ドラマ「八日目の蝉」再放送も大人気
ドラマ「八日目の蝉」がNHKの「録っておき再放送」という枠で再放送された結果、またその時間にたくさんのアクセスをいただきましてありがとうございます。検索語ランキングも八日目の蝉一色!思い出にキャプチャーしてみました(笑)。
TOP10のうち、実に8つが八日目の蝉関連です。こんなことはキムヨナ以来かも。キムヨナのときは、キム・ヨナとかキム・ヨナとか、文字のちょっとした違いも多かったですが、今回は「八日目の蝉+○○」というのが多いようです。
さらに映画公開中ですけど、明らかにドラマを対象とした検索でのご訪問ですね。9位の「八日目の蝉 映画 文治」という検索語も、おそらく「映画版に文治さんが出てくるのだろうか?」という検索のように思います。残念ながら出てきません。
ドラマ版では原作になかった文治さんの存在が非常に大きかったと思いますね。それで私も最終回のブログ記事のタイトルに「文治さん!」とつけました。記事へのアクセスにはこの「文治さん!」への共感が多いんじゃないでしょうかね。
正直に言いますと、私はドラマ版が一番好きです。原作よりも映画よりも。映画版は、ドラマの世界が壊れていなかったことにまずは安堵しました。さらに映画もドラマも原作のもつコアの部分を改変することなく独自の作品に仕上げてあったとも思います。
●全6話の座りの良さ
いま思うと、ドラマの全6回という長さが非常に有効だったのかなと思います。NHKはこの長さのドラマが多いですけど、映画よりもディテールにこだわれて無用に間延びしない。ちょうどいい長さではないでしょうか。
前にも描きましたが、起承転結といいますよね。これは全4回ではできないと思うんです。プロローグがあり、起承転結があり、エピローグがある。この6パートが座りがいいと思うんですよね。
たとえば映画「八日目の蝉」に主演してる井上真央が、いま出演している朝の連続ドラマ「おひさま」は、とにかく長いでしょ()。井上真央のせいではまったくないけど。フォルダー5の子も結構いいんだけど。若い女の子3人組の終わらないおしゃべりってのもアリだとはおもうけど。
「おひさま」はとにかく何もはじまらなくて。いまなら何か物語が動いてるかもしれないけど、その前に飽きちゃった。40話目くらいで飽きた。そうするともう見なくなっちゃう。15分ドラマだから40話目っていうと普通の1時間ドラマ換算で10~12話くらいまで進んでるわけですよ。普通なら最終回のあたりです。そこまで伏線を張るだけってのはキツい。
長くてもたとえば韓流ドラマなんて、1時間5分のドラマを延々50話以上やったりするわけですよ。時代劇だけじゃなくて現代劇でも。それでも飽きない(もちろんドラマによりますが)。「グロリア」とか「人生は美しい」とか。
そういう例も外国にはあるけど、全6話の座りの良さってのはあると思うな。たぶん扱っているテーマやコンセプトと時間との関係は様々だと思う。それを柔軟に設定できればドラマはもっと面白くなると思う。
「八日目の蝉」は全6話で終わって欲しくないなぁと惜しまれつつスパっと終わったから感動が長続きするんだと思うんです。全6話という枠にはまったドラマだったんじゃないだろうか。
どんなドラマでも全6話や全11話という枠が合うわけじゃない。ドラマによって柔軟に対応できるテレビ局が出てきたら面白いのにとも思う。CSやBSなら可能じゃない。
ドラマのコンセプトが求めている時間を汲み取る作業がもっとあってもいいのになと思う次第。それが出来ないなら「全何話」という長さに意味のある、説明のつく構成できっちり作って欲しいな。
関係ないけど、検索ランキングの八日目の蝉以外の2つも目立つよな(笑)。
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コメント
どうやら原作本が100万部を突破したようです!いや、すごい。
ドラマと映画の相乗効果ももちろんあるでしょうが、原作が持つ普遍性といいましょうか、決して清廉潔白でない希和子への共感は、何か日本人の心性をガッチリ捉えた結果ってことなんでしょうか。
投稿: ポップンポール | 2011/06/15 23:09