google-site-verification=o_3FHJq5VZFg5z2av0CltyPU__BSpMstXTEV1P8dafg ひとくちメモ: 2012年7月

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2012年7月の7件の記事

2012/07/28

新書が好きっ!

今年の東京国際ブックフェアでは電子書籍などのブースが盛り上っていたが、個人的にはほとんど面白くなかった。あんなものは単なるブックカヴァの展示であり、しかもデザイン(装丁)もつまらないブックカヴァでしかない。電池が切れたらウチワにもならないし。koboウチワよりもパンフで扇いだほうが涼しかった(笑)。

大量の情報、例えば文庫本を何千冊持ち歩けるからといってそれが何になるのか。文字が大きくなれば読む価値が増大するのか。便利さは知的欲求にとって必ずしもメリットではないと思う。どこでもドアがあれば便利になるだろうが旅の面白さは減るだろう。そんな感じを持ってる。買いたいときに買える(買わせる)という消費行動との直結に夢を見ている資本の論理しか伝わって来ないのだ。

だからといって書籍の陳列が面白かったかといえばそうでもない。出版不況と言われて久しいが、それはなにも電子化の波のせいじゃない。隙間時間の過ごし方が多様化しているだけだ。紙で読まない人は電子でも読まない。電子書籍に走るくらいなら出版社をやめてゲーム会社でも作ったほうが理にかなってる。

新しいヒマのつぶし方はなにも電子的である必要などない。ヒマは好き勝手につぶせばいいだけだ(笑)。私のようにハングルを筆ペンで筆記してもヒマはつぶれる。電子化に躍起になっている連中は、書籍がヒマつぶしの道具だと宣言して回ってるようなものだ。そんなもの再販制度で守る必要もない。

そんなブックフェアだったが、有料セミナーのシンポジウムでひとつ面白いキーワードを聞けた。雑誌の衰退曲線がデパートの衰退曲線と重なるといった面白い話の流れで、「現在は新書が雑誌だよね」という話題があった。まさにそんな様相を呈している。

不況下の日本で新書の発行点数はかなり増えた。新書といえば一昔前は老舗出版社が同じ装丁で棚の占拠合戦をするものだったが、現在は新興勢力もかなり力を入れて棚取り合戦を戦っている。内容も大学の先生が自分の学生に買わせるようなものは影を潜め、まさに雑誌記事的な軽さのものが増えた。

新書は私にとって、ヘビースモーカーにとってのタバコのようなものだ。切らすと禁断症状が出る。そしてヘビーなものばかりでは息が詰まるのでライトも楽しみたい。いくつもの新書を並行して読むことは、まさに雑誌的な読み方だと思う。ちなみに電子タバコがタバコに取って代わるという話もあまり聞かない。

同ジャンルのものを複数読んで複眼的に専門知識を横断するのも楽しい。例えばいまなら宇宙モノがプチブームだ。宇宙に関する新しい知識が次々と出てきて面白い。また語学モノはいくつかひとくちメモでも紹介しているが、千野栄一先生の著書を筆頭に見つけたら買いという感じだ。

同じテーマでも視点にオリジナリティが求められるのが新書だし、編集者にとってもタイトルのつけ方、章立てのバランスなど腕の見せ所は多いと思う。そういう作り手の思考回路とダイレクトにつながっている感じが新書にはある。内容に共感した著者にはコンタクトを取ってみるのもいい。新書は著者のパブリシティ、名刺代わりの機能も持っている。

●ジャンルを超えて思考する楽しみ

新書の棚のよいところはジャンルわけが甘いところだ。出版社単位に並んでいるから、まったく無関係と思われるジャンルの本が並んでいたりする。書店の棚がまさにヴァーチャルな雑誌状態なのである。

どれを買うかまったくノープランな状態で新書の棚の前に立ったとき、頭の中でゴングが鳴る(笑)。自分がいま何を読みたがっているのか、それを棚から感じ取り、新書の群れと嗜好性との探りあいが始まるのだ。

