夏旅2009(12) ザ・ゴール!本耶馬溪で唐揚げ
この旅行記も今回ちょうど第12回です。ドラマでいえば1クールという区切りで()、夏旅2009最終回でございます。(1クールって11回だっけ?まいっか)
今回のゴールは「中津市の唐揚げ」。それはもうフェリーに乗り遅れる前からの決定事項で、この西遊記における天竺でございました。
中津市は某ケンタッキーおじさんのチェーン店すら撤退したという伝説の唐揚げ天国。そのなかでも今回目指したお店は、通好みのお店として有名なお店でした。
場所は「青の洞門」の近所です。青の洞門は菊池寛の短編小説「恩讐の彼方に」の題材にもなったという手彫りのトンネルです。せっかくなので帰ってきてから菊池寛の小説を読んでみました。
主殺しの罪を犯した主人公が、罪を悔い改めるために仏門に入りこの地を訪れます。通行人が何人も落ちて命を落とすという断崖絶壁の道を知った主人公は、ここにトンネルを掘れば多くの人命を救えるとひらめき、手彫りでトンネルを掘り始めます。村人から狂人扱いされながらも彫り続け、元主の息子があだ討ちに来ても彫り続け、一生をかけて彫り続けます。
小説はわかりやすい短編でした。この耶馬溪(やばけい)の伝説に取材していますが創作であり、彫った禅海和尚は人殺しではなかったそうです。また、実際には開通したあとお金を取って通行許可したそうで、日本最古の有料道路とも言われています。いまは有料じゃないです。
他のメンバーは手彫りの洞門を見学に行きましたが、私はその間別行動で、そこを流れる山国川の録音を(笑)。しかし車も多く清流の録音というわけにはいきませんでした。もっぱらガチョウ鑑賞みたいな感じ。これから鶏の唐揚げを喰らう直前ということを忘れて楽しみました...。
しばしガチョウと戯れ、青の洞門チームも戻ってきたので、我々の天竺、むらかみ食堂へ向かいました。これがむらかみ食堂全景です!
表にバス亭があり「青」という地名でした。青の洞門だからね(笑)。いたって普通の定食屋なのですが、実際に出てきた唐揚げ定食もいたって普通の定食でした()。でも鶏の足はデカかった!なるほどあまり外食では食べない感じの素朴な美味さという感じ。本耶馬溪マジックといいましょうか。ここで食べるのが美味いっていう田舎のおいしさでしたね。
このあと、もっと中津市内の唐揚げお持ち帰り有名店にも行きました。そこはおいしいけど、どこでも食えそうな唐揚げでした。中津市オリジナルの唐揚げ作法があるといったものではなく、お店ごとに昔ながらの唐揚げを作って地域に密着してるってことですね。いわゆる富士宮やきそばのような作り方の統一感ではないってことです。もっともそこがコマーシャリズムでない昔ながらの良さなのだろうと思います。中津市からあげマップはこちら。
本当はここから国東半島の竹田津港へ向かい、フェリーで徳山港まで帰りたかったけれど、私だけそこからだとあまりに非効率なので予定を変更し福岡を目指しました。せっかくなので自民党最後(?)の総理大臣となった麻生太郎氏のご自宅の横を通って。当時はまだ首相だったので玄関前にはポリスが常駐してました。街中も目に付くところは麻生・あそう・ASOばかりでまさに城下町!そりゃ当選するわな。市会議員がお似合いですけどね。
夕方、福岡駅の駐車場で解散となりました。私はそこから新幹線で実家の徳山まで帰りました。1日はやい帰宅になりました。実家に帰ってからは、家族で笠戸島1泊旅行に行ったりしました。それも楽しかったけれど、長くなるから書きません(^_^;)。こうして夏旅2009、10周年記念の旅はゴールしました。
最初から波乱でしたが、それも旅の面白さ(って今だからそういえるだけだが...)。いつまで続くのか、この行き当たりばっ旅...。そろそろ海外って声もあるわけですが。個人的にはラバウルとか行きたいんだよな。ラバウルでラバウル小唄を歌う旅。却下されるなぁ(笑)。ひとりで行くかな。歌って録音してくるみたいな。
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