google-site-verification=o_3FHJq5VZFg5z2av0CltyPU__BSpMstXTEV1P8dafg ひとくちメモ: 2018年9月

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2018年9月の2件の記事

2018/09/30

終わらない夏旅 2018 中編

名田庄を後にして、岡山県に向かうまでの間は、完全にノープランだった。私は中村伸一院長に会えず意気消沈していた。雨も降り続き、山道をただただ西へと走っていた。ただ、ここから一足飛びに岡山県へというわけにもいかず、どこかで一泊することだけは確かだった。それをどこにするか迷っていたが決定打がなかった。

そこで、まずは琵琶湖を北ルートで進むか南ルートで進むかを検討した。どちらもこの夏旅では走ったことがあった。ただ、南ルートは何度も通っているのに対して、奥琵琶湖方面は2011年の夏旅で城崎温泉を目指した年、一度しか走っていない。

また、その先の日本海側の京都には泊まったことがない。山口・九州方面を目指す我々がなかなか行かない(通らない)うえに、泊まるという選択もほぼない土地、それが“日本海側の京都”だった。だからこそ、こういう機会に泊まる意味はあるんじゃないかと思い、日本海側の京都のどこかを目指すことにした。

こうなると、あとは泊まれるホテルのある場所で、できれば美味いものが食えそうなところを目指すことになる。さらに深夜についても美味いものにはありつけないから、夕食時間には到着できるところでなければならない。そして決めたのが京丹後市だった。名前がいかにも京都風で、なにか古都の風情が残っているんじゃないかと期待した。

しかし、お世辞にも古都の風情とはいえない片田舎といった雰囲気だった。

●京丹後市のあみ☆けんで舌鼓

スマホで当日宿泊予約を入れたホテルは結婚披露宴なども予約できるところだったのだが、着いてみるとほぼビジネスホテルだった。ホテルの周りも車で3週くらいしてみたが、ほとんど夕食を取れそうな店はなく、喫茶店とラーメン屋(ここはちょっと興味をそそられたが)くらいしか見つけられなかった。こりゃ夕食はホテルのレストランかなくらいの感じで、まぁ翌日の熟成肉もあるし、ここは通過点と考えようと思っていた。

Img_20180810_151427とはいえ、S氏がスマホを駆使して一軒の店を見つけた。美味いものへのあくなき欲望でS氏にかなう者などいない。とりあえずホテルから明かりが見えるあたりにいい感じの店を見つけた。いつも満席といった評価だったのでS氏が電話して予約を入れて店に向かった。これが名店あみ☆けんさんとのファーストコンタクトであった。

あみ☆けんさんについてはツイートをしているのでそこにリンクしておきたい。

@hitokuchimemo 2018/8/9 21/28

とにかく居心地のいい店内。我々が食べながら味についていちいち大声で絶賛していたのが聞こえたという店長さんからお礼を言われてしまった()。死ぬほど食べる3人だからな…。そればかりか、帰りには表に見送りに出て来てくれて、なんかまた来たいなって気持ちになった。旅先でこういう美味しい店を偶然見つけることは行き当たりばっ旅の醍醐味のひとつといえる。

翌朝、近くの喫茶店でモーニングを食べ、せっかく京丹後に来たのだから丹後ちりめんのひとつも見たい(買えれば買いたい)と思い、近くを検索して道の駅てんきてんき丹後に向かった。

ここに限らず、今回の夏旅では道の駅をいつもより多く訪問していると思う。それはS氏が道の駅ガイド本を持って来ていたから。道の駅に敏感になっていたので、いつもより連想しやすかった。

道の駅てんきてんき丹後は朝から開いていて、ちりめん商品もいくつか販売していた。妻へのお土産をここで買えたのはよかった。このとき購入した花柄のちりめん巾着はいま化粧品入れとなっている。

●卵かけごはんの聖地を再訪

道の駅てんきてんき丹後を後にして岡山県に向かった。若干小雨が降っていた。今年は降ったりやんだりと天気の変化が大きかった。

京丹後市から岡山駅までの区間を地図で見ていて、あることに気づく。

「そうだ。卵かけご飯の聖地いこう!」

私とS氏とは昨年訪問済みだが、何度行っても飽きることなどない。聖地とはそういう存在だろ?

