チョン・リョウォンに嵌る ~ LOVE 정려원
いろんな韓流にはまり続けている私だが(笑)、いまKNTVで放送中の「ドラマの帝王」で脚本家イ・ゴウン役をしているチョン・リョウォンに夢中だ。タイトルに「LOVE 정려원」と表記しているのは、韓国に伝えたいからでもある(정려원씨에게 나의 사랑을 알리고 싶어서)。
「私の名前はキム・サムスン」を何度目かの再放送で見たころは、まだ韓国ドラマを見始めたころだった。最高に面白い韓国ドラマのひとつだし、チョン・リョウォンがブレイクした作品でもあるそうだが、当時の私には主演のキム・ソナ以外を覚えられるほどの余裕がなかった。
また元ガールズグループのメンバーだったことも最近知ったくらいだ。アイドルから女優に転身して成功した一人ということになる。経歴からすると同い年のユジン(ロマンチック・アイランド)と似てる。アイドルからの脱皮成功組だ。
今回の「ドラマの帝王」でのチョン・リョウォンを見て、「どっかで見たことあるよなぁ」と思っていたが、それは映画「彼とわたしの漂流日記」だった。
「あー、あの暗かった子か!」という印象だ(笑)。この映画では顔の印象はあまり残らない。しかし存在感はものすごく大きい。そういう映画だった。もちろん内容も面白かった。ただ、トンマッコルからの流れで観た映画だったので、チョン・リョウォンという女優についての知識はなかった。キム・サムスンのこともこの時点で忘れていたわけだ。
しかし過去の作品、それも名作ばかりを見てきたからこそ、今回の「ドラマの帝王」で魅力的に映ったチョン・リョウォンに納得したような気がする。深層心理にチョン・リョウォンの魅力が残っていたのかもしれない それをカリスマというのではないだろうかっ!
唐突だが唇がいい。女優の唇について語り始めると石原さとみとの比較になってしまいそうだからやらないが、それをエロスの象徴といったステレオタイプにまとめてしまうのもつまらない。唇の演技力みたいな感じでとどめておきたい(笑)。
女優の唇の話ではキム・ギドク監督が珍しく出演したトークバラエティ「強心臓」で「女優の唇を真っ先に見る」みたいなことを言っていた。やっぱキム・ギドク監督とは趣味が合うな!チョン・リョウォンと仕事することは難しいかな?見てみたい。
チョン・リョウォンにはまってからレンタルで「絶対彼女」と「敵との初恋」を借りて観た。「絶対彼女」という古いドラマは、まだ「アイドルがドラマもやってます」的なドラマだった。あれはあれでいいんだろうけど。「敵との初恋」は作品はあまり好きになれなかったが、チョン・リョウォンの演技力は確認できた。
そして今回のドラマ「ドラマの帝王」だ。過去の作品からここまで役者として女優として成長したんだということが分かり収穫だった。
どこがどういいと具体的に指摘しずらい。しかし記憶に残る。そんな自然な存在感を醸し出す。派手な女優でもない。映像のなかでは親しみやすいがプライベートが見えないタイプというか。
成長には知性が不可欠だ。そう、知性を感じる女優のひとりかな。映像で見る限り「絶対彼女」の頃は、その他大勢となる危険をはらんでいたと思う。しかしいま30代になったチョン・リョウォンはひとりの女優として“顔”を持ってる。
そしてやはり出演作品だろう。選ばれる女優であることはもちろんだが、その場合でも引きの強さは単に運じゃないと思う。昨年、元の事務所と円満解約しヨン様と同じ事務所に移ったと聞いた。ますます活動の幅も広がってほしいものだ。
作品は知性と価値観の集積であり、良い作品に選ばれ、自分が演じることでさらに良い作品にしていく力を「女優の成長」と考えたい。そういう意味でもこれからが楽しみな女優だ。
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