夏旅2025 夫婦編(5)~ comico art museum ~
7月26日(土)三泊目の宿は由布院温泉 全室露天付き離れ宿 御宿さくら亭で、GoogleMapオススメの最短ルートは金鱗湖(岳本バス停)から徒歩16分間だったが、実際に行ってみると舗装されていない川沿いの道だった。GoogleMapが高低差とか舗装されているかに関係なく最短距離を勧めてくるのは2023年の沖縄で学んでいたがまたトラップにはまった。今回もなかなかの体力勝負だった。GoogleMapは川の左側を示していたが、右側のほうが歩きやすそうだったので、一か八か右側を歩いた。スーツケースは抱えて。
なんとか舗装道路までたどり着いた。そこからは一本道で13:00頃に宿に着いた。しかし誰もいない。全室離れ宿だがフロント棟の玄関を入ると宿の傘が20本くらいだろうか、開いて乾かしてあった。奥まで入ってみると客室の片付けをしているような音が聞こえた。13時頃だからそういう時間ではあるが、フロントに誰もいないのは想定外だった。
こういうときホテルなら必ずフロントには誰かいて荷物を預かってもらえるので、チェックイン前とチェックアウト後の荷物は預けることを前提にしている。何としてでもスーツケースを預けたいので玄関前から電話をしてみた。結構長くコールした後、男性が電話に出た。荷物だけ預けたいと言うと玄関まで出てきてくれた。とりあえず助かった。
スーツケースを預けて身軽になったので、とりあえず駅まで歩いてみた。雨は止んでいたが風が強かった。ちょうど昼時でもあり途中の千家というカフェに寄り、私はカレーライスとかぼすサワーを、妻は焼きカレーとかぼすソーダを注文した。なかなか美味しかった。
そこで妻と相談して湯布院駅には直行せず、comico art museum に先に行くことにした。駅も美術館も隈研吾の設計した建築だ。
comico には草間彌生のカボチャの絵や版画が多数展示してあった。夏旅(夫婦編)で草間彌生のカボチャも毎年のようにどこかで鑑賞していて、ひとつの裏テーマという感じになって来た。撮影不可なので絵はがきを購入した。
他には奈良美智の巨大なワンちゃんのオブジェや、2019年に直島でも作品を鑑賞した宮島達男、杉本博司らの作品もあった。美術館の構造は順路が建物の外を歩くようになっていて、そこでちょうど雨が降っていたので、備え付けの傘をさして移動した。下の写真は左から、奈良美智、森万里子、名和晃平の作品と二階のラウンジ。
小さな美術館なので小一時間もあれば鑑賞できた。外に出ると雨はまた止んでいた。そこから湯布院駅までメインストリートといえる湯の坪街道を少し散策した。
晴れていればここを食べ歩きしたりするのが湯布院の楽しみ方なのだろうが、雨が降ったり止んだりだったのと夕食前だったので雰囲気だけ味わいつつ、土産物を見に駅前へ。
土産物店に入るとまた豪雨。何を買うかだけ確認し、少しだけお菓子を購入して残りは明日の朝買うことにした。駅舎の待合室で休憩しつつ、土産物店で買った缶かぼすハイを飲み干してからタクシープールへ。ちょうど戻ってきた小型タクシーに乗れた。
宿についてタクシーの支払いはカードか現金か聞くとどちらでもいいが現金のほうが助かるとのこと。田舎だからと。面白い運転手さんだった。確かに地方ではまだ現金払いが多い。沖縄でもバス用に大量の千円札を持っていったが、大分県ではタクシーも現金払いが多かった。駅から750円。
御宿さくら亭の客間はすべて離れになって名前がついている。我々の部屋は福寿草。フロントのあるメイン棟から出てすぐの部屋だった。小さいが風情のある石造りの専用温泉が付いている。
駅から戻ってチェックインしたのは17時を回っていた。夕食は18時からなので風呂は後にして夕食までテレビで大相撲を見ていた。名古屋場所14日目。この日の取組後、2敗で単独トップが琴勝峰、星の差1つの3敗で安青錦と草野の2人が追う展開となり優勝争いの行方は平幕の3人に絞られた。最終的には前頭十五枚目の琴勝峰が優勝した。期待の新横綱大の里は11勝4敗だった。
さくら亭の夕食はメイン棟で食べるが、部屋の名前と同じ半個室になっていて、高い天井は空いているが間仕切りで仕切られている。ここにコース料理を持ってきてくれる。明るい支配人もご挨拶に来られた。昼間に荷物を預けた方が支配人だった。
ここの料理も美味しかったが、別府の割烹旅館かんな和別邸や別府温泉ホテル白菊とは異なり地元産の食材というよりは近隣各地から美味しい食材を選んだコースだった。ご飯も別府では竹田産のヒノヒカリ推しだったが、さくら亭は広島産コシヒカリだった。かぼすも湯布院では別府ほど出なかった。この日の牛肉はすき焼きだった。3日連続の牛肉だったが各宿で、しゃぶしゃぶ、鍋、すき焼きとすべて異なる調理だったのは嬉しかった。
部屋に戻って部屋に付いている半露天風呂に入った。雨が降り続き風もあったので、若干肌寒かったが、猛暑よりよっぽど良い。まさに極楽気分だ。風呂の水道も温泉だったが、水道管が長く、お湯が出るまで結構時間がかかった。
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