新書の棚刺しは馴染みの新書(既刊本)ばかりだが、自分の嗜好性によって目が留まる本が異なる。語学なんてまったく興味がなかった頃の私なら千野栄一先生の『外国語上達法』も目に留まることなどなかっただろう。

最近読んで面白かった3点を並べてみる。

特に意識したわけではなかったが、こうして並べてみると、いまの自分の意識がどこに向かっているのかがおぼろげながら分かるような気がする。日本脱出だ(笑)。

星海社新書については何度か書いてるが、この『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』はマルクス(『資本論』他)とロバートキヨサキ(『金持ち父さん貧乏父さん』他)とが資本主義の正体(原理)について同じ見解を持っていたという気付きから始まる。

資本主義というものの正体を知った後の行動は共産主義父さんと不動産成金父さんとで異なるにしても、「正体見たり!」というその一点のインパクトで引っ張る新書だ。面白かった。結論はハナから求めちゃいけない。数百円で得られるのはきっかけだけだ。だからこそ意味がある。自分で考えろというのが星海社新書からのメッセージなんだからこれでいいのだ。

次に読んだのが『日本を降りる若者たち』だ。日本の息苦しさ(生き苦しさ)からタイのカオサンなどに逃れ“外こもり”をする日本人の若者を取材した新書だった。高度成長の結果、なんとなく社会は豊かになったような気がするが、そのレールに乗れない人々には生きることが出来ない社会になってしまった。

外こもりをする若者は、日本で短期間稼いだ資金でタイに長期滞在する。それはある意味、高度成長した日本の社会システムを利用して狩りをしに日本に短期滞在している人々のように思えた。ただしその先に楽園があるわけでもない。「生きる」のではなく「死なない」という日常だ。痛々しい感じもあるけれど、彼らをただ批判できるほど日本の社会も立派なもんじゃない。負のスパイラルの時代にどう死なない日常をやり過ごすか。

そういう問いのなかで『独立国家のつくりかた』を読んだ。ここにも日本の社会システムからある意味降りた人々が出てくる。しかし、その降り方が奮っている。この社会を変えるのではなく、別のレイヤーに住むという奇策だ。私はこの実践哲学ともいえる新書にも「資本主義の正体見たり!」と似たマインドを感じた。

世の中は多層レイヤーで構成されている。どのレイヤーを意識して生きるかで世の中の見え方はまったく変化する。著者が「匿名のシステム」と呼ぶ既存の社会システム。そのなかにいては見えない空間、あるいは誰もが忘れてしまった隙間を見つけてそこに頭を突っ込んで覗いてみると、実はそこにまったく別の広大なオモシロ空間が広がっているといった趣きだ。

路上生活者の0円ハウス写真集で世に出た人だが、彼のドローイング作品を見ると、まさに異空間に広がり行く別世界のイメージが独特の美しさを持って描かれている。

この3冊は特に似ていると思って選んで読んだわけでなく、なんとなく読んだ内容に共通項を見つけた。そんな偶然性が好きだ。こんな偶然性まで含めて雑誌的読書だろうと思う。ただ購読しようと物色する自分自身がいるから、機械がランダムに選択するのとは異なる。

読書の楽しみとは単に文字を追うことではない。書店で共鳴するところから読書だ。単体の新書なんてもっとも簡単に電子書籍化できそうだが、ヴァーチャル雑誌化した書店の棚と一体となった新書群を電子化するのはなかなか難問だと思う。ただ、そんな私ですらワクワクさせてくれるようなヒマつぶしアイテムが出てきたらうれしいという期待もなくはない。それが電子書籍でないことを願う。本は紙で読む。

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2012/07/25

漢字語を写経する日々

最近パソコンがなくても困らない生活なので、ブログの更新もあまり進まない。余った時間で、先日Google翻訳先生に読み上げてもらった漢字語をプリントアウトし、それを見ながら漢字を書いている。

あの韓単語集の見出し語だけをそこそこ大きな活字で羅列しても、A4サイズのコピー用紙4枚で収まった()。それで1冊本が出来てしまうのもすごいが、その程度なら覚えられそうだという気にもなる。

