YOUは何しに日本、いやペルーへ!?
一か月前にテレビ東京の「YOUは何しに日本へ?」を礼賛したばかりだが、特番を見たらまたまた書いておきたくなった。ひとくちメモの記事ランキングでも一位になったし、THE INSPECTOR CLUZOのCDも外国から届いたし(これも一か月待ったよ)、何よりもエリック・エレーラさんを追っかけてペルーロケ敢行してたし!
「YOUは何しにペルーへ?」ってエリック・エレーラさんに会うために決まってんじゃん!ボクもペルーに行ってみたい。ペルーでチョーかわいいはレキチチチマだって。俗語かもしれないけど。いつか使ってみたい。
今回の特番では外国の旅行ガイドブックを目隠し指差しして日本の店に行っていたが、確かに外国人率の高い店が多かった。日本人の知らない日本を知る不思議な感覚!外国人と出会いたかったらその国で売ってる日本ガイドブックに載ってる店に行くといいのかも。それにしても外国では掲載許可とらずに勝手に乗せてるガイドブックばかりなんだろうか?まぁ宣伝で載せてるよりもその方が信頼できるが。
実はいま録画を見ながら書いてるんだけど、しりとりだけをしに日本に来たアメリカ人がすごい。日本語でしりとりして日本人相手に16連勝。ルとリを自在に操る。OLさんに負けたがおしゃべり好きな女性はやっぱ語彙が豊富なんじゃないかな。14連勝のところで設楽がリンダ山本があるのにと言っていたが鋭い!名前を入れれば結構ある。ルー大柴、ルイズルイス加部とかさ。日村の出したルビー・モレノもある。もちろんいまならルイルイ()。
路線バスの旅もそうだけど、テレビ東京のバラエティがこんなに面白いのは、基本目線が優しいからじゃないかなぁ。これまでの日本のバラエティ(主にスタジオ収録)は素因数分解していくとどうもいじめとかいじりとか、貶める笑いが多かったような気がする。強者の笑いっていうか。それは即物的な笑いで全否定はしないけど、もうそういうのアップアップ。
共生的な笑い、おかしみみたいなのは例えば移民の国アメリカや小国の寄り合い所帯の欧州などには日常として脈々とあったと思う。逆に日本には島国根性と言えば言えるような、排除の笑い、スケープゴートの笑いというベクトルのものが多かった。これはボクの偏見かもしれないけど。
そういう得意技を突き詰めていったのは大手キー局の笑いだったと思う。だけど現実世界がレイシズムにあふれ、隣国嫌悪の増大する社会になると、もうそういう強者の笑いで笑えなくなってくる。
いっぽうで仲間意識がそれだけ強いから近所づきあいを円滑にする日常の笑いも同時に存在してる。人を貶めない笑い。落語なんかの豊かさはそういうなかにあった。英国のユーモアも同じかな。アメリカン・ジョークはまた違うが。これは滑り笑いに近い感じでボクにも理解できない(笑)。
ユーモアの笑いには世の大勢の裏側に潜む真実や願望をアンチテーゼとして見える化したり、少数派への納得や共感によってもたらされるものがあり、世相を逆に照らすものだと思う。基本的に手触りが優しいテレビ東京バラエティの手作り感はユーモアに近い気がする。それが広くウケる社会に、少し安心感を覚えながら見てる自分がいた。
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