google-site-verification=o_3FHJq5VZFg5z2av0CltyPU__BSpMstXTEV1P8dafg 夏旅2022 夫婦編(7) ~高千穂峡三日目高千穂神社~: ひとくちメモ

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2022/08/18

夏旅2022 夫婦編(7) ~高千穂峡三日目高千穂神社~

前日、荒立神社からの帰り道に、二十躰王宮(にじったいおおのみや)という案内板があり、探鳥コースともあったので、そちらに寄り道してみた。王宮跡らしき案内板はすぐに見つかったが、その先がどこまで続くのかわからなかったので、そこで引き返した。高千穂町観光協会のサイトを見るとこの場所にも鳥居があったようだが、このときは鳥居はなくなっていた。災害かなにかがあったのだろうか。王宮というプレートが柵に立てかけられ、鈴も柵にかけられていた。ひっそりと脇道に置かれた王宮の文字に悠久の時の流れを感じた。地味だが天孫降臨を感じるパワースポットかもしれない。

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天孫降臨というと、私にとっては昔読んだ『天孫降臨の夢 藤原不比等のプロジェクト』(NHKブックス)をまず連想する。おそらく「聖徳太子は実在しない」という説が盛り上がったころに購読した。途中まで…。藤原不比等が生みだした聖徳太子という偶像と、神話を藤原氏に絡めて歴史を“作り出す”というプロジェクト…だと思うが、基本知識がないままに読んでいたのでまったく頭に残っていない。ただ、天孫降臨についてこうして触れる機会があると、必ずこの書籍を思いだし、再読してみようかなと思う。しかし手ごわいので毎々挫折している。ある意味ライフワークか。

ついでに、この田園風景と神社との組み合わせに映画「旅の重さ」を感じた。この映画の私への影響力をあらためて感じる。何度も機会があるごとに見直したい映画だ。

●朝の高千穂神社へ

さて、翌8月12日(金)の朝、チェックアウト前に高千穂神社まで歩いた。この日は朝食ビュッフェの電話はせず、昨日コンビニで買ったものを食べ、8:00頃にホテルを出た。商店街もまだシャッターが閉まっていたが、シャッターアート(?)はこういう時間帯しか見られないので、それも楽しい。高千穂神社にはすぐに着いた。

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朝の高千穂神社では、神職の方が掃き掃除をされていた。ご挨拶をして階段を上っていく。高千穂神社は美しい巨樹が何本もあった。私は大木や巨岩が昔から好きで、その影響もあって神社巡りとか川にバイノーラル録音に行ったりしてきたようなところがある。

スピリチュアルといえばいえるが、いわゆるスピリチュアル系の人間ではないと思う。あえていえばアース系?いま大地とつながる(裸足で歩くとか)アーシングという言葉も聞くが、野口体操にもシンパシーを感じる。地球と身体との連続性とか、フラクタルのなかに万物流転の法則性を感じるとか、ある種の精神性と論理性との邂逅を探し続けているような気がする。年を取ると余計に。

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これまで見てきた神話の神々は非常に人間的だったが、荒ぶる神と退治する神と両方がいて、荒ぶる神をも祭ってきた和人の精神性にも興味がある。祟りを恐れるという面だけでなく、荒ぶる行為にポジティブな意味を持たせ積極的に祭るとか、その暴力の道具だった巨石まで祭るなど、清濁併せ飲む精神性があったように感じる。神話への興味は古代人の(現代に通じる)精神性への興味ともいえる。

高千穂神社の裏手には遊歩道があり、高千穂峡に通じているようだった。遊歩道に入ってみると、沢がすぐ下にあるかのように川の流れる音が聞こえる。しかしそこまで近くないことは、昨日の貸しボートの山道を歩いて知っているので、種田山頭火の句碑の少し先まで行って、すぐに折り返した。

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高千穂神社を出て、ソレスト高千穂ホテルに戻る途中、鬼八塚(首塚)に寄った。ホテルを横切ってすぐ左側にある。鬼八というのは悪い奴で、いわば誘拐犯だ。若い娘を誘拐監禁していた。それを退治したのが高千穂神社に祭られている三毛入野命(みけいりのみこと)だ。鬼八はいったん退治された翌朝、息を吹き返すほどの生命力があり、三毛入野命は鬼八の身体を三つに裂いてとどめを刺した。その首塚がここにある。

ということだが、鬼八は渡来人であり、誘拐犯ではなくその娘は鬼八の妻だったという伝説もある。その妻を見初めた三毛入野命が鬼八を殺害したと。そうなると話は真逆で、何が真実かわからなくなる。紛争には双方の言い分があり、歴史は勝者のものであり、真実は覆い隠される。その片鱗がこうして史跡として残るのみだ。

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