これだけを全部覚えれば、500語程度の単語を覚えたことになってしまう(例文まで含めれば800語と書いてあった)。さらにすべてが漢字語なので、単漢字にバラして組み合わせれば他の単語にもなる。外国語の初級単語が1000~1500語レベルといわれるが、その半分程度を覚えたも同然なのだ。

実際に韓国語では、一般に漢字語の頻度が60%にもなるという。漢字語の予測がつくことでかなり有利になるのだ。それ以外の基本動詞などは初級の学習で自然と身につくので、あとは文法をそれなりに覚えておけば、とりあえずコミュニケーションは取れそうじゃないか(発音がどうのこうのという話しはここでは問わない)。

外国語で日本語母語話者がこういう体験をすることは非常に少ない。ここが韓国語学習の面白いところでもあると思う。ヨーロッパのいくつかの言語どうしを欧州人が身につけるときはこんな感覚なんじゃないだろうか。もっともまったく文法も文字も何もかも異なる外国語を学習する面白さを否定するものではない。

せっかくA4用紙に漢字語を500語書き出してるんだから、これを漢字に戻すテストをしてみたら面白いと考えて、ハングルを見ながら漢字を書いていった。雰囲気を出すために筆ペンで(笑)。

これがとっても面白い。分からないところは空けておいて、答え合わせのときに赤ペンで埋めていく。間違った漢字もバッテンをつけて正す。すると自分の苦手な漢字語が浮き上がってくる。

これを一通りやったら、今度はその漢字を見ながらハングルを書いてみる。これも筆ペンで。そうやって繰り返しながら、覚えていない漢字語をあぶりだしていく。

ここまですれば、オリジナル単語帳に書き込む資格があるんじゃないか(笑)。そう、この作業はオリジナル単語帳を作るための予行演習になるのだ。はやくオリジナル単語帳にカラフルなカラー筆ペンで書き込みたいという欲求がボクの学習の追い風になっている。

オレの知らない言葉出てこい!という気持ちになり、本来ネガティブ要素となりがちな“覚えられない単語”が、ポジティブ要素になってしまうのだ。この手書き学習はかなりいい。

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2012/07/16

「ロマンチック・アイランド」を日本語吹替・ハングル字幕で見る

連休もあっという間に最終日です。ヒマぶっこいてた昨日に引き続き、今日もヒマぶっこいてたらもう昼になってしまった。今日は朝から映画「ロマンチック・アイランド」のDVDを日本語吹替・ハングル字幕にして観ていました。

この映画、大好きです。去年の5月に買ったんですが、その頃は韓国映画をいろいろ買っていた時期で、たまたまドラマに出ていたユジンがアイドル役で出ているというので買ったに過ぎません(それと島好きなので)。そしたら大正解だったわけです。

この映画のことを書いてるブログを見ると似たり寄ったりの(出演者のファンでみたいな)動機で観て、思った以上に面白かったという評価が多いですね。まさにそんな映画でした。韓国でもまったくヒットしなかったとか。

冷静に考えると、現実にはありえないけど映画にはありがちな(笑)旅先のラブロマンス系映画であり、あきらかにフィリピン観光庁タイアップの観光映画のようでもあります。DVDパッケージも見るからに安っぽいお子ちゃま向けB級デートムービーの類いに見えますし、「ロマンチック・アイランド」ってタイトルからしてひねりがない。

だけど、見終わるとなんだか元気になれる。ハッピーな気分になれる。これはなぜなんだろう。フィリピンの海のせいなのかな。南国マジックは侮れません!

