google-site-verification=o_3FHJq5VZFg5z2av0CltyPU__BSpMstXTEV1P8dafg ひとくちメモ: 2022年12月

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2022年12月の2件の記事

2022/12/29

2022年のこと

Img_20211231_1829232022年末のことしの漢字を書き終えて、ようやく備忘録に取りかかれる。2021年末は12月30日に書いていたので、その翌日から。大晦日はコンラッド東京のアフタヌーンティへ。前にフレンチのコラージュさんには食事に行ったことがあったけどアフタヌーンティは初めて。沈みゆく2021年末の夕陽を眺めていました。

年が明けて1月には日比谷OKUROJIにあるエイトベースへ。我々夫婦とK氏O嬢の四人でVリーグを見に行く予定だったけれどコロナ禍で試合が中止になり急遽飲み会となりました。如空という地酒が美味しかった。

二酸化炭素濃度を測るメーターも購入。飲食店では800前後が正常レベルというけれど、閉め切っているとすぐに1200レベルを超えます。でも5分も窓を開けておくだけで700くらいまではすぐに減少します。これを肌感覚で知れたことは良かったな。1月には財布も新調しました。

2月にはメインのテレビを買い替え。置き場の寸法を測って行きSONYのブラビアを購入。画面の明るさが断トツに良かったのとテレビ台に置く脚の位置も決め手でした。良い買い物でした。最近のテレビは完全に通信機器なのでwifi必須ですが、wifi機器が増えすぎてテレワークをするには同時使用機器を考えてやらなければならなくなりました。ブラビアコアクーポンも期限までに使わなければ。妻は2月にアメリカン・コッカースパニエル風のパーマをかけました。

Img_20220220_122153中銀カプセルタワーが50年目の今年取り壊されると聞き、一目見ておこうと出かけました。黒川紀章のメタボリック建築の傑作です。この後、北浦和まで足を延ばし、そこにあるカプセルのモデルルームも鑑賞しました。

この時は見学者はほとんどいなかったのですが、4月に再度訪問したときには写真撮影に来ている見学者が結構いらっしゃいました。年末にはもう更地になっています。一等地ですからこの後どんな建物が立つのかな。

3月には箱根へ。正月に何気なくネット予約サイトを見ていたら、いつも取れない保養所が空室になっていたので思わず予約し勢いで行きました。毎回箱根で巡るルートは決まっていてポーラ美術館ともうひとつくらい美術館(今回は岡田美術館)を巡り、海賊船やロープウェイで移動して餃子センターで餃子を食べるというのが基本です。しかし今回は富士屋ホテルあたりを散策してカフェ・ド・モトナミさんでかき氷などを食しました。また、宮ノ下あたりに行くならと松本清張の『蒼い描点』の舞台のあたりを散策しました。坂道で結構大変でした。

5月4日には森の美術館へ。亀山裕昭さん初の個展で在館されている日だったのでご挨拶くらいは出来るかもと行ったのですが、信じられないくらい充実した日になりました。そのときの様子はブログにも書きました。亀山裕昭さんの作品は今後もずっと注目していきたいですね。

5月11日に上島竜兵さんが亡くなりました。ダチョウ倶楽部についてはひとくちメモでも何度か書いてます。竜兵上島のオチのない話とか竜兵会の書籍とか。太陽さまと呼ばれた明るいキャラクターだったのでその死は衝撃のひとことでした。5月には松山千春さんのコンサートにも行きました。正直、声は出ずらくなっていたチー様ですが、そのしゃべりは健在です。

5月28日にはガレリア表参道原宿店へ月乃カエルさんの個展を鑑賞に行き、Ammonaite Blue に一目ぼれしました。売約済みだったのですが、お店の方から直接カエルさんにその場で電話してもらい作っていただけることに。感謝感激です。月乃カエルさんの作品もアジア中心に人気が出そうですし、これからも注目したいと思います。

このあたりまでは昨年の夫婦アルバムには収録済みなので、ここからが備忘録の本番です。長かった(笑)。

●2022年後半

7月に月乃カエルさんの Ammonaite Blue 2022 が届き飾りました。うちの壁は結構多くの美術品が飾ってあり空間が少ないのですが、今回は小品なので毎日目につくところに飾れました。

7月29日は岩手県盛岡市の山下達郎ライブに行く予定でしたが、10日前に山下達郎さんのコロナ感染が公表され中止になりました。当時の隔離期間は10日間だったのでライブが中止になるかどうかギリギリの日程でしたが2日前に中止が発表されました。しかし新幹線のチケットも宿も取っていたので妻と相談し旅行と割り切っていくことにしました。そして江口寿史「彼女」展を鑑賞できたのでした。迷わず行けよ行けばわかるさの精神で正解でしたね。

