4MINUTEとTHE KOXXでGrooooovin' NOW
4minute(ポミニ)の3rdミニアルバムや音楽番組でポミニが歌う「DREAM RACER」を聴いてすぐに、この楽曲を作詞作曲しているTHE KOXXというグループに興味を持ち、彼らの2枚のCD「Access Ok」と「ENTER」を取り寄せた。なんの予備知識もなく、いや厳密にはポミニの「DREAM RACER」のグルーブだけを予備知識にして聴いた。その感想を一言で言えば「コイツら、すげぇ」だ。
平均年齢はポミニとあまり変わらない5人組だが、その楽曲はK-POPとは一線を画す。ブリティッシュ風のオルタナティブなロックテイストとか、そういうチープな言い回しでは言い尽くせないくらいゴキゲンなドライブミュージックだ(ってこの言い方はもっとチープだな…)。
それにしても2枚ともすばらしいアルバムだった。このグルーブはどこから来るんだろう。打ち込みも多様しているけれど、もっとライブバンド的な要素が強い。圧倒的なのはギターリフを中心とした構成だろうか。サウンドの要がギターになってる。それでいていわゆるロックバンド然としていない。
もちろんロックの要素もあるのだが、そこにオルタナ系やクロスオーバーなサウンドがてんこ盛りされていて。そして楽曲が明るい。陰にこもるタイプの楽曲じゃなくて、もっと太陽の下で聴きたくなるような明るさを持ってる。それは4minuteの「DREAM RACER」で直感した路線につながってると思った。
個人的にはバーサンバ(あるいはOVERSTREET)を聴いたときの衝撃に似てた。かなり好きなグルーブだ。バーサンバよりももっと激しく聞こえるのもギターの効果だと思う。
ギター中心のサウンドともうひとつ、シンセの音がものすごくいい。懐かしい感じの音もうまく練り込んでて、テクノポップ世代(YMO世代)のボクの耳にも心地いい。ホントに二十歳そこそこの連中がこれを作ってるのか!?恐るべき才能だ。
●4minute×THE KOXX その答えは
4minuteとのコラボは誰の発案なんだろう。このコラボを一言で言えば「正解!」だ。大正解といっても過言ではないと思う。
ボクは2010年のひとくちメモで「포미닛! ポミニ! 4minute!」というポミニ、そしてジユン礼讃記事を書いているのだが、その終わりのほうでこんな希望を出していた。
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K-POPの範疇ではダンスチューン中心にならざるを得ないが、ジユンには韓国インディーズシーンとの交流とか世界中の幅広い音楽を吸収して、さらなる表現力の進化を目指して欲しいっ!それが出来る才能があると思う。
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THE KOXXという韓国インディーズ界の新星とポミニのコラボは、この願望がまさに最高の形で実現したなと思える。
もっともボクにとっては、ポミニの新曲を聴くまでは知らなかったTHE KOXXだが、サマソニなどにも出演しているそうだから耳の速いとんがった連中は既に注目していたバンドなのかもしれない。ポミニを聴いていてこんなすばらしいバンドと出会えるなんてうれしいね。
特にポミニにとってジユンにとって、THE KOXXがひとつのジャンルに捉われない多様性を追求しているバンドであったことがすばらしい。このコラボはものすごくプラスになると思う。音を聴けばわかる。よくぞ実現してくれたといいたい。
THE KOXXのアルバムを聴いていてそこに何か足りないものがあるとしたら、それは女性ボーカルだ(何が言いたいかバレバレですが)。
例えば昔のSoul Ⅱ Soulのように女性のゲストボーカリストを入れてやるとものすごく映えるんじゃないだろうか(参考楽曲は2ndCDのPeopleとかA Dream's A Dream)。
そう考えると、4minuteとのコラボはTHE KOXXにとっても新しい発見のある取組じゃないかと思う。
そういう思いに至ったところで、あらためてポミニへの提供曲「DREAM RACER」を聴いてみると、THE KOXXサウンドがポミニのパフォーマンスと邂逅したことに「大正解 」と叫ばずにいられなくなるのだ!
欲を言えばきりがないが、ぜひポミニとTHE KOXXのジョイントライブを見てみたい!!
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