それとDVDパッケージのあらすじとはまったく違った部分に面白さがあります。若い男女4人の物語のようなことが書かれてますけど、この映画を観てあらすじを書く期末テストだったら落第だな(笑)。ただ短い宣伝文でこの物語を表現するのも結構難しいとは思います。設定の説明がしずらいから。それでボクも今日まで書かなかったわけで。でも今日はヒマぶっこいてるから書いちゃう。

まず、この物語は2組じゃなく3組のカップルが主人公といえば主人公ですね。

・就活不調男と逃亡アイドル女(男イ・ミンギと女ユジン)
・現実逃避OL女と無愛想実業家男(女イ・スギョンと男イ・ソンギュン)
・互いに違う思いで旅行に来た夫婦(夫イ・ムンシクと妻イ・イルファ)

それぞれに問題を抱えてフィリピンへ旅立つのですが、それぞれのカップルどうしはまったく絡みません。ただ同じ日に同じフィリピンのボラカイ島にたまたまいただけです。それぞれのカップルには別々のストーリーがあり、それが折り重なるように1本の映画になってます。

こういう手法がまず好きなんだよなぁ。群像劇(グランドホテル方式)っていうんですか。こういう手法ってラブロマンスではあまりないんじゃないかな。同一日時、同一場所で同時進行する3つのラブロマンス 何が共通なのかといえば美しい海のボラカイ島旅行(笑)。まさに観光映画ですわ。皆さんもそれぞれの旅の物語をってなもんですわ。

ちょっとした伏線もある。ある使命を帯びた現地の子どもだけが、この3組に同じ目線で注目してるってとこが面白い。大晦日の夜のパーティでこの3組の物語が一瞬重なるんですよ。この子のある行動によって。ほんの一瞬。彼ら自身は気づいてないけど、その劇的な瞬間に3組の物語が収斂していくわけですなぁ。

3組の物語のなかで、ボクの一番の感動ポイントは脇役扱いの夫婦にこそありました。DVDパッケージのCASTに名前すら載せてないのが信じられませんな。結構有名な役者さんなのにね。この夫婦がいたからこそ現地の少年も大晦日の夜にパーティ会場にいたわけだし、この子がいたから実業家の彼も逃避アイドルも就活不調男も振り返ったのだし、その一瞬がその後のハッピーエンドの“引き金”になってるってことよねぇ~。

それにしても、「グエムル」しかり「母なる証明」しかり「ロマンチック・アイランド」しかり。数少ない韓国映画しか見ていないのに、韓国映画を紹介する宣伝文はどうしてこう的外れというか、視点がズレてることが多いんだろう?

買い付け側にお手軽韓流ブームだと思ってるフシが見えてしかたがない。有象無象も確かにあるんだろうけど、気合を入れて偏見抜きでいいとこ探したらいくらでも見つかると思うけどな。韓国映画に限らないけど。やっつけ仕事でB級デートムービーっぽく宣伝しときゃいいとでも思ってたんだろうか...。

●日本語吹替・ハングル字幕という学習(?)

いやー何度観てもいい映画だわ。語学的には何度見てもいい映画ってとこがミソで、スキットのように使える。もっとも映画は長いからそうそう何度も繰り返して見る時間はないけど。でも少し自信がついたタイミングで同じ映画で聞き取りを試してみるという使い方は出来る。

今日は日本語吹替・ハングル字幕で見たけれど、オリジナル韓国語・ハングル字幕でももちろん見られる。ハングル字幕のない韓国映画DVDも結構あるらしいから、そういう意味でもこのDVDは意味がある。

日本語吹替・ハングル字幕で見たのは初めてだったけど、なかなかいい。特に独学でやってると文字のほうに慣れがあるから。

韓国語・日本語字幕だとどうしても文字の日本語に意識が集中してしまい、韓国語の音声はほとんど聞いてない。でも日本語・ハングル字幕だと、耳は日本語を聞き流しつつ目で文字を追える。この感覚がちょうどいい。“聞き流す”ことは出来ても、目で“見流す”ことが人間にはしずらいってことがわかった(笑)。

日本語の音を聞き流しながらハングル文字を追うのだが、映画のセリフは速いので全部は読めない。修飾された主語だけで終わってしまうことも多々ある。それはそれでいいと思う。いつか読めるようになればいい。

映画の場面と日本語の音とハングル文字とで、まさに3つの同じ現象が群像劇のように迫ってくる。そういう場面を言い表す表現をハングル文字で読みながら日本語を聞いているので非常にわかりやすい。

