ジブリの風景を録りたい
先週、予約しておいたブルーレイ「ジブリの風景」が届いた。昨日の夜、ようやく前半だけ観る事が出来た。BS日テレで放映された番組だったが、いやー良かった!テレビマンユニオン絶好調 日テレ、テレビマンユニオン、ジブリのこの関係が相乗効果出してるよねぇ。BS日テレでは自然散策系のいい番組をいくつも作ってると思う。ジョー奥田さんが明治神宮を歩く「森の旅人」もかなり良かったです。
昨日見た前半は、女優鶴田真由さんがジブリ映画の原風景としての日本を訪ねる内容。もののけ姫、となりのトトロ、千と千尋の神隠し、崖の上のポニョという日本を舞台にした映画のヒントになった場所を、絵コンテを頼りに歩く。なんともマニアックかつ充実の内容だった。鶴田さんはこういう番組にうってつけだね。緒川たまきか鶴田真由かみたいな。出てくると上品な画になる()。
屋久島がすばらしいのはもはや当たり前な世の中だけど、ボクが惹かれたのは狭山丘陵の里山だった。里山ってバブル時代に失われていった日本の風景の典型。それを再生しようという試みが行われていて、トトロの森と名付けられてる。
大都会からちょっと離れただけでこの里山の風景が残っている。いや、残す意志の元に関係者の尽力によって残すことが出来ているのだ。そこにジブリ作品も一役買っているわけで、アニメ映画というだけではない広がりを持っているとこが宮崎駿監督のすばらしいところだと思う。現政権の税金バラ撒きの象徴となりそうな“まんが、アニメの殿堂”建設とはまさに真逆な意志が働いている。
ボクにとっては、新たなフィールド録音ポイントの発見という意味で大きかった。トトロの森の音を記録したい衝動に駆られた。もちろん屋久島に行きたいのは山々なんですけど(笑)。でも関東圏にも探せばまだまだテーマがあるってことが発見できた。
というわけで、またまたジブリのアニメじゃないDVD(ブルーレイ)を購入したわけだが、7月には平原綾香さんもご出演の「久石譲in武道館」とか、まさにドキュメンタリー「ポニョはこうしてうまれた 宮崎駿の思考過程」がブルーレイで発売される!チェックしていきたい。
もうひとつ。鈴木敏夫プロデューサーの「ジブリ汗まみれ」ってDVDも型破りだ。音声しか入ってない(画像はレンガの壁)。FM放送の録音DVDだ。未公開も含めた40時間以上の対談が収められている。もちろんこれは購入済みなのだが、聞く時間がない()。少しずつ聴いていこうと思う。
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コメント
先日長野市で「ジブリの絵かき師」さんの個展がやってたんですよね。
さすがに遠くっていけませんでしたが、行きたかった~。
ジブリ作品って、内容に感動するってだけじゃあないですよね。ディズニーのピクサーなんかはそのへんですけど。
不思議なのは、「そんな昔の風景しらんだろ」って2.3歳の子供でもすんなり受け入れていたりするんですよね。
日本人のDNAなんでしょうか?
来月、下野庭小学校でナカザワ・キネン野庭吹奏楽団がお招きを受けて演奏会をするのですが・・・
やりますよ
「となりのトトロ」!
っていうか、お子様向けの演奏会をするときには定番なんですよね。音楽的にはナウシカのが好きなんですけど、最近の児童はあんまりしらないかも。。
「鳥の人」とかいいんですけどねぇ…
そこいくとトトロは凄いっすね。
うちの子供たち何回見てるんだろう…DVD。(なぜか2枚ある)
台詞覚えちゃってるから、英語吹き替えで見せてます。
もうすぐぽにょも出ますね。
投稿: 八郎右エ門 | 2009/06/17 10:38
ジブリの絵職人男鹿さんですね。男鹿さんの背景画を集めたブルーレイもなかなかすばらしいです。
> 不思議なのは、「そんな昔の風景しらんだろ」って2.3歳の子供でもすんなり受け入れていたりするんですよね。
子どもの順応力はものすごいですよね。となりのトトロって中東アラブ世界で上映されたことがあるんですけれど、そこの子どもたちも順応してました。里山しらんやろみたいな感じですけれど。子どもの感受性は人類共通のようですよ。
> 来月、下野庭小学校でナカザワ・キネン野庭吹奏楽団がお招きを受けて演奏会をするのですが・・・
定期演奏会以外にも活動されているんですね!この演奏は一般公開はされないんですよね?トットロートットーローはブラバンに合いそうな曲ですよね。低学年の行進とか。
投稿: ポップンポール | 2009/06/18 07:43
おはようございます。
アラブですかい!?
わかるのかなぁ・・・
ところでアラブとかでも
ドバイと砂漠以外に
田舎ってのがあると思うんですけど、
僕らにも分かるのかな?
まえにテレビでカナダの人が
日本の自然(僕らの中では田舎も含まれていると思いますが)をみて
「これは自然じゃあない」と言ってました。
日本の山はほとんど何かしらの人の手が入っている場合が多いですもんね。
カナダの人の自然は圧倒的な大自然なのでしょう。
そういう意味では、里山で癒しを感じる日本人は都会で相当疲れているか、情緒豊かなのか…(笑)
下野庭小の演奏会はおそらく一般公開だと思います。地元に住んでるOBの話じゃ、野庭団地のあちこちにポスターが貼ってあるらしいので。
何でも体育館の落成記念?なのかな。
7/11の11:00~の予定です。
ちなみにプログラムは
1 マーチ オーパスワン
2 夕焼けこやけ~夕日
3 楽器紹介
4 下野庭小 校歌
5 ビリーブ
6 ディズニーメドレーⅢ
7 となりのトトロメドレー
8 ブラジル
トトロはですね、色々な編曲がいっぱい出ているんです。アレンジャーによっては挿入曲のマイナーな曲ばかり?をメドレーにしている人もいますよ。
久石作品って意外に地味目な曲が良かったりします。ポニョのドキュメンタリー番組で母親をイメージした曲を使うシーンを、宮崎監督がコンテ描きながら泣いていましたね。
今回演奏するトトロは 歩こう とか ネコバスのテーマ とか メインテーマとかは入っていますが「五月の村」とかの挿入曲も入ったメドレーですので、大人の方もいいと思いますよ。
投稿: 八郎右エ門 | 2009/06/18 09:56
どうも!
アラブ世界だとボクはイランが好きで、キアロスタミ監督は子ども映画をたくさん撮っているんですけど「トラベラー」って作品があります。田舎のあばれはっちゃく小僧が単身都会にサッカー試合を観に行って都会の荒波にもまれる映画なんですけど、心の動きとかよくわかって、こういう部分は世界共通なんだなぁと思いますよ。
カナダの大自然もすばらしいけど、日本の自然も豊かさでは負けてなかったですね(過去形が寂しい)。ま、日本は箱庭文化ですからねぇ。小さな庭に世界を形作るみたいな禅の感覚。あるいは吾唯足知の悟り。里山も人の手が入って調和を保ってる。その“こじんまり”感が日本なんだなぁ。畏怖する対象としての自然と、その一部として共存する自然と、みんなちがってみんないい。
ブラバンは一般公開ですか。親御さんたちも一緒に参加できてよさげですね。
投稿: ポップンポール | 2009/06/19 07:35