翌日は平泉まで南下して金色堂を鑑賞しました。妻は初めてでした。私は震災の年(2011年)の9月に被災地を回った後に訪れて今後の復興を祈ったことがありました。今回は純粋に観光で訪問し、川瀬巴水の絶筆版画「中尊寺金色堂」になりきり写真を撮ったりしました。

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8月はJALのマイルを消化する必要もあったので宮崎県まで飛行機で飛び高千穂峡に行きました。そこからバスで博多へ行き、久しぶりに山口県の実家にも寄れました。この旅行記は(1)から(12)まで詳細に書きました。8月はほぼこれだけしか書いてませんが…。

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9月17日には静岡の妻の実家に帰省しました。その帰りに今年2度目の箱根泊。ポーラ美術館では開館20周年記念のピカソ展「青の時代を超えて」を鑑賞しました。22日には曼殊沙華の群生地で有名な巾着田に行きました。私が2009年にスーパーカブで遠征(?)した懐かしい場所です。妻はもちろん初めてです。そこから途中で雨に打たれつつ高麗神社まで歩きお参りしました。

10月1日(土)妻は友人たちとラグビー日本代表のオーストラリア戦を観戦に。私はテレビ観戦しながら自宅で弾き語りしまくり。でもこの日、アントニオ猪木さんが永眠されました。闘病生活までも映像で残し偉大な昭和のプロレスラーが旅立たれました。猪木さんの「道」は何度も暗唱しました。ひとくちメモでも「1976年のアントニオ猪木」「アントニオ猪木はトランスナショナルの体現者」でリスペクトしています。

10月8日(土)には江の島と茅ヶ崎へ。私は茅ヶ崎で暮らしたことがありますが江の島上陸は初めてでした。とても気持ちがいい島でまた行きたいです。茅ヶ崎では「THE 新版画 版元・渡邊庄三郎の挑戦」を鑑賞。こちらが本命でした。箱根で川瀬巴水の「あけび橋の月」を見て新版画に興味を持ち、その創始者の渡邊庄三郎のことも知りました。そのときのことも2016年にひとくちメモで書きました。その流れでどうしても見ておきたかった美術展でした。素晴らしかったです。

10月15日(土)妻は友人たちと仙台旅行へ。ショーパブなどにも行ったようで、めっちゃ羽を伸ばして帰ってきました(笑)。その間、私は南沙織が歌う筒美京平作品を大音響で聴いたり、複素数平面について考えたり、スタンリートゥリッチの映画が見たくなり「スーパーノヴァ」をアマゾンプライムで鑑賞したりしてました。

20221105_145146 11月に入りちょっと多摩方面に散歩しようと立川のグリーンスプリングスというショッピングモールに北欧展を覗きに行き、その後は国立の古民家カフェとして知られているカフェおきもとでフレンチトーストをいただきました。線路沿いを歩いて行ったのですが、店の周りだけがいきなり森のように風景が変わり、その静かな雰囲気がとてもリラックスできる空間でした。ただ人気店なので予約していく方がよさそうです。

11月16日(水)は王子にある北とぴあでナカハチ・オンタイム#36というお笑いライブへ。東京ボーイズが主催のライブでゲストにナイツ、細野晴臣、神田伯山、ねずっちという豪華な布陣でした。細野さん目当てで行ったのですが、神田伯山の講談には引き込まれてしまいました。これはチケットが取れないのもうなずけます。ぜひ単独ライブも見てみたいと思いました。

11月26日(土)には戸田駅前のスープカレーシーエスでスープカレーを食べ、まめしばコーヒーで一息ついた後、池袋へ。池袋は久しぶりでした。そこで妻がローズバッドのVEGANCODEという異素材ミックスジャケットコートを購入。色をみた瞬間に二人ともビビビッと来たのです。妻はどうやら異素材ミックス系の服が好きそうなのです。私もミクストメディア作品が好きだから、そういうとこの趣味が合うのかもしれないです。

妻のコートはこれ以外にオランダのコートブランドspoom.が今年20周年で出したハーフコートを通販で購入しました。セレクトショップで観てこれも二人とも気に入っていたのですが店舗展開しているサイズは1サイズだけだったので、店舗で確認した後にサイズ違いを通販で注文しました。JALともコラボしているブランドでした。

