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2009.05.08

お国言葉の復権に賛成

圧倒的な人気で名古屋市長になった河村たかし氏が、名古屋弁の復権を行政の立場で公約しているとか。大いにやって欲しい。これは名古屋だけでなくて、全国津々浦々、地方活性化の基本となるのが話し言葉だと思うから。

そもそも共通語というのは日本版エスペラントのようなものじゃないかと思う。もっともエスペラントは世界共通語という平和理念による人工語だが、日本語の共通語は、国家統一とか軍隊での伝達系の効率化とか、どうもそういうイメージがある。

ちょっと前までは共通語ではなくて標準語と言っていた。私自身も油断すると「標準語」と言ってしまう。厳密にはこのふたつは異なる意味らしいのだが、標準語は「人為的に整備された規範的な言葉」だそうだ。

標準語から共通語へ呼称が変わるのは一歩前進ともいえる。共通の日本語というものが人為的に整備された規範から、便宜的に意思疎通をするための道具となり、日本語そのものがより身近な存在に思える。また押し付け感が薄らぐ。もっと能動的に共通語として話しだせばエスペラントの理想に近い共通語となれる。

そういう共通語としての日本語はあっていい。しかしさらに日常の自分たちの言葉であるお国言葉(いわゆる方言)を積極的に活用してゆくことが、地方活性化には不可欠だと思う。実際、地元ではみんなお国言葉で話している。それを学校教育が破壊しようとしてきたわけだ。

もっとも学校教育なんぞに破壊されずお国言葉は残っている。学校教育はそれを“なまりは恥ずかしい”とか“方言は品がない”などという負の価値観として植えつけてきた。この罪深き思想統制から母語ことばを開放しよう。とくに話し言葉としてのお国言葉、母語としてのお国ことばは、それだけで価値がある。歴史もある。

こういう話題を書くとき何度も紹介してきたのが、右上の「全国アホ・バカ分布考」だ。文庫になって持ち運びやすくなった。関西の人気番組「探偵ナイトスクープ」でアホとバカの境界線を探すという企画が始まりだが、内容がどんどん深まり、知的好奇心探究の旅となっており、マジで面白い!

そして左に紹介した新書は最近出たもの。語源ハンターがその言葉の生まれた現地へ行って語源を体感してるのだ。お国言葉にはその土地土地から日本中に広まった言葉もある。もうその言葉だけで地方への興味も湧く。言葉は生きている。もっとも身近なお国言葉を大切にしなくて、なにが地方活性化なのか。共通語とバイリンガルであることをもっと活用していくべきだと思うぞ。

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