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2013.11.09

クロアチアへの抱負を語る!(キムヨナじゃなくボクが)

クロアチア アイスワインキムヨナ・アルバムさんが、ボクの記事へのアンサーコメント的な記事を書いてくれてた。そのおかげで2009年の「もっと深くキムヨナ007を語ってみるの巻」の記事がまた最近読まれている。翻訳サイトからのアクセスも多い。昔、ソフィー・マルソーのファンサイトを作ったときにフランスからのアクセスが多かったのだが、そんなおふらんす気分も盛り上がってくる現象だ(>なんでもポジティブに関連付けて食いつくオレ)。

最後のオリンピックイヤーのキムヨナが来ないパリ旅行を目前に控え、ビッグ大会オール欠場中のキムヨナ話で盛り上がれるのはありがたいことです。隠れファンの人、いま出てこないともう現役引退しちゃうよ(笑)。

ほぼ毎日更新されてる某ブログの岸恵子さんのキムヨナ評はとっても誠実で本物の美しさがわかる人らしいコメントだったのに、消されてたとは残念でしたな。

そのコメントを読んで、岸さんはさすがバレエ出身の女優さんだと思ったな。観点がジャンプじゃなくて踊りなんだよね。ボクもキムヨナを最初に観てすばらしいと思ったのはその踊りだったから余計に共感した。パリ在住ってとこも共感(笑)。今年のエリック・ボンパール杯会場で岸さんに会いたかったなぁ(いらしてないか~)。

●キムヨナのダンスと音楽について再考

4年前の「キムヨナの音楽の理解度はダンサーのそれだ」というボクの考えには何人かにご賛同いただいた。たぶんボクがこの部分に最初に注目できたのは、ボクがフィギュアスケートに疎くて音楽とダンスという視点から先入観なくキムヨナの演技に触れたからだと思う。

それまで日本で触れるフィギュアスケート情報は伊藤みどりや浅田真央のジャンプばかりに注目したものが大勢を占めていた。もちろんそれ以外のステップシークエンスが通好みだとか、荒川静香のイナバウアーは得点にこそ絡まない部分だが世界一美しいとか細かい部分では話題もあっただろうが、基本はフィギュアスケート=ジャンプの成否みたいな図式でしか素人は見ていなかったしいまもそうだと思う。

でも実はジャンプばかりがフィギュアじゃないんだよというのを、ミシェル・クヮンに憧れてフィギュアを始めたキムヨナという隣国の少女に教えられたのだった。それを実感として感じてしまったわけだから仕方がない。

しかも韓国というフィギュアスケート不毛地帯で、ジュニア時代から隣国の天才スター選手浅田真央の技術を研究し、過熱しすぎるきらいもある韓国民の熱い応援とプレッシャーを一身に浴びても押しつぶされることなく、ノーミスで照準の五輪を射止めた。そのときに魅せた涙の重さに物語を感じずにはいられない。

日本人が韓国人を応援するなんてみたいな批判とか、審査員を買収しての高得点だとか、そういう外野の話題はボクの目で見た実感とは無関係の話だ。ただキムヨナという物語に一目惚れしたんだから、これはもうどうしようもない。

そんなキムヨナの物語はジャンプよりもダンスに重きを置くという戦略とともに進んだ。これはブライアン・オーサーの戦略だったのかどうか知らないが、キムヨナにもっともフィットしたと思う。キムヨナの踊りにはスピードがある。そのスピードをダンスのなかで際立たせるのは止まる技術でもある。

●休符を踊るためのスピードと足首の強さ

音楽のフック(印象的なフレーズ)には様々な要素があるが、確実にいえるのは休符の存在が欠かせないということだ。休符は休んでいるように思いがちだが、実際は「ハッと息を呑んだその瞬間」も休符だ。いや、それこそが休符(ブレイク)の役割といっても過言じゃない。

バンドなんかで、サビのメロディに入る前に全部の楽器が一瞬演奏を止め、次の音で一斉にサビのメロディに入っていくと、観客も演奏者も一種の陶酔感を得られたりする。ジェットコースターがガタゴト上昇していってすべり落ちる直前に一瞬止まったときのようなあの感じ。まさにあれが休符の重要な表現手法だ。

マイケル・ジャクソンのダンスをきちんと譜割していけばほとんどが休符で埋まると思う。ザックリと16分音符16個で1小節だが、マイケルのダンスはその16拍の音の中で、どれだけの回数キメている(止まっている)かDVD他の映像で確認して欲しい。

