賀正!第19弾「ローカル路線バスの旅」は今年も絶好調
1月3日は移動日だったためテレビ東京の正月特番となった「第19弾ローカル路線バスの旅」をオンタイムでは見られず、さっき録画で見終わった。この番組はやはりオンタイムでツイートしながら見るのがきっと正解なのだが仕方がない。結果も知りたくないからツイート検索することもなく、まずは見た。今回もいい出来だった。
正月番組はどの地上波もスタジオ番組が多いのでこの番組を見ると新鮮だしホッとする。テレビをつけた瞬間にいかにも正月などぎついセットが見えただけでチャンネルを替えてしまう。しかし民放はどこも区別のつかない正月番組をやってる。実家ではBSやケーブルに逃げることも出来ない。
そんな正月に一服の清涼剤となるのは駅伝だ(笑)。今年の第91回大学駅伝は青山学院大が新記録(コース変更のため参考記録だがまさに新記録)で優勝した。2位争いをしていた東洋大のコーチ車から「青学なんかに抜かれていいのか」みたいな声がかかった直後から青学のスピードがあがった気がした。口は災いの元だな。
箱根の山(5区)では神野大地という神々しい名前の選手が激走。一方で駒澤大学の馬場選手があわや棄権かと思えるほどの失速。倒れそうになりながら復路にタスキをつないだ。思わず涙してしまう往路だった。
路線バスの旅も駅伝に似ている(ほらほら妄想が始まったよ)。タスキこそつながないし選手は太川・蛭子・マドンナのトリオだし誰とも競争してないわけだが、路線バスがつながらなければゴール出来ない過酷な旅である。今年は大学駅伝が第91回、路線バスは第19弾だから、レースは1-9が来ますよ、蛭子さん!
各回の路線バスがつながるかどうかもさることながら、この番組も年2~3回の放送ですでに19回とタスキをつないできた。ゴールにではなくプロセスにこそコンテンツがあるところも駅伝チックだ。勝者だけでなく敗者もまた主役。ゴールできずとも成立する路線バスの旅のハラハラドキドキ感は“原テレビ的”で気持ちいい。
第19弾は大阪城から石川県の兼六園まで。マドンナはマルシア。マルシアがどんなマドンナになるのか不安もあったが、終わってみればアリだったような気もする。
どちらかというとしょっぱい回になってもおかしくないヘタレマドンナだった(笑)。そもそも路線バスに初めて乗るという超初心者のマルシア。ブラジル生まれとはいえあまりの初心者。その上歩くのが嫌い。始めから200歩以上歩けない宣言。先が思いやられる。
最初にバスで眠っていたのもマルシアだったし、腰が痛いだの左足が痛いだの言い出し「初のリタイアか!?」というテロップの洗礼まで受けた。わがままも蛭子さんっぽい。
しかしそんなマルシアをも凌駕する怪物蛭子。せっかく入れてくれた鯖寿司の店でしょうがしか食べない。乗り継ぎ出来るかどうか鬼気迫る場面でも寝ている(本人は祈りだと言っていたが)。目ざとく見つけるのは競艇場や競艇場行きのバスばかり…。しかし宿を探してくれた食堂のオヤジへの気配りなど大人な対応も芽生えていた(笑)。人間、いくつになっても成長できるものだ(?)
蛭子さんをふたり引き連れているかのような太川陽介リーダーだったが、リーダーシップはますます高まっていた。マルシアがいろいろ言いながらもかなりの距離を歩いている。マルシアの重い荷物(化粧道具が重い)を持ってやったり、ジョークで笑わせたりしながら歩き続けた。
路線バスのリレーもかなりきわどかったが、今回も県境周辺でのコミュニティバスにドラマが発生した。道の駅でのCANBUS停留所見逃し事件の辺りは編集の勝利というべきか。3時間半という長丁場の特番だったが飽きずに最後まで見せてくれた。
過酷な道程はこれまでにもあったとはいえ今回は正月特番だ。正月番組とは思えない画だった(笑)。うら寂しい山道を雨に降られながらトボトボ歩く3人。工事中のトンネルや交通量の多いカーブは最後の手段ロケ車使用になった(一応ルール通り)。その間歩くはずだった時間は調整とされ動けない。調整時間中にバスが通りすぎなかったことが救いか。
終わってみれば波乱万丈な行程に仕上がっていて、正月特番として良かったと思う。日程的に1月3日は移動日の人が多そうなので、ここでの3時間半の視聴率はどうだったのかわからないけれど。毎回書いてるが、今後もゆるーく続けて欲しい。
明日には第2弾DVDも届くし、2015年の新年はちょこっと路線バスの旅三昧になりそう。DVDはコメンタリーがいいんだよね。だから知ってる回でも楽しめる。
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