ。

記者も学校秀才ばっかりになってしまったってことなのか...。

100%保証のある生活しかしとらんのやないかマスコミ諸君?

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道路特定財源を正当化しよう!

道路特定財源。いまやコドモでも知っている言葉だが、その使い道はオトナにもわからない...。

道路以外に使っていたことが次々と明るみに出ている。

つい先日は、職員旅行に行っていたことが民主党の調べでわかったとか。

屁理屈検定2級レベル(笑)の官僚体質な人々は悔しい思いをされていることだろう。

そこでオレは考えた。

彼らには道路になっていただくのがいいのではないだろうか!

日本には人柱という、一般人にとって怖い怖い風習がある。

一般人には怖いけれど、自己正当化が最優先事項の彼らなら出来る!

次々とコンクリートに身を投げて高速道路になっていただいたらいい。

(そんな道路、誰も怖くて走れないっつーの!)

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2008.03.01

石破センセーの現代日本語講座

みなさーん、石破茂センセーの現代日本語講座の時間ですよー!

「現在のところ」って言い回し、知ってる人手をあげてー!

ひぃ、ふぅ、みぃ...たーくさんいるねー。

じゃね、その意味知ってる人はどのくらいいるのかなー?

いかん、いかん。この口語体じゃ膨大な時間がかかりそうだから、普通に書くことにしよう。

25日の予算委員会で石破茂防衛大臣は「現在のところ乗組員に接触していない」と言いながら、事故当日にヘリコプターで航海長を呼び出し話をしていたことが判明。それを民主党の前原副代表に詰め寄られて「現在のところと言った。乗組員から聞き取ることは問題だと考えていない。」と答えた(新聞記事はこちら)。

この「現在のところ」って、これまでのボクの日本語力では「事故発生時点からいま現在までのところ」という意味以外は考えられない。前原議員もそういう認識だった。だが石破防衛大臣の日本語の意味はまったく異なり、おそらく「現在、いまこのときに限り」という意味らしいのだ。

つまり「現在のところ乗組員と話していない」という日本語の意味は「過去はどうあれ、いま現在に限れば乗組員と話していない」ということなのかな?そりゃいまそのときには大臣は予算委員会で答弁をしている真っ最中だったわけだから、乗組員と話はしていないわな。

たぶん普通の日本語では石破大臣のこういう言動のことを「屁理屈」っていうんだよね。こういう日本語の曲解というか破壊は、コイズミ総理の時代から特に顕著になってきた。それは責任回避とセットになり、国会に定着した。

国会では現在のところあさっての方向を向いてしゃべるのがブームなのだ!

これが通るなら答弁はすべて無意味だ。それよりも日本語力の弱い人が防衛大臣をやっていることの恐怖。まぁ、日本の(日本語の正しい意味で)宗主国たるアメリカでは英語のあやしいブッシュが大統領なんだから、現在のところ仕方がないか。

日本語検定ってのがあるけれど、政府主導で「屁理屈検定」ってのを創設したらどうだろう。1級は国会議員レベルみたいな(笑)。

権力を象徴するひとつのパワーは「強大な暴力の所有」だ。
それを握る面々を列挙してみると...

防衛大臣:石破“日本語破壊男”茂 :お国を守って民を守らず
国交大臣:冬柴“官僚原稿棒読男”鐵三 :官僚のお犬様
法務大臣:鳩山“暴言失言貴族”邦夫 :友達の友達がテロリスト
総理大臣:福田“地盤看板鞄男”康夫 :お家を守って民を守らず

こんな感じだ。そもそも「防衛大臣」って日本語の意味も曲解してたりするのかも。彼らは日本国土は守るけど日本国民は知らないよって思ってるかも。まぁその国土も破壊が進んでいるわけだけど。利権と既得権益がすべてに優先するってことなんだろう。

こんな人々だから日本軍による集団自決への関与はなかったなんて平気で言える国家なんだろうな。自衛隊がウソにウソを重ねるのを見ていると、かつての日本軍だって似たような(あるいはそれ以上の)風土を持っていたのでは、と思えてくる。


はーい、きょうはここまでー!

