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2011.12.23

怒り新党はそこそこ納得できる世の中を目指す!?

最近韓流ばかりの私ですけど、テレビ朝日の「怒り新党」は毎週欠かさず見てます。

まず視聴者の皆さまに訴えたいのは、今週が年末最後の放送だったということであります。ここはけじめとして(?)年内に一言御礼申し上げたいと思いまして書いときます。

御礼っつても番組関係者でもなんでもなくて、このお二人の番組がはじまったことに対してファンのひとりとしてであります!

●いきなり他局のテレビ東京賛歌から…

深夜番組の制作者って視聴率だけじゃないところで勝負してる。いきなり他局の話で申し訳ないけど、最近テレ東の伊藤隆行プロデューサが上梓された『伊藤Pのモヤモヤ仕事術』(集英社新書)を読んでて、「本当に好きだ!」ってコメントはどっかに残しておかないといけないなって思ってさ。

知ってる放送作家のなかにはこういうネットコメントの類いは参考にしないって人もいて、その人はどうも視聴者ナメてんですよね。スタンスが。よく言えば昔気質。そこに怒り心頭なんだけど(笑)、伊藤Pにはコアなファンに届く番組作りとかオリジナリティを求める層を裏切らない番組作りという視聴率とは異なるもうひとつの柱があるんです。

山口県出身のボクにとってはテレビ東京(旧東京12チャンネル)は長年未知のテレビ局でしたけど、上京後は大好きになり、1999年にはテレ東を讃える文章を書いてました(笑)。もう10年以上経ちましたが、そのテレ東魂は今も不滅なんだよなぁ。

だから、そういうスタンスの作り手には見てるこっちも、ちゃんと届いてますよって伝えたいじゃん。だったら「モヤさま」のことを書けよって気がしなくもないですけど(笑)、伊藤Pの「やりすぎコージー」を礼讃し続けていた時代もあるんで、今日のところはそのココロの部分だけイントロに使わせていただいて、テレ朝の「怒り新党」への愛を伝えたいんですわ。

●マツコ幹事長と有吉政調会長とのタッグ実現

去年の夏、Twitterで偽名言(#nisemeigen)が流行りましたね。有吉政調会長の発信だったと思いますが、私もちょこっと乗っかってみました。Twitterを使って面白かった数少ないうちのひとつです(笑)。

その後、今年の2月にまったく偶然マツコ・デラックスさんが吐いたテイの偽名言も作りました。そしたら4月から、このお二人がメインパーソナリティの深夜番組がはじまったじゃないですか。やっぱキテルネ、オレ。いや、マツコ&有吉!と思った次第です。

ひとくちに毒舌といいますけれども、単なる悪態じゃないのがこのお二人ですよね。常日頃ボクが怒り心頭なのは、素人で浅はかでただの悪態ついてるだけなのに毒舌家気取りのヤツ。オレか(笑)。そういうんじゃなくて、芸としての話術や筆力を使って世間を翻弄するけど、裏にあるホンネの部分を芯に置いてブレずに演じられる人っていうのかな。

うまく言えないけど、このお二人が様々なテーマについてどう感じどう表現するのかに何か惹かれるものがあるんです。そしてそれが同じ意見でも違っていてもそれなりに納得できる。たぶん“それなりに納得できる”というこの部分が政党メタファとしての「怒り新党」というノリにフィットしてるんですよね。

●政党メタファと女装が教える“それなりの納得感”の大切さ

現実の政党政治には個々に異論・反論あっても“それなりに納得できる”って部分がどんどんなくなってる。政治なんて100%賛成・反対はありえないんだから、“それなりに納得できる”って部分が必要だと思います。

それこそ話術・筆力・人間力でそれなりに納得させてもらわないと困るんだけど、最終的に数の論理だけで押し切る政党政治がそういう機微をなくしちゃってる。政治家の想像力がどんどんなくなってる。そんな世の中だから、怒り心頭に達することが多々あります。

マツコ・デラックスの言葉の選び方が好きですね。ちょっと変わってる。ちょっと角があるんだけど丸い角。その異物感がゴツって触れるけど嫌な感触じゃない。「ねぇねぇ、それ何キャンペーン」とか出版界の臭いがして好き(笑)。ネガティブ・キャンペーンを張られることへの異常な恐怖心。そして「命」へのこだわり。

女装男性であるがゆえの感性をもっとも感じたのは、タラコやイクラが食べられないという話でした。「ひとつぶひとつぶが命なのよ!あー怖い怖い」と身をすくめたときに、その無邪気すぎる自身の優しさを信じて疑わない姿勢にウソがない人だなと思いましたね。

