google-site-verification=o_3FHJq5VZFg5z2av0CltyPU__BSpMstXTEV1P8dafg ひとくちメモ: 2024年11月

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2024年11月の6件の記事

2024/11/03

夏旅2024 夫婦編(8)~ 人力車で姫路城一周 ~

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8月17日(日)ホテルオークラ神戸での朝食は大広間だった。昨日の朝食会場はブッフェレストラン有明だったが日曜で宿泊客も多いからかもしれない。しかしちゃんとシェフもスタンバイしていて卵料理を提供してくれる。神戸長田の名物ぼっかけをオムレツにかけることも出来た。昨日、新長田駅で途中下車して鉄人28号のモニュメントを見に行ったときにぼっかけも食べたかったのだけど、そのあとに南京町食べ歩きを予定していたので食べなかった。朝食で遭遇できて良かった。

11:00チェックアウトだったので、そこまで部屋でゆっくりしつつ、この日の予定を確認した。夏旅最終日なので神戸市内か東京方面を目指すところだが、姫路城を見に行くことにした。

姫路は初日に途中下車で寄るとか、神戸二日目に遠出しても良いかなとも思っていたが、帰郷先の山口県からの帰京で台風の影響が出て神戸までの新幹線を取り直したため、初日に安彦良和展(兵庫県立美術館)、翌日までに南京町神戸牛と週末花火というスケジュールにして、導き出した最終日の観光地が姫路城だった。なかなかこういう機会でないと姫路に寄ることも少ないし妻はまだ行ったことがないということで。帰京とは逆方向になるが姫路らだったら帰りにそのまま東京行の新幹線にも乗れるので好都合だった。

●いざ姫路城へ

チェックアウト後、大きな(取っ手が取れやすい)スーツケースを引きずりながら南京町を抜けて元町駅へ。エレベータでホームに向かった。姫路駅までは山陽本線一本一時間で着く。新幹線乗換口近くのエキナカに大きなロッカーがあるのでそこにスーツケースを入れて駅を出た。

駅から姫路城までの広い大手前通りに出ると真っ白い姫路城が見える。途中まで地下道で行ったが、通りに上がると暑い。右手のアーケードを通ればもっと近くまで行けたのだが、それは後述する人力車を降りてから教えてもらった…。まぁ大手前通りを通って城に向かっていなければ人力車に出会うこともなかったわけだけど。

城の手前まで来ると、姫路城近辺の地図を持って通行人に話しかけている色黒の明るい男性がいた。人力車の呼び込みだ。最初は通り過ぎようとしたけれど、CXの「ザ・ノンフィクション」の人力車シリーズを結構みてきたので、ちょっと興味をそそられて振り返ってこちらから近づいて行った。妻は「また始まった…」という目で見ていたようだが「もう乗る気まんまんだったよね」とも言われた。まぁそうなるよね!

呼び込みの男性は天下車屋専務の五月女さんだった。業界歴が長く裏も表も知り尽くしている明るい人だった。「ザ・ノンフィクション」の話も言える範囲(笑)で聞かせてもらった。

この流れで人力車に乗らないという選択肢はない。明朗会計だし旅の終わりに人力車ってのも思い出になる。夫婦そろって初めて乗るので興味津々でもあった。

●人力車でハプニングも

ただ、すでに13:30で16:00頃の新幹線には乗りたい。姫路城の中も当然見学したいという話をすると「45分で姫路城一周を超速で回るコースならいける!」と太鼓判を押してもらったので、そのコースで出発することにした。俥夫は若手のイケメン栗宗希光さん。姫路城にまつわる逸話を面白く話しながら、時にはクイズ形式で雑談しながら、この暑さの中を突っ走る。かっこいいっす!

途中で人力車ではほとんどないというパンクも経験した。初めての人力車なので多少ゴトゴト走っていてもこちらは快適だと思っていたのだが、出発して10分と経たないうちに「乗り心地、悪くないですか?」と何度も聞かれて「いや、いいですよ」と答えていたのだが、俥夫ご本人がどうもパンクしたみたいだと道を逸れて停車した。

そこで我々をいったん降ろして日陰に連れていき、携帯電話をかけ始めた。どうやらパンクで車の変更になるようだ。この非常事態にイケメンもちょっと不安げだった。そもそもコースを外れて停車して怒られないかも心配そうだった。もしかすると初めてのパンクだったのかもしれない。我々は45分コースでギリギリの設定だったので時間の心配をしていた。

