夏旅2015
最近はスマホからツイッターで写真とともに呟けるから、あらためてブログに書くことも少なくなっている。しかし毎年必ずあの時はいつだっけといった話題になるので、そういうときはブログのほうが検索しやすい。それで10周年、15周年とまとめて書いているようなところがある。だから今年の夏旅もまとめて1本にしとくほうが後々検索しやすくていいかもしれないと思い、書き始める。
今年は初日に異変があった。これまで初日は出来るだけ距離を稼ぐとか、渋滞の高速を避ける方法を考えるといった考え方だったが、近場で一泊、具体的には静岡泊を選択した。
昨今はプロ将棋でも序盤の研究が盛んだが、夏旅も16年目となればそのような気分になったのか…、といえばまったくそうではない。名古屋在住のメンバーが今年は神奈川の実家に戻る必要があり、初日だけ合流するという物理的制約によって、地理的にその中間地点として静岡県がクローズアップされたのだった。
それが決まったのが出発直前。あまりに場当たりではあるが、それがこの行き当たりばっ旅の魅力だ(?)。そこで静岡市で宿を検索したが、これが素泊まりですらまったく空いていない。大人1人×4部屋の確保は断念し、4人一部屋で探すが、それこそ93000円とか、マジ観光旅行価格しか見当たらない。
初日:静岡県
そんななか、ようやく箱根と修善寺で素泊まり8,000~13,000円台の宿を見つけた。協議の結果、修善寺の岩窟風呂があるブリーズベイ修善寺ホテルに決定した。決め手となったのは、修善寺温泉旅館協同組合のWebサイト「旅ナビ」だ。このサイトには「当日の予約」と「明日の予約」という直前予約システムが搭載されている。このユーザビリティに敬意を表した。ホテルもとても綺麗でアーティスティックな空間が心地よく、岩窟風呂も面白かった。岩窟風呂の真ん前の部屋だったのでほとんど内風呂感覚で入れた。また最近は外国人観光客が多いのか、座敷の部屋なのに大きなツインベッドが置いてあった。
修善寺温泉は歴史はありそうだが、街そのものは現在再開発真っ最中といった趣き。首都圏からも近くちょっとした小旅行に持って来いな雰囲気ではあったが、素泊まりだと豪華な食事にはありつけない。夜になるとお蕎麦屋さんとかラーメン屋さんとかお寿司屋さんとか居酒屋さんとかスナックとかそのくらいしかない(各1軒と思っていただいてかまわない)。我々はすべて店の前まで行って、結局ラーメン屋さんに入った。ラーメン以外にも中華料理メニューがあったのでそれを頼んで初日のプチお疲れさん飲み会とした。このラーメン屋さんは腕は確かで実に美味しい料理ではあった。焼き鳥も丁寧な仕事で絶品だったので大満足だったのだが、温泉街の雰囲気ではなかった。
翌朝は土肥港から朝のフェリーで清水港へ渡る予定にしていたので、7:30頃には出発した。ここで神奈川帰省メンバーとはお別れ。お別れメンバーはまだ時間はあるので浴衣で送り出してくれた。その姿はまるで温泉宿で仲良くなった気のいいオッサンといった雰囲気であった。
土肥港までは約50分だったが、思いのほか早く着き過ぎ、フェリー乗り場のおじさんに「9:00ごろ来て」と言われた。大阪南港で乗り遅れたトラウマがあるので、予約のないフェリー乗り場には早く行かねばという強迫観念があった。しかたなく近所のコンビニで朝食を買って車で食べた。
土肥港から清水港までのフェリーが県道223(ふじさん)となっており、出発直後から富士山が見える。この光景はフェリーならではだが、この日天気は良かったものの、富士山はうっすらとしか見えず残念。フェリーを降りて三保の松原に行った。無料の駐車場があり、さすがに美しい砂浜だったがここからも富士山は見えず、ソフトクリームを食べて先を急いだ。
昼飯はとろろ汁の元祖丁子屋へ。13時くらいで長蛇の列だったが、室内で並ぶので暑さは多少和らいだ。20分くらい並んだだろうか、前後のグループをまとめて一室へ案内してくれる。大きな屋敷で雰囲気もよかった。あれもこれもと注文しすぎ糖質を摂りすぎた!
