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2009.05.11

悪寒と腹痛の三日間

金曜日。もうすぐ日付がかわろうとする時間。誰もいないオフィスでとつぜん悪寒がした。全身のふるえが止まらない。ロッキード事件の小佐野“記憶にございません”賢治状態だ。

どうしようもないので、とにかく身体を温めようと自動販売機で紙カップのホットブラックコーヒーを震える手でなんとか購入。コーヒーを飲みながら気持ちを落ち着けると、何とかふるえが小さくなった。誰もいないのだけが救いだった。

オレは超小雨に異常に弱い。降ったか降らないかわからないくらいの雨に数分当たっただけですぐに体調を崩す。まるで化学反応のようだ。ズブ濡れだとそうはならないので、余計に厄介だ。この日もそれだけであればいつものことだとあきらめもつく。

しかしこの日のふるえはそれだけではない気がする。3年前に少しだけふれた大規模システムが遅れに遅れてようやく稼動し、二日目の夜だったのだ。オレはこのシステムをこれから使い続けなければならないというストレスに怯えていたのだった。

システムは企業の生死をも左右する。たんなるプレッシャーならばよかった。しかしこのふるえはそうではなかった。このシステムがこれからの10年に耐えられるだろうかと冷静に考えたとき、あまりに恐ろしい未来が見えたような気がしてふるえがとまらなくなったのだった。

土曜は神経過敏な状態ではあったが、平原綾香のライブだけは行かねばと気力を振り絞って行った。このときだけは現実を忘れることができた。だが翌日から下っ腹が痛くなり、日曜・月曜と腹痛にもんどりうっていた。せめてただの風邪ならありがたい。ジッと耐えて受け入れようと思った。この2日で体重も2.5キロ減った。

しかし明日からはもう逃げることが出来ない。腹の痛い日々が延々と続くのだろう。出来る限り現実逃避して生きようと思う。オレが開発に入っていればこんなことにはならなかったのに。組織というのは本当に不条理なものだ。

せめて作った人々に使わせたい。その苦役を味わってもらいたい。寿命が縮む感覚を知ってほしい。だが常に不条理を味わうのは現場の人間なのだ。もっとも現場が倒れたとき、全体も死ぬことだけは書き留めておきたかった。

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