ひとくちメモの韓国語学習もスピンオフ編セヨ!
テレ東の超深い深夜帯の看板番組「イラ韓」のスピンオフシリーズが今週大団円を迎えた。番組終わりの告知を見る限り、すぐに新しい旅が始まりそうな雰囲気だ。今度はどこでどんな旅になるのか。後輩にスピンオフシリーズを丸投げして英気を養っていたおおば 씨がついに始動する(笑)。
そんなタイミングでボクもいよいよ韓国旅行が決まった!失くしたと思っていた期限切れパスポートが見つかったので、それを持ってパスポートセンターに更新申請に行き、来週受け取りだ。一番めんどくさいパスポート更新が済んじゃえばこっちのもの(笑)。来月は博多からフェリーで釜山へ行くことになった。日本縦断の旅をして、その後半に釜山に渡り、またフェリーで戻ってきて実家の山口県にも帰省するというなかなか忙しいスケジュールになるが、日に日にわくわく感が増してゆく。
韓国語の学習にも俄然熱が入る、と思いきやこの暑さでバテバテ。また最近はその旅行のプランを考えたり、イラ韓の釜山編を見直したりが忙しく、なかなかまとまった時間が取れない。
そんな折、パスポート更新に行った際に寄った書店で、また語学関係の面白そうな新書を見つけたのでそれをご紹介。初めての釜山旅行がスピンオフ編かと思いきや、こっちが本題セヨ。
●黒田龍之助先生の著書に励ましてもらう(笑)
結構いろんな新書を買ってるけど、ちくまプリマー新書ではこの『外国語をはじめる前に』(言語学者・黒田龍之助著)がたぶん初めての購入だなぁ。なんか女性向きっぽい装丁の新書だからかな。
書店で目立つように置いてあったのでパラパラっとページをめくってみたら、千野栄一先生のロングセラー『外国語上達法』についての記述があったのが最初の購入動機になった。
のっけから「気軽にはじめていいの?」と投げかけられる。そして外国語が続かないパターンはダイエットに似ているという説を展開され、言語学から外国語学習へアプローチする方法論の新書であることが宣言される。
ここがボクにとっては一番しっくり来たところだ。比較言語学とか音韻論とかそんな専門的な話ばかりでなく、外国のことばの特徴を捉えることの面白さから入るのはボクに向いている。ただしダイエットと同じなら失敗するかもしれない(笑)。
そういえばハングルは気軽にはじめた。そしてすぐにハングルは読み書きできるようになった(日本人なら誰でもすぐに読み書きできる)。さらに95%の文法が日本語と酷似しているというお気楽な宣伝に惹かれて「キムヨナ金メダル獲得記念に韓国語をマスターしちゃおう!」というミーハーさで2010年春にはじめたわけだ。
それなりに続いてると自分では思ってる。テレビ番組の7割程度は韓国語の番組(日本語字幕入り)を見ている。毎日ハングルで書かれた本(語学書、エッセイ、雑誌)に目を通す。ゴガクルの日記は5月末で皆勤が途切れた後、まったく書かなくなったが、ハングルには日々親しんでいる。
しかしやはり語彙の習得と、発話の訓練はまだまだ足りないと自覚している。まだまだ初級を脱出できていないと思う。語彙習得に王道なしなのは重々承知。だからこそ王道じゃなくていいからどんな方法で皆さん工夫してるのか知りたかった。
この新書は、そういう外国語学習におけるいくつかの基本的な疑問点について、著者の考えだけでなく外国語学部に通う学生さんの考えも豊富に引用してくれているとこが面白い。日本語の辞書も発売されていない言葉を選んで学んでいる学生さんもいるのだ。メジャー言語学習者は恵まれてる。
やはり自分なりに学習法を考えることが大切だと思う。自分で考えたアプローチというのは、最初のモチベーションが高い。自分を実験台にして被験者としても頑張ることが出来るし、途中で改善していくことも可能だ。ただしそのための指針になる語学書なり語彙集なりをやはり固定しておくこともポイントかもしれない。誰かのやりかたをただマネるんじゃなくて、それらを参考にしながら、やはり地道に続けるという方法しかないのだ。
新書はなにより日本語で気楽に読めるのがいい(笑)。外国語をやらない空き時間には日本語で外国語学習について書かれた本を読む。これも気分転換になる。
●オリジナル単語帳にMDノートという選択
最近のボクはシム・ウォンソプさんのCDブック『ハングルエッセイ 秘密にしていた話』が愛読書だ。チェ社長の낚시(魚釣り)に詳しくなった。ただ読んでは聴き、聴いては読む。全文をノートに書き写したりもしてる。確かに続けていると愛着もわいてくる。
今後はそこに語彙の習得過程をうまく入れたいと思って、MDノート(新書サイズ・無罫)を買って来た。これはたまたまオリジナル単語帳を作っている人のブログをいろいろ探していて見つけた。
この人の単語帳は見ているだけで楽しい。MDノートも使い甲斐がありそうだ。そういえばドラマの「ドラゴン桜」(日本版)にも、連想暗記用にビジュアルなノートを描くところがあったような気がする。この方法はカンニングペーパーを念入りに作るのと似ている。
また女性のほうが語学は得意という都市伝説があるのも、女性のほうがこういうオリジナル単語帳を気軽に作れる人が多いから、結果的に上達するチャンスが多いということかもしれない。なかなかオッサンでカラフルマーカーを駆使した面白単語帳を作ってるイメージは湧かない(けど、ボクはやっちゃう)。
昨日たまたま沖縄旅行の打ち上げをしていて、英和辞典の編集者の方と飲んでいた。そこで学生時代に語彙習得はどうやったか聞いたら、やはりオリジナル単語帳を作っていたそうだ。
その編集者の方は最初にわからなかった言葉があってもそれは書かないで、何度か同じ単語でつまづいたなと思ったら、そのつまづいた例文と一緒に書き出していたとのことだった。やはり語学を習得した人はさまざまな工夫をされているもんだと思った。
余談だが、学校英語なんてダメだというところでは編集者の方とボクとで意見が一致した(笑)。それは黒田龍之助先生の試験英語や検定英語への批判にも通じると思う。
ハングルという人工文字への興味は尽きない。もう日本語で読める本がなくなってきて、世宗大王のハングル創生にまつわるミステリードラマ「根の深い木」の脚本全3巻を韓国から取り寄せてしまったくらい好きだ(まだ読めないが)。
このドラマをもう一度見ながら(聴きながら)、この台本を読んでみたいと思ったりしてる。作家版の台本だから本編とは異なるところも多々ありそうだ。なにせ韓国ドラマは現場での台本の直しが日常茶飯事だろう。そんな違いを見つけるのもまたアクセントになっていいと思う(なんて前向きなオレ)
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