安谷川渓流CD完成
安谷川遊歩道エントランス
(MP3/941KB/60sec)
先週土曜にバイノーラル録音してきた安谷川渓流の編集作業が完了しCDに焼いた。結構狭い範囲だったけれど6パターンくらいを採用した。また編集作業のなかでハイカットフィルターをかましたものなども収録し約46分にまとまった。
自然音録音マニアのなかには、編集作業はフェードイン/アウト程度にして、録音した音をそのまま残すことに重点をおく人もいる。それはそれでアリだと思うけど、ボクの場合は 安眠が最優先なので、いかに自分の耳心地がいいかを模索する。
録音してくるときにはフィルター等は使わずにできるだけそのままの音を高音質で録ってくる。ここはジョー奥田さんの教えを守ってる。防風対策はフィルターに頼らずに出来る限りポイントの選び方で対応したい。そうやって録ってきて、編集作業ではあまり原音にこだわらず聞こえ方中心に作業してる。
だから編集作業ではノーマライズは言うに及ばず、フィルターをいろいろ調節することはある。ただ結局は微風消しくらいに留まることが多い。いい音で録れてるものは触る必要があまりないから。あんまりやりすぎると本当にテクノでノイジーな感じになっちゃうので(それはそれで面白く、完全に自然音じゃなくなる編集をしてみたい衝動にも駆られるが)。
今回、最初にアップしてる「安谷川遊歩道エントランス」は、遊歩道入り口周辺で録音した音のショートヴァージョン。バイノーラル感がわかりやすいように小鳥のさえずりなども入っている部分をカットしてみた。イヤホンで聞いてみてください(音量は半分くらいがいいかも)。
CDのレーベルに使った写真は、遊歩道の木橋(下記写真)の下流側。巨岩のところで流れが湾曲しているとこ。音的にはパシャパシャいう感じでいまいち安眠には向かなかったけど、この曲がり具合がCDレーベルに合いそうだったので写してきた。思い通りのレーベルになって良かった。熊出没注意もぜひ入れたかった()。
●お散歩コース
録音が終わってからはお散歩。安谷川の遊歩道を登っていくと「明ヶ指のたまご水」というのがある(熊出没注意看板も)。それしかないうえに私有地だそうなので行くほどのことはなかった。引き返して来た道を戻る。
実は今回、候補地を最終的に安谷川渓谷に決めたのはそば処和味の女将ブログの2007年の写真だった。これもなにかの縁なので、一日49食しか作らないという蕎麦を食べるかどうかまよったのだが、この日はまだ昼食には早かったので食べなかった。次回のお楽しみ!
引き返す途中には、いくつか寺沢方面への分岐がある。遊歩道がちゃんとしていて、遭遇する曲がり角には何かしら道標が出ていて親切なところだ。今回は陽野峠を越えて(というほど険しい峠道では全然ない )、寺沢川のほうへ歩いてみた。
寺沢側は熊倉山への登山ルート入り口へ続く道に出る。熊倉山は1400m級の結構ハードなルートだそうで、ハイキング感覚じゃ行けないらしい。だからそっちへは近寄らず(笑)、駅方面へ。途中“坂トンネル”と呼ばれる矢通反隧道がある。短いけど坂を下るトンネルで面白かった。
トンネルを抜けると子どもたちのグループとすれ違い挨拶。その先に花ハス園がありカエルの合唱。思わず録音開始だ。オンシーズンにはヘイケボタルも自然発生しているそうだ。すばらしい自然が残っているなぁ。
でも録音目線では人もおらずハスも咲かずホタルも来ずというシーズンがいい()。カエルの声と水の注ぐ音と、遠くに電車の踏み切りが鳴り、秩父鉄道の電車が通り過ぎる音。この音のパースペクティブが欲しいのだ。白川郷に続く「昭和な感じの田舎の風景」が録音できた。...とおもいきや、さっきのお子様が「ヘビッ!ヘビー!ヘビー!」と絶叫して(喜んで)いる声が。それはそれである意味風景音として面白かった。公開未定(笑)。
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