google-site-verification=o_3FHJq5VZFg5z2av0CltyPU__BSpMstXTEV1P8dafg 残念!ポーカーフェイスの福見友子銀メダル: ひとくちメモ

« 韓国語講座初級セカンドシーズン申し込み | トップページ | 選んでいいかなぁ?いいとも!いやオフコース!10選 »

2010/09/13

残念!ポーカーフェイスの福見友子銀メダル

昨日(9月12日)の代々木体育館。世界柔道選手権大会2010が52年ぶりの東京開催だった。生で見たことがなかったので自由席チケットを衝動買いし、昨年の勝者福見友子選手の応援に馳せ参じた。福見は惜しくも2位で連覇ならず。勝ったのは浅見八瑠奈選手だった。確かにこの日の浅見は予選から強かった。

(クリックで拡大)会場到着直後の予選結果表朝9時から予選が始まり、表彰式は夜9時ごろ。選手にとっても応援団にとっても長い一日だ。福見なら予選は勝ちあがるだろうからと午後から会場に行った。家を出る前にフジテレビCS739の予選ラウンドをチラっと見たら、朝から自由席はかなり客が入っていた。実際、午後1時過ぎに着いたが当日券は売り切れていた。

会場に入って貼り出されていたトーナメント表を見た(右写真)。一番上の福見は順調に勝ち進んでいた。とりあえず空いてる席に座ることが出来た。

日本人選手が出てくると応援団席から歓声や応援フレーズの合唱があるのですぐわかって便利だ(笑)。予選は4つの畳で同時に進んでいくので、福見と浅見と同時に試合をしたりする。どっちを観ていいものか迷う。日本選手全般の応援団も半々に掛け声をかけていた。

だが女子-48kg級の決勝戦はボクの横に山梨学院大の大応援団がいて(笑)、「GO!GO!浅見センパーイ!」の大声援に圧倒されてしまった。

予選から浅見は絶好調に見えた。キレのある技で決めていった。対する福見はヒヤっとする場面がいくつかあった。攻めに精彩を欠いていたように思う。その差がそのまま決勝戦の「指導2つ」に現われ金と銀を分けた。技術の差ではなく、追うものと追われるものとの微妙な心の差だったのかもしれない。

福見は勝っても負けてもポーカーフェイスだ。感情をほとんど表に出さない。内に秘めた闘志や悔しさはあると思うがいたってクールだ。そこが柔道家らしくて好きなのだけど、こういうタイプのアスリートは圧倒的に強くなければ注目されにくい。福見の場合は良くも悪くも谷亮子と比較される。しかしそれをバネにここまできたのだし、谷に憧れる後輩浅見に負けた悔しさもまたバネにして欲しい。心身ともに圧倒的に強い柔道を目指して欲しい。

来年の世界選手権は福見と浅見の立場が逆転する。そこでもし浅見が連覇すればオリンピックにもっとも近づくだろう。逆に福見が復活すれば、ある意味“実績”が重みを増す。第三の選手が頭角を現してもおかしくない。谷亮子(参議院議員)がいなくなって(いや、まだ現役か?)、群雄割拠の様相を呈している女子-48kg級は今後も熱い。

●出場枠1名という厳しいオリンピックへの道

世界選手権はオリンピックについで重要な大会だ。優勝すれば500ポイント、2位は300ポイントとなる。ロンドンオリンピックをひとつの到達点と考えれば、来年の世界選手権はさらに重要だし、IJFグランプリシリーズと呼ばれる世界大会でもポイントを稼いでいかなければならない。

福見vs浅見ロンドンオリンピック出場枠は女子の場合ランキング上位14名までに参加資格がある。ただし同一階級に各国1名しか枠がなく、上位14位以内に現時点でも5人がランキングしている-48kg級は狭き門だ。

今回の世界選手権パンプレットによると、今年7月23日時点でランキング1位の福見は1770ポイント、浅見は5位で820ポイントだった。今大会の結果で950ポイント差が750ポイント差に縮まったということになる。これから2年間、重要な国際大会でいかに勝ち、国内の選考委員にアピールできるかも勝負であり道のりはまだまだ長い。そしてロンドン五輪に出場できるのは1人だけだ。

女子-48級はおそらく国内選考委員会の裁量によって決定するだろう。ランキング内の自国選手から1人を選ぶ裁量は各国の連盟に委ねられているそうだから(くわしくはこちら)。

ポイントは過去の実績だが、五輪で勝つことが求められる日本の柔道はそれだけでは決められない。ランキングポイント+αが重要になる。ちょうど今回の男子-66kg級で金メダルを取った森下純平選手のように監督の「勘」が勝つ場合もある(勝ったから言えるわけだが)。

+αには(良し悪しは別として)イメージも重要になる。いかに印象を残せるか。谷亮子の後期のように+α部分ばかりが大変大きいといった状況ではなくなっているが、その分、五輪が近づいて来るとその時点で勢いのある選手を選びたくなるのも人情だろう。

+αはパフォーマンス嫌いの福見には若干不利にも思える。しかし勝つことが最大の説得力であることは間違いない。勝つこと以外の“大人の事情”が薄れたポスト谷亮子のいまだからこそ福見にチャンスがある。オリンピックで金メダルを取った福見友子をぜひ見たいものだ。そのときまでポーカーフェイスで勝ち続けて欲しい!

※本文とは無関係だけど、重量級の外国人選手は男女とも汚い柔道が多かったな。正統派柔道の日本人選手が勝ったのは大変良かった。反則勝ちばっかりで決勝に出てくるとか、背中を持ってぶん回すとか、美しくない。柔道に関しては日本人選手を応援したくなる。

| |

« 韓国語講座初級セカンドシーズン申し込み | トップページ | 選んでいいかなぁ?いいとも!いやオフコース!10選 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 残念!ポーカーフェイスの福見友子銀メダル:

« 韓国語講座初級セカンドシーズン申し込み | トップページ | 選んでいいかなぁ?いいとも!いやオフコース!10選 »