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2014.12.30

ひとくちメモ的今年の漢字で振り返る2014年

Sya今年の漢字なんてあまり考えたことなかったが、今年は来年への抱負も兼ねて(来年への抱負もあまり考えたことないけども)考えてみた。ま、考える間もなく今年の漢字は「捨」だ。右画像は漢字辞典オンラインさんから。小学校6年で習う漢字だ。

とにかく様々なものを捨てている年末。いったん生活をリセットするかのごとく。喪失感もあるし不便なところもある。たぶんウチのなかにあったモノどもは、ボクの脳の無意識の体系が表出した状態だった。それを人工的にプツプツ切り離していくような感覚だ。

ポジティブに考えれば弱いシナプスを剪定し強いシナプスだけを残す作業。捨てることによって本当に大切なものだけが残る。置いておくだけの本や聴かないCD、見られないビデオテープ、着られない服に履かなくなった靴、タイトルから内容の断片を思い出せないTVドラマの録画DVD、それらを捨てていく。

懸念材料としては、いまこの時の自分の意識と未来の自分の意識とのアンマッチング。いま不要でも未来には必要なモノがあるに違いない。捨てられない人々のほとんどはそういう無意識のなかで生きていると思う。特に「作品」は淘汰されメディアが変わるたびにすべてが再製されない。そのリスクヘッジという意識。

あたらしい生活に必要か不要かをいま知ることは出来ない。しかし無くても生きていけるんじゃないかという想像が出来るかどうか。引っ越しというメタファで考えてみる。ひとつの時代から次の時代に引っ越すとき、いらないものを処分するわけだ。

溜めこむ我々は溜めこむことが目的化している。短い人生のなかで偶然にも出会ったモノたちの面倒は死ぬまで見るという達観。それを尊いと感じるか鬱陶しいと感じるかの差。

しかし「短い人生」という物理的に平等な価値を考えるとき、まさにその時間の経過によって若い頃とは異なる意識が芽生える。偶然に出会ったモノたちとの別れがあるのも人生なのだと。古本やCDなどの「作品」を捨てるのではなく手放す、あるいは巣立たせることもまた人生の価値なのではないだろうか。

捨の訓読みは「す(てる)」だが、常用外に「ほどこ(す)」がある。おやっと思う。捨てるとほどこす。モノは言いようなんて邪念を持ってはいけない。捨てる心とはほどこす心にも通じるのだ。まさに古本としての再利用をイメージさせる。

最近出来た「断捨離」という言葉は捨てることにポジティブなイメージを植え付けることに成功したが、仏教の世界ではもっと古くから捨てることをポジティブにとらえていたのかもしれない。あるいは捨てないことは不可能だという達観があるのかもしれない。最終的には自らの肉体ともおさらばしなければならないのが人の常である。精神は永遠かもしれないがモノとして示現したものには終わりがある。古書店に売るという行為は「作品」の精神をつなぐために捨てる行為なのである。

捨てることで新しい自分に出会う。来年はそういう一年にしたい。

●年末の大片づけ以外で感じた3つの「捨」

ひとつは中島みゆきの夜会「橋の下のアルカディア」のテーマが「捨」だった。これはまったくの偶然で、夜会を最前列で見たから年末捨て始めたわけじゃない。

ふたつめはコレステロール常識を完璧に捨てた。今年の健康診断でもLDLコレステロール以外の数値は日本の医療が決めている基準ですらAだった。しかしLDLコレステロール値が高めだというだけで治療という名のクスリを与えられる。この治療が曲者で健康な(ランクAの)肝臓に介入してコレステロールの生成機能を阻害しようとするのだ。こんな非論理的な治療をしたら身体が弱ってしまう。現に外国ではこんな数値で治療をしたりしなくなっている。和訳されてないことをいいことに金儲けの薬売りと化した日本医療を捨てた。

最後は2月のソチ五輪。キムヨナが引退した。キムヨナグッズは捨てないし思い出も消えないがひとつの区切りをつけたという意味での「捨」である。ライバルの浅田真央はいまだに現役か引退か「ハーフハーフ」と言っているが、その優柔不断さが金メダルを逃した遠因じゃないだろうか。ソチ五輪の頃、浅田にとって大失敗と大成功という浅田らしさをすべて出し切ったのがソチ五輪だったと書いたが、「ハーフハーフ」発言によってまさに裏付けられた気分になったものだ。

捨てるか捨てないか。ハーフハーフでは部屋は片付かないということを我に戻って噛みしめる年末なのであった。捨てる神あれば拾う神ありともいう。捨てることで新たな人生が開ければよいが。皆さん、捨て忘れたものはないですか?捨てたのは若さだけ…というわけで、よいお年を!

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