キムヨナの付録DVDが見れた 『THE QUEEN ON ICE』
発売前から予約していた『キム・ヨナ - THE QUEEN ON ICE』が4月に入ってようやく届いた。しかしとにかく忙しくて全部はまだ聴けていない。ようやく今日少しだけ聴けた。
付録のDVDはリージョンコード3といわれているが本当だろうか。ウチには韓国版のDVDを見るためにリージョンフリーの再生機があるのでそれで見たら確かに見れた。再生機のグレードが低いので画質はよくない。さらに2曲あるうちの1曲目「タイスの瞑想曲」は見ることが出来たが、2曲目に入るとメニュー画面が表示され、そこで「ジゼル」を選択しようとするのだがどうやっても選択肢に飛べない。また2曲の連続再生もできず、結局この再生機では1曲目しか見ることが出来なかった。
そこで、ダメ元でパナソニックのブルーレイ機ディーガに入れて再生してみたら、全部見れた。画質もいい。上の画像はそのテレビ画面をデジカメで撮影したもの。もしかしてこの付録DVDはリージョンフリーのDVDなのかもしれない。どこにも書いてないから責任もてないけど。
このDVDは2010年夏と2011年春のALL THAT SKATEの映像だった。バンクーバーオリンピック後のショーを映像で観れたのはとてもありがたい。
CDのほうはやはり直近の曲から聴きたいと思い、Send in The ClownsとAdios Noninoを聴いてみた。Send in The Clownsはとてもいい。
以前のアルバム(2011)ではキムヨナのフェイバリット曲のひとつとして収録されていたがバリトン歌手の歌入りだった。今回(2014)は2013-2014年ショートプログラム曲として収録されインストヴァージョン。
個人的には今年のインストヴァージョンが好きだ。これは実際の競技で使われた音源のオリジナルなんだろうか。最初のメロディがとても印象的なオーボエのカデンツァで音色が似てる気がする。オーボエの音が個人的に好きだからというのもある。たとえば名作ドラマ「あすか」(完全版DVDBOX持ってます)の主題曲も名曲だ。
アディオス・ノニーノのほうはというと...。ライト・クラシックという印象で正直いまいちだった。もっともこちらはすでに名盤といわれるCD他いくつも聴きこんでいるため耳が肥えてる。バンドネオンとオーケストラが作り出す陰陽のコントラストはピアソラ盤のようにはなかなかいかない。
ライトなアディオス・ノニーノといえばアンドレ・リュウの演奏もYouTubeで見つかったので紹介しておきたい。なぜあえてアンドレ・リュウかといえば、今回のアルバム(2014)でSend in The Clownsを演奏しているのがアンドレ・リュウとクレジットされていたから。アンドレ・リュウつながりってだけですけど。
とりあえず今日は時間があるので就寝前にでも残りの曲を聴きたいと思う。また予約したからかジャケットデザインと同じポスターをつけてくれていた。期待していなかっただけにうれしい。A2サイズ(420×594)なので大きいがいつかフレームを見つけてどこかに飾りたい。結果的にこの“タクワン色”と揶揄された衣装はキムヨナ引退のせつなさを象徴する衣装になった。ボクは好きだ。
(付記)
韓国では数日前に定期運航フェリーが沈没し修学旅行の高校生の多くがいまだ行方不明になっているという信じられない事故が起きている。しかも船長・船員は早々に船から逃げ出し逮捕された。船内から救助された引率の高校教頭は自殺した。その痛ましさは想像を絶する。韓国内では各種イベントも自粛が始まった。
日本でも連日このニュースが報道されている。しかしツイッターなどで情報を検索すると嫌韓の日本語コメントが多数を占めていて、その悍ましいコメントの群れに動揺してしまった。いつのまにか日本人とはこんなにも不気味な種族となってしまったのだ。
いや、多くの日本人はそうではないと思いたい。ただツイッターなど匿名で気軽に気持ちをつぶやける場が出来たことが状況を変えている。かつて建前と本音を使い分け外国人から「日本人は一瞬にして変貌する」と不気味がられたその精神世界の一端が日常的に露出する場を得てしまった。
そこで通常なら見ることのない悍ましい貧困な大衆の精神世界が漏れ始めているのではないかと思う。そういう大衆感情は好戦的な世情とともに増幅している。キムヨナを応援する日本人だったから、幸か不幸か多少早くそういう精神性を垣間見てきたが、この重大事故への一部日本人の反吐が出るようなコメントを見るのがつらく、最近は単なる忙しさだけでなくツイッターから少し遠ざかってしまった。
笑って見過ごせる揶揄や悪態のレベルを越えての憎悪の拡散は不気味だ。それを利用する人々の高笑いが聞こえる。
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