ボクは多くのニューハーフタレントとの違いをそこに見ましたね。女装は女になることじゃなく、男が女装してるとこにまぎれもない真実があると思ったんです。ある種「女装」という行為は男であることの宣言なんですよ。最初から男であることをぶっちゃけてあえて女装という。

そうなると普通の男でもない、ましてや女でもない、だからといってニューハーフでもない、新たな言説の源たりうる性別を超えた第4のセグメントなわけです。だからトークがぶっちゃけても、ぶっちゃけたマツコ・デラックスの異質性が差別化につながる。それが共感の有無とは別次元でなんとなく納得できちゃう。それはマツコ・デラックス的なる新しいイデオロギーかもしれない(笑)。政党メタファとここでつながるのだ。ここまでのボクの言説、それなりの説得感あるのかな(delicious

●竜兵会で鍛えられた有吉政調会長のバランス感覚

竜兵会ってヤクザじゃないよ。太陽さまが率いる飲兵衛集団。太陽さまって宗教でもないよ。いまや大御所のいじられキャラ、ダチョウ倶楽部の上島竜兵先生です。

竜兵会の飲み会中継番組(うそ)「ダチョ・リブレ」が大好物です。もともとはネイチャー・ジモンからダチョ開眼した私ですが、どんどん竜兵会のほうにはまって行く自分がいました。根がインドア派だからね(笑)。

有吉弘行の強さは、やはり浮世の頂上とどん底を両方見た者の強さかもしれないな。そんな有吉のジェットコースター人生の前に、頂上もどん底も経験してないけど息の長い太陽さまが現れました…。

奇しくも今週の放送で有吉政調会長が好きな映画は「個々に得意技を持つメンバーが集まって集団で何かを成し遂げるストーリーが大好き」と発言されてましたね。それって竜兵会じゃないですか!何かを成し遂げたかは疑問ですけれども、集まってワイワイやる楽しさの極みではあると思うんですよね。

竜兵会での有吉のポジションは、竜兵会の社内報によれば、竜兵会の暴れん坊でチンピラ社員で人望なし社員タイプらしいです。でも上に取り入るのがめちゃ上手い。有吉を取り合ってケンカをしてしまう太陽さまとリーダー肥後の逸話とか。そういう役回りを演じてる。そんな「オヤジ転がし」の異名を取る有吉には人たらしの技術があるんでしょうね。

いま「人たらし」って時代のキーワードですもんね。それもポジティブに使われだして。これ女装に似てるんですけれど、人たらしは詐欺じゃないんです。ウソじゃなくてホンネをしゃべりながら、話の方向性を技術でコントロールして思う方向に持っていくと。自己実現の手法といいましょうか。

すぐにコロって行っちゃうダチョウの面々と、一筋縄でいかない竜兵会メンバーと、その狭間で常にどちらをもそこそこ納得させる有吉のポジション。この鍛錬はなかなかのものですよ。そんな環境をちゃんと吸収して熟成させてきた有吉弘行がその成果をアウトプットさせ始めている時代かもしれません。

●大好物満載の「怒り新党」

ボク、なにげにテルミン好きなんですよ(笑)。夏目アナが読み上げる視聴者からの怒りの投書のBGMってクララ・ロックモアのテルミン演奏ですよね。この浮遊感がいいよなぁ。怒りのエネルギーが妙な感じに中和されて。

それと「新・3大○○調査会」も好き。ジャッキー・チェンが良かったなぁ。マツコの伊藤みどりへの食いつき加減もすごかったけど。作ってる連中は絶対同世代だな(笑)。日本3ケイといえば「谷啓、すまけい、真梨邑ケイ」でしたが、こちらももうかなりの年月が過ぎました。そろそろ新しい三大モノが欲しい時期です。

ボクも怒りメールか新3大候補を投書したいと思ってるんですけど、今年は実現できなかったんで、来年あたりシレっと投書してみようかな。でもそこそこ納得できるネタって結構難しい。

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Comments

灯台元暗し!

伊藤Pの「やりすぎコージー」を礼賛しまくってたこと書いたけど、たったいま「イラッとくる韓国語講座」のプロデューサでもあることを知った。

その人が作ったと知ってて好きになるのも楽しいけど、好きになったものがこれも実はその人のものだったというのはもっとうれしいな。

やっぱ面白がりのツボが似てるのかな。感性でつながってるこの感じが視聴者としてうれしい。

Posted by: ポップンポール | 2011.12.24 at 23:06

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