夏旅2009(5) 雨が似合う臼杵の路地
8月10日(月)の朝、臼杵の空模様は雨だった。だが豪雨ではない。早朝散歩に出かけるかどうか迷っていたとき、ガイドブックに目を通すと臼杵の歴史散策のルート「二王座歴史の道」の写真にこんなキャプションがあった。
「雨に濡れると凝灰岩の石畳が黒く輝く」
なにー!雨に濡れた城下町の石畳なんて、雨が降ってなきゃ見れないじゃん!そう思ったら出かける気になった。この雨はその降った量も含めて臼杵旅行者目線で恵みの雨だったのだ(前向きだよぉー!)。車から傘を取り出して歩き始めた。ホテルの位置的にも起点が駅前なのでわかりやすい。臼杵高校の側道から蛤小路を抜け二王座歴史の道へ。
このあたりの路地は絵になるなぁ。たしかに大林映画の風景としてアリかもしれない。とくに朝の薄い日差しと雨に濡れた黒い路地の輝きは古き時代の情緒を感じる。いつしか雨もやんでいた。路地の写真をとりまくり!縦の構図が似合う町並みであった。
というわけで早朝散歩しながらの臼杵の路地“縦構図” コレクションです。
左上から右下まで歩いた順番に並べてるんですけれど、一番好きなのは最後(3段目右端)の1枚。わざと露出を絞って撮ったのですが、普通のデジカメにしてはちょっとアートっぽい画像になったかなぁみたいな()。その後ブログ用に画質補正もしてますけど...。
余談ですが、実はデジカメ写真はWeb用の補正前提で撮ってます()。昔Webデザインも生業としていたので、どの程度補正できるかを考えつつ割とアバウトにスナップ写真は撮ってます。それこそ若干のテブレもいとわず。補正できない構図とシャッターチャンスだけ慎重に俊敏に。でもデジカメ自体で露出を抑えて撮ると、それはそれで素材としてアート感が増すので、時と場合によってはオススメ!
旅先でフィールド録音するというのも旅の楽しみのひとつなので、もう少し時間があれば臼杵川のあたりまで録音しに行きたかったけど、すでに7時をまわっており車がビュンビュン走っていた。これじゃいい音は望めないので、臼杵城跡の公園を回ってホテルへ戻ってきた。約一時間半の散策だったが得るものが多かった
過去10年の夏旅を振り返ると、前半は朝寝坊型のぐうたら旅行だった。しかしフィールド録音に目覚めてからは、早朝こそ旅の醍醐味のひとつと思えるようになってきた。また早朝散歩で出会う人たちには自然と挨拶できる。昨年母島で確信した「早朝散歩してる人に悪い人はいない」というのは本当だ。
観光地をただ確認してまわるような旅行じゃないんだし、たとえフィールド録音できなくても旅先での早朝の空気を肌で感じるのがなんだか楽しい。静かだし。そして散歩の後は朝食もうまいのだ(笑)。
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