人力車の交換ってどうやるのかと思ってみていると、さっきの五月女専務が別の人力車を引いてこられた。そりゃこの方法以外ないよな。交換車も人力で引いてくるしかない。携帯電話がない時代はどうやっていたんだろう…。「いやーすみません!次の車も出払っていて!」と五月女専務はここでも明るい。パパッと車を交換してパンク車を引いて戻って行かれた。いやはや出発後10分程度で良かった。

●東西南北から見る姫路城

車を変えると確かに乗り心地が格段に良くなった。ゴトゴト感はほぼなくスイスイと滑るように進む。イケメン栗宗希光さんの弁舌も滑らかに戻った。姫路城は南側(姫路駅側)から眺めることが圧倒的に多い。側面や裏面を見に行く観光客はほとんどいないという。確かに北側も美しく歴史を感じる城壁などもあるが観光客の姿はほとんど見ない。そこを一周しながら要所で記念写真を撮ってくれるので、満足感はとても高かった。パンクのハプニング込みで思い出に残る体験が出来た。年取ったらゆったりコースも乗ってみたい。

写真もたくさん撮ったがいい写真には我々も写っているので、ここでは乗ったままスマホで撮った写真を東西南北で並べてみた。

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一周回って45分コースだったが、パンクの車交換もあり全行程60分程度だったと思う(料金はもちろん45分コース)。とりあえず時間的に許容範囲で助かった。そのあと姫路城のなかに入り最上階まで上った。

最終的にJR姫路駅には16:00過ぎに着いたのだが、その時点で乗れる新幹線を探してスマートEXで予約をいれ、駅ビルのカフェに入ったのだが、そこで頼んだパフェの出てくるのが遅くて遅くてまいった。もうキャンセルして出ようかというギリギリになって持ってきた。こっちのほうが時間的には危なかったな。味わう暇もなく食べ終わり、荷物をロッカーから出して17:26発の新幹線のぞみ176号東京行に乗ったのだった。

今年のお盆は台風の直撃や南海トラフ地震の不安が一気に広がったが、8月14日に下り新幹線で出発したため、ちょうど不通の区間を避けた格好になった。ハプニングといえば予定していた徳山から新神戸行きが東京行新幹線だったので全線不通になり、新神戸着の新幹線を前日夜に取り直したことくらいか。それもスマートEXだったので実家で出来て助かった。公共サービスは新しいものを面倒がらずに使ったほうが良いな。特にSuica連動でスマホ機器をいちいち駅で取り出さなくて良いのがうれしい。

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夏旅2024 夫婦編(7)~神戸港ウィークエンド花火 ~

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歩き回ってホテルに戻り角煮バーガーとスイーツも食べ終え、シャワーも浴びて着替えをして18:30を回ったころに神戸ポートタワーのあるメリケンパークに出かけた。花火は19:30からだったがホテルオークラ神戸からメリケンパークは直結なので、会場の雰囲気を味わいながらぶらついてどこで見るか考えながら場所取りをした。

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多くの人が詰めかけていた。階段状に座れる場所はもうほとんど空きがない。オリエンタルホテルやその前に停泊する船上レストランからも見られるようだった。結局、(モアイ像のような)神戸海援隊の碑の土台の前に陣取った。花火は5分くらいなので立ち見でも大丈夫。5分だけど結構内容の濃い花火で神戸港の美しさと相まって充実した気分になれる。

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花火が終わって夕食をどうするかということになった。南京町は夜が早いが、やっている店もあるんじゃないかと、夜の南京町に向かってみた。しかし20:00頃だと、ほとんどの店は終業時間を回っている。そもそも昼は食べ歩きで来ているので、どんな食堂があるのかもリサーチできていなかった。そんなときに出会ったのはグリルキッショウだった。まさかの二夜連続で神戸牛!

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グリルキッショウさんは神戸牛愛をめっちゃ説明してくれた(笑)。神戸の最後の夜でもあるし、せっかくなので神戸牛ステーキにした。サーブしてくれた女性店員さんも気さくな方で、神戸牛のフィレとサーロインとシャトーブリアンの違いなども熱く語ってくれた。目の前でフランベされたサーロインは格別だった。また来たいお店だ。

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夏旅2024 夫婦編(6)~南京町でランチ ~

鉄人28号のモニュメントを後にして南京町に戻って来た。最初にめざしたのは豚まんで有名な老祥記だったが案の定大行列だった。最初は並んでいたが、この日は姉妹店の曹家包子館(ソウケパオツーカン)でもテイクアウトをしているというアナウンスがあったので、向かいにあるそちらに並び替えた。結局こちらでも並んだけどとりあえず購入出来て、お店の前の広場のベンチに空きを見つけてそこで食べた。