韓日対訳本の読書では日本語を読みながら韓国語音声を聞くということも時々やるが、その逆がDVDでは出来る。語学で日本語のほうを聞く学習なんて普通はないわけだけど、日本語を聞くという行為は「語」ではなく「意味」を聞いているに等しい。

その間、自分自身では外国語を読み、できれば音読しながら、耳から母語で意味を取るという状態になっているわけだ。頭で日本語に翻訳してるわけじゃない。これに効果があるのかどうかはまったくわからないが気持ちはいい。読み上げるそばから意味がわかるのでストレスがない。映像メディアを使ってリーディングをやっているようなものだ。

ようはハングルをスラスラ読めるようになればいいので。フラッシュのようにパッパパッパと出てくるハングルを映画1本分追っかけることにストレスを感じないのは日本語吹替さまさま。最初から韓国語を聞きながらハングル字幕では30分も続かない。

でもそのうち韓国語を聞きながらハングル文字と対応づけられるようになり、そのうちハングル文字なしで意味がわかるようになればしめたものだ。それまで日本語で聞きまくっているから意味は頭に入っている。これは対訳本で目指す読書の目標と結果的に同じじゃないかな。

もっとも、達成がいつになるかはわからんが()、とにかく節目節目で「ロマンチック・アイランド」を見てはチェックしていきたい。それが出来るいい映画だと思う。

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2012/07/15

漢字語をgoogle翻訳先生にしゃべらせて録音

三連休の中日です。天気はいいけど風も強いしヒマぶっこいてます。いや、やらなきゃいけないことは結構あるけど気分が乗らない。何か面白いことないかなーとオリジナル単語帳でも作り始めるかと思ったのですが、そもそもボクにはまだその前段階が何も出来ていなかった。

単語帳を作り出せる学習レベルって結構進んでる人ですね。書き取りやったりシャドーイングやったりして何度も間違えて間違えて、それでも覚えられない言葉をオリジナル単語帳という特殊部隊に異動させてカラフルマーカーペンやら筆ペンやらを使って書き出して苦手克服をするわけです。苦手がどこなのかわかっていない(あるいはほとんどが聞き書きできてないレベル)では単語帳作れる段階まではいけません。

もっとも初級の頃の教科書のCDでも聴きながら復習すれば出来るんでしょうけれど、いまの気分はそこになかった じゃあ、どこにあるんだよ!と自身に問いかけてみたところ、ヒマぶっこきながらもハングル文字をタイピングしたい衝動に駆られている自分がいました。

現在は過去1年半程度毎日休まず続けていたゴガクル日記の皆勤賞が途切れた後の逆皆勤賞(一ヶ月何も書かない)を継続中なので、ハングルタイピングからもう一ヶ月近く遠ざかっていました。手書きや読書、リスニングはその分増えたけど、タイピング渇望に陥っていました。

昨日「不朽の名曲2」を見ていてSonyaが歌う「芭蕉」という曲を聞きました。なんていい歌なんだろうと思ってそれを久々にゴガクル日記に書き取りしようかなとも思いましたが、「いや待て待て、ここで逆皆勤をあきらめるな!」とわけのわからない自制が働き、ここに芭蕉のYoutubeを貼るだけにしました。

●手っ取り早く漢字語を書いて覚えたい

それでも何かハングルをタイピングしたいなと思って机の周りを見回すと、かなり初級の頃に買った『イモヅル式韓単語』(村松賢著、Gakken刊)が目に留まりました。いまパラパラめくるとずいぶん覚えてはいましたが、完璧じゃないのも確かで、漢字語だけなら1冊まるごと写してもたいした分量ではありません。ヒマぶっこている今タイピングするにはもってこいだなと思ったのです。

この単語集は日本語にもっとも親和性の高い韓国語の「漢字語」(元は漢字の言葉をハングル表記した単語)に特化して、「大校」「地下道」と同じ漢字を使った言葉をイモヅル式に声に出して読みながら覚えるというものです。

