« オーラルケアのキーワードは「骨が溶ける!」 | Main | 「心がポキッとね」を岡田ファンミドラマと云ってみる »

2015.05.24

戦後70年目にしてポツダム宣言否定首相を生んだ日本

今年は戦後(第二次世界大戦後)70年だ。終戦の年に生まれた子どもが70歳を迎えるわけだ。戦争の記憶は確実に失われていく。

20世紀は映像の世紀とも言われメディアが発達した。NHKのドキュメンタリー『映像の世紀』は戦争の世紀とも言われる20世紀を映した記録として素晴らしい作品になっている。DVD-BOXは高価だがNHKオンデマンドで視聴することも可能だ。

しかし映像で見る戦争と実感としての戦争とには、どうやっても埋めることの出来ない物理的・精神的な痛みに乖離があるだろう。どれほど悲惨な体験を自分がし、また相手にもさせたという想像力は急速に廃れてきている。メディアも技術は進歩し続けているが報道姿勢(ジャーナリズム)のほうは明らかに後退している。

日本はこの70年間戦争で兵隊を殺していない(自軍も敵軍も)。日本国憲法が他国との戦争を放棄しているからだ。しかし民間人では安倍首相の不用意な演説をトリガーとして2名の民間人が自称イスラム国によって殺害された。今年の1月のことだ。

いま日本は急速な右傾化が進行中だ。その中心に安倍晋三がいる。しかし安倍は右翼の大物ではなく単なる神輿だ。ポツダム宣言をつまびらかに読んでいないと告白した。戦後レジームからの脱却をことあるごとに吹聴してきた本人が、その起点となったポツダム宣言について何もしゃべれないのだ。戦後70年談話を出そうという年にである。

日本は戦後70年の苦難と繁栄の過程でポツダム宣言について発言もできない総理大臣を生んでしまった。これを究極の平和ボケと言ってもいいかもしれない。しかしそんな首相が日本国憲法を改悪し戦争の出来る国にしようとしている。TPPを実現させ日本を強欲資本主義の草刈り場にしようとしている。格差拡大確定社会を生み出そうとしている。沖縄との対話を無視し米軍基地の沖縄県内移転にまい進している。メディアへの圧力を続け報道自粛に追い込んでいる。

これらすべてが米国追従路線のもとに進められているのだ。ポツダム宣言を日本に認めさせた米国に気に入られるためにやっている。安倍晋三はアメリカの道化を演じているわけだ。そのストレスが右翼的言動として表出しているのかもしれない。矛盾のかたまりといえる「親米右翼」であるためには、ここまで馬鹿にならなければ精神が持たないのだろう。

そんな人間がまともな独立国の総理大臣になることは通常ありえない。日本が現在もなお米国の占領下にあるからこそ可能なのだ。右翼的発言もアメリカの庇護のもと発言の自由を謳歌しているだけである。アメリカが右と言ったら右を向く人形でいれば何を言っても概ね許される。安倍の意向でNHK会長についた籾井と安倍との関係はまさに日本政府とアメリカ政府との関係を戯画化したようなものなのだ。

しかし安倍は誰からも信頼はされていない。米国にも右翼勢力にも使い道がある人形だから使われているだけだ。橋本龍太郎元首相のように「米国債を売る」などと安倍は言わないし、ポツダム宣言による無条件降伏も承知しない。親米右翼人形だ。米国議会演説もまさにお人形のようだった。コウモリ野郎とはこういう人形のことを言う。

pencil
右翼のよりどころである英霊をも裏切る無知蒙昧な安倍首相の危険な振る舞いを戦後70年目の現実として記録しておきたい。

5月20日から今日までツイッターで呟いた党首討論関連の内容を時系列に書き写す。この機会に誤字は修正した。自分なりに強調したいところは色付きにした。

5月20日(党首討論当日)@hitokuchimemo

後方支援(兵站の活動)でやられたときは最小限の応戦をして逃げるんだといっているこの男は誰だ!? 首相補佐官の礒崎陽輔(自由民主党参議院議員)か。磯崎、どっかで聞いた名前だなと思ったが、前もテレビで能天気な平和ボケ発言をしていた政治家だ。 #bsfuji #primenews
posted at 21:08:37

総理大臣を排出(輩出)するまでに政治的なステップアップ装置といったものがあるからこそ政党政治は成り立っているんじゃないのか。ポツダム宣言を承知してなくて総理大臣が務まるような野蛮国家でいいのだろうか…。 #primenews #bsfuji
posted at 21:33:10

