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2 posts from July 2015

2015.07.25

ドラマ10美女と男子にも嵌る!

ようやく追いついた!先週の連休中に録り溜めた「美女と男子」を第1話から見始めて、さっきようやく先週放映分の第15話まで見終わった。昨今のテレビドラマとしては破格の全20話三部作。まさに大作という感じだが、内容は芸能プロダクションのマネージャー奮闘記で面白いコメディドラマだ。

芸能事務所を舞台にしたドラマといえば、韓国ドラマに「光と影」という名作があった。全64話もあるドラマだったがまったく飽きることなく全話見続け録画もした。DVD-BOXですら6セットになる。まさに嵌るドラマだった。こんなドラマを作れるテレビ局はいまの日本にはない。

そこまでは望めないとしても、コメディで全20話のドラマを作れる地上波テレビ局はいまNHKくらいだろう。ドラマ10はもっと短く濃いドラマの枠だと思っていたが良い方向に裏切られた。ゴシップへの対応とかアイドルの仕掛け方など、芸能界やテレビ局の裏事情的な小ネタを挟みつつ、美女(一子=仲間由紀恵)と男子(遼=町田啓太)と取り巻く人々の絆や成長を描く。

全何話か、という部分はひとえにテレビ局(主に民放局)の都合であり、昨今全11話前後(1クール)のドラマばかりの現実をこういう形で破ってみせるところも、このドラマのストーリーとリンクしている気がする…といえば穿ちすぎか。オープニングで仲間由紀恵が主題歌を口パクで歌っている(声は浜崎あゆみ)演出も現代芸能界事情を表現しているように感じた。

蛭子能収さんがプロデューサ役で出ていたためか、役者を辞めた右京くんが役者をやるためにアイドル歌手を辞めた若かりし頃の太川陽介さんにダブって見えた(これはもう単なる妄想の類いだ)。

大女優・中里麗子は真野響子さんが演じた。大女優が劇中で大女優を演じる(さらにその大女優の演技まで演じる)のは大変だろうなと思った。だがそこは大女優・真野響子、さすがだ。「それ行け!カッチン」の頃から好きな女優のひとりだった(笑)。あの当時はまだ1話30分で全28話なんていう子ども向けドラマを民放が作っていたんだよなぁ。

大女優に対する大男優(あまりこういう言い方しないか)は草刈正雄だ。草刈正雄ほど整いすぎた顔立ちの色男はカネと力はなかりけりなはずなのだが、草刈正雄はまさに大男優だと思う。ぽっと出の今どきの若手男優には出来なさそうな年の重ね方をしている。時代が良かったのかも。戦国自衛隊で草刈正雄を探した頃が懐かしい。

こういう芸能界裏話的ストーリーのなか、アイドルグループ仕掛け人で飛ぶ鳥を落とす勢いでエグい商売人大門(東幹久)は、やっぱりアノ人(A・Y)がモデルなんじゃないかとしか思えない(笑)。こういうとこは素人目線でドラマにどっぷりはまってみたいものだ。

第一部では斑目コーポレーションから弱小芸能プロダクションひのでプロに左遷された一子(仲間由紀恵)の奮闘を描く。右も左もわからない芸能マネージャーの世界、魑魅魍魎の芸能界、しかしそこでの出会いが一子を変えていく。ようやく光が見えたと思ったところで落とし穴が待っている。ひのでプロは解散してしまう。

第二部は解散したひのでプロからオフィスイシノに移った一子が2人の若い役者を育てながら自分自身の生き方を見つめなおす。大手プロダクションの敏腕マネージャーから自身の芸能プロダクションオフィスイシノを創業した石野悟(前川康之)と二人三脚で順風満帆と思われたが、この会社も大門に乗っ取られる。ここでも左遷宣告された一子は会社を辞め、自らひのでプロ再建を目指す。

そして第三部が始まった。一子は2度の左遷にめげず、ひのでプロを再開した。2度の左遷の裏には常に斑目(草刈正雄)がいた。芸能マネージャーという仕事につきたくてなったわけではない一子だったが、常に一所懸命な一子。自らが零細芸能プロ社長につき、昔の仲間や新しいタレントのたまごも出現し、新たな戦いが始まる。

こうしてあらすじを書いてみるとコメディっぽくないが、まぎれもなくコメディだ。チョイ役で蛭子能収が出るシリアスドラマなどない(笑)。

あと5話で最終回というのが残念でならないが、ここからは一気見ではなくリアルタイムで毎週1話ごとなのでもうしばらく楽しめそうだ。ついついハローハローマイラーブheart04 と口ずさんでいるオレがいる(happy01

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2015.07.19

今度の新しい趣味は経済性工学に。

経済性工学の教科書久しぶりにブログを書いてる。このところ戦争法案とか新国立競技場問題などでツイッターのほうが忙しく、なかなかブログに気持ちが向かなかった。やはり手軽さではブログよりツイッターのほうが圧倒的に手軽で早い。ただ短いのと推敲や修正がしずらいから両方使い続ける。

