google-site-verification=o_3FHJq5VZFg5z2av0CltyPU__BSpMstXTEV1P8dafg サラ沙羅対決も面白そう: ひとくちメモ

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2014/02/02

サラ沙羅対決も面白そう

ソチ五輪でもっとも注目度の高い日本人選手は高梨沙羅のようだ。圧倒的な強さもさることながら、スキージャンプの常識を打ち破る体格で圧倒的に強いところがいい。またインタビューの受け答えの初々しさと論理的なところもいい。

女子スキーは初めてのオリンピック競技で、男子に遅れること90年だとか。その記念大会にメダル候補として小さな巨人高梨沙羅が出場するというめぐりあわせも物語を感じさせるに充分だ。

その高梨沙羅のライバルは、サラ・ヘンドリクソンというアメリカの選手。第一人者といってもいいかもしれない。怪我からの回復が心配されるけれど、NHKのインタビューでは「13年間の選手人生で体が技術は覚えている」と自信をのぞかせていた。

ソチのジャンプ台はアールがゆるやかな新型ジャンプ台で、高梨のように小さい選手は助走のときに受ける遠心力(ジー)がぼやけてしまいタイミングがとりにくいそうだ。

高梨沙羅は以前、タイミングをとる呪文を唱えていると言っていた。「私のジャンプ、見てください!」と心のなかで唱えてちょうどいいタイミングで飛び立っていたという。

まるでゴルフ漫画『あした天気になあれ』の「チャー・シュー・メン!」のようだったので印象に残っていたのだが、このタイミングではなくなるということなんだろうか?

100分の1秒のタイミングの差を体で覚えるのは大変なことだろう。また、スキージャンプは当日の自然環境にも大きく影響される。それでも高梨沙羅の安定感は揺るがない。魔物が棲むというオリンピックの舞台だが高梨沙羅には世界初の女子スキージャンプ女王になってほしい。

●キムヨナに似ている高梨沙羅

高梨沙羅は大舞台でプレッシャーの対処方法をキムヨナの講演から学んだと語ったことがある。なんでも素直に受け入れる姿勢が、その後のテレマーク姿勢の克服にも見て取れる。

サラ沙羅対決と真央ヨナ対決を無理やりだぶらせてみてしまうわけだが、どちらがどちらかと考えると、サラ・ヘンドリクソンが浅田真央で高梨沙羅はキムヨナと言えるだろう。もちろん超個人的な思い込みでしかないが、ライバル対決なんだからそういう見方をしたほうが面白い。

サラ・ヘンドリクソンはアメリカの女子スキー界のスターであり、常に日の当たる場所を歩いてきた。高梨沙羅は体格に恵まれず、テレマーク姿勢もできなかった。しかしその短所といわれた体格を技術でカヴァする論理的な取り組みを実践する。そして審査員から求められているテレマーク姿勢も科学的な取り組みで克服していく。

前を歩くスター選手に対して自分自身の短所・長所を客観的に見つめ勝つための取り組みを論理的・科学的に分析しながら実践して勝てるようになっていく。その過程がとてもキムヨナに似ていた。ジャンプの力のベクトルが高跳びでなく幅跳びという面でもキムヨナ的だ(笑)。

日本は札幌オリンピックのころからスキージャンプは盛んといえるだろうが、まだまだマイナースポーツだと思う。女子スキーを公式種目にしたのは米国の力が大きいように思うし、サラ・ヘンドリクソンという強いスター選手がいたことが、ここ数年の高梨沙羅をより強くしたと思う。

たまたま日本に住んでいるから高梨沙羅の特集番組も見ることが出来るしメディアに同調して応援できるわけだが、もし高梨沙羅が日本人じゃなかったとしても、ここまでの物語を知ったらきっと応援したくなったと思う。キムヨナがそうであったように。

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