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2014.09.28

中性脂肪(TG)にまつわるメモ

今日は日本糖質制限医療推進協会主催の講演会に参加してきました。同協会理事長の江部康二先生と大櫛陽一先生(東洋大学名誉教授/大櫛医学情報研究所所長)とのお二人の講演でした。わたしにとってはこのお二人と老人学の柴田博先生がいわば健康管理の心の師匠、健康三銃士なので(笑)、これは聞き逃すことの出来ない講演会だったといえます。

思えば10年前、相場指南のセミナーに通っていました。あのころ相場の(こころの)師匠軍団を相場戦隊ゴレンジャーと名づけて、天才5人衆のワザや思考回路を身に着けようと必死になってました。どこまで近づけたかわかりませんが、あの情熱がなかったらいまの私はありません。

そしていま、似たようなレジメを配られるセミナーに情熱を傾けているわけですが、レジメのグラフはユーロドルチャートやローソク足ではなく、「中性脂肪と原因別死亡率」とか「LDL-C値が高いほど死亡率が低い」といったグラフなわけです(笑)。

正直、金儲けはいつでもできる。釣りみたいなものだから。だけど健康は一日にしてならず。やっぱ健康が一番だね!なーんて。そういう気持ちはもちろんありますけれど、それ以上に現代医療、とくに薬をホイホイ出すだけの自動販売機のような産業医のあり方へのアンチテーゼに興味がありました。

いまほど健康常識が揺らいでいる時代はなく、医者の古い知識(2001年までの知識)による弊害が世界的に受容され正されつつあるなかで、日本医学会がガラパゴス化している現実に戦慄を覚える人は少なくないでしょう。

そんなことを言えばやれ医療否定だなんだと言われるのですが、製薬会社とのズブズブの関係で既得権益を守りたいのは誰だという話でもあります。野次馬的にはそっちの興味も大きいですね。そんな興味に対しても大櫛先生は実名を挙げてくださるので助かります(笑)。

さて、ここではとりあえず、今日の講演から大櫛先生の『脂肪とコレステロールは、あなたの体にいいですよ』という講演からのメモを残しておきたいと思います。素人メモなので勘違いなどもあるでしょうけど。

コレステロールに関しては何本かここでも書いてきて認識はほぼ変わりません。まぁ大櫛先生の著書や外国の推薦図書を読んできているからなわけですが、それを補強するような意味合いになるはずですので、今日はその前段として「中性脂肪(TG)」について聴講メモとします。ここもかなりわかりやすく面白いお話でした。

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・日経メディカルの2014/7/6の記事では過半数の医師が「糖質制限」を支持し、医師の3人に1人は自ら実行しているとのこと。この記事ですね。数年前なら考えられない高率と言えます。

・中性脂肪(トリグリセロイド)はダムの水に例えるとわかりやすい。炭水化物(糖質)から作られるグルコース(ブドウ糖)がインスリンの作用によって脂肪組織に取り込まれ中性脂肪(TG)として蓄えられる。これを必要に応じて脂肪分解して血中に戻す。糖質制限をすると入ってくる糖質が少ないため、このダムの作用によって蓄えられたTGを脂肪分解して利用する量が増える。だから中性脂肪が減っていくわけだ。

・脂肪組織にはグルコースルート以外に遊離脂肪酸(FFA)ルートがある。血中に存在しているFFAもインスリンが分泌されると脂肪組織に取り込まれる。血中のFFAは10g程度しか許容できないため、インスリンが作用しなければ便として体外に排泄される。

・糖質制限をするとインスリンの分泌が減るため脂肪組織に取り込まれるTGが減る。同時にFFAの脂肪組織への取り込みも抑制される。どちらのルートも通行止めだ。さらに蓄えられたTGが分解して使用される。だから痩せる。

・脂肪を食べるから脂肪がつくのではなく、炭水化物によってインスリンの分泌量が極度に増え、炭水化物からしか作られないブドウ糖が中性脂肪になるから太るわけだ。ここを「油を食べると太る」という説では説明できない。

・インスリンが出るとTGだけでなくFFAまでもが脂肪組織に取り込まれるからさらに太りやすくなる。インスリンをなるべく使わないためには糖質制限をするしかないわけだ。

・糖質制限をしてTGを分解すると血中にFFAとして戻る。このFFAは血中には多く存在できないから便として排泄されるが、肝臓にも取り込まれてケトン体を生成する。糖質制限してるから外部からブドウ糖が入ってこず、エネルギーを必要とする人体は体内から調達しようとする。つまりTGがケトン体の材料となるわけだ。このケトン体を肝臓以外の組織、例えば筋肉が取り込んでエネルギーとして使う。一説によると人体はエネルギーとして糖質(ブドウ糖)よりもケトン体のほうを好むという。人体はなんて合理的なんだろう。ただし肝機能に障害があるとこの回路は使えない。糖質制限は危険ということになる。

・食事の脂質を減らして糖質(炭水化物)を増やすとどうなるか。人体はインスリンを大量に出動させ、あらゆるルートを使ってブドウ糖やFFAを脂肪組織に蓄積しようとする。通常なら太る。しかしここにカロリー制限と称して食事制限をしてしまう人がいる。こうなると危険だ。脂質・タンパク質を減らしてしまうため栄養失調を起こすことになる。

・脂肪は食べてもほとんど排泄されるから太る原因にはなりにくいのだが、炭水化物を食べてインスリンを出動させているがゆえにFFAも脂肪組織に取り込まれてしまう。油を食べるのが悪いのではなく、油と炭水化物(ご飯やパンや芋)を一緒に食べることが悪いわけだ。健康のためにはカロリーを控えるよりも糖質を控えるべきなのだ。

・もっとも油には太るか痩せるか以外の問題もあるわけで、人体にとって何がいい食材かは多面的・複合的に捉える必要がある。そうはいっても炭水化物だけが太る原因だということには変わりなく、糖質制限をするならカロリー制限と併用すべきでもなく、しっかり栄養(脂質・タンパク質)を摂取しながら糖質を食べないということが基本戦略になる。

・厳格な糖質制限をしても糖質は多少入ってくる。それは野菜に糖質が含まれるからだ。

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