漢字語は覚えると不自然ながらもそれだけで意志を伝えることくらいは出来るという魔法の言葉(笑)。日本語母語話者が語彙を増やすには手っ取り早いことこの上ない。これをタイピングしていけばずいぶんヒマつぶしになりそうです。初めての韓国旅行まであと一ヶ月を切っているいま、漢字語の復習をするのはいいアイデアだと思った次第です。

ただどうせやるなら成果物を残したいと考えてしまう貧乏性のボク。そこで思いついたのが読み上げでした。イモヅル式に読んで覚えるのがいいのですが、この単語集には音声教材がついてなくて、それがちょっと物足りない気がしていました。

もちろん自分で読み上げてもいいのですが、自分の声を自分で聞くのは恥ずかしいし、そこまでヒマじゃないので(笑)、Google翻訳先生に読み上げてもらうことにしました。先生は機械音ですが、非常に優秀で読み間違いをしません。特に漢字語だけの単語なので文章を読むときのアクセントや抑揚を気にすることもあまりないので、この企みにはもってこいです。

google翻訳先生に漢字語をしゃべらせる

こんな風に漢字語を書いていくだけです。注意するところは、必ずピリオドで区切ることくらいでしょうか。カンマだと文末と認識されずに発音が変化しちゃいます。必ず1単語1文で入れて行きます。途中まで入れたら右下の赤マルをつけたところ(スピーカー風のアイコン)をクリックすると読み上げてくれます。

また途中でなにが起きるかわからないので、数行書いたら必ずwordなどの文書ファイルにコピーして保存していきます。そうすれば全部終わったらタイピングした文字も残りますし。

録音にはフリーソフトを使います。どれでもいいです。私は使い慣れている「仮面舞踏会(baile.exe)」を使ってます。このソフトは単純にPCで音声を流してそれをそのまま録音するだけなので簡単です(クセはあるけど)。途中でメールが来たときの音などが流れると一緒に録音されるので音が鳴るソフトなどは終了させてからやりましょう。

あとは1ファイルの長さの調節かな。とりあえずネタ本が4パートに分かれているから各パートを1曲と考えて4曲録音する感覚でやってみます。それを聞きながら書き写したコピーのハングルを見るといいかも。ネタ本は漢字のほうが前面に出てるけど、自分のタイピングしたハングルを読んでその言葉のイメージが頭に浮かぶようになろうと思ってます。旅行までに(笑)。

追記-----

Part1をタイピングしてGoogle翻訳先生の読み上げを録音してみた。3:19の読み上げファイルが出来た。なかなかいい時間数じゃないか。ただ読み上げの途中で2語ほど引っかかる単語があった。何度繰り返してもそこでは引っかかる。Google翻訳先生にも苦手な読みがあるんだな。そこは仕方がないので、不意のアクシデントとして記憶に残していこう。

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2012/07/14

ひとくちメモの韓国語学習もスピンオフ編セヨ!

テレ東の超深い深夜帯の看板番組「イラ韓」のスピンオフシリーズが今週大団円を迎えた。番組終わりの告知を見る限り、すぐに新しい旅が始まりそうな雰囲気だ。今度はどこでどんな旅になるのか。後輩にスピンオフシリーズを丸投げして英気を養っていたおおば 씨がついに始動する(笑)。

そんなタイミングでボクもいよいよ韓国旅行が決まった!失くしたと思っていた期限切れパスポートが見つかったので、それを持ってパスポートセンターに更新申請に行き、来週受け取りだ。一番めんどくさいパスポート更新が済んじゃえばこっちのもの(笑)。来月は博多からフェリーで釜山へ行くことになった。日本縦断の旅をして、その後半に釜山に渡り、またフェリーで戻ってきて実家の山口県にも帰省するというなかなか忙しいスケジュールになるが、日に日にわくわく感が増してゆく。

韓国語の学習にも俄然熱が入る、と思いきやこの暑さでバテバテ。また最近はその旅行のプランを考えたり、イラ韓の釜山編を見直したりが忙しく、なかなかまとまった時間が取れない。

