夏旅2014 道後温泉編
道後温泉に着いたのは8月10日(日)の16時ごろだった。本館そばの小高い駐車場に車を止めた。今年4月に改築120周年の大還暦を迎えた道後温泉本館。私にとっても12年ぶりの道後温泉だった。12年前の四国旅行はこちら。
車を止めてすぐに入浴。今回はお茶菓子等は食べず入浴だけにした。なにせ今夜の宿もまだ決まっていない。タオルを買って中に入った。それなりに混んでいたがすし詰め状態ではなかった。
夏目漱石の『坊っちゃん』では坊っちゃんが湯船で泳いで「坊っちゃん泳ぐべからず」と張り紙をされる。それを知ってか知らずか、どこぞの坊っちゃんが人の少なくなった湯船を狙って泳ぎ始めた。それを眺めながら湯船に浸かっていた。
湯から上がってスマホで今夜の宿さがし。できれば今治の焼き鳥を食べたいということで今治市で探したところ、すぐに見つかった。日曜の夜限定の安いビジネスホテルだ。便利な世の中になったものだ。
道後温泉から今治市までは一般道で30分程度。山越えの風が心地いい。クーラーが故障してなきゃ味わえないね!駅前のホテルには汗もかかずに着いた。
ホテルについて30分後に集合した。時間は19:30で夕飯にはちょうどいい…はずだった。今治市は駅前から1kmほどあるいた先に繁華街がある。そこへ向かった。しかし繁華街はすでにほとんどの店が閉店していて暗かった。入り口のわたみん家だけが煌々と輝いていた。
あたりをつけていた焼き鳥屋に行くとここもすでにネタ切れで閉まっていた。どんだけ夜が早いんだ今治!周りにも赤ちょうちんしかない。そこで開いている店をスマホで検索。少し遠いが「はち八」というお店が良さそうだということになり予約を入れてタクシーで向かった。幸いタクシーだけはたくさん停まっていた。
はち八は混んでいた。予約を入れて良かった。すぐに奥に通された。そして念願の鳥皮ネギ入りやせんざんぎ(唐揚げ)などを食べまくった。また珍しいところでは新鮮な鶏でなければ食べられないせせりの刺身なども食べることができた。
鳥皮はネギ抜きを注文しキャベツと一緒に食べるというのも通好みな食べ方だ。鳥皮の唐揚げはアツアツで出てくるが多少冷まして食べた方が味が染みていいらしい。いろいろ教わって食べた。
かなり飲み食いし、お勘定のときにタクシーを呼んでもらった。街中はあんなにひっそりとしていたのに、このお店の中は22時を回っても客足が途絶えない。女将風のおばちゃんに「流行ってますね」と声をかけてみたら「土日だけですよ」とご謙遜。日曜の夜にこれだけ客を集めるのは地元に根付いている証拠じゃないだろうか。
「また来ます」と店を出た。なかなか来れないが、今治に来たらまた行きたいお店になった(ブログに書いておくと忘れないのだ)。
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