google-site-verification=o_3FHJq5VZFg5z2av0CltyPU__BSpMstXTEV1P8dafg 奇跡的な入れ替わりドラマ!「さよなら私」: ひとくちメモ

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2014/10/25

奇跡的な入れ替わりドラマ!「さよなら私」

ちょっと、ちょっと、いいんですか。こんな不謹慎ですんばらしいドラマがあっても!?というわけでNHKドラマ10で始まった「さよなら私」ですけれども。いやー、なんだかボクのドラマ人生(って見てるだけだけど)のなかでも、このドラマに出会えた奇跡を喜びたい。

なにから書き始めるかな。やっぱシチュエーションについてか。入れ替わりというシチュエーション。いわゆる“転校生システム”(笑)。入れ替わりドラマの礼賛はひとくちメモで2回やってる。

2007.07.10:食わず嫌いはダメ!パパと娘の7日間

2011.07.10:入れ替わりドラマの進化形「シークレット・ガーデン」

ボクは入れ替わりドラマが大好きだ。そこには物語を“試す”いくつもの要素が詰まっている。ひとつは一人二役が欠かせないシチュエーションにおける役者の技量。ひとつは転校生システムという“二匹目のどじょう”感にあえてチャレンジせざるをえない脚本の技量。そして入れ替わることでこそ描けるテーマをオリジナルな作品として仕上げていく演出の技量。

そういった入れ替わりシチュエーションだから存在するいくつものハードルを制作者・出演者が一丸となってどう乗り越えていくのか、そんな観方をしてしまう我が宿命を楽しむのだ。

今回の設定は、ありそうでなかった夫の不倫相手との入れ替わり。セックスレスの主婦が夫の不倫相手かつ昔からの親友と身体が入れ替わり、友人の身体で自分の夫と不倫し久しぶりにまぐわう…。まさに悲喜劇だ。

NHKは「八日目の蝉」とか「紙の月」とか(どっちも角田光代原作)、倫理観・道徳観を揺さぶるドラマでいいものを連発してきた。ドラマにおいてはお行儀のいい優等生テレビ局ではまったくない。

転校生システムでは入れ替わり方という最初のハードルがあるが、「さよなら私」では、そこはもうまったくひねらない。神社の階段落ちであった。

一昔前なら階段落ちはスタントマンの見せどころを意味するが(これを蒲田行進曲システムと名付ける。ただしたぶんもう使わない造語 )、映画「転校生」以降の階段落ちは、精神が入れ替わるイニシエーションであるという一般概念になっていよう(ホントか?)。

これを使うか別の設定を持ってくるかは悩みどころじゃないかと思う。しかし今回は使った。階段落ち=入れ替わりというある種の準拠枠を踏襲したといえよう。そのギミックに時間を割くより見せたい主題はほかにあるということだと思う。

脚本は岡田惠和さん。いまさらいうこともないわけだが、2010年以降K-POPやキムヨナばかりで随分日本のドラマ評から遠ざかっていたひとくちメモなのであえて書いておくと、私は一部では有名(笑)な岡田脚本大好きっ子でありんす!悲喜劇どちら側に行ってもふり幅の大きい岡田脚本が、初参戦のドラマ10でどう展開していくのか興味津々だ。

岡田脚本で仲良し女性3人組といえば名作中の名作「彼女たちの時代」がすぐに思い浮かぶ。今回の3人組も素晴らしい女優陣だ。永作博美、石田ゆり子、佐藤仁美。この3人でグータンヌーボを見たい(笑)。

永作博美さん(映画「八日目の蝉」)と石田ゆり子さん(NHK「外事警察」)が入れ替わるわけだが、性格が真逆という設定ではあっても女同士であり、男女の入れ替わりより難しいかもしれない。

そして佐藤仁美さん。なんか好き。NHK「あすか」の時から。仲良し3人組の接着剤的な存在。YMOで言えば高橋ユキヒロのような存在だ()。夫に不倫される主婦。心が入れ替わり複雑な不倫関係に右往左往する永作・石田二人の間で、普通の不倫(?)をされた妻として絡んでいく。比較文化人類学的な存在となっていくのだろうか。

そんな佐藤さんの夫役は尾美としのり。言うまでもなく彼こそは転校生システムの、というより映画「転校生」の主演である。このシチュエーションを象徴する役者だ。転校生システムへのリスペクト兼みそぎでもあろう(ホントか??)。妻は春子で不倫相手は冬子。わかりやすっ!

岡田脚本の入れ替わりドラマが観られる幸せをどれだけの人にわかってもらえることだろう…。入れ替わりというファンタジーな要素にこれでもかと不倫を持ち込んでドロドロの愛憎劇になるのだろうか?まだ第2話だがドラマニアにとっては垂涎の的となる。

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