夏旅2022 夫婦編(5) ~高千穂峡二日目天岩戸神社ツアー~
12:25集合の天岩戸神社ツアーだが、ツアーとはいっても公共交通機関を使って自分たちで回る自由観光型ツアーだ。それもかなりゆるい設定で、よく言えば柔軟に行程を決められる。決まっているのは、3種類のチケットでタクシー1回乗車とバスの往復に乗れることと、チェックポイントに行くとお土産がもらえることくらいだ。
今回のツアープランはバスセンターから高千穂神社と高千穂峡を徒歩で回り、その後、高千穂峡の売店からタクシーでバスセンターに戻り、そこから路線バスで天岩戸神社へ行くというものだった。もし最初に歩くのがきつければ、自腹でタクシーで移動もできるという。観光案内所の職員さんはとても親切でいろいろと相談した。
午前中にすでに高千穂峡ボートに乗って来たので、あの蛇行した山道はもう歩きたくない。高千穂神社は行く予定だがホテルから近いのでいま急いで回る必要もない。そうなると高千穂峡の遊歩道を散策して高千穂峡を上側から観光して戻ってくるのがよさそうだった。そこで自腹タクシーで遊歩道入口まで行き、そこから遊歩道を歩いて売店に戻り、お土産を貰ってからツアーチケットのタクシーでバスセンターに戻ることにした。
タクシーの運転手さんに埼玉から来たというと、運転手さんも学生時代に浦和に遠距離で付き合っていた彼女がいて、浦和のあたりはよく行ったという話になった。相当昔の話のようだったが。遊歩道手前から幻の滝が見えるとかそんな話も聞きながら遊歩道に着いた。思いがけなく我々のタクシーが来たのを見つけて、速攻で手をあげる人がいた。確かにもうかなり暑い時間帯だ。谷底からの帰り道は、自家用車がなければバスかタクシーになるわけで、同じ立場だったらこのタクシーは命綱に思えたかもしれない。タクシーも帰りの乗客がすぐに見つかりよかった。
この遊歩道も楽しかった。今朝乗った貸しボートを逆側の視点で見ている感じで、観光パンフレットに載る写真はこちらから撮ったものが多い。撮影スポットは渋滞していた。
売店について少し休み、タクシーを呼んでもらった。最初の予定より10分早いだけだった。この時、最初のプランが結構きつきつだと気づいた。あの通りの行程で神社も巡り、遊歩道を歩いていたら相当駆け足になる。ツアーとはいえ、天岩戸神社行のバスは路線バスなので遅れるわけにはいかない。地元の人の足なら大丈夫なプランなのかもしれないが、かなり厳しいはずだとおもった。
帰りのタクシーの運転手さんも埼玉県蕨市に来たことがあるという。横浜のタクシー会社にいたことがあるとか。宮崎県で蕨市という地名を聞くとは奇遇だ。ハワイのマイケルから入間市を聞いたことを思いだした。
高千穂バスセンターに戻ってきて天岩戸神社行のバスに乗った。このバスを逃すとその後の神社での説明会付き参拝に間に合わないから時間厳守だ。天岩戸神社につくと14:30からの説明会付き参拝参加者の待合所で座って待つ。神職による説明は20分程度だが、この説明に参加しないとご神体である天岩戸の洞窟は見ることが出来ない。一日に何回かある説明会なので、もし行くなら必ず参加したほうがいい。
その後、天安河原まで歩く。この場所は天岩戸に隠れた天照大神を呼び出す方法を神々が集まって相談したという場所だ。その相談の結果が、岩戸のまえでどんちゃん騒ぎをして天照大神の気を引くというイベントだというところに、日本の神々のお茶目なところがある気がする。
天岩戸神社の紹介では、天安河原の写真のほうが有名かもしれない。西本宮から見える天岩戸の洞窟は写真NGでもある。天安河原は写真もOKなので観光目的でも歩く価値はある。というよりここに来なければ来た気がしない。そんなパワースポットだ。結構歩くから飲み物は必須。
ツアーからの帰りのバスも路線バスだが、一時間に一本程度なので逃すわけにはいかない。この日は16時台のバスのあとに17時台の最終があったが、そこまでいる場所もないので行程通りのバスで帰ることにした。時間が若干あったので、東本宮の鳥居のあたりまで行ってみた。鈿女(うずめ)の舞の像が立っていて、人が横切ると回る仕掛けになっていた。鳥居まではあまり遠くはなかったが、さすがに上まで登る元気も時間もなかった。
バス停まで戻って時間をつぶすのに大変ありがたかったのが、バス停の向かいにある「天岩戸交流センターあまてらす館」だ。ただテーブルとイスがあるだけの空間だが、飲み物持ち込みOKでとにかく涼しい。熱射病予防にここでバスを待つことにした。助かった。
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