うーん、どうでしょうー、キムヨナさん
グランプリファイナルのショートプログラムがいま終わった。
完全にズレていた...。
最初のジャンプ2連発はかなりよかったので、これはいけるかなと思ったが。
やはり次のジャンプの失敗が最後まで尾を引いた感じでしょうか。
ひとくちメモのこの記事を読んでから今日の演技を見られた方には、この失敗がいかに音楽に乗れてなかったかハッキリわかりましたよね。音楽がフックに入ってもまだ飛んですらいなかった。
アメリカ大会、グランプリファイナルと見てくると、なんだかフランス大会でのキムヨナ007初披露がいかに完璧だったかがわかります。キムヨナといえども、あれほどの演技はそうそうできるもんじゃないってことなんですねぇ。
最初が良過ぎると、さらにその上を目指して考えすぎて雑念が入ったりすることは、フィギュア・スケートに限らずよくあることではありますが。無心で踊った最初の演技が完璧すぎたことの不幸といいましょうか。
ステップに切り替わるところで呼吸を整えて、あらためてそこから曲に乗れそうだと思うのですが、すでに半拍ズレて踊ってきたキムヨナにはそれが出来ませんでした。
これも前に書いたとおり。キムヨナには休符も踊りの一部なので、そうそうズレたテンポを元に戻すことは出来ません。音楽と完璧にシンクロしているがゆえに、ズレの微調整も出来にくいキムヨナ・タイマーなのであります。
ズレたらズレたままのノリで行くしかない。最後の「バキューン」も明らかにズレてましたよね。つまりズレが正確にズレたまま最後まで完璧にズレていたというわけです。そのことのカッコ悪さはキムヨナ自身が一番分かっているはず。悔しいに違いない。
今回のような半拍程度のズレを微調整する余裕がプログラムに組み込めるかどうか、あるいは途中でリセットしてリズムの採り直しがキムヨナの正しすぎる音感で可能なのかどうか。精神力以上に大きな課題だと思いました。
余裕をプログラムに入れると間延びした演技になっちゃう可能性もあり。キムヨナにはそういう演技は似合わない。やはり孤高のダンサーキムヨナはそういう妥協をせずに、完璧な音楽設計にシンクロするキムヨナでいて欲しい。厳しいけれどそう願います。
それはそうと、テレビ朝日のカメラはよかったね(笑)。特に演技開始の指先から顔へのパンはバッチリはまった!キムヨナがカメラ目線になったのは、ちょっと奇跡の映像でしたよ!グッジョブ
明日のフリーに期待しましょう。キムヨナにもテレ朝カメラクルーにも。まだ今期完璧なフリーは見れてないので。そしてエキシビジョンをさらに楽しいものにして、今期を終えたいものです。
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コメント
鋭いですねー
韓国の掲示板でも今回のズレが話題になってます。http://bbs.sports.media.daum.net/gaia/do/sports/bbs/group2/general/read?bbsId=F007&articleId=89376
投稿: ハイボール | 2009/12/05 05:02
なまじ最高得点の更新なんか続けていると、プログラムを変更できないつらさもあるんでしょうね。
トップに立つ者の悩み?
難しい競技であることがあらためてわかりました。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2009/12/05 06:57
ハイボールさん、こんにちは。
韓国のBBSも盛り上がっていますね。読んでいて(翻訳ですけど)、音源か装置の問題で音楽のテンポが違うこともあり得ると思いました。電圧の違いだけでも1,2秒の差は出そうです。スピーカの位置だけでも変わりますし。
もしキムヨナの身体タイマーが正確だった場合、音楽のほうがキムヨナからズレていたってこともあり得ますね。ボクサーは3分を身体で覚えタイムキーパーは時計で測ります。どちらも時計です。
しかしフィギュアスケートの音楽再生装置が時計と同じく全世界共通に時を刻むのかどうか?あくまで電気を使う再生装置なら音楽のテンポが毎回同じとは限らないかも。
キムヨナの身体タイマーが1:00のところで踏み切ろうと思っていても、リズムの1:00の位置がズレていたら踏み切れません。身体タイマーは結構正確なので直すに直せないでしょうね。スケートで高速運動してるわけですし。キムヨナがフリーを苦手としてるのも、音楽のズレが大きくなるからだったりして...。
今回日本男子の高橋の演技は見事でした。音楽とのシンクロもバッチリ。日本選手だから日本大会での音楽の再生装置とのシンクロも正確にしやすかったのかもしれないなとちょっと思いました。
そしてジャッジは演技だけでなく音楽をかなりちゃんと聴いているということを、キムヨナだけでなく高橋の演技を見ていて確信しました。ジャッジはブレのある音楽を聴きながら、正確な時計を見ているんですね。そこがボクシングと違うとこですね。
フィギュア・スケートの再生装置に世界基準とかないのでしょうかね?競技を始める前に全世界共通のテンポで音楽が流れる再生装置の基準を作らないと、時間に正確な選手は再生装置やスピーカの位置に負けるということもあり得るかもしれません。
インドアスポーツなのに音楽装置という環境の影響を受けるフィギュアスケート。まぁ今回のキムヨナがそうだったかどうかは分かりませんが、音楽とダンスの分析をしてみるにはフランス・アメリカ・日本のキムヨナの演技はよい材料になるかも。開催国の選び方も含めて。もっとも、その環境での音楽のテンポに合わせて踊れるのがトップアスリートなのかもしれません。
オリンピックはカナダですから、キムヨナ・タイマーにとっては有利かも
投稿: ポップンポール | 2009/12/05 08:27
ピーちゃんの身元引受人さん、こんにちは。
キムヨナの場合はサプライズ好きって性格もありそうですね。フランスが良かったのは初披露だったというのもあると思ってます。
気持ちを持続させるために自分自身へのサプライズをどう作りこんでいくか。練習好きなキムヨナだから練習すればするほど演技への新鮮さは薄れていきますし。
いっそ最後のキメポーズだけでも毎回変えるとか、そういう細かい、ひとくちメモ的なモチベーションのアゲ方もあると思うんですけどね
キムヨナが「この決めポーズは面白い!」って思えれば、キッチリ踊って決めてやるみたいにできそうじゃない?そんでキムヨナ決めポーズ当てクイズをロッテあたりがやって盛り上がっていくみたいな。利権からんじゃダメか(笑)。
投稿: ポップンポール | 2009/12/05 08:37