夏旅2023 夫婦編(8)~ ルートビアとの遭遇 ~
●最後に待っていたルートビアというトラップ
夕食は国際通り入口にあるA&Wに入った。ここも沖縄で有名なハンバーガーチェーンだ。ハンバーガー好きの妻は美味しいハンバーガー店も複数物色していたが、この時間に空いている店は少なくA&Wで食べることにした。混んではいたが3階席には若干空きがあった。ただし3階は20:00までだという。2階は22:30までだが満席だった。まぁハンバーガーだし30分程度でサクッと食べてホテルに戻ろうと3階で食べることを告げて注文した。
沖縄出店60周年の記念でフレーバールートビアフロートモヒートグリーンという記念ドリンクがあったので、記念という言葉に弱い私はそれが入ったキラキラサマーコンボにした。看板ドリンクのルートビアは飲み放題だという。「なんと太っ腹な!」とこの瞬間は思ったものだ。それがひとくち飲んだだけで180度の意識改革を迫られた…。
注文しているうちに2階席に空きが出来たのでそっちに変更した。席について18,000歩近く歩いた一日を振り返った。最初の計画の3倍も目的地を回れた。久高島、斎場御嶽、ニライカナイ橋展望台、ガンガラーの谷と路線バスの旅の一日で全部回れるとは思ってもいなかった。
いやー良かった良かった、喉も乾くねとルートビアに口をつけた。最初はフロートの甘味がした。しかし液体が喉を通った瞬間、寒気のするような不快感が襲ってきた。たとえるならシャンプーを間違えて飲んでしまったような。このときはじめてルートビアという飲み物の洗礼を受けたのだった。一生消えないデジタルタトゥーのようにその不快感が残った。
A&Wのハンバーガー他の食べものはみんな美味しかった。妻が頼んだ飲み物も美味しかった。しかしその美味さをルートビアの不快感がすべて台無しにしていく。なんなんだこのシステムは。最初はモヒートグリーンの仕業かと思ったが、どうやらルートビアそのものの味だった。
ネット検索してみると「サロンパスの味」という形容が多い。確かに言い得ている。サロンパスは食べたことがないが。これほど喉越しの悪い飲み物を飲んだことがない。ドクターペッパーが好きな私だが薬草系ジュースとしても完全に別物だ。ミントからおいしさだけを外したような感じだ。爽快感とは異なるこの感覚。喉を通って一瞬の間があり悪寒のような不快感が込み上げてくる。慣れることがない。喉の渇きを潤すことも出来ない。
ワサビを死ぬほど食べる外国人の映像を見たことがあるが、奴らの狂った舌にはこれが美味いと感じるのだろうか。本当にこんな飲み物がこの世にあるのかと驚いた。それほどまずい。どれほど不味いと言っても言い足りないまずさだ。これを後輩に話したら、それほどネガティブな情報を聞いたら飲みたくなると言われた。それが狙いかとすら思った。悪魔的な飲料だ。一度は飲んでみて欲しい(責任は持たない)。おかわり自由といわれたが拷問か。半分も飲み切れなかった。
食事を終え店を出た後には近所のコンビでポークサンドピリ辛豚味噌おにぎりとオリオンビールとオリオンWATTAパイナップル味を購入してホテルに戻った。口直しをせずにはいられなかった。A&Wは美味しいがルートビアだけはもう飲むことはないだろう。いや、やはり怖いもの見たさでもう一回くらいは飲んでしまうかも…。悪魔的だ!
こうして沖縄旅行の二日目が終わった。まだまだ始まったばかりなのにこんなに長くなってしまった。
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