google-site-verification=o_3FHJq5VZFg5z2av0CltyPU__BSpMstXTEV1P8dafg ひとくちメモ: 2024年9月

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2024年9月の2件の記事

2024/09/01

夏旅2024 夫婦編(2)~ 新神戸着 ~

8月16日(金)の昼には徳山駅から新幹線のぞみ148号で新神戸に行く予定にしていた。しかし前日の夜、実家でスマートEXを見ていると台風7号の影響で動いていない新幹線のリストが掲載されていた。新大阪から東京までの新幹線は全面運行停止というのは知っていたが、新神戸までは動くと高をくくっていた。しかしなんとなくリストを覗いてみると、のぞみ148号は運行停止リストに載っていた…。

のぞみ148号は博多から東京まで乗り換えなしで行ける新幹線だったからか、博多から新大阪までの西日本を含めて全面停止になっていた。これはまずいと、21:30頃だったが別の新幹線を探した。すでに徳山から乗り換えなしで新神戸まで行ける新幹線さくらに空きはなかった。そこでこだま850号で徳山から広島までで行き、そこから運行停止リストになかったのぞみ26号で新神戸まで行くことにした。

こういうときスマートEXは便利だ。その場で変更できた。2019年に実家から直島に向かったときは、前日の台風情報や運行停止案内を見聞きして徳山駅に向かって手続きをしたものだ。

翌11:00、母の運転で徳山駅の新幹線口まで送ってもらった。80歳を超えるが住み慣れた徳山の街はいまでも運転して出かけている。免許返納をとはなかなか言えない。徳山の街中は走りやすいのが幸いだ。

徳山駅に着くと運行停止新幹線リストの貼り紙があった。みどりの窓口や券売機の前には行列が出来てはいたが、以前ほどの混雑はなかった。おそらく前日までに交通情報が行きわたり、予約変更もされ、新幹線の臨時便も出たりしていたので8月16日に上り新幹線の混乱も少なかったのではないかと思う。我々もSuicaで徳山駅の改札口を入った。昨晩スマートEXで変更した列車の座席番号用紙が乗り換え後も含めて2枚改札機から出てきた。便利な世の中になったものだ。便利になるスピードと自然災害が強大になっていくスピードとが相関しているような錯覚すら覚える。

●新神戸からホテルへ直行

広島での乗り換えもスムースで、乗り換えの不便さはほとんど感じない。ただ、持って行ったスーツケース(アメリカン・ツーリスターのテクンナム・スピナー)の取っ手がやはり厳しい。宮崎旅行で壊れて汎用品に取り換えたが、それもネジが甘くすぐに取れそうになる。ネジが取れるたびに荷物を出して、中に転がっているネジを拾いプラスドライバーで取っ手をつけるため、ドライバーも持ち歩いた。とにかく早くこのスーツケースからオサラバしたい!

新神戸から電車で三ノ宮へ。今回はホテルオークラ神戸で二泊の予定にしていたので、ホテルまでのシャトルバス乗り場に向かった。神戸泊は台風が来るからではなく、せっかくなら帰りにどこかに寄りたいなと以前から話していて、ちょうど安彦良和展を兵庫県立美術館でやっている時期だったので神戸泊にしたのだった。妻も神戸牛や南京町で美味しいものが食べられるならと承知してくれたわけだ。

シャトルバスの車内は混んでいた。係員の方に私のスーツケースの取っ手が取れやすいと話すと丁寧に社内に持ち込んでくれた。着いたのは14:30頃だったが、ホテルまでの道路はそこそこ混雑していた。

ホテルオークラ神戸は海沿いのメリケンパークの横なので、土地勘がない我々は、街中に出るには毎回シャトルバスか巡回バスかタクシーかで三宮まで来る必要があるのかなと思っていたが、南京町が大変近く元町駅なら難なく歩けることが分かりホッとした。

20240816_145851s ちょうど15:00頃にホテルにチェックインできた。19階の部屋だったが観覧車側ではなかった。とりあえずホッと一息つきたいところだが、新幹線のなかで今後の予定をいろいろと考えたところ、着いたその日に兵庫県立美術館に安彦良和展を観賞するのが一番効率がいいという結論に至っていたため、すぐに出発することにした。

兵庫県立美術館に行くには三ノ宮駅まで出る必要があったのでホテル玄関横からのシャトルバスを利用した。阪神本線の神戸三宮駅から岩谷駅まで電車に乗り、そこから美術館まで歩いた。16:00少し前に到着した。

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夏旅2024 夫婦編(1)~ 徳山帰郷 ~

今年の夏旅は台風が集中した8月14日から18日までを予定していた。8月8日頃に小笠原沖で台風5号が発生し、12日には南鳥島近海で台風6号が、翌13日には強力な台風7号、14日にはその東海上に台風8号が次々に出現した。一時は4つの台風が東日本の天気図に描かれていた。