しかも今回はE氏もいるので、聖地を体験してもらうにはベストなタイミングだった。

聖地に着いた頃には雨もやみ、店の前には入店待ちの人々が数組いた。むろん我々も待った。350円で卵かけご飯(黄福定食)食べ放題という安さにも惹かれるが、シンプルに美味くて満足という感覚。たまにしか行けないし。

後編につづく(たぶん)。

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2018/09/01

終わらない夏旅 2018 前編

懸念された今年の夏旅。まぁ、その懸念材料は私自身の結婚だったわけだが。妻から「行ってくれば」とのお許しをいただき出発できた。

今年は西日本大災害もあったので太平洋側のルートではなく日本海側に出て西を目指すという漠然としたイメージがあった。富山から城崎温泉を通り山口県へ、かつて行ったところを再訪して巡ってもいいかなと。

そこに思いがけなく一本のメールが届いた。それは2015年から毎年夏旅で寄っていた岡山県のQUCHIの店員さんからだった。

なんと今年結婚退職をされるとのこと。さらに我々が今年も訪ねてくれるかもと退職時期をずらしてくれた旨が書かれていた。

メンバーにこのメールのことを話すと、当然ながら「こりゃ行くしかない!」と即決となり、岡山駅を目指すことが決まった。ただし何日目になるかはこの時点で未定だ。そのゆるさが夏旅なのだ。これでいいのだ。とりあえず出発するが日程決まらずとメールを返した。

出発日も8/7か8/8かで迷ったが、埼玉出発の三人のうち私とE氏の二人が8/8ならスタートから同乗可能となった。この二人は昨年の夏旅で二人とも新大阪まで新幹線で行って合流したわけだが、どうせならスタートから一緒にということで、8月8日の朝出発となった。

運転するS氏も買ったばかりの新車だ。前のシトロエンはとにかく故障のオンパレードで維持費がべらぼうにかかり、外車には懲り懲りしたようで快適な国産車での旅となった。自動運転はロングドライブには欠かせない(らしい)。

Geroonsen_20180808もう一人のM氏は名古屋から合流するのだが、確実に渋滞する東名高速は避けたい。しかしM氏は8/10には仕事で8/8に合流したら翌日には離脱というハードスケジュールだった。だから「じゃあ富山で合流」とも言いづらい。

そこで白羽の矢を立てたのが下呂温泉だった。初日は下呂温泉に宿を事前予約し、埼玉組は車で、名古屋のM氏は電車で来ることになった。だが、名古屋から下呂温泉までの在来線は昨今の西日本豪雨の影響で運行中止だとわかり、M氏は急遽バスで往復することとなった。こんな日常にも異常気象が入り込む2018年の夏だ。

●泉質には折り紙付きの下呂温泉!

ここ数年、どうも天候が異常だと巷ではみんな言ってる。2020年にはこの炎天下で東京オリンピックが開かれる予定で死人が出るんじゃないかとみんな言ってる。そんな世間の声が届いたか届かないか知らないが、これまで何一つ正解を出したことがない政治家森喜朗元総理大臣がオリンピックのためにサマータイムを導入してはどうかと言い出している2018年。2時間時計を早めようという。愚かさ、極まれり。きっとこの暑さで頭がやられたんだろう。

そんな異常気象のなか、下呂温泉は西日本豪雨の影響でJR高山線の運航中止に続き、8月6日には国内2位タイの気温41.0度を記録した。その二日後に思い立って下呂温泉に向かった我々。交通と天候とダブルパンチで観光客を遠ざけている下呂温泉だからこそ、我々にとっては宿が探しやすかったのかもしれない。

