google-site-verification=o_3FHJq5VZFg5z2av0CltyPU__BSpMstXTEV1P8dafg 坂本冬美とポップスの親和性: ひとくちメモ

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2010/04/23

坂本冬美とポップスの親和性

坂本冬美のシングル「また君に恋してる」とアルバム「Love songs」とが19日付オリコンチャートで同時にトップ10入りを果たしたそうだ。演歌歌手としては美空ひばり以来20年7ヶ月ぶりの快挙だという報道を見た。坂本冬美と美空ひばりという2大スターの名前が並んで報道されちゃぁポップンポールたるもの、なにか感想を書いておかねばなるまい

6年前のひとくちメモにこの2大スターの名前を並べた瞬間があった(笑)。NHKの面接でそんな話をしたというエピソードだったが、まさか21世紀にこのようなかたちで坂本冬美が美空ひばりと肩を並べる日がこようとは正直思っていなかった。しかし現実となってみると納得のトップ10入りではないだろうか。

しかしこのお二人を“演歌歌手としては”という括りにしてしまうマスコミの古さには苦笑いだ()。そういうカテゴライズを超えた位置にいるからこそ支持されているわけで。

坂本冬美さんの場合、デビューした頃から演歌だけでなく歌謡曲やポップスも歌ってきた。ボクは坂本さんの師匠・猪俣公章氏が音楽監督を務めた1989年の「いい女になりたいコンサート」というライブアルバムを持っているのだけど、そのラインナップもかなりバラエティに富んでいた。猪俣公章をして坂本冬美のレンジの広さを見抜いていたんじゃないか?

坂本冬美いい女になりたいコンサート

このライブアルバムですでに長渕剛の「乾杯」や井上陽水の「夢の中へ」を披露している。個人的にはケイ・ウンスクの「すずめの涙」やペギー葉山の「南国土佐を後にして」などの歌謡曲の歌唱も大好きだ。

その後、1991年ごろのプロジェクト「HIS」は坂本冬美とポップスの親和性を語る上で外せない。避けて通れないという言い方もあろうか()。

細野晴臣忌野清志郎と坂本冬美のユニット。もうこの名前だけで買いだ。日本のポップス、ロック、ブルース、はらいそ、テクノ、それらを創造してきたハリーとキヨシローが坂本冬美を誘ってアルバムを作ってしまったという快挙。

そのとき坂本さんはセーラー服を着せられて結構はずかしそうだった。そのためかHISのラジオプロモーションには男子2人だけという寂しい(?)こともあったりした。二人の男子がその状況をグチりながらプロモしてるという笑えるシチュエーションで細野さんが「冬美ちゃん怒っちゃったかなぁ」みたいなこと言っていた。でもおそらく坂本さんも楽しくやっていたと思う。

個人的には1999年に坂本冬美さんの勤めていた和歌山県の梅干工場も訪問した(笑)。まぁ、このときは和歌山ラーメンブームだったので青春18キップでラーメンを食べに行ったときにたまたまその情報を知り訪問しただけだが。

そんな思い出の数々が走馬灯のように蘇ってきた今回の快挙。歌唱力にもますます磨きがかかり、それでいて肩の力を抜いて歌っている「また君に恋してる」は曲も歌詞も歌唱もいいというすばらしいパフォーマンスだ。

ビリーバンバンのいいちこのCMは名曲ぞろいでアルバムも出てる。「時は今、君の中」や「今は このまま」も名曲だ。左のCDはいいちこCMのDVDもついててお買い得。まさにいいちこのプロモーションビデオだ。

ビリーバンバンの歌唱はものすごく透明感のあるソフトボイスで独特の世界観がある。それに対して坂本冬美の声はすんなり流れていかない声だ。シンセサイザーに例えると、ビリーバンバンが三角波だとすると、坂本冬美の声はパルス波やノコギリ波を増幅したようなタイプの声質だ。

それまでのいいちこCMでビリーバンバンの透明感に包まれていた世界に、いきなり鋭いスリットを挿入したかのようなインパクトがあった。男声から女声に変わっただけじゃなく波長の違いから来る異質な感覚だった。

しかしそれが多くの視聴者の耳に止まったはずだ。楽曲はまさにビリーバンバンなのにまったく真逆な声で歌われた。しかもうまい!そこから先は口コミで広まり、マスコミに採り上げられ、今回の大ヒットにつながったように思う。

ライブはCDだけで、生で見たことがない。ライブに行く機会があればいいなと思っている。

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コメント

よく「夜桜お七」を唄いますが、
確かにいわゆる「演歌」の枠にはまらない曲ですよねー。

HISはもう再結成されないわけですよね。がっくり。

 

投稿: たまご | 2010/04/24 13:17

おおーたまごさん!こんちは。どうですか新生活は?ゴールデンウィークはそちらですか?

HISは確かにもう再結成されないですねぇ。いまはヴァーチャル共演って手もあるけど、それでもないだろうなぁー。

投稿: ポップンポール | 2010/04/24 15:14

赤い鼻緒がぷつりときれたぁ・・・♪

時々血迷うと歌いたくなります。先日水樹奈々が歌ってましたが、そっちもなかなかでした。

むかーし、FM雑誌でお気に入りの演歌歌手についての短いコメントを募集するコーナーがあり、冬美チャンのことを書いて送ったら載っちゃいました。あの頃「パープルヘイズ音頭」に夢中だったもん。

今度のアルバムよいですよね。買っちゃおうかなぁ。

投稿: tak | 2010/05/01 00:56

すごいFM雑誌がありましたね!投稿してる人もすごいけど(笑)

パープルヘイズ音頭かぁ。確かにリズムがチュチュンガチュンだなぁ。これも演歌の括りに収まらないですね()。

YouTubeにライブ版があったのでリンクしときます。ワウワウファズとこぶしが融合するなんてっ!

投稿: ポップンポール | 2010/05/01 08:43

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