夏旅2009(6) 楠屋鼻への道草
朝食後は雨で早朝散策しなかったというM氏を辻ロータリーへ残し、約1時間の予定で楠屋鼻へ向かった。楠屋鼻とは臼杵湾と津久見湾に挟まれた岬で、途中に津久見島が見える。観光という目線ではまったくなにもない漁村だと思うが、宮本常一目線なオレにはこういう観光で行かないところに行き当たりばったりの面白さを求めたいのだ。
求めたいのだが、ほんとうに何もない(
)。道幅が狭い。しかたがないので車でいけるとこまで行ったら、石碑がひとつあったので撮影。「路線バス全線開通記念碑」だった。撮り終わって振り返ると地元のおばちゃんがいた。
「おはようございます」と挨拶すると、車のナンバープレートを見て「大宮っちゃどこかね?」と聞かれた。おおー!このシチュエーションは、シェルパ斉藤さんのスーパーカブの旅本で読んだ九州旅行と同じじゃないか!そう思いつつ「埼玉県です」と応えた。
このあたりから出たことがないという地元のおばちゃんにこの先に道はないのか聞くと、このあたりの部落どうしの思惑の違いで道がまだつながらないということを詳しくきいたが、お国言葉で半分も聞き取れなかった(笑)。ただ道はここまでだとわかったので引き返すことに。
とりあえず静かで車が通っていないため録音に挑戦してはみたが、船着場はまったく波もなくセミの声ばかりが録れた。そのなかから小島よしおの芸風(ぴーやぴーやぴやー)に似たセミの独演会の模様をお伝えしよう(笑)。そう思って聞けばの話だがっ!ヘッドフォンで聞いてバイノーラル感がわかりやすいように頭の後ろに地元のおっさんの軽トラが着いたシーンより。
楠屋鼻セミの独演会
(MP3/65sec/1018.8KB)
あとコカコーラのロゴが切れた自販機と古そうな郵便ポストの写真。切れロゴ研究家としては貴重な1枚だ(笑)。もう二度と来ることもなさそうな漁村の朝の風景だったが、この道草は程よい旅のスパイスとなった。
ちなみに楠屋鼻をググってみると、大分の釣り人にはそこそこ知られたスポットらしい。そういえば途中岩場で釣りしてる人を見かけた。また、古いトンネルファンも惹かれるスポットらしい。オレも思わずトンネルで動画を録った。それもアップしとこう。人類の嗜好の幅はとどまるところを知らないんだな(笑)。
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コメント
読み応えのある旅行記ですね
しかもまだ途中ですよね?
どんだけ行き当たりばったりな…
トンネルはポニョの後半に出てくるトンネルに似てますね。
僕も1週間くらいかけて
九州に上陸してみたい・・・
北海道も行ったことないし・・・
四国は修学旅行でちょっぴり。。
私は先輩一家と(仕事柄)少ない休みを、件の長野にいって「ボへ~っと」過ごしていました。
偶然本屋で見つけた山暮らしの本を片手に、秋に伐採する木の選定や、生ゴミ捨て場をトタンで作成する目標を達成しました。
たい肥作ってカブトムシを呼ぶのです。その頃には息子もカブトムシに目覚める頃でしょうから
夏には釣れない(暑いし、スレてくるので)といわれていたお魚がたくさん釣れたのもラッキーでした。塩焼き美味です。
投稿: 八郎右エ門 | 2009/08/25 10:32
ここから先はこれから書くんで結構時間がかかりそうです。でもいくつか動画があるんで、それはアップしたいなと思ってがんばります!
(10)くらいで完結させたいとは思ってます。他の話題がかけないんで(
)
長野の別荘でまったりというのも贅沢な過ごし方じゃないですか。
旅はどこへ行くかじゃなくて、何を感じるかが大事ですよね。息子さんと「カブトムシがいた夏」を過ごすのはすばらしいじゃないですか。
投稿: ポップンポール | 2009/08/27 07:17