痛切な反省もどっちを向いて反省しているのかが分からない。国力が月とすっぽんほど格差のあるアメリカ様に楯突いたことへの反省なのかもしれない。だからこそいま親分アメリカ様にへーこらして反省し続けているともいえる。国民に対しても政府からの謝罪が必要だ。犬死を強いた国民への反省が見えん。
posted at 21:39:50

岡田民主党党首と安倍自民党党首とは似てるな。猜疑心が強く揚げ足取りを極度に恐れるがゆえに発言に自信がない。違うのは権力を持っているかいないかだけだ。これでかつては二大政党を目指していたというんだから笑うしかない。アメリカの属国だから政治が劣化するのは当然とはいえ衆愚はまだ続くな。
posted at 21:45:47

どんな戦でも撤退は戦術のひとつとして重要な作戦行動だ。しかし撤退ありきと相手にも筒抜けの軍隊のリスク管理を安倍は最高指揮官としてどう考えているんだろう。
posted at 22:02:25

野党がすべきなのはもはや安倍と議論することじゃなく、日本の政治家は全部が全部アホじゃないんだよ、一応政治家としての基礎知識は持っていていまはポピュリズムの波のなかで苦労してるだけなんだよ、だから同じ地平で議論できるまでもう少し待ってねと世界に向けてメッセージを発信することだ。
posted at 22:09:33

外国のナショナリストの政党や党首を見るとちょっと異様な雰囲気を感じてしまう。バランス感のなさがテレビを通して増幅される。きっと安倍もあんな風に映っているんだろうなと思う。オバマが生理的に受けつけない程度に。
posted at 22:18:13

5月21日@hitokuchimemo

また誤変換してた。総理大臣は排出じゃなく輩出するもんだった。事実としては排出されてるわけだが文脈からは輩出が正しい。ポツダム宣言を承知していない安部首相が脱却したい戦後レジームとはもしかしたら第二次世界大戦じゃないのかもしれない。明治以来の官僚国家からの脱却だったらすごいけどな。
posted at 07:34:58

首相にポツダム宣言について問うには戦後70年談話を出そうとしているこのタイミングの党首討論がもっとも良い機会であり安倍が自分で転けたわけだが、悲しいかな相手が日本共産党というだけでキーッとなっちゃう人々は思考停止に陥っている。戦争を呼び込む世論はそういう人々から醸成される。
posted at 12:54:40

ポツダム宣言への見解を率直に聞かせろとの質問には何の他意もない。これほどド直球な質問は戦後70年といったイベント絡みでなければ聞けない気恥ずかしさすらあり、戦後レジームからの脱却を高らかに謳うからにはその根拠の重要な一部たるポツダム宣言受諾について一家言あってしかるべきなんだよ。
posted at 20:45:24

しかし安倍はそこで口ごもった。ポツダム宣言受諾を知らなかったわけじゃないだろう。揚げ足を取られるのを回避しなければという臆病な性格がイデオロギー抜きにした知性では叶わない志位から投げかけられて動揺したはずだ。国際世論に反する自説も軽軽に口走れない屈折右翼の姿がそこにあった。
posted at 20:50:33

議論には共通の土台が必要で意見の相違はその次のレベルの話だ。特に政治家、それも党首討論ともなれば思わず唸るような深い洞察と知性を感じたいと思うのは国民の自然な意識だと思う。それすらなく騎馬戦のような言葉遊びを続けているのは本当に悲しい現実。政治の劣化は民度の表れでもあるけれど。
posted at 21:03:48

間違った戦争ばかりかといえばやるべき戦争もある。正しくはやらざるを得ない戦争だ。例えばベトナム戦争。侵略者アメリカの戦争は間違った戦争だが祖国を守るために敵に抗戦するベトナム側の戦争はせざるを得ない。日本ではシャクシャイン戦争も松前藩に対するアイヌの正しい戦争。いまの沖縄もだ。
posted at 22:48:45

5月22日@hitokuchimemo

戦後70年の節目にポツダム宣言について学ぶ機会を与えてくれた志位委員長と安倍首相に感謝して中学生は社会科の教科書を読み直そう。知らなくても総理大臣になれるんだと思ってはいけない。ポツダム宣言を流行語大賞にもノミネートしたらいいと思う。戦後70年目にふさわしい。
posted at 12:52:08