その次に、何が食べたいか考えつつ、 適当に歩きながら食べられる北京ダックがある華鳳でまた行列に並んで、400円の北京ダックを買って食べ歩き。ハンバーガー女子の妻はこういうものを食べるのが上手いが、私はとにかく苦手だ。タレがこぼれるのが気になって味はよくわからないが、この雰囲気を味わう。

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その後、デザートというか、この後ホテルに戻って食べるおやつとして、エストローヤルのシュー・ア・ラ・クレームなどを購入した。しかしもう少し腹に入れたいということで吟味した結果、朋榮の角煮バーガーを食べることに。お店に行くと調理してるお兄さんに「美味しいとこのスイーツ持ってますね!」と言われつつ、角煮バーガーもホテルに持ち帰って食べるというと「ご事情、すべて承知しました!」みたいな感じで会話も面白かった。

こうして南京町からホテルオークラ神戸に戻ったのはちょうどおやつタイムの15:00ごろだった。

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朝から時間配分も運動量もなかなかのものだったが、それにしてもまだ早すぎる15:00にホテルに戻ったのには理由がある。この日は土曜で、毎週土曜に神戸港で花火が上がるのを見に行く予定だったから。先週は台風と地震(南海トラフ地震臨時情報)警戒とで中止になっていた。この日はピーカンで花火日和と言える天気だった。

ホテルオークラ神戸は神戸ポートタワーの近くにあるので、いったん部屋で休んでから花火に出かけようということにした。この時、懸念だったのは買い過ぎたスイーツをどこまで食べるかと、食べたら眠ってしまい花火の時間に起きられないのではないか…ということだったが、何とか大丈夫だった。

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夏旅2024 夫婦編(5)~鉄人28号 ~

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須磨寺の奥の院から降りて来たのが12:30頃だった。そこから新長田駅まで戻って途中下車し、鉄人28号のモニュメントを見に行った。横山光輝先生原作のアニメでの身長と同じ18mの巨大なモニュメントだ。駅からアーケードを通っていくと見えてくる。これが普通にそこに存在するってところがすごい。

アーケードの街灯も鉄人28号になっていて芸が細かい。須磨寺から戻ってきたものだからこんな妄想に囚われてしまったことをお許しください…。

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1995年の阪神淡路大震災から14年後の2009年、作者の横山光輝先生ゆかりの地に建てられたのがこの鉄人28号モニュメント。私は横山光輝さんの漫画では『伊賀の影丸』を全巻持っていたが、鉄人28号は読んでいないしアニメも見ていなかった。山口県で放送していなかったかもしれない。しかし昨日の安彦良和展で安彦先生の超初期の「遥かなるタホ河の流れ」のタッチが横山光輝さんにそっくりで驚いた。少年漫画のタッチそのもので、現代の漫画では見ることのないタッチだが、それだけに郷愁も誘うし独特の存在感が漂う。

横から見ても後ろから見ても実にシンプルで良い。

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途中下車しての滞在時間は20分程度だったが、気持ち的には昨日の安彦良和展と連続して楽しめた。これで南京町に戻れば、ちょうど13:30頃でお昼時だ。朝から相当歩かされて食べる気満々の妻といざ南京町へ!

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夏旅2024 夫婦編(4)~ 須磨寺 ~

8月17日(土)は朝9:00頃にホテルで朝食ビュッフェを食べて観光に出発した。ホテルオークラ神戸は南京町にも近く歩いて行ける。しかし朝食後にすぐ南京町に繰り出してもお腹いっぱいなので、事前にリサーチしておいた須磨寺まで電車で行ってみることにした。

南京町は帰りによる予定なのでロケハン的に歩いてJR元町駅へ。そこから須磨駅まで。途中の新長田駅を過ぎたあたりに鉄人28号のモニュメントが一瞬見える。ここも帰りに途中下車することにしてまずは須磨駅へ。

須磨寺に行こうと思ったのは、今年の大河ドラマが吉高由里子主演の「光る君へ」だったから。光源氏が若木の桜を植えたのが須磨寺だという『源氏物語』の逸話があるというので(読んでないもんで聞きかじり)。ついでにこのエピソードについて生成AIのgeminiにも聞いたので引用しておきたい。

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このエピソードは、源氏物語の第12帖「須磨」の中に描かれている描写の一つです。光源氏が須磨に流されて、寂しい日々を送る中で、若木の桜を植えてその成長を見守り、故郷や愛する人々を思い出すという、物語の中のひとつの場面なのです。
(中略)

「須磨」の章で何が描かれているのか?

