ドラマ10美女と男子にも嵌る!
ようやく追いついた!先週の連休中に録り溜めた「美女と男子」を第1話から見始めて、さっきようやく先週放映分の第15話まで見終わった。昨今のテレビドラマとしては破格の全20話三部作。まさに大作という感じだが、内容は芸能プロダクションのマネージャー奮闘記で面白いコメディドラマだ。
芸能事務所を舞台にしたドラマといえば、韓国ドラマに「光と影」という名作があった。全64話もあるドラマだったがまったく飽きることなく全話見続け録画もした。DVD-BOXですら6セットになる。まさに嵌るドラマだった。こんなドラマを作れるテレビ局はいまの日本にはない。
そこまでは望めないとしても、コメディで全20話のドラマを作れる地上波テレビ局はいまNHKくらいだろう。ドラマ10はもっと短く濃いドラマの枠だと思っていたが良い方向に裏切られた。ゴシップへの対応とかアイドルの仕掛け方など、芸能界やテレビ局の裏事情的な小ネタを挟みつつ、美女(一子=仲間由紀恵)と男子(遼=町田啓太)と取り巻く人々の絆や成長を描く。
全何話か、という部分はひとえにテレビ局(主に民放局)の都合であり、昨今全11話前後(1クール)のドラマばかりの現実をこういう形で破ってみせるところも、このドラマのストーリーとリンクしている気がする…といえば穿ちすぎか。オープニングで仲間由紀恵が主題歌を口パクで歌っている(声は浜崎あゆみ)演出も現代芸能界事情を表現しているように感じた。
蛭子能収さんがプロデューサ役で出ていたためか、役者を辞めた右京くんが役者をやるためにアイドル歌手を辞めた若かりし頃の太川陽介さんにダブって見えた(これはもう単なる妄想の類いだ)。
大女優・中里麗子は真野響子さんが演じた。大女優が劇中で大女優を演じる(さらにその大女優の演技まで演じる)のは大変だろうなと思った。だがそこは大女優・真野響子、さすがだ。「それ行け!カッチン」の頃から好きな女優のひとりだった(笑)。あの当時はまだ1話30分で全28話なんていう子ども向けドラマを民放が作っていたんだよなぁ。
大女優に対する大男優(あまりこういう言い方しないか)は草刈正雄だ。草刈正雄ほど整いすぎた顔立ちの色男はカネと力はなかりけりなはずなのだが、草刈正雄はまさに大男優だと思う。ぽっと出の今どきの若手男優には出来なさそうな年の重ね方をしている。時代が良かったのかも。戦国自衛隊で草刈正雄を探した頃が懐かしい。
こういう芸能界裏話的ストーリーのなか、アイドルグループ仕掛け人で飛ぶ鳥を落とす勢いでエグい商売人大門(東幹久)は、やっぱりアノ人(A・Y)がモデルなんじゃないかとしか思えない(笑)。こういうとこは素人目線でドラマにどっぷりはまってみたいものだ。
第一部では斑目コーポレーションから弱小芸能プロダクションひのでプロに左遷された一子(仲間由紀恵)の奮闘を描く。右も左もわからない芸能マネージャーの世界、魑魅魍魎の芸能界、しかしそこでの出会いが一子を変えていく。ようやく光が見えたと思ったところで落とし穴が待っている。ひのでプロは解散してしまう。
第二部は解散したひのでプロからオフィスイシノに移った一子が2人の若い役者を育てながら自分自身の生き方を見つめなおす。大手プロダクションの敏腕マネージャーから自身の芸能プロダクションオフィスイシノを創業した石野悟(前川康之)と二人三脚で順風満帆と思われたが、この会社も大門に乗っ取られる。ここでも左遷宣告された一子は会社を辞め、自らひのでプロ再建を目指す。
そして第三部が始まった。一子は2度の左遷にめげず、ひのでプロを再開した。2度の左遷の裏には常に斑目(草刈正雄)がいた。芸能マネージャーという仕事につきたくてなったわけではない一子だったが、常に一所懸命な一子。自らが零細芸能プロ社長につき、昔の仲間や新しいタレントのたまごも出現し、新たな戦いが始まる。
こうしてあらすじを書いてみるとコメディっぽくないが、まぎれもなくコメディだ。チョイ役で蛭子能収が出るシリアスドラマなどない(笑)。
あと5話で最終回というのが残念でならないが、ここからは一気見ではなくリアルタイムで毎週1話ごとなのでもうしばらく楽しめそうだ。ついついハローハローマイラーブ と口ずさんでいるオレがいる(
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