二日目:京都~姫路~岡山
京都の宿は修善寺のホテルでメンバーE氏が取ってくれた。この時期に1名×3部屋の予約は至難のワザだったが、そこはE氏の性格と経験と実績が効いた。予定をしっかり決めたい性格、他のメンバーの行き当たりばったり癖の経験、そしてコロプラ完全制覇の実績。実に頼もしい。
宿が決まっている余裕もあり、京都には夜ついた。ホテルに置いてあった飲食店カードから天ぷらのお店を選んでそこで夕食。往路で京都泊という選択も初めてだろう。前年の復路で四条通の夜の素晴らしさを知った行き当たりばったりチームも満足だった。
ホテルに戻った後、私は京都在住のyokoさんと再会。出会ったのは確か2003年だから12年になるが途中6年くらいブランクがある。ブランク後の再会はこのブログ記事だった。書いておくものだ。
翌朝、またシトロエンピカソに問題発生。エンジンを冷やす水温が高温になりすぎているというエラーメッセージ。京都のディーラーに電話するとリコール対象のトラブルの可能性ありとのことで少しなら走っても大丈夫と言われる。恐る恐るディーラーに向かうとやはりリコール対象の計器故障だった。とりあえずホッとしたが時間のロスになった。
京都に来てどこも観光しないのも失礼だということで、伏見稲荷大社へお参りした。個人的にはスクールウォーズの伏見工業高校の校門を見たことのほうが嬉しかった(笑)。お稲荷さんの雑然としたケバさはまさに日本の土着信仰だなと感心した。こういう信仰こそが商売繁盛につながるモチベーションにもなるのかもしれない。鳥居のミニチュアが絵馬のようになっていたのも面白い。
この日のメインは姫路城だった。この夏旅はいつの頃からかメンバーが一か所行きたいところを申告しそこを必ず訪問しつつ西へ向かうという習わしになってきた。おそらく16年もやっているとルートを考えるのが面倒なのでそういう趣向になったような気がする。姫路城もそのひとつで「国宝姫路城大天守保存修理工事」が完了した今年の訪問だった。しかし着いたのは17時ごろで城内には入らず外からその美しい城を眺めつつ散策した。
姫路城の入口に4つの外国語が書かれていたが、ふたつの中国語の漢字の違いが分からなかった。北京語と広東語なのかもしれないが同じ漢字なら1つでいいような気がした…。他の施設と同じにしておかないとクレームが来るのかな?
姫路ですでに18時を回っていたため、今夜は姫路泊かなと思っていたが、姫路城前の駐車場でE氏が岡山県の東横インが予約可能だと発見してくれたことで岡山泊が決まった。実はE氏は三日目の夜、福岡空港から飛行機で戻るチケットを予約済みだったため、出来るだけ西に行って安心したかったのだろう。
しかしこの決定が岡山県の奈義ビーフにつながることになった。すでに姫路で夕食モードになりつつあった我々はちゃんとした料理にありつきたいと思っており、そこで私が何気に「岡山県 熟成肉」で検索して見つけたのがQUCHIだった。究極の地産地消を縮めて「キューチ」と読む。
ただ、岡山に着く時間は21時近くになり、閉店時間が気になる時間だった。しかしそこでもE氏の行動力でちゃっちゃと予約しラストオーダー1時間前くらいに入ることができたというわけだった。おかげでリピート必至の熟成肉にありつけたのは既報のとおり。最終日の夜に美味しいステーキを食べることが出来た。
三日目:山口県
翌日は一路山口県を目指した。中国地方とはいえ岡山県は結構遠い。初日が近場だったツケが三日目に出てくる。今後はこのあたりの日程配分も研究課題かもしれない。
私の実家には午後に着いた。第二スターは休み。子どもの頃からある長崎ちゃんめんで昼食を食べた。他のメンバーはここがリンガーハットより歴史があると聞いて驚いていた。長崎県人のS氏も満足の味だったようで良かった。E氏は福岡まで徳山駅から新幹線に乗ることにした。このままピカソで行くと福岡で高速を降りる必要があり、17時頃長崎に到着したいS氏には厳しい時間になっていたからだ。
こうして夏旅2015はゴールした。私はこのあと、実家の両親や妹家族と大分県の高崎山に小猿のシャーロットちゃんを観に行ったりした。その帰りに夏旅10周年に行った中津市を通って、当時行けなかった唐揚げの名店ぶんごやで唐揚げを買い車で家族と食べた。美味かった。その後、8月16日(日)の新幹線で復路に着いた。お盆の帰宅ラッシュだったためグリーン車を予約していた。おかげで快適に帰ることが出来た。
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