源氏物語の「須磨」の章では、光源氏が都を追われ、須磨に流される様子や、その地での生活、そして故郷への思いなどが描かれています。若木の桜のエピソードはその中の重要な場面の一つであり、光源氏の心情の変化や物語全体の雰囲気を象徴的に表しています。
📖

ということで、紫式部のドラマには源氏物語のこのエピソードがまんまは出てこないけど、せっかく今年神戸に行くならということで須磨寺に行くことにした。これを書いているのはもう11月だが、いまならパワハラで失職した斎藤元彦元兵庫県知事のニュースの現場ってことで兵庫県庁を見に行っても良かったかも(楽しくはないな…)。

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須磨駅前は海水浴場だった。青い海と青い空を見るのは気分がいい。しかし喉が渇く!駅のコンビニで飲料を調達しいざ須磨寺へ。googleMapの選んだ最短距離をたどったのだが沖縄での失敗が蘇る。あの沖縄の青い海、青い空、急な坂!そう、GoogleMapは高低差を考慮しないのだった。しかし歩き始めてしまったので、急な上り坂をゆっくり歩いて行った。それはそれでなんだかおもしろかったが。

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須磨寺は源氏物語よりも平家物語のほうが有名だ。源平合戦にゆかりのモニュメントが多かった。geminiによると、

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須磨寺は、単なる歴史的な場所にとどまらず、人々の心に深く残る物語の舞台となっています。平家物語の「敦盛最期」は、武士の悲哀や無常観を描いた美しくも悲しい物語として、日本人にとって特別な存在です。須磨寺を訪れることで、歴史のロマンを感じるとともに、人間の心の奥底に触れることができるでしょう。
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生成AIはなんて便利なんだ。人間が馬鹿になっていきそうだ。それはそうと、他にも弘法大師にゆかりの寺でもあった。弘法大師は須磨寺奥の院に祀られている。せっかく坂道を上って来たんだから、もう少し上っても同じだ、と妻も思ってくれたかどうかは定かではないが、奥の院まで上ってお参りして来た。

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2024/11/02

夏旅2024 夫婦編(3)~ 安彦良和展と青いりんご ~

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8月16日(金)15:00過ぎにホテルオークラ神戸にチェックインして16:00には兵庫県立美術館に到着していた。安彦良和展を観賞に行くという目的の神戸泊だったが、その後の行程を考えると初日に訪問するのがもっとも効率的だという結論に達していた。正解だったと思う。

安彦良和さんといえば機動戦士ガンダムの作画監督として有名だが、個人的には安彦さんの絵が好きだ。うちにはアリオンの版画もある。アリオンの頃の美しい線は素晴らしいが、今回の展示で漫画家を目指されていたころの原画(大学ノートに書かれたものなど)を見ると、手塚治虫や横山光輝などの巨匠のタッチによく似ていて驚く。確かに初めから上手いのだが、アリオンの線とはまったく別人かというくらいに漫画のタッチなのだった。アニメ制作が作画に大きく影響しているんだろうなと感じた。

またストーリーテラーとしても独特の感性を持っている人だ。それは『原点 THE ORIGIN』を読んだ頃から感じていた。学生運動の闘士だった経歴から左翼思想といえばそれまでかもしれないが、そんなイデオロギーだけで括ってしまう凡庸さを簡単に飛び越えて、理想の共同体意識とか人物へのまなざしが大きい。SF作家たるものそのくらいの大きな視点や人類への冷徹な視線を持ってこそ描ける世界があると思う。

閉館のアナウンスが流れる頃、美術館の外に出た。兵庫県立美術館のシンボルといえば安藤忠雄の青いりんごだ。野口五郎の「青いリンゴ」を口ずさみながら、というのは独身時代までで今回はやらなかったが、二人で見に行った。草間彌生の黄色い南瓜赤い南瓜、そして安藤忠雄の“青春のシンボル”青いりんご。夏旅夫婦編で信号色がそろった瞬間だった(笑)。巨大な果物のオブジェってのは、ただそれだけで、偉大だと思う。

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美術館を出て三宮まで戻り、まったく予約もしていなかったが神戸牛を食べようと探してステーキ仙さんへ。インバウンド全盛期だからか外国人客ばかりだった。食べ比べセットを注文して食べてホテルへ帰った。一日中天気は良く夜景も美しかった。

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