12月もいろいろイベントが多い年でした。12/9(金)は二人で休暇を取り銀座トトキで自然派フレンチのランチ。こちらの十時亨シェフは今年の料理マスターズ倶楽部でシルバー賞を受賞されたシェフ。ちなみにゴールド賞は2020年に宿泊した箱根のオーベルジュ・オー・ミラドーの勝俣登シェフでした。そんな縁も感じて食べに行ってみようと思った次第です。野菜が美味しかったなー。

その後、昨年末にアフタヌーンティを食べに行ったコンラッド東京を再訪。今回は宿泊で。この日しか予約できなかったからこの日休暇を取ったというのが真相ではあるけれど…。某ポイントを利用しての宿泊でした。エグゼクティブスィートルームにアップグレードが数千円で出来た(通常は2万円程度)のでアップグレードしました。通常なら二人でこの時期25万円程度の部屋にポイント+数千円で泊まれたのでラッキーでした。

夕食は隣のパークホテル東京にあるアートカラーズダイニングで。このホテルは全体が吹き抜けで美術館のような造りになっており現代美術作品を鑑賞できます(購入も可能)。その後、プリンス芝公園まで散歩してルイヴィトンが草間彌生さんとコラボしているオブジェを鑑賞しました。草間彌生さんの黄色い南瓜は、今年の夏旅の福岡市美術館2019年の直島でも鑑賞していてご縁があるのでよい思い出になりました。

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翌朝のコンラッド東京の朝食ビュッフェは納得の実力です。10:30まで食べられるのもありがたいですね。チェックアウトは11:00で、せっかくなのでエグゼクティブラウンジで無料のジュースを飲みながらチェックアウトしてみました。

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その後、六本木ヒルズへ向かい、13:00から予約していたユーミンミュージアムへ。この展示は松任谷由実のキャリアを振り返りつつ、ステージ衣装や楽譜や歌詞の生原稿、美大生時代の絵画などを鑑賞できます。2019年に行った細野晴臣さんの「細野観光」と同じ場所でした。

そこから国立新美術館まで歩き「躍動する現代作家展」へ。コンラッド東京に向かう道すがら、銀座にある画廊「美の起原」の近くで月乃カエルさんとすれ違いました。妻が気づいたのですがすでに通り過ぎた後で確証が持てず声をかけなかったけれど、それをツイッターに書いてみたところ月乃カエルさんから「ワタシですたぶん」との書き込みが!また機会があればご挨拶したいです。

12月11日には坂本龍一さんの配信コンサートを自宅で視聴。闘病生活でライブ一本を通しで行う体力がないとのことで、NHKのスタジオで1曲1曲渾身の演奏を録画してモノクロ映画のような作品に仕上げられていました。この美意識はサカモト教授らしかったです。その後、来年の新譜「12」の全曲先行配信もありました。スケッチのようにつくられた楽曲群にいまの教授の心境が表れているように思えました。昼と夕方の2回視聴しました。

12月20日(火)、昔のバンド仲間から新宿御苑にあるオンリーイエスタディというフォーク酒場での忘年会的な歌会に誘われました。今年4月にも誘われていましたがそのときは忙しくて断っていたので今回は参加しました。主催は編プロのTさんと某出版社のM氏。M氏とも知り合いだったので緊張することもなく何年振りかのフォーク酒場を楽しめました。二次会では中島みゆきを歌いまくり。

12月25日(日)には朝から穴八幡宮へ。こちらも毎年恒例になった一陽来復御守をいただきに。2019年は冬至の日に行って3時間近く並んだけれど今年は20分もかからずお参りできました。コロナのせいなのか日付のせいなのかわかりませんがこんなに違うものかと思いました。その後、ニューオータニまでこれも恒例となりつつあるバーゲンセール。私の出る幕はなく荷物持ちに徹します。昼食は赤坂サカスまで行きましたが行列店か食指が動かない店かしかなくグーグルマップを開いたところ、前に行った永田町のハンバーガー店オーセンティックまで歩いて8分で着くことがわかりそこにしました。ここのベーコンチーズバーガーは食べやすいし美味しい。

というわけで結構旅行もしたりコンサートに行ったりイベントは多かった気がします。山下達郎ライブは来年2月16日(木)に延期されました。平日の盛岡まではさすがに行けないかとキャンセルするためにチケットをダウンロードしたら前から5列目という信じられない席で置かれた状況が変わりました。キャンセルせずなんとかやりくりすることに。今度は流れませんようにと祈りながら、夏とおなじ盛岡のホテルを予約した年末です。