石破センセーにごあいさつしましょーねー。

センセー、さようなら。みなさん、さようなら。

はい、よく出来ましたー!よい子はマネしないでねー

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2008.02.21

損切り出来なかった東京都

新銀行東京に400億円の増資を決めた東京都知事。損切りできない素人投機と同じパターンだな。

1000万円で相場をはじめました。そもそもが筋の悪い相場でしたが自信満々でした。でも2年で1000万円あった資金が-936万円の評価損に陥りました。そこで400万円の追加資金を投入し、損を補填しました(それでも原資に足らないけど)。そういう話や。

損を切らなくても持ち直す場合はなくはない。しかし新銀行東京の場合、はじめからビジネスモデルに問題があったという声も多い。他の銀行が貸さない相手に、貸し付けて焦げ付いている。

普通の銀行には貸し手への正当な評価ができないが、ちゃんとした目利きが評価すれば大丈夫という前提で始めた銀行だったと思うが、そんな目利きなんてそうそういるもんじゃない。自分が焦げ付いてどうする。

また零細企業は太平洋をイカダで航海しているようなもので、先行きなんて予測不能だ。カネさえ貸せば目論見どおり伸びるという企業はほとんどない。パトロンはパトロンなりのパートナーシップで全面補佐を覚悟しなければ。中途半端な出資は破綻して当然。絵に描いた餅だ。

でもこの失敗は多くの日本企業の病理を明確にしめすサンプルとして活用できそうだ。

まずカタにはめられた経営陣。普通引き受けないけど、受けちゃうような人しか経営できない。ふぞろいの林檎たちの柳沢慎吾みたいな(笑)。リスクの取り方が間違ってたね。断るべきところは断固断らないと。そもそもこの事業が始まってしまったことが不幸なことだった。

サラリーマンの皆さんも、沈み行く船にしがみつくまでは仕方ないとしても、決して管理職になったりしちゃダメよ。それはリスクじゃない。クライシスを招く。労働者の権利を放棄して玉砕覚悟で突っ込んでいくような行為だ。

もう高度成長時代じゃない。時代が変わったことを認識して会社というものを客観的に捉えるべきだ。家族経営なんてありえないんだから。そういう意味では経営感覚とか決算書の読み方を勉強するのは意味がある。出世のためでなくサバイバルとして労働者の視点で経営査定を出来るスキルを身につけるべき。

次に声の大きな権力者に誰も逆らえず突っ走った。声の大きいヤツが幅を利かす企業は多い。だがもっとも大きな声はユーザーの声。企業内の声のデカさなんて消しゴムのカスみたいなものだ。

声の大きいヤツが正しいというのは正しい。だがその大きな声はユーザー(世間)の声であって、カスみたいな社内権力者の声で運営されてりゃ航路を誤るのはあたりまえ。相場は相場に聞け。あったりまえだね。

でも、相手はアイデアはなくても権力は持ってるわけだからなかなか反論はできないね。だからムーディー勝山みたく右から左に受け流すしかないよ。自分がカタにはまらないことだけを考えないと。こういう状況にすでになっているってことはあなたの会社は北朝鮮になったってことなんだ。そこでムリせず生きる知恵を身につけよう。

さらに抜本改革とか全面撤退で損を確定し次のステージを創り出すのでなく、縮小再生産で増資してしまった。筋の悪い経営は何をやってもムダ。いかに早く病理を切るかが勝負。そんな病理は現場にはなく、中枢にある場合が多い。だから切れない。メンツがあるから。屁みたいなメンツだけどね。

ダメになっていく会社は、経費削減とか給与カットとか悪あがきの延命をやるけれど、治らない病は治ることはない。だってやることなすことすべて裏目なんだから。小手先でなにをやっても負のスパイラルに吸収されちゃうんだ。筋が悪いビジネスを切ってシンプルなビジネスモデルにして別の経営者がゼロから考え始めたほうがいい。

一度はじめたことをやめられないのもまた損切りできない精神状態に由来する。でも立て直すことなんて普通の人には出来ない。それが運命だ。きっと延命してる人々も自分が生き残れればいいくらいの感覚でしかない。エンロンみたいにね。

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2008.02.15

法務大臣ってなに?