下呂駅前の老舗ホテル水明館を予約した。とても居心地の良いホテルだった。日本三名泉(有馬、草津、下呂)といわれるだけあり、入った瞬間にわかる実に良い温泉だった。お土産もこのホテルで買った。このホテルはまた来たいと思った。

夕食は川を渡った先の個人経営の居酒屋で下呂の郷土料理鶏ちゃんなどを食べた。夫婦で仕切っている店だったが、それなりに繁盛していた。注文を取る奥さんに何人前くらい量があるか聞いたときのめんどくさそうな受け応えが印象的で味は覚えていない。


●初の名田庄参上!中村伸一院長との邂逅は!?

さて、今回の夏旅は個人的に所縁の方の土地を回る旅に偶然なった。下呂温泉は私の師匠であるマット今井氏の選挙区であり、ポスターをいたるところで見かけた。出会った頃はまさか政治家になるとは思っていなかったし、ハッキリ言って今の所属政党をまったく支持しないけど、個人的には日本のために頑張って欲しいとは思う。もう10年くらい会ってないな…。

翌朝の8/9、水明館から出発。バスで名古屋に帰るM氏を下呂温泉のバス乗り場まで送った。これで全員がこの新車に乗ったため、夏旅成立となった瞬間だった。ま、特にルールがあるわけではない。縛られるのが嫌いな行き当たりばっ旅だから。

Natasho_20180809_155603ここから先は岡山県に向かうが、一日では進めないため出発前にメンバーに途中のルートで福井県の旧名田庄村で寄りたいところがあると告げていた。そこは「名田庄診療所あっとほ~むいきいき館」。NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で紹介された中村伸一院長の仕事場だ。中村院長はドラマ「ドロクター」のモデルでもある。

中村伸一院長のことを知ったのは2009年の3人の中村伸一トークライブだった。そのライブのことを私が熱く()ブログに書いていて、中村院長にも知ってもらえた。その後、院長の書籍をご担当されている編集者のIさんと別の講演会でたまたま知り合い、講演会後に初顔合わせといったご縁だった。最近は年賀メールくらいだったけれど、著書はすべて購読してる()。

事前に、8/9に職場でお会いしたい旨を院長にメールしていた。こっちは夏旅中だが院長は神聖な職場でお仕事中なので、ご挨拶程度でもお会い出来ればという感覚だった。院長からも握手と写真くらいしたいとの心強い返信をいただいた!

そして勇んで名田庄地区に向かったわけだが、天候が悪く雨が降り初め、また思った以上に遠かった…。

院長はお昼休みくらいの到着をイメージされていたのだが、こちらは午後何時に着けるか分からないまま進んでいた。途中、ショートメールで何度かやり取りさせてもらったが、院長は午後から出張に出られるとのことだった。それでもギリギリまで待っていてくださった。

我々はようやく15:40ごろ名田庄診療所に着いた。受付に「中村院長は…」とお尋ねすると「ギリギリまでお待ちだったんですよ…」とのご回答()。おそらく数分の差と思われたが、中村院長は出かけられた直後だった。

仕方なく診療所のなかを少しだけ見学させてもらい、インターンの若い医師や看護師さんにご挨拶して名田庄地区を後にした。その後、残念メールを入れて、「また名田庄で会いましょう」とのご返信をいただきました…。

中村伸一院長には会えなかったが、名田庄地区がどんなところか見て来たことは有意義だった。こういう深い自然のなかで生活する贅沢といったものはなかなか頭で考えても実感できない。ただ、やっぱ遠い…。

無念の名田庄訪問を終え、我々はどこに向かうか協議を始めた。この先の岡山県までのルートは決まっていない。だがどこかに泊まる必要はある。さて、どこにするか。GoogleMapを眺めつつ、ホテル予約サイトも検索しつつ、この日の宿を探す我々であった。

(後編につづく。たぶん…)


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