夏旅2009(10) 別府到着!衝撃ニュースに驚く
別府に着いたときには18:30をまわっていた。早朝臼杵の町をブラついて、楠屋鼻に道草し、石仏観光から原尻の滝、竹田市を抜けて豪雨のなか九重“夢”大吊橋へ。ずいぶん駆け足で大分県の内陸側をグルッと“真部分集合型(⊂字型)”にまわっての別府入りだ。
大分県代表で今年甲子園出場した明豊高校のそばを通ったときにパチリ。このときはまだ一回戦で沖縄の興南に勝った2日後だったが、その後準々決勝まで勝ち進んだ強豪高だ。そういえば、2001年の旅(岩国まで深夜激走)では深夜のSAでその年優勝した日大三高の大応援団バスと遭遇したこともあった。応援団も大変だ。
実は別府で撮った写真はこの1枚だけだ。着いたのが晩かったので、宿について飯食って温泉入って飲んで寝ただけだから...。
駅前で宿を探した。ドライバーのS氏は大部屋好きで、旅は個室ではなく断然大部屋にみんなで泊まるべきという、過ぎ去った修学旅行の思い出引きずり野郎なのだ(笑)。ま、それもいいけどさっ。だが予約もせずに旅行に出ていてなかなか素泊まりでそういう宿を見つけるのは大変なのだ。
しかしこの日はおそらく最終日になるだろうということで、S氏が駅前で何軒か電話をかけ、大部屋を見つけた。ちょっと古いホテルだったが親切でなかなか良かった。晩飯も宿で紹介してもらったところから選んで行った。人気店ではあったが遅い時間だったからか、ほとんど売り切れ...。あるものを聞いて食べた。
宿に帰ってテレビをつけると、衝撃のニュースが飛び込んできた(ちなみに覚せい剤の酒井法子は我々の出発日に身柄拘束されていたからそのニュースじゃない)。
竹田市の国道で土砂崩れが起きており、車8台が土砂に埋もれているではないか。現場は国道502号線。まさに我々が原尻の滝から竹田市に向かうときに通った道路だった。土砂崩れの時間は午後6時半ごろという。我々が通って約5時間後のことだった。
原尻の滝ではあんなに晴れていたのに...。夕方のゲリラ豪雨の恐ろしさを実感した。午後3時ごろから降り始めていたそうだ。その頃の我々も豪雨のなかにいた。豪雨の高原ドライブをしていたのだった。あの雨で緩んだ地盤が夕方になって崩れたのだ。
不幸中の幸いで、土砂崩れに会われた全員が助かったとのことだったが、まさか国道の信号待ちで土砂崩れに会うなんて想像もしていなかった。もっとも今年の夏は東名高速が崩落したりして道路の弱さを目の当たりにした夏だった。道路財源論争がかまびすしい昨今、「高速道路無料化」の民主党が政権交代を果たしたこの年にインフラ整備の大切さを浮き彫りにしたこれらの現実。皮肉なもんだな。
夏旅10周年の今回は、初日からフェリーに乗り遅れたりしていたが、ここでもし土砂崩れの下敷きになっていたら一生忘れない思い出に、いや一生がここで終わっていたかもしれないのだ。危険はすぐ隣にあるんだね。
さて、別府の夜。大部屋で飲みながら語り合うのかと思いきや、まっさきに大いびきをかいて眠ってしまったS氏...。そりゃドライバーだし疲れているだろう。だが大部屋に泊まって大いびきを聞かされながら酒を飲んでいる我々はどーすりゃいいんだ。E氏が買い込んだツマミは誰が食べるんだ。こうして別府の夜は更けていった。
明日はいよいよ最終目的地の中津市。唐揚げの街だ!ガイドブックにはぜんぜん載ってないのがちょっと不安だけど...。
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