鳩山法務大臣は友達の友達がアルカイダで、かつてないほどのスピードで死刑執行にハンコ押しまくり、志布志事件を冤罪でないと言い、その言い訳で今後公の場では「冤罪」という言葉を使わないとトンチンカンな謝罪。こういう人が法務の大臣をやっている国家ってなに?

もっともこの国では法務大臣ってのは、なーんも知らない人に“やらせる”仕事になっている。大臣職待ちの適齢期な人々用に空けてある軽いイスのひとつが法務大臣だ。最近軽い大臣のイスが増えていて、総理大臣すら軽いみたいだが。

町村官房長官は(鳩山が)子どもじゃないんだからいちいちしかったりしないそうだが、子どもよりたちが悪い大人にはどう対応するつもりか。元文科大臣だろ。教育しろ!って言ってもムリか?文科大臣も軽いイスだからな。軽いけど復古調な人々が利用できる人じゃないとなれない。

そんなニッポンは法治国家とは名ばかりで無法がまかり通る国だ。すでに無政府状態といえる。その最たるものがノーノ法務大臣だったが、鳩山もバカさ加減で負けてない。アルカイダの友達ってのに妙に納得!あれは失言じゃなくて自慢話だったのではないか。でも民主党には鳩山兄がいるから、貴族兄弟の追及はあまくなるんだろうな。

福田ソーリ、鳩山弟を法務大臣にした責任追及されても、「それは冤罪だ!」なんて言うなよ(>_<;)。

ただ、南野法務大臣のときも書いたけど、法務大臣をバカにやらせることによって、「あんなヤツに裁かれるのか!?」という恐怖が犯罪抑止につながるのかもしれない。

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2008.01.11

新年早々ストップオーダー特集号に思う

どーでもいいけど「新年早々」ってタイトル入力しようとして、損年って打っちゃった。縁起悪っ!まーよい。今年のおみくじは中吉。相場は「思い切れ 大利あり」だった。ほんとだろうな!思い切っちゃうよー。損を...。ちゃうがな!しっかし「思い切れ」ってアドバイス、相場を知らんやっちゃなぁー(笑)。

今年の抱負。実家では「某社の社長の年収を超えてやる!」と大見得を切ってしまったわけだが、単年度じゃムリ。まぁボチボチ、コツコツ、地道に目指しますわ。大利はいらん、地道な努力よ。

これまでに3度、大損こいたことがある。3度目はつい先日(笑)。元金は割れてない=損はしてない、と言い張ることもできるけど(^_^;)。人間欲ばると一度得たことのある金額が前提になっちゃう...。そうやってどんどんポジション大きくして失敗するんだろうな。そういう驕り高ぶりにアッパーカットを食らわすような大損は、いまのボクにはいい薬だ。

しかし3度も大損こくと、さすがに学習するな。いやしなきゃ。いや、しろ!損は小さいうちに切れって、いまやド素人でも知ってる。ちょっと前までは「損切りさせようとするのは業者が手数料を抜くための策略だ!」ってマジで怒っていたおバカさん(真のお客さんともいう)がたくさんいた。これホント!いまや大衆も進化している。

Fj2008年01月号ただ知ってるのと出来るのとでは雲泥の差がある。不可抗力で切れなかった損もあるだろう(きっとほとんどの人はそう思っている)。それでも切らなきゃ始まらない。損ってのは大きくなればなるほど切れなくなるものだ。そしてあの時切っていれば...と後悔しながらマージンコールにひっかっかったりするわけ。

新年早々、損損損って話ばっかりしてるけど、今年のFutures JAPAN 1月号の特集は、ズバリ「ストップ・オーダー」だった。定期購読しているので発売日に届く。ちょっとビックリした。

新年一発目だから、もっと景気のいい話すればいいのにと思う反面、逆に新年から雑誌がストップ・オーダーの特集を組める程度に個人の意識も向上してきたということかもしれない。まぁ、毎年恒例のトップ・ブローカー50特集もあるわけだけど(こっちは景気のいい話かも)。

損切りなんて簡単だ。目をつぶって決済注文出すだけだから。で