google-site-verification=o_3FHJq5VZFg5z2av0CltyPU__BSpMstXTEV1P8dafg バードリスニングという世界があった: ひとくちメモ

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2009/06/17

バードリスニングという世界があった

フィールド録音目線で、前回「ジブリの風景を録りたい」という発想から里山というキーワードが出てきた。具体的には狭山丘陵がひとつの候補地となってきたわけだが、ここには川がない。

里山の音風景を想像すると、カエルだったり野鳥だったり木々の触れあう音だったりする。なかでも主役は野鳥かも。野鳥といえば日本野鳥の会、バードウォッチングだ。そう思ってフィールド録音と結びつくなにかがないかと探したら、とんでもない大家がいらっしゃることがわかった。蒲谷鶴彦さんだ。

蒲谷鶴彦さんは日本の野鳥録音の第一人者で、「朝の小鳥」というラジオ番組を50年にわたり制作されてきたという。関連情報を探していて見つけたブログ「生録。」によると、残念ながら2007年に亡くなられていた(享年80歳)。しかし貴重な講演記録の音声が残されていた(日光野鳥研究会サイトにて2004年、2005年)。

野鳥録音は「バードリスニング」ともいわれ、野鳥業界では一般的らしい。それも蒲谷鶴彦さんの仕事がルーツとなっているようだ。蛇の道は蛇と申しましょうか、野鳥の道は野鳥の会だねぇ()。

野鳥の鳴き声がわかるとフィールド録音へのモチベーションもスキルもレベルアップしそうじゃないか。子どもの頃は父の趣味で実家に何十羽のインコやニワトリがいた。近所の友人が瀕死の小鳥を抱えてきて対処方法を父に聞いたりしていたものだ。

だが野鳥の鳴き声は正直まったく聞き分けられない。カラス、ドバド、スズメ、ニワトリ、このくらいしか鳴き声わかりません...。大雑把な分類でよければウグイスとかフクロウとかさ(^_^;)。でも川や波の音をバイノーラル録音しにいったとき、野鳥の鳴き声が後で聞こえたり横切ってくれたりすると、心のなかでガッツポーズをしている自分もいた(笑)。

リアルヘッドマイクによるバイノーラル録音という点からすると、専門的なバードリスニングには限界がある。リアルヘッドマイクは自分の両耳にマイクをセットして対象(野鳥)のなかに居る必要があるので、鳥は確実に警戒する。長い時間じっとしていれば野鳥も気にしなくなる可能性はあるが。

だから「バイノーラル録音で野鳥録音をする」という方向性(あるいはオリジナル性)から考えると、そこまで接近して録るよりも、野鳥中心ではあるがその空間の全方位感をパッケージ化するというコンセプトに重点をおきたいと思う。そのなかで左後で鳴いてるのがアオバズクだなとか、いま右前方から左後方へ鳴きながら飛んでいったのはまさしくヒヨドリだなとか、そういうウンチク語りたいじゃん(笑)。

というわけで、バードリスニングというジャンルにはかなり興味を持った。雉も鳴かずば撃たれまいというが、大いに鳴いてほしい(笑)。撃たないからっ!これまで録音した鳴き声の主も特定できたらうれしい。

初めてリアルヘッドバイノーラルマイクを買いにいったとき店頭で聞いたのは、カラスの鳴き声だった。ボクのフィールド録音の原点は野鳥の声だったのだ。そうこじつけつつ、楽しみは膨らんでいくのであった。まずは関東地方の野鳥の声を学ぶとこからはじめよう。

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コメント

業務連絡!明日6/20(土)の朝7:30から、BS2で「熱中時間」の再放送がある。今回の熱中人はなんと鳴き声録音熱中人だ!なんてタイムリーなんだろう。

熱中してる人は高島清明さん。本業は写真家だそうだ。ご本人のWebサイトはこちら

ついでに日曜の朝の5:15からは文化放送で「朝の小鳥」が放送されてる。1953年から放送されているキンキンもびっくりの超長寿番組だ。まだ聴いたことがないけど興味津々。

投稿: ポップンポール | 2009/06/19 07:18

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