夏旅2019 夫婦編初日 倉敷美観地区
夏旅から実家に戻った後、妻とは15日に岡山駅で待ち合わせていたが、進度の遅い台風10号の上陸が危ぶまれた。お盆に台風が本州上陸、それも年中好天で有名な宇野港(直島フェリーのりば)を直撃しそうだ。そして8月14日の午前中、翌日の山陽新幹線全線運航中止の発表。すぐに徳山駅に向かった。妻にも連絡し、切符の払い戻しと翌16日の同時間に振り替えするよう話した。15日の夜宿泊予定だった宿にもキャンセルの連絡を入れた。これで台風が居座るようなら、すべての予定をキャンセルするしかない。とりあえず準備だけして15日夕方のJR発表を待っていた。
台風は若干速度を上げ、16日(金)の移動は問題なく出来ることがわかった。そこで15日の夜泊をキャンセルした Uno Port Inn に連絡し、17日(土)の夜泊可能かを確認したところ数百円高い部屋1室だけ空いておりOKとのこと。前日キャンセル料が100%の宿だったが差額だけで確保できた。16日の夜は予約していた後楽ホテルの最上階コーナールームにそのまま宿泊できる。これで出発できる。
16日はお昼に岡山駅で集合し、いったん後楽ホテルに荷物を預けて倉敷の美観地区に向かった。妻が大原美術館に行ったことがないためぜひ行こうと決めていた。大原孫三郎や児島虎次郎、石井十次などの話をついついしゃべり続けてしまう私だが、妻はうまく聞き流す(笑)。
とりあえず腹ごしらえ。倉敷アイビースクエアのレストランでランチを食べた。このホテルも一回泊まったが、何度行っても気持ちいい空間。ここからは児島虎次郎記念館を最初に見たいと思ったが、なんと閉館していた。2020年秋に移転して「新児島館」としてオープンするらしい。虎次郎ファンの私としては、新装オープンは喜ばしいが、妻に「里の水車」ほかの作品を見せられないのか…と思った。しかし心配ご無用!大原美術館で鑑賞できた。
大原美術館はいつ来ても楽しい。現代芸術作品もいい作品が次々と展示されていて進化している。2016年のDOMANI明日展でひときわインパクトがあった松井えり菜さんの「サンライズえり菜」(2011)があって嬉しかった。松井えり菜さんは岡山県出身なんですね。
他にも小出楢重(1887-193)の「Nの家族」(1919)や佐伯祐三「広告“ヴェルダン”」(1927)、ルチオフォンタナ「空間概念 期待」(1961)、北城貴子「Reflection – muison-so –」(2006)などが印象深かった。とくに北城貴子さんの作品は、印象派の現代的な解釈というか、とても惹きこまれる魅力を持っていた。他の作品も見てみたくなった。
あっという間に17時を回り、白桃ジュースなどを飲みながら駅に向かった。夕食は夏旅恒例のQUCHIに行きたかったのだが、今年5月に休店になっていた。店舗のあったところに行くと入居者募集の看板が寂しかった。しかたなく岡山駅前を徘徊し和風居酒屋で夕食を食べた。
後楽ホテルではフットバスを借りて足を労った。スマホの万歩計を見ると17,000歩以上歩いていた。次回、新児島館が出来た暁にはぜひ訪れたい。山陽新聞社から出版されていた『児島虎次郎』(1999)も復刊して欲しい。あるいは新たな児島虎次郎関連書籍なども期待したい。
さて、明日は台風で仕切り直しとなった直島だ。前日泊まる予定だったUno Port Innを明日に変更した。明日は朝7:10の電車に乗る必要がある。Uno Port Inn ではチェックイン前の荷物を朝7:30から預かってくれるので、8:00頃荷物を預けて8:22のフェリーに乗る予定だから。そのためには6:00頃には起きて準備しないと。早く寝ようといいつつ、0時過ぎてようやく眠った。
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