武井咲のドラマ「お天気お姉さん」は依田司へのオマージュか!?
今日は朝からローストポークを作っているところ。初のチャレンジなので成功するかどうか。ローストポークは時間がかかるので、昨日録画していた「お天気お姉さん」の第5話を見ならがやってる。圧力鍋と異なりオーブンはほっとけばいいから楽といえば楽だ。
ちょうどいまアルミホイルに包んで余熱で仕上げしてるとこ。時間があと10分あるので、「お天気お姉さん」についてちょこっと書く時間が出来た。
今クール、韓国ドラマの合間に見ている日本のドラマはテレ朝の「お天気お姉さん」だけになってしまった。地上波は基本的にテレ朝固定チャンネル化しているウチなわけだが、このドラマは笛木優子さんもご出演ですし、やはり見て損はなかった。
ボクの武井咲への評価は高い。「東京全力少女」のときにも書いたが、武井咲の冒険心(?)は高く評価できる。
かわいい女優、美しい女優ならどんな役をやっていても大丈夫という神話はもはや通用しない。あるいは今回の無表情なお天気お姉さん役みたいに、「あえて裏行ってます」的な取組もリスキーだ。
もちろんそれを面白がれる土壌は日本にはあると思うが、実際成功するかどうかは女優やスタッフの力量とか調和とか取り組み方とか、そんな総合力が画面に滲み出てくるだろうし、個人的にはその女優の足跡も重視したい。
例えば最近の私はオードリー・ヘップバーン再評価がマイブームなわけだが、「ティファニーで朝食を」や「昼下がりの情事」におけるオードリーは、いまの武井咲の取り組みと似ているように感じる。
視聴率の高低とは無関係に、これまでの武井咲のチャレンジを踏まえて、いまの「お天気お姉さん」がある。これも通過点でしかないわけだが、しかし女優としての足跡にはしっかり残るわけだし、こういうチャレンジングな役をやってきたということが、長いスパンで活きてくると思うのだ。
●依田司のワイドショーメインMCを乗り越えた成果(笑)
テレ朝の天気予報と言えば「やじうまワイド」の依田司(男性・気象予報士)だろう。イケメンで天気に関してだけは弁舌なめらかできっとおば様がたに大人気なんじゃないかと思う。
以前、なにを血迷ったかテレ朝がやじうまのメインキャスターに依田司を抜擢した時期があった。ここでの依田司のおどおどした素振りはあまりに痛々しかった...。芸能人が番宣に来ても、天気以外のニュースにもコメンテータとのやり取りにも精細を欠いた。
おそらくテレ朝アナウンサー陣が適切にわきを固め、天気予報中心主義の新しいワイドショーを依田司メイン司会で、という冒険をテレ朝はしたのだと思う。その意欲は伝わってきた。
しかしそれは失敗に終わった。新人アナ同様そのうち慣れるとみんな思っていただろうが、いつまでたっても慣れることはなかった。おそらくそれは新人アナの目指すロードマップと依田司のそれとには大きな開きがあるからだ。
依田司は天気予報、気象予報に限ってだけ活き活きとエンターテイナーになれるお天気バカだったのだ(褒め言葉だ!)。
「お天気お姉さん」というドラマのコンセプトをあれこれ妄想するとき、依田司のワイドショーメイン司会のことを思い出さずにはいられない。
テレ朝にとって、依田司メイン司会抜擢の失敗がチャレンジャー武井咲のドラマに活きた(笑)。そう思わずにいられないのだ。依田司以上にストイックで愛想のひとつも振り撒かない、そんなお天気お姉さんがいたら?といういかりや長介もびっくりなもしものコーナー(古いねどうも!)、いや企画ドラマだ。
本物の気象予報界の住人は天気に対してストイックな存在で、それを敬意をもって戯画化したのが「お天気お姉さん」であるならば、このドラマはまさに依田司へのオマージュではないだろうか。
武井咲の冒険心と依田司の冒険心。武井の冒険心は女優としてのロードマップ上にある。依田司のワイドショー司会は、気象予報士としては脇道だった。その違いが、プロの仕事とは何なのか、どう生きればいいのかを教えてくれる(ホントか?)。
最近の依田司の活き活き加減を見ればそれを実感できる。毎朝各地に出かけて行って、屋外で天気予報をするのは大変だと思うが、おそらく依田司にとって、スタジオで中尾彬の相手をするよりも数段向いている。“天”職を得た依田司にスタジオの中尾彬は話しかけないでほしい(笑)。いきなり視聴者の不快感MAXだ。
あ、「お天気お姉さん」の話してたんだった。第5話まで来て、お天気お姉さん武井咲もずいぶんしゃべるようになってきた。そして天気が関わる社会(事件)との絡みのなかで、感情的になるシーンも出てきた。それはひとりのお天気バカが社会との接点で成長していくドラマでもあるのかもしれない。
あとエロいお姉さん壇蜜についても一言。いい女優だと思う。素振り一つにも違いがある色気というのも才能だ。
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