戦争は悪だという論理はポストモダンな価値相対主義的気分であってちょうどバブル期に学生だった我々世代に多いように思う。だが「戦争が悪い」というのは危険な考え方だ。侵略戦争には加害者がいて被害者がいる。帝国主義者同士のドンパチしか想像できない平和ボケ世代特有の浅さこそ悪かもしれない。
posted at 21:20:32

平和ボケで勇ましく生きられたのは戦後70年日本国憲法によって平和が担保されていたからだ。戦争を知らない子どもたちという究極の平和が戦争の悲惨を現実レベルで想像する力を奪った。ボク自身も戦争の悲惨さを実感として知らない。謙虚さと理性でこの平和に対して保守的であることしかできない。
posted at 21:26:57

5月23日@hitokuchimemo

党首討論7分間

戦後70年記念にメモ。ポツダム宣言について安倍が時間稼ぎしようと口を滑らせた部分よりも後半の志位発言のほうが重要なことに気づいた。客観的判断力のない指揮官の元で米国の戦争に参加する国になるかがもうじき決まる。
posted at 17:48:59

日本は株主資本主義を明確に目指しているが、その株式の多くは海外資本に握られている。日本は収奪のための装置、草刈り場になろうとしておりアベノミクスはその先兵としての役割を立派に果たそうとしている。労働者にトリクルダウンはない。海外資本は収奪し終わり次第次の獲物を探し去っていく。
posted at 17:55:22

TPPは収奪のための装置というよりリスクヘッジだと思う。収奪する側とされる側との永久不変の関係を作る装置といってもいい。強欲資本主義とTPPはセットで機能する。だからアベノミクスでは両者が同時進行する。格差確定社会も日米安保もすべてつながってる。パッケージだから各論賛否はない。
posted at 18:04:33

5月24日@hitokuchimemo

礒崎陽輔首相補佐官がポツダム宣言について「少し精査してみないと何とも言えない」と述べた。そういうことであれば戦後70年談話を出すのは安倍首相には時期尚早なのではないか。安倍首相は補佐官の言うことをよく聞いて中学校の教科書から読み直し戦後80年あたりで研究発表会でも開けばよい。
posted at 10:20:45

ついでに安倍首相は首相の任期中にもう一回アメリカ議会に行ってポツダム宣言については承知していないと追加演説してきた方がいい。そうしないとアメリカ議会の全議員とまったく異なる世界認識であることが伝わらずアンジャッシュのすれ違いコントのような外交関係を延々続けることになる。
posted at 10:24:28

トルーマンの善悪二元論を受容する安倍と志位は同類だ(小林よしのりチャンネル) #blomaga

賛否は置いといて小林よしのりの言ってることは安倍首相よりまともな回答ではあると思う。ポツダム宣言への言及を回避するなら首相を辞任すべきだろう。戦後を語れない。
posted at 10:40:40

pencil

今日までの4日間のツイートだけど、まとめると結構なボリュームだったな。地上波のテレビメディアはほとんどこの党首討論を報道しなかった。安倍の圧力が怖いのだろうし、大マスコミもまた安倍の権力補完装置になってしまっているからだろう。

とはいえ党首討論7分間のYouTubeもあるし偏向報道されるくらいなら何の加工もコメントもない動画を自分で見るほうがいいかもしれない。

新聞は取らなければいずれ消えゆくメディアだが、テレビはスポンサーと一蓮托生だ。そのスポンサーも大企業中心で、その大企業は日本を食い物にしようとしている海外株主のアンダーコントロールにある。そんな構造に支配されない生活を目指せれば幸いだが。スポンサーがどんな企業かも気にしながらテレビを視聴することも必要だろう。

メディアが報道しない大問題は今後も増え続けるはず。戦後70年目の節目にこんな椿事が起きた機会にポツダム宣言をもう一度読み直してみるとか、安倍首相を祭り上げている人々について考えるとか、自分が無意識に戦争加担をしていないかとか、そういうことを考えるきっかけにしたらいいと思う。ポツダム宣言がどれほど短い文章かを知るだけでも、安倍首相が政治家としての要件を満たしていないことがわかると思う。

|

« オーラルケアのキーワードは「骨が溶ける!」 | Main | 「心がポキッとね」を岡田ファンミドラマと云ってみる »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/1103/61638704

Listed below are links to weblogs that reference 戦後70年目にしてポツダム宣言否定首相を生んだ日本:

« オーラルケアのキーワードは「骨が溶ける!」 | Main | 「心がポキッとね」を岡田ファンミドラマと云ってみる »