そんな折、パスポート更新に行った際に寄った書店で、また語学関係の面白そうな新書を見つけたのでそれをご紹介。初めての釜山旅行がスピンオフ編かと思いきや、こっちが本題セヨ。

●黒田龍之助先生の著書に励ましてもらう(笑)

結構いろんな新書を買ってるけど、ちくまプリマー新書ではこの『外国語をはじめる前に』(言語学者・黒田龍之助著)がたぶん初めての購入だなぁ。なんか女性向きっぽい装丁の新書だからかな。

書店で目立つように置いてあったのでパラパラっとページをめくってみたら、千野栄一先生のロングセラー『外国語上達法』についての記述があったのが最初の購入動機になった。

のっけから「気軽にはじめていいの?」と投げかけられる。そして外国語が続かないパターンはダイエットに似ているという説を展開され、言語学から外国語学習へアプローチする方法論の新書であることが宣言される。

ここがボクにとっては一番しっくり来たところだ。比較言語学とか音韻論とかそんな専門的な話ばかりでなく、外国のことばの特徴を捉えることの面白さから入るのはボクに向いている。ただしダイエットと同じなら失敗するかもしれない(笑)。

そういえばハングルは気軽にはじめた。そしてすぐにハングルは読み書きできるようになった(日本人なら誰でもすぐに読み書きできる)。さらに95%の文法が日本語と酷似しているというお気楽な宣伝に惹かれて「キムヨナ金メダル獲得記念に韓国語をマスターしちゃおう!」というミーハーさで2010年春にはじめたわけだ。

それなりに続いてると自分では思ってる。テレビ番組の7割程度は韓国語の番組(日本語字幕入り)を見ている。毎日ハングルで書かれた本(語学書、エッセイ、雑誌)に目を通す。ゴガクルの日記は5月末で皆勤が途切れた後、まったく書かなくなったが、ハングルには日々親しんでいる。

しかしやはり語彙の習得と、発話の訓練はまだまだ足りないと自覚している。まだまだ初級を脱出できていないと思う。語彙習得に王道なしなのは重々承知。だからこそ王道じゃなくていいからどんな方法で皆さん工夫してるのか知りたかった。

この新書は、そういう外国語学習におけるいくつかの基本的な疑問点について、著者の考えだけでなく外国語学部に通う学生さんの考えも豊富に引用してくれているとこが面白い。日本語の辞書も発売されていない言葉を選んで学んでいる学生さんもいるのだ。メジャー言語学習者は恵まれてる。

やはり自分なりに学習法を考えることが大切だと思う。自分で考えたアプローチというのは、最初のモチベーションが高い。自分を実験台にして被験者としても頑張ることが出来るし、途中で改善していくことも可能だ。ただしそのための指針になる語学書なり語彙集なりをやはり固定しておくこともポイントかもしれない。誰かのやりかたをただマネるんじゃなくて、それらを参考にしながら、やはり地道に続けるという方法しかないのだ。

新書はなにより日本語で気楽に読めるのがいい(笑)。外国語をやらない空き時間には日本語で外国語学習について書かれた本を読む。これも気分転換になる。

●オリジナル単語帳にMDノートという選択

最近のボクはシム・ウォンソプさんのCDブック『ハングルエッセイ 秘密にしていた話』が愛読書だ。チェ社長の낚시(魚釣り)に詳しくなった。ただ読んでは聴き、聴いては読む。全文をノートに書き写したりもしてる。確かに続けていると愛着もわいてくる。

今後はそこに語彙の習得過程をうまく入れたいと思って、MDノート(新書サイズ・無罫)を買って来た。これはたまたまオリジナル単語帳を作っている人のブログをいろいろ探していて見つけた。

 アラフォー韓国マニアの果てなき野望!

