ルシャナブツの写真
ルシャナブツって奈良の大仏のことです。ドラマ「大仏開眼」以来、奈良の大仏といわずルシャナブツというのがマイブームです(笑)。
さて、この写真。ボクが今年の夏撮影してきたものですけれど、いかにも素人が撮った写真らしい写真を選んでみました。露光もピントも甘い(笑)。構図も平凡極まりない!
この角度から撮られたルシャナブツは、プロアマ問わず星の数ほどあるし、すぐに入手可能なのに、なぜ撮ってしまうんだろう...。プロが撮った写真でいいじゃないか?
ルシャナブツに限らず、旅行にカメラを持っていくと、巷にあふれている風景でも必ずカメラに収めてしまう。写真を撮らないと損した気分になる。
デジカメになってフィルムの残数を気にしなくて良くなった現代、その傾向は加速するばかりだ。いまでは動画で録画しとかないと損した気分になる風景も増えつつある。
旅先のスナップ写真とは犬の小便のようなものなのか。いや、犬の小便は縄張り宣言という実利が絡んでいる分、人間のスナップ写真より意味がある。
ゴミ屋敷への想像も働く。ゴミ屋敷を多くの人は嫌がるが、旅先の風景写真もゴミデータではないか。収集癖というのも人類の性癖なのかもしれない。
だが、なんと言われようが旅行に行ったら写真を撮る。プロ写真にはない思い出が写りこむ。写すという行為そのものを人は求めているのだ。プロは写真を撮るために旅をするが、素人は旅のイベントとして写真を撮る。カメラのあり方が真逆なんだという結論を得た。だからどうしたって話だが...。
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