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2009.11.22

ドラマ「外事警察」がエグかっこいい

遠藤憲一のことを書いたときに触れたドラマ「外事警察」が昨日第2話だった(全6話)。なんともエグいな。エンケンとアツロウとの目が笑ってない対決緒戦も見ごたえあった。エンケン曰く「嫌いだな。その顔」 ボクは大好物ですぅsign03

NHKの硬派なドラマって結構エグいシーンが多い。スポンサーがいないのと短いのとで凝縮された瞬間瞬間に人間の醜さとか事態の深刻さを描ききろう・描ききらねばという意思があるように思えてならない。そういう意味では外事警察はまさにNHK硬派ドラマらしい雰囲気を持ってる。

出てくる人がみんな悪い人みたいな?正義のために小悪には目を瞑る。あるいは巨悪を追い詰めるためにあえて事件化させていく。いい人も弱い人もみんなその渦に巻き込まれて傷を負っていく。その計画立案をしてるのが住本健司(渡部篤郎)だ。こういう得体の知れない悪役(?)ってホント似合ってるよな。

昨日は国際テロ組織を追い詰めるために捜査協力者を獲得してゆく手法がエグかった。ターゲットとなった一般人の協力者下村愛子(石田ゆり子)については身辺から過去まで完全に調査しつくす。過去ってどのくらいの過去かといえば、生まれたときの体重、小学校の成績、初体験の男とその経緯、付き合った男の数などなど。プライバシーなんて言葉は彼の辞書にはない。いや破り捨てられてるのだろう。

そもそも外事4課に松沢陽菜(尾野真千子)を異動させたのも、この下村愛子を獲得するための手段だったらしい。少しでも接点がある人間同士の運命の糸を強引に(しかしあくまでも偶然を装って)絡ませていくのが外事警察・住本健司だ。

そのことを察知し悩む松沢は、自分と入れ替わりで外事4課を辞めた先輩五十嵐彩音に「住本だけは信用するな」と言われていた。そこで五十嵐に悩みを相談するのだが、松沢が相談に来るであろうことも住本-五十嵐ラインはお見通し。五十嵐も信用できない外事警察なのだ。すべて計画通りだ。どこまでもなヤツらだぜ...。

そうやって外堀を埋めながら、協力者と自分とが完全に同化できるまで調べつくす。だから協力者の持つ心の闇にも土足で踏み込む。そこまでして初めて同化できるのだ。

自分自身を協力者と同化させていくこの手法は、ほとんど自己開発セミナーか洗脳の世界だ。住本健司は最高レベルのインストラクターになれるだろう(coldsweats02)。“協力”者なんて甘い日本語じゃ表現しきれない関係性を築く。それを“絆”と言っていたが...。

追い詰められるテロ組織がどんな組織だとか、悪の大ボスがどんなヤツだとか、そういうことはほとんど頭に残らない。たぶんこのドラマの場合、巨悪は「巨悪」という記号であればいいのだ。描かれるのは「外事警察」のエグさなんじゃないだろうか。松沢陽菜はこの先いったいどうなっていくのだろう...。

ドラマで描かれる「外事警察」という仕事は協力者と同化し、捜査では街の雑踏に同化し、一歩ソトに出たら自分自身というアイデンティティを徹底的に消し去るのが仕事だ。現代の忍者みたいな仕事だね。

ただこの仕事、ボクにもちょっと向いてるかも(笑)。管理されない遊軍仕事が一番あってるので。なーんて思いつつググってみたら、警視庁外事情報部ってのが本当にあって、採用情報がネットで見つかった。リンクするのも怖そうだけどリンクしといた ngsign02

でもやっぱムリだな。この仕事できるだけの動機がない。お国や組織のために働けない。好きなことと組織の目的が同化してたら別だけどなかなかそうもいかないだろ。犯罪者あっての警察なんだから。というわけで、お願いだからボクの生活を調べ上げたりしないで頂戴!

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