Lakisha Jonesがデビューした
このところイギリスのスーザン・ボイルさんの歌声が世界中で話題になっているそうだ。ボクも数日前、ジョー奥田さんの日記で知って、you tubeを観に行った。アメリカン・アイドルと同じようなシステムで、審査員にはあのサイモンがいた(笑)。
まさにスター誕生の瞬間。田舎のおばちゃんがトコトコ出てきて、サイモンだけでなく観衆もみんな失笑。しかし歌い始めると、まさにスタンディングオベーション状態に。オペラリアクションじゃないぞ(笑)。この落差が感動を生み、サイモンすら驚愕させた。
このような状況をかつてアメリカン・アイドルでも体験した。それがラキーシャ・ジョーンズだった。それまでも歌唱力では格が違うラキーシャだったが、「And I Am Telling You I'm Not Going」は楽曲がラキーシャに完璧にマッチしていた。今回のボイルさんも実力プラス楽曲のチョイスが完璧だったんだと思った。
最近ラキーシャ・ジョーンズで検索されてのアクセスが毎日あるので、今回のスーザン・ボイル人気となにか関連付けられてのご訪問かと思ってググッてみたら、ラキーシャのデビューアルバムが発売されるじゃないか!スーザン・ボイルさんとは全然関係なかった()。
しかしこのジャケットはどうですか...?なんだか別人。完全にショウビズな臭いがプンプンする。ひとことでいえば物語がない。あるいは書き換えられてる感じ。その他大勢な1枚みたいな...。
アメリカン・アイドル出身の歌手では、キャリー・アンダーウッドの作品はなかなかよかったけれど、あれほど熱狂したシーズンが終わってデビューしてしまうと、なんだか冷めてしまう(醒めてしまう)のかもしれない。
こういう冷める感覚はイカ天(イカすバンド天国)に似てる。落差が感動を呼ぶように、熱狂(バブル)も時とともにあせていく。人間ってのはシチュエーションに生き、物語に生きているものなんだなぁとつくづく思うのであった。それは日常の結婚生活などにもいえるかもしれないが...。
とはいえ、ラキーシャのデビューアルバムは聴かずにおけない。ここからは新たなスタートだ。イカ天からBEGINも生まれたわけだし。最初のシチュエーションは他人が作ってくれる。そこで成功できたら、次のシチュエーションは自分で作らなければならない。それがエンターテインメントの世界、とくにスター誕生システムからのスタートだと思う。
奇跡は二度起きないが、物語をつむぐことは出来る。相場と同じでバブルもあればトレンドも生まれる。世の中なんでもそういうものなんだろう。人間のやることなんだから。ただリスナーとしては、いいものを常に求めたいし、出合ったら素直に喜びたい。ボイルさんもラキーシャも、自分らしい歌を歌い続けて欲しいと思った。
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