LOVE沖縄の旅 2012年初夏(3) 自然音
日本返還40周年の小笠原諸島母島に行ったとき自然音を録音してきたんだから、日本返還40周年の沖縄でも当然フィールド録音をする気はありました。相棒の録音機ZOOM H2とリアルヘッドバイノーラルマイクは常に持ち歩いていました。
ただ今回はひとり旅でもなくスケジュールは人任せだったので、フィールド録音をする時間はあまり取れないだろうと思っていました。それでもいくつか録音できました。ロケハンなしの一発勝負ばかり!これも旅の思い出です。
いつものようにココログは1MB超のファイルがアップできないので、簡易画像をつけたYouTube版を作りました。バイノーラル録音なのでイヤホンで聴くと臨場感が増します。
最初はこの波の音からどうぞ。
辺野古にある米軍基地キャンプ・シュワブと沖縄の基地反対運動の象徴的存在となっているテント村の間にある海辺で録音しました。ちょっと風がありましたが凪状態の静かな海でした。
ここに滑走路を作ってしまうという神経が理解できません。辺野古には弾薬庫もあり、駐留部隊は核兵器や化学兵器の整備能力を持っているそうです。近海で戦争が起きれば確実に狙われることでしょう。ジュゴンも住むこの海から、軍用機の爆音によってこの波の音がかき消されないことを願っています。
次は滞在先のひとつだった沖縄北部の農園です。夜更けに真っ暗闇のなかに突っ立って録音しました。
数歩歩くだけでいろんな“演奏”が聴けました。まるでカエルの野外フェスのようでした(笑)。昔はこういう音が自然と聞こえて来ましたが、地方都市レベルでもあまり聞こえません。文明の進化と引き換えに無くなってゆくかもしれない大地の歌声です。それって進化なんでしょうかね?しかし後戻りの出来ないところにボクたちは来てしまいました。だから出来るだけそういう自然音を残していきたいです。
次は同じ農園の朝の自然音です。屋内で布団にもぐって録音してます。画像は音声と関係ありません(笑)。でも一応自分で撮影してきた素材ばかりです。
アカショウビンの鳴き声が好きです。でもなかなかナマで聴く機会がありませんでした。今回のは録音前にはもっと良く鳴いていたのですが、準備をしていたらあまりいい状態では取れませんでした()。「ヒュヒュヒュヒュヒュ」と聞こえましたが「キュロロロロ」と書くほうが一般的かもしれません。
今回のは「遠くでアカショウビン的な声も聞きながら自然の音で目覚める贅沢」がテーマです(笑)。野鳥は鳴く時間がだいたい決まっているので、鳴き声でいま何時くらいかがわかります。そういう生活もあこがれるな。
この農園は有機野菜を作られていて、海外からのワーキングホリデーも受け入れていらっしゃいました。労働時間と引き換えに食事と寝床を提供する契約だそうです。人気があって順番待ちだとか。私たちが訪問したときは、香港から若いカップルが(観光がてら)働きに来てました。
夕飯のときにはこの香港のカップルだけでなく、もう何ヶ月も日本に滞在して旅をしているハワイ在住のご夫婦などもいらっしゃって国際色豊か。日本語、英語、漢字筆談などで盛り上がりました。
私はハワイの紳士が京都のトンカツがめちゃウマだったとおっしゃったので、トンカツにチョコレートを挟む“チャレンジメニュー”もありまっせ!とブロークンな英語でディープな日本食をオススメしておきました。(>何の話やねん!)
動画にも登場しますが、ここでの夕飯のイノシシ鍋こそが今回の旅の目的だったのでした。また記事先頭のタイトルバックにあるミニトマトは、朝取れたばかりの有機栽培トマトです。大きさで選り分けてパッキングするのを手伝いました。
...が、そのパックは我々へのお土産になりました。何から何までありがとうございました!朝沖縄北部で取れた有機栽培トマトをその日の夕飯に埼玉で食べました。距離がこんなに縮まる文明ってヤツは、とんでもなくすばらしいものでもあります…。悩ましい。
以上3本がとりあえず今回公開できるレベルの録音です()。
この農園はガジ丸さんのお知り合いだったから訪問できましたが、なかなか自分で見つけていこうと思っても行けませんね。ガジ丸さんサマサマです。
長期滞在で沖縄に行くならコンドミニアムなんかでゆっくりするというのもいいでしょうね。探してみると結構いいコンドミニアムが見つかります。例えばこんな感じ。安っ!
今回はいわゆる観光をほとんどしていないので、いつかゆっくり余暇と観光をしたい。Kさんからは離島巡りをしろと言われていますが。いずれにしろ、ゆっくり出来る時間が欲しい…。
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