この人の単語帳は見ているだけで楽しい。MDノートも使い甲斐がありそうだ。そういえばドラマの「ドラゴン桜」(日本版)にも、連想暗記用にビジュアルなノートを描くところがあったような気がする。この方法はカンニングペーパーを念入りに作るのと似ている。

また女性のほうが語学は得意という都市伝説があるのも、女性のほうがこういうオリジナル単語帳を気軽に作れる人が多いから、結果的に上達するチャンスが多いということかもしれない。なかなかオッサンでカラフルマーカーを駆使した面白単語帳を作ってるイメージは湧かない(けど、ボクはやっちゃう)。

昨日たまたま沖縄旅行の打ち上げをしていて、英和辞典の編集者の方と飲んでいた。そこで学生時代に語彙習得はどうやったか聞いたら、やはりオリジナル単語帳を作っていたそうだ。

その編集者の方は最初にわからなかった言葉があってもそれは書かないで、何度か同じ単語でつまづいたなと思ったら、そのつまづいた例文と一緒に書き出していたとのことだった。やはり語学を習得した人はさまざまな工夫をされているもんだと思った。

余談だが、学校英語なんてダメだというところでは編集者の方とボクとで意見が一致した(笑)。それは黒田龍之助先生の試験英語や検定英語への批判にも通じると思う。

ハングルという人工文字への興味は尽きない。もう日本語で読める本がなくなってきて、世宗大王のハングル創生にまつわるミステリードラマ「根の深い木」の脚本全3巻を韓国から取り寄せてしまったくらい好きだ(まだ読めないが)。

このドラマをもう一度見ながら(聴きながら)、この台本を読んでみたいと思ったりしてる。作家版の台本だから本編とは異なるところも多々ありそうだ。なにせ韓国ドラマは現場での台本の直しが日常茶飯事だろう。そんな違いを見つけるのもまたアクセントになっていいと思う(なんて前向きなオレ

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2012/07/13


今日は都内で沖縄旅行の反省会です!

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2012/07/01

仲宗根梨乃が面白かった「ナツメのオミミ」

テレ朝「マツコ・有吉の怒り新党」での夏目三久アナが最近ものすごく表情豊かになって来た。慣れてきたということもあるんだろうが、自信が出てきたのかもしれない。

この番組から派生して(?)「ナツメのオミミ」という冠番組もずっと見てる。毎回、各界で活躍している女性をゲストに迎えインタビューするシンプルな番組だ。

ここでの夏目アナは聞き役に徹している。というかまだインタビュアーとしての経験は不足しているように思う。それが破綻することなく番組として成立できているのは、ゲストが輝いている女ばかりで、とにかく話す内容を持っている人たちばかりだからだと思う。

こういう多彩な人々と出会える冠番組はフリーとなった夏目アナのキャリアにとって大変貴重だ。この番組は夏目三久にとって成長途上の学習機会でもあるような気がする。そういう意味で夏目アナには引きの強さがある。「怒り新党」で見えてきた自信が「ナツメのオミミ」を通して技術の向上につながると今後が楽しみだ。

●仲宗根梨乃という原石

「ナツメのオミミ」先週のゲストはダンサーの仲宗根梨乃。名前からも分かるように沖縄出身だ。マイケル・ジャクソンに憧れて19歳で単身渡米し、いまや引っ張りだこのダンサーだ。貴重なトークだったなぁ。

マイケルのオーディションを男性ダンサーとしても受けていたという話が面白かった。マイケルと一緒に男のダンスをしたかったからというのだ。そして男性グループと女性グループとでオーディションを受け、どちらも最終選考に残る。残念ながら最後は女性として受けて落選するのだ。

その型破りな行動力がすごい。さらにそんなことをやっちゃいそうな人に見えるところがもっとすごい。見るからにバイタリティの塊なのだ。行動あるのみというオーラがでまくってる。その前向き加減に加えてウチナーンチュ風のぶっちゃけ気味トークがまさにバラエティもイケそうで「原石見っけ!」と叫んでしまいそうになった。

いまではダンサーとしても大活躍をしているけれど、K-POPグループの振付師としてもファンがたくさんいる。少女時代やf(x)、男性グループのSHINeeや東方神起などトップスターのダンスを生み出し続ける。日本のテレビ局で少女時代とのダンスコラボとか企画して欲しい。

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