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2022年末私家版ことしの漢字

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2022年の年末。コロナ狂詩曲とでもいいたくなる場当たり的な政治や行政の数年間がいまも続いている。あまり年末という気分でもないが、毎年6月頃に印刷する夫婦アルバムのための備忘録として一年間を振り返ることにしている。それと今年の漢字を選ぶもの何気に楽しいし。私家版ことしの漢字は「数」にした(画像は毎年おなじみの漢字辞典オンラインさんから引用してます)。 長くなるので、ことしの漢字エピソードと私的な出来事の備忘録は分けて書くことにする。まずは固い話から…。

●外国為替・暗号通貨における「数」

数字や数値に翻弄された年だった。米国FOMCによる4会合連続0.75%の利上げに伴い、金利差取引によって年初115円台から10月には151円を超える円安に(この動きは市場原理)。その後は財務省・日銀による為替介入(円買い)で11月には137円台、更に12月には日銀黒田総裁の口先介入(YCCを0.25%から0.5%までに緩和)で130円台まで円高に突っ込んだ(これは為替操作的)。

これほどの投機的な動きは近年になく140円越えは24年ぶり、130円台は約20年ぶり。来年前半には米国に景気後退が観測されるだろうが、日米金利差を日本側から埋めるべく動くことは日銀が自分の首を絞めるだけであり米国の金融政策頼みの漂流は続く。

投機的といえば暗号資産(仮想通貨)の動きも輪をかけてボラティリティが高く投機的だった。代表的なビットコイン(BTC)は2020年5月の半減期に100万円だったが、2021年10月には先物ETFが登場し700万円台に達した。Web3.0がもてはやされた時期とも重なる。しかし2022年11月には大手取引所FTXの破綻などもあり220万円台まで下落する。まさにジェットコースター相場だ。次の半減期まではこのままだろうか。

米ドルなど法定通貨にペッグしたステープルコインも登場したがまったく安定しない。登場したばかりであり収束するまでには時間がかかるとの見方も出来るが、これは実験室の出来事ではない。仮想空間で起きている数字の動きでしかないが現実社会で生活者を直撃する。仮想空間が現実社会を浸食し始めたともいえる。

Web3.0を担うはずのナスダック企業も株価は軒並み下落。個人的にはこの危機を乗り越えた先にあるWeb5.0あたりでようやくビジネスツールとして新興勢力が登場してくれるのではないかと期待はしているが、こちらの寿命が間に合うか…。生きる時代は選べない。現在進行形のいまを生きるしかないのだ。

●政治における「数」

数という漢字にはくわだて、たくらみ、運命といった意味もある。前者は「権謀術数」の数だか、これらの言葉が似合う安倍晋三が7月に奈良県で選挙応援演説中、暴漢の手製銃で撃たれ死亡した。安倍晋三が祖父岸信介の代から広告塔を務めていた新興宗教団体(旧統一教会)への恨みからの犯行だった。暴漢の生い立ちには永山則夫を連想させる壮絶さがあり、ドラマ「北斗」そのものだとも思った。安倍晋三にはこんな死に方をしてほしくなかった。ちゃんと獄につながれてほしかった。

2月にはロシアがウクライナ侵攻を開始。戦闘は長引き、年末にも終結の糸口は見えない。資源大国どうしによる紛争は資源輸入国の経済にも大きな影響がある。ウクライナ侵攻があり得ることはずいぶん前からゴルバチョフ元書記長も指摘しており、米国を中心とした西側諸国が避けようとすれば避けられたと私は考えている。

西側諸国では一方的にロシアこそ悪の帝国だとレッテルを貼りがちだが、火に油を注いでこの紛争を利用したのは米国だ。米国を中心とした西側諸国はロシアが侵攻しても早期に終結可能だと見誤ったのではないかと思う。 だからこそセーフティゾーンからウクライナを利用して政治的優位を保とうとした。ウクライナが東から西へ軍事同盟を寝返ろうとしていることを利用しロシアとの紛争回避の道を取らせず、ウクライナを生かさず殺さずの立場において武器を供給し続けた。

その結果、ロシアは想定通りに侵攻し、扇動家ゼレンスキー大統領が率いるウクライナとの平和的な第三の道は閉ざされた。ロシアにも米国にもウクライナにも戦争回避をしなかった責任はある。もはや平和的解決はないかもしれない。核兵器を持つロシア、中国、北朝鮮、太平洋上の米国に囲まれた原発大国日本という極東情勢は深刻度を増す。核の傘には穴が開いている。いつ降り注ぐかわからない。