ツイッターでも好きな書物や音楽についてつぶやくこともある。この前、文庫化された『ウォール街の物理学者』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)の面白さをつぶやいていたら、この書物の翻訳者高橋璃子さんやトレーダーのウルフ村田さんがリツイートしてくれた。それでアフィリエイトの売上も伸びた(wink)。ツイッターはこういう双方向性がいい。それだけに炎上問題もあるわけだが。メリットとデメリットと常に意識しなければならない。しかし市民の意思表明の場として大きな可能性を感じる。教科書をデジタル化なんて国益に反することをやるより、こういうデジタルメディアリテラシーをきっちり教育したほうがいい。

さて、それに味をしめたわけでもないが、その後もいくつか昔読んだ書物を紹介した中に『新版 経済性工学の基礎―意思決定のための経済性分析』(日本能率協会)があった。新国立競技場問題は格好の教材じゃないかと揶揄してみたわけだ。

この書籍は学生時代の教科書だった。当時はまだ新版にはなっていなかったので表紙が地味だ(上写真の左の本)。経済性工学という言葉も知らない学生だったが、職人気質なので工学的な思考には漠然とした憧れもあり、他の学部の授業だったが履修してみたのだった。

するとこれがとんでもなく大変で(笑)、なんだか思考が迷子になりそうな感覚に囚われた。経済性工学は身近な問題に応用も出来るのだが、学生にとって経営とか経済といった概念は非常に抽象的だ。そういう抽象的な世界の具体例の損得勘定とはもう異世界の出来事のようでまったく頭に入って来ず…。

しかも苦労してどっちが得かを計算してみるのだが間違えることが多い。説明を聞いても狐につままれたような感覚になった。損得勘定なんだから感覚的にどっちが得かわかりそうなものだが、これが魔法かというくらい逆だったりする。もちろん設問がそういう事例を選んであるのかもしれないが、とにかく「ほんとかよ!?」という結論に頭が「???」となった記憶は鮮明に残っている。

この授業のボクの評価はCだった。C評価をとった科目は2つだけだったのでこれも鮮明に覚えてる。もうひとつは論理学だった。あの記号の羅列を見ただけで気分が悪い(笑)。

そんな経済性工学だったが、損得勘定のそのあまりにも不思議な結論がゆえに納得できず教科書も捨てずにいたのだ。そして今回ようやく手放す書物の箱に入れていたのだった。それが新国立競技場を揶揄する目的で思い出したらちょっと読んでみたくなった。そして箱から引っ張り出してみたのだった。

するとどうだろう。いま読むと理にかなった内容じゃないか。もちろん前提条件などを文章で読むと頭がこんがらがるけれど、図示されたものやグラフを見ながら可変費用と不変費用(変動費と固定費ではない)について考えるといちいちもっともな話なのだ。

どうしてこれが学生時代に理解できなかったのか不思議だ。やはり現実社会のなかにいないと身近な問題とリンクしないからかな。

『経済性工学の基礎』はこの分野では先駆的名著としていまでも売れているロングセラーだというのも当時は知らなかった。またゴールドラット博士のTOC理論やスループット会計にも通じる内容だった。遠回りしたがようやくこの教科書の世界に戻ってきたような感覚になった。新国立競技場問題サマサマだな。

この教科書は手放さないことにした。書き込みもたくさんしているし。解答がない問いも多いのだが、授業で使っていたので解法も書き込んでいる。真面目な学生だったのだよ。

同時に、著者の他の書物も検索してみた。そうやって書物が増えていくわけだが。すると千住鎭雄博士は亡くなっていたが、共著者の伏見多美雄博士の『おはなし経済性分析 (おはなし科学・技術シリーズ)』(日本規格協会)という書物が見つかった。さっそく注文して読んでみたら、これも面白い。そしてわかりやすい。

問題解決の技術というのはとても魅力的なのでいろんな本を読んできたけれど、やはりコンサル系の書物よりも工学的アプローチの書物のほうが説得力があるように思う。昔の教科書を引っ張り出してまた読み始めることなどないと思っていたが、趣味としていろんな損得勘定の世界にトリップしてみたくなった。

経済性工学は何にでも応用がきくように思うけれど、一番難しいのは課題を設定することじゃないかと思う。教科書に載っている問題を解くことは出来ても、現実世界では問題そのものを自分で設定しなければならない。そこを間違えると結果も間違える。常に解ける問題ばかりでもない。インタンジブル(非金銭的)な要因も多い。ここはやはり経験が必要だと思う。

でも、さまざまな課題を設定して損得勘定してみるというのはなんだか面白そうじゃないか。知的ゲームとして。紙と鉛筆と電卓があればどこでも出来るゲームだ。なんとか身に着けたい。

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