余韻覚めやらぬキムヨナの演技
なんだか1行目にハングルを書くと韓国語のページと認識されちゃう場合があるみたいだな。
※업무연락(業務連絡):여기는 일본어의 페이지입니다.(ここは日本語のページです。)
前の記事はあえてハングルで伝えたいと思ったわけ。キムヨナに 日本にもキムヨナを祝福してるファンがいるということを伝えたかったのでございます。
ボクは007映画も大好きです。ドクターノオからユア・アイズ・オンリーまではチラシをファイルしてるくらいに(笑)。その後も我が愛しのソフィー・マルソーが迫真の演技を見せた「The World Is Not Enough」(1999)は何度も観てます。ソフィーとキムヨナが競演してるんですよ。頭の中で(笑)。ボク頭おかしいんで、すんまそん。
でもハングルを書いたおかげで、さっそく翻訳サイト経由のアクセス履歴もありました(고맙다 )。ボクもハングル読めないし書けないけど、翻訳サイトで翻訳して貼り付けてるだけ。筆談はかなり進化したってことよねー。
翻訳サイトを使うときのボクの注意点はふたつ。
1.長文を使わない。
2.翻訳された言葉を逆にして日本語に翻訳してみる。
例えば、前の記事で「最高」って書いたけど(意味伝わってるって信じてるんだけど ^_^;)、最初は「すばらしい」を翻訳してみた。出来たハングルを逆に日本語に訳すと「立派だ」と出てきた。
このニュアンスの違いって結構あるよね。「キムヨナはすばらしい」と「キムヨナは立派だ」との違い。立派は確かにすばらしいかもしれないけど、すばらしいから立派かというと、あまりそんなニュアンスは含めたくない。
立派っていうとなんだか優等生的な感覚があったりする。「すばらしい」に込めた純粋な気持ちに、すこし打算的な匂いがくっつく。序列の頂点みたいな。そういうの嫌いなもので。
背景にあるさまざまな物語やキムヨナへの期待と重圧とか、そういった部分を含めて「立派だ(훌륭하다.)」ということはできるけど、昨日の演技を観て単純にパッション(passion)として「すばらしい」と思った感情は「立派だ」という言葉に翻訳されたくなかった。
それで「最高(최고)」にしたんだけど、じゃあ韓国語で「最高」ってのがどういうニュアンスなのかわからない。立派以上にガチガチだったりして()。ハングルが出来る人にちゃんと伝わってるかを教えて欲しいっす。焼肉屋のおばちゃんに聞いてみようかな(笑)。
ボクは哲学者ヴィトゲンシュタインに心酔していたので、「翻訳」という行為がとっても重い。言葉を伝えることの難しさ。母語ですら伝えきれないのに。
でも言葉で伝わらないことも、演技とか演奏とか別の身体活動で伝わることがある。もちろん細かいマニュアル的な話しはムリだ。日常はミュージカルじゃないんだから(笑)。
でも実際人に伝わればいいことなんてシンプルじゃないかと思う。「あなたを認めています」「あなたを受け入れます」「あなたに共感します」「あなたに感謝しています」「あなたを愛しています」そんな核の部分だけ伝われば基本オッケーじゃないだろうかと思ったりする。それ以外のこまごましたことはどうであれ。
そんな“伝える言語”としては、言葉よりも踊りや音楽のほうが格段に優れているのではないだろうか。言葉は重ねれば重ねるほど真意から遠のく。そのジレンマを感じながら生きてる。文章よりも詞のほうが届くことがある。そぎ落とされた言葉のほうが伝わるのだ。
その言葉すらそぎ落とし、音楽と踊り(スケーティング)と表情とでここまで伝えきったキムヨナに感動してしまったわけですよ。外国人で言葉が伝わらないからこそ純粋に感動できたのかもしれない。そんな演技こそ、やはり「最高」といいたかったのだ。
ね、言葉って回りくどいでしょ。オレが回りくどくしてんだけど...。
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コメント
キム・ヨナがまさかそんな選曲でくるとは思いませんでしたよね。起伏のある構成は中野友加里の火の鳥と同様に素晴らしかった。それにしてもキム・ヨナのあのエンディング。「007」熱烈ファンの僕もハートを打ち抜かれた者の一人でございます(笑)。
写真のチラシのセット、懐かしいです。思えば僕がチラシコレクターになったのもこの12枚セットがあったから・・・でもあります。
投稿: tak | 2009/10/25 23:34
takさんもボンドガールキムヨナにツクダーンでしたか。女子で007ってのは意表をつきましたねぇ。このリミックスしたスタッフにも拍手ですね。次のアメリカ大会も楽しみですね。
ちょうどいまキムヨナの007についてさらに深く書いてるとこだったのです。もうすぐアップします。ほとんど音楽的側面からの妄想トークですが(笑)。
投稿: ポップンポール | 2009/10/26 00:56