悪政支配や収奪を暴力で解決しようとするのは人類のもっとも根源的な動物性なのかもしれないが、それを克服しようとするのが民主主義という“どんくさい”手法であろう。社会主義的自由主義といういまだ真に実現したことのない政治的可能性も模索していく必要があると思う。

しかし人類は強欲資本主義こそが自由主義だと考え始めている。強欲な者ほど得をする社会こそが自由だと。それが地球そのものの崩壊につながる人新世の時代を生きていることを今一度立ち止まって考えるときが来ている。ただそれをしないのが人類の多数派だろうとも思う。民主主義は少数派や弱者に耳を傾ける多数派のための規律であり多数派の暴走を許す手法ではないと思うが、すっとぼけた権力者による数の力が暴走している。その暴走によって地球が壊れていくこともまた数字で読み取ることが出来る世の中だ。

●読書における「数」

今年は数学系の読み物を多く読んだ年だった。その最初は数学系というには多少遠いが『コードガールズ』だったか。大戦中の暗号解読に従事した米国女性たちの日常といった趣き。日本人としては敵対国の諜報活動の裏話であり忸怩たる思いもあるが読み物として面白い。この書籍を読む前にテレビで映画「ドリーム」を見ていた。こちらはNASAの宇宙計画で計算を担った女性たちの物語で共通性があったから目についたのだと思う。

たまに理系書目を読みたい年があり、2008年前後もそういう年だった。ただ買い込むだけ買い込んで読んでいなかった書籍もあり、それを引っ張り出して読んだりしている。そんななかから読んだのが『素数の音楽』で、この面白さが今年数学系にはまった決定打だったと思う。いま読んでいる『異端の数ゼロ』も昔から積読状態だったが、こんなに面白かったのかと思いながら読んでる。『数学する身体』や『四色問題』、『アンティキテラ 古代ギリシアのコンピュータ』などもまだ読み切れていないがこの流れで読める気がする。

新たに購入した書籍や文庫もある。『でたらめの科学』は面白かった。デタラメ(乱数)を作ることがいかに難しいか。メルセンヌ・ツイスターなんて言葉はついつい言いたくなる(笑)。賢そうにみえる。『宇宙と宇宙をつなぐ数学』は最先端の数学の入門編のさらに入口といった読み物だった。こういう最先端の話を中学生に話してから数学を教えた方がいいのではないかと思う。『経済数学の直観的方法』は中心極限定理について手っ取り早く読みたくて購入したがこれも面白かった。説明がスパッスパッと切れ味よくてスラスラ読めるのがいい。

挫折しそうな書物もある。ポアンカレ予想のアンリ・ポアンカレ著『科学と仮説』は笑ってしまうほど難解だった。日本語なのにさっぱり頭に入ってこないこの感覚はある意味新鮮。それでも半分くらいは読み進めた。すこし積読しておくとまた次のタイミングが来るのではと期待している。

タイミングって大事だよ。特に知的好奇心には。だから学校教育って嫌い。カリキュラムどおりに好奇心なんてわかないっつーの。そんな時に何か月も勉強したって身に着かない。それほど素直じゃないし頭良くないし飽きっぽいんだ。

しかしほっとくと年月だけが過ぎていく。だから受験ツールとしてだけ使えるツールと割り切ってみんなやってる。それこそ無駄な時間の使い方だと思うけどそれで未来が開けると思ってる人が多い。画一教育が生んだ画一価値観で同調圧力だらけの隣組社会だから、それに耐えた人間にご褒美的に労働と報酬を与える。不条理この上ないが、その幻影の信者がいまの総理大臣岸田文雄だ。その中でうまくやっていくのが人生ならそれでいいけど。ボクはやらなかった。それだけのことだ。

いまになって振り返ると、ひとつでも好奇心を満たせるものに出会えたならそこに自身のリソースを集中したほうがいい。結局人生を豊かにするものって自分の知的好奇心に導かれて身に着けたものだけなんだよ。知らんけど(=2022年の流行語)。

直近読み終えた『数学小説 確固たる曖昧さ』も大変面白かった。数論や幾何学の歴史を小説仕立てで読める。小説としてもとても面白かった。現代数学には物理学が不可欠というか、そこに行かないと面白い読み物が広がらないので、来年は物理学にも視野を広げて読んでいく予定。『すごい物理学講義』はすでに購入済みだ。『時間は存在しない』(未読)の著者による講義だが「はじめに」だけ読んで期待大。

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