キムヨナを応援しにパリ行き決定!
今年、パリに行くことにしました。留学とかじゃなくて、3泊5日のプチ旅行。目的はズバリ、キムヨナです。
6月3日にキムヨナがグランプリシリーズの第何戦に出場するかを知りました。10月のカナダと11月のフランスでした。そこで勝てば12月福岡でGPファイナルです。それをステップにソチ五輪、そして現役引退…。
現役のキムヨナをビッグな大会で観る機会は限られてきました。思えば大震災直後に世界選手権の日本開催がなくなったところで、ボクとキムヨナの物語は完全に終わったはずでした。しかしソチ五輪まで現役続行を発表し、ついにラストイヤーが始まったわけです。
いまさらボクのキムヨナ好きについて繰り返す必要もないですが、韓国語学習を始めたのもフィギュアスケートを観るようになったのも、元をただせばキムヨナの2009年フランス大会(エリック・ボンパール杯)ショートプログラムの007が決定的でした。まさにあの演技こそがボクにとってビッグバンだったわけです。
そのフランス大会に今年またキムヨナが登場するというのは、ボクとキムヨナの物語としては美しい(笑)。それを体験しにいくのも真っ当な選択肢だと思ってしまったわけです。
しかし海外ひとり旅というのも何かと不安、フィギュアスケートの大会は国内ですら行ったことなし。それでどうするか数日間悶々と悩んでいたわけです。
●新書『始める力』を書店で見つけて読んだ
旅慣れてる人からみれば何を悩むことがあるのかとお思いでしょうが、そもそも出不精なので5ヶ月も先の予定を入れることそのものに抵抗感があったりします。
そんなときに書店で見つけた新書が『始める力』(幻冬舎新書)でした。90分くらいで読み終えられます。
習い事などを始められないのはなぜかをわかりやすく分析し、始めるためのヒントをコンパクトにまとめてある行動マネジメントの新書でした。
私個人は多趣味で、子どものころからいろんなことを始めて生きてきました。やめたものもたくさんあります。途中でやめることへの罪悪感はほとんどありません(笑)。だからこの新書の、ちょっとやってみて合わなきゃやめていいという趣旨のところを読んで腑に落ちました。
また「次の機会は永遠にやってこない」というのも、今回のキムヨナに関しては物理的にそのまんまです。これも強い原動力になってます。
そして、ちいさな行動が次の行動を促すというのも、その通りだと思います。「やってみてやめる」のも行動の結果ですし、やらずにおくよりよっぽどマシです。
●悩みなき沖縄旅行への意志(笑)
実は今回、パリ旅行を決める一週間前くらいに沖縄旅行を決めてました。こっちは友人と一緒にもうすぐ出発で気楽な旅行です。その時点ではキムヨナの動向は決まってませんでしたから。
沖縄旅行が近づくにつれ、パリに行くか否かと悩む時間がもったいなく思えてきまして、どうせ悩むなら行くかどうか悩むより行くと決めてからどう行動するか悩もうと思い、まずはエリック・ボンパール杯のチケットを予約したわけです。
その時点ですでに一番いいゴールド席は売り切れてしまっていました。売り切れ前の状況を知っていただけに出遅れ感もありました。しかし紆余曲折あってエージェントからゴールド席に変更可能という報せをいただき、はれてゴールド席で観戦できることになったのです。
いまだに行くかどうかで悩んでたらこのチケットは手に入らなかったはず。思い立ったが吉日とはよく言ったものです。これで悩みから解放され、沖縄旅行も心置きなく楽しめそうです。
●小さな行動を始めるための私的な5つの力
今回の旅行には『始める力』以外にも、4つの力が働いてます。『始める力』を1つめとすると、2つめはもちろんキムヨナの存在、そして3つめにエリック・ボンパール杯の日程があります。最終日がフランスの生んだ名女優ソフィー・マルソーの誕生日なのです。
いまさらボクのソフィー好きについて繰り返す必要もないですが(笑)、例えば昔こんなページを作ったときには地元フランスからもアクセスが多く、フランスの大きなソフィーファンサイトからリンクされたりもしました。
そんなソフィーの誕生日にパリ滞在。これもまたひとつのサブストーリとして素敵!うふふ。みたいな(おっさんですけど)。これが3つめ。
4つめはひとつ前の記事で書いた角田光代さんご出演の番組です。そこで角田さんが紹介された開高健のお言葉。角田光代さんが好きな言葉は開高健の「グラスのふちに口をつけたら、最後の一滴まで飲み干しなさい」だそうです。
ボクはこの言葉に最後に触発されてフランス行きを決め、チケット予約という小さな行動を起こしたのでした。テレビで見たキムヨナに始まるボクのキムヨナ物語は、フランス大会SPでの007披露から生キムヨナとの出会い、そしてバンクーバー五輪金メダルで最高潮を迎え、その勢いで韓国語学習へと発展し(継続中)、そして現役最後のシーズンを現場で体感するという思わぬ展開を迎えようとしているわけです!
しかし大震災に限らず、何が起こるかわかりません。まだ5ヶ月先ですから。とはいえ、とりあえずどういう結果になろうともブログに今の気持ちを書き残しておくことで、どう転んでもまた記事が書けるわけで、これもまた小さな行動のひとつかもしれません。小さな行動、長い文章(笑)。
キムヨナの存在、『始める力』という新書、ソフィーの誕生日、角田光代さんの好きな言葉、あれ?4つしかないじゃん。あとひとつあるとすれば、それは私の若き日の経験でしょうか。
あの頃一回行ってる、たぶん延べ滞在日数ではパリ滞在がもっとも長かった、当時は本当に何もわからなかったけど恐れもなかった。そういう体験は実務的にはいまやほとんど役に立たないけれど、おっさんになって初めて海外にひとりで行くことになったいま、ものすごく貴重な経験だったなと思います。
若い頃は失敗が糧になる。若い頃にはわからないけれど、確実にそうだと思う。旅行に限らずなんでも経験しておこう、小田実の何でも見てやろう精神は正しい(笑)、そう思った次第です。
冷静になると、キムヨナの最高の演技は、ボクにとっては今でも2009年のフランス大会です。キムヨナにとっての真の目標だったオリンピックはバンクーバーであり、そこで金メダルを獲得して後の選手生活は余白でしかないかもしれない。
だけど、それでもソチをまた目指してくれたヨナ、現役選手としての演技を観る機会を与えてくれたヨナに感謝します。
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コメント
キムヨナさんに会って話せるといいですね。
投稿: shuei | 2013/07/16 02:04
shueiさん、暖かいお言葉ありがとうございます!
会話できるほど韓国語はしゃべれないけれど()、現役最後のスケートをこの目に焼き付けて来れればと思います。
投稿: ポップンポール | 2013/07/16 21:26