細かい止めの動作が入ることでマイケルの美しいフォルムが際立ち、その連続によってダンス全体が締まる。いわゆるキレのあるダンスになる。他のトップダンサーとマイケルの違いは、この休符でどれだけ細かく正確にしっかり止まれているかにあると思うのだ。

あるいはパントマイムの動き。壁伝いに歩いているように見えるのは一瞬の止めがあるからだ。こういう動きが音楽やダンスにはかならず存在する。

最近注目しているなかでは、きゃりーぱみゅぱみゅのキメの上手さに天性のものを感じる。彼女の場合はダンスが超一流というわけではないが、ここ一番のキメポーズが決まってしまうのだ。CMを見てるだけでもそれがわかる。骨格がいいのか筋肉の使い方が上手いのかわからないが、おそらく素人のころからファッションに目覚め、洋服を着ている自分のもっともイケてるフォルム(キメポーズ)を自然と体得したのではないかと思える。

そういう観点でフィギュアスケートと音楽の関係を見ていくと、キムヨナの007で感じた音楽の理解度は驚異的に見えた。その後、日本人選手のなかでも高橋や安藤の演技にも似た感想を持ったことはあるので、それほど驚くべきことでもないのだろう。

キムヨナにはスピードという武器と、足首の柔らかさ(子ども用自伝からの情報 catface)という武器があり、それを使いこなすことでトップスピードから急停止してのキメが可能なのかもしれない。それをちゃんと音楽を聴いて、その音楽の休符の位置で止まれるのだ。これをトップ選手がみんな出来てるかというとそうでもない。

見てるとわかると思うが、音楽に集中しそのノリに身体を完全にシンクロさせるなんて離れ業はほとんど誰にも出来ない。かなり高度な身体能力を要求されるんだと思う。特にスケートリンクのような環境では音響も充分ではなく、どのタイミングの音に体内タイマーを合わせれば音楽とシンクロするのかはちゃんとリハで体得しなければムリだ。最近の歌手みたいにイヤホンしてるわけじゃないんだし。また聴こえてはいても身体がそれについていけるのかどうかは別問題でもある。K-POPアイドルだってステージで歌いながら踊るのは困難なのだ(笑)。

キムヨナは完全ではないにしろ、かなりの高度なバランスでそれが出来る。さらに体型がよく、表情や指先まで神経の行き届いたバレエ的な演技をする。そしてここ一番で凡ミスをしない(するときは五輪後の世界大会のように大ミス連発もするが bearing)。この踊りの総合力がキムヨナの魅力だ。

こうして語っていて、まったくジャンプの話題にならない。する気もないわけだが。キムヨナの演技にジャンプはそれほど必要ない。それがいまのボクのもうひとつの主張だ。ダンス、踊りを中心に魅せることが出来るのがキムヨナという選手なんだと思う。

もちろんフィギュア・スケートの華はジャンプという見方もあっていいし、その最高峰をストイックに目指す選手がいるのはとても真っ当ですばらしい取組みだ。採点方法も今シーズンからスタミナがありジャンプが得意な選手に有利になったようだ。そういう採点のアヤのようなものが常につきまとうのがフィギュアスケートだ。だからといって観客がそれに振り回される必要はない。自分自身が納得する演技を見せてもらえれば素直に喜べばいい。

得点に振り回されるのは日本人の特性なのか、関ジャニの仕分け番組でカラオケ対決を見ていると歌そのものよりも得点やグラフばかり気になってしまう。それが勝負のルールだというのはその通りなのだが、それと感動とは次元の違うところにある。ボブ・ディランのブルースをカラオケ対決しても仕方がないように、芸術的な要素があるものは得点に一喜一憂しても得るものが少ないと思う。ゲームとしては面白いと思うが。

●クロアチアへの抱負を語っていなかった!

長い前フリはここで終わり本題に戻ろう。クロアチアへの抱負だったな。実はキムヨナ・アルバムさんからはザグレブ(クロアチアの都市)でダジャレのお題が出ていたのだが、「ザ」という音は韓国語では「ジャ=자」となってしまうので、日本語ダジャレにしずらい。そこでクロアチアで何かないかと考えた。

その答えだ! 그런 압지야. 各自でGoogle翻訳先生に日本語訳と発音を聞いてみよう。 多少文法的な誤りを見逃して発音優先にするならこっち

クロアチアでキムヨナがなにを吸収して来てくれるか、ソチ五輪が楽しみだ!

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