昨今の気象予報はかなり正確であり、この一連の台風は東海地方から東北地方までを暴風雨に巻き込むことはほぼ確実と考えられた。メディアも連日台風への警戒を告げており、お盆を直撃した台風によって予定変更を考えた人も多かった。

台風といえば例年、フィリピン沖や台湾、沖縄の近海で発生し、九州から本州へというコースが多いが、台風5~8号は明らかにその想定コースから外れていた。どれも東日本に上陸または東北沿岸を舐めるようなコースだった。

台風に先駆けて大きな地震もあった。8月8日に日向灘で震度6弱(M7.1)、8月9日神奈川県西部で震度5弱の地震が起き、気象庁は南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を初めて出した。

地震情報と台風情報を受け、交通各社の運行停止や減便が相次いだ。特に8月16日(金)の台風7号が最も警戒され、8月10日(土)から3連休でお盆休みと合わせて遠出や帰郷をしていた人たちは8月15日のうちに帰宅しようと駅や空港に詰めかけた。JR各社も8月16日の新大阪~東京間は全便運休を決め、前日の8月15日には増便して何とか8月15日のうちに東日本方面の乗客を戻そうとしていた。

そんななか、私たちはどう動くかを考えていた。

●8月14日に徳山へ

8月14日(水)の下り新幹線は動いており予約もしてある。これは問題なく乗れるはずだ。それ以前にお盆休暇で動いていた人たちはこの地震と台風とで早めに上り新幹線で戻ってくるだろう。またここからは出発を取りやめる人も多いだろう。だったら逆に行った方が良いと思った。台風の関東にいる必要はない。山口県の実家でやりすごせばよいと思った。

新型コロナの影響で2022年の夏旅以降、実家に帰っていない。2年前のときも台風8号が関東を襲っていたため実家に一泊することにしたのだった。また今年は父が入院や通院を繰り返していたため両親に顔を見せに帰りたいと思ったし、妹の子どもたちも出産、就職、結婚と三者三様のめでたい状況にもあったので、近況も聞きに帰った。妻の実家にはもともと今夏は帰れない予定だったが台風の影響でかえって予定していなくて良かったかもしれない。

実家には二泊した。8月16日には新神戸に行く予定にしていた。これも台風5号が来る前からの予定だった。せっかく山口県まで行くなら、とんぼ返りでなくどこかに寄りたいということで、ちょうど兵庫県立美術館で「描く人 安彦良和展」をやっていたのでこの美術展を目指すことにした。6月に雑誌『芸術新潮』で特集されていて、観に行きたいと思っていたのだが、神戸では難しいとなかばあきらめていたので、この機会は逃すまいと思ったのだった。

実家では特に何をするわけでもなかったが、そういう時間を過ごせることが大切な気もする。妻もうちの両親には何度かしかあったことがないわけだが嫁姑問題が皆無なのは良いことだ。出産間近の妹の三女も夫婦で顔を見せた。私たちの結婚式でリングガール(高校生だったが)をしてくれた子が母親になるわけだ。春に結婚した長女はすでに実家を出ていて会えなかった。就職が決まった次女は名刺交換(という行為)をしたいというので、たまたま名刺を持ち歩いていた私と名刺交換した。

8月15日には妹の出社時間に合わせて車に同乗させてもらい妻と駅前まで散歩しに出掛けた。徳山(周南市)の街中は高校時代とはずいぶんと変わった。駅前なんて知らない土地のようだ。駅前からみなみ銀座、銀座通り、銀南街とめぐって青空公園あたりまで暑いなか歩いた。シャッター商店街はお盆だからか人影もまばら。昔の活気は完全に失われていたが、新しい商業ビルも出来つつあるし、ところどころにおしゃれなカフェも出来ていると妹には聞いたから、活気を取り戻してほしいものだ。

昼は駅前のカフェクラブ・ミルに入った。徳山にいた頃は入ったことがなかったが、雰囲気のよいカフェだ。前にローカル路線バス乗り継ぎの旅で太川さんと蛭子さんが立ち寄っていたはず。それを覚えていた。

その後、駅ビルの土産店で、お菓子をいくつかと、地元の酒蔵はつもみぢの銘酒原田の特別純米酒と純米大吟醸、それと特別純米酒西都の雫の3本を買った。実ははつもみぢの原田くんは中学時代の同級生なのだ。両親や妹と飲み比べしようと買った(妻は下戸)。そしたら、たまたま妹も原田の純米吟醸を買って帰って来たので4本の飲み比べが出来た。評価としては大吟醸が美味いのは当然だが、米が山田錦でない「西都の雫」もみんな高評価だった。私もそう思う。徳山土産は獺祭ばかりでなく